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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第23話 西国進撃

助左は織田軍の助けもあり、堺に船を到着させた。小西弥九郎がそれを受け取った。一方、高山右近は信長に投降し、宣教師になりたい旨を申し出るが、拒絶され、高槻城主に戻って、摂津の国を治めるよう命じられる。信長軍の西進は続いた。曲者と言われた宇喜多直家も秀吉の知略で投降、毛利軍との激突も時間の問題と思われた。そんな頃、助左を右近が訪ね、安土に南蛮寺とセミナリオの建設を許され、信長本人から青い瓦の使用を許されたと言う。その代金に500石の船を受け取った助左は、念願の船長になれた喜びにはしゃぎ廻ったが、その側に善住坊や五右衛門がいないことを嘆く。助左は30歳になっていた。

ということで、時間があっという間に経ってます。助左ももう30か〜 ついこないだは24歳とか言ってたのに。呂宋島を離れてから12年も経ってしまったそうです。となると、あの時、彼らは18歳前後だったわけですね。善住坊、それなのに結婚ってはやっ そして、五右衛門との別れ、善住坊の死から、助左はがむしゃらに働いてきたのも時間の早さと無関係ではありますまい。ここにきて、助左は2人がいないことを嘆くのでした。

彦佐でなくて彦助だった。前回、しっかり船に乗ってましたが、ともに助かりましたが、その後の助左の商売には顔を出しておりません。これで出番終わりかな〜 で、助左を「親方」と呼ぶ、2人は、いまだに助左に名前を呼んでもらってないような… キャストでも出てるのかな〜?

小西弥九郎は、宇喜多直家の籠絡に大役を果たし、これをきっかけに士分を得て、秀吉に仕えるようになったそうです。そんな落ちだったのか。
それにしても、もともと秀吉の命令で備前に行った弥九郎が、直家の代理として秀吉のもとに降伏を申し出る使者となった時、どうしてこの2人、やらせを演じる必要があったのかよーわからんかったのですが? 直家がいるならわかるけど、いないし、周りにいるの、秀吉の部下だけだろうし。秀吉が弥九郎の頭の良さを確認したくて、わざと挑発したのか? ちょっとわからんかったです。

いよいよ自分の船を手に入れた助左、しかしまだ、呂宋島は遠い模様。

ところで、いまだに当人「助左」なんですが、ナレーターではずっと助左右衛門なんだけど、いつ改名するんでしょ?

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第22話 摂津動乱

前回の余韻はすでになく、1年ぐらい経っていると思われます。時代がいろいろ動くものですから、助左もそれに巻き込まれて、いつまでも善住坊のことは悔やんでられないようです。それにしても余韻もへったくれもないんだけど…

高山右近が建築中のセミナリオに、一観の青い瓦を使うことになった助左は、その代金として500石の船を提案される。ところが信長がこれを許さず、信長に直談判した助左は美緒に助けられて、青い瓦どころか、信長の態度ひとつで一観が瓦を作れなくなるかもと言われてしまう。そのころ、右近が仕える荒木村重が信長に謀反を起こし、毛利氏と手を組んだ。信長は右近を説得しようと、明智光秀を使者に送ったが断られ、ついに都の伴天連とキリシタンを殺すと言って、とうとう右近自身の投降を引き出すのだった。右近から船を代わりに受け取ってくれと頼まれた助左は、大阪沖で石山本願寺を攻める信長と毛利軍の戦いに巻き込まれてしまった。

ということで、今回の主役は高山右近でした。前々回の高槻での復活祭の時に、乞食にも手を差し伸べる右近が描かれていましたが、この時代にはかなり珍しい人物のようです。今回も、水車小屋の老婆の葬式で自ら棺桶を担いで、「神の前には」と語ってしまう右近は、かなり理想化されたキャラのように思われます。実際にこんな人だったのかしらん。でも、右近が仕える村重が信長に反旗を翻したってんで、右近も反信長となり、光秀の説得に「今回の謀反には人の血が通っております」と語っちゃいますが、信長はかなり右近を買っていたと思われ、あの手この手で懐柔策。しかし、とうとう信仰か信長かを選択させられた右近は、単身、高槻城を落ち延び、信長のもとに向かったそうな。城主として降伏するわけにはいかないが、信者や伴天連を救うために自らの身を差し出したって感じでしょうか。なかなか度胸もある人物のようですね。

その分、助左はあんまりいいところなくて、右近が売ってくれるという船を見に行けば、銀山で今井を裏切った彦佐(岸田一徳氏)に偶然遭って、いきなり襲いかかるし(助左としては報復のつもりなんでしょうが)、青い瓦は使っちゃだめってんで、いきなり信長に直談判に及ぶし(しかもふんどし一丁で)、こっちでは牢にまで入れられて美緒に助けてもらってます。信長の物の価値を見抜く目の鋭さを教える美緒、それは気づいてなかったって感じの助左。美緒だから今井は助左の敵に全面的になり得ませんが、本気でかかられたら、今の助左だとかなわん感じです。美緒はかなりのやり手です。

で、上のように右近が謀反に巻き込まれたってんで、代わりに助左が船を堺まで送り届けることになったわけですが、ちゃっかり彦佐も乗ってるし、助左、人生初の船長です。ところが、船が一向宗に乗っ取られたのに、助左、「船長は俺だ」ってんで大反撃、ところが、海戦に巻き込まれて海へどっぽ〜ん、というところで、場面は堺で待つ美緒と小西行長に。船もぼろぼろになってるみたいだし、踏んだり蹴ったりの出だしですが、助左、無事に堺に着けるのでしょうか?

あと、まさかの再登場となった彦佐、このまま助左の船に乗り続けるのかな〜? 銀山のことはあんまり反省してないようなんで、獅子身中の虫ともなりかねないような、ここで心を入れ換えるのか。いきなりあっさり船を下りたりして…

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第21話 善住坊処刑

長浜で働く助左のもとにお仙が現れた。善住坊が堺に来たので助けてほしいと言う。しかし、2人が堺に戻る間に、徳川の間者が善住坊を捕え、梢を通じて兼久に今井家の家督を奪えとそそのかす。そうと知った美緒は独断で善住坊を助け、助左と再会した。善住坊は加賀の一向宗に頼まれて鉄砲を手に入れに来たのだった。だが、2人が再会を祝う間に宗久が動いた。代官所に信長狙撃犯が善住坊だと密告したために、善住坊は捕えられ、安土に送られてしまう。お仙は善住坊が生きていると聞き、助左ともに安土へ向かい、鋸挽きの刑に処せられた善住坊にとどめを指すのだった。

善住坊、いきなりの登場でいきなりの処刑です。ちょっと端折った感じもしなくもないんですが、わし的には、前回、モニカのネタで延々とやるぐらいなら、もうちょっと善住坊の顔見せしてほしかったんですが、今回はほとんどタイトルどおりの話で、脇にそれることもなく、それだけを追っておりました。

そして、例によって梢に唆された兼久は、善住坊を楯に宗久に家督を譲れと迫るわけなんですが、なんとここで、宗久に善住坊を探せと命じられた美緒が、単独で善住坊を解放、形だけとはいえ、美緒に裏切られたことでショックを受けた(らしい)兼久は、善住坊を匿うお仙の船に現れたものの、「達者でな」とさえ言って別れます。思わぬ展開っす。しかも、とうとう善住坊が代官所に捕らわれたと知った美緒が兼久をなじりますが、彼は本当に善住坊を密告しておらず、宗久だったことが判明するのです。
ここは宗久の非情さを言うべきなのか、ただ、今井家がよければ、たとえ誰であろうと犠牲にしかねない宗久の態度は、あまりに身勝手とも思えるわけでして、なんちゅうか、この人も最初から今井可愛いを行動理念にあれこれ動いているんだろうけど、何かだんだんその利己的なところが嫌になってきたなぁという感じでしょうか。で、そんな親父に反発する兼久に「非情になれ」と言う宗久なんですが、その親父の非情さこそが、実はこの息子は嫌いであり、いまだに商売の1つも覚えずに遊び歩いているのではないか、といきなり好き嫌いが逆転しちゃうっていうか。宗久はついに兼久に家督を譲る気はないと言い出しますが、今回の事件で美緒の反発も招いたはずです。そして、桔梗はといえば、一向宗の中で育てられております(育てていたのは誰あろう善住坊です)。となると、宗久がそこまで犠牲を払い、払わせ、守ろうとしている今井家というのは、これからどうなるのかと思うと、実に先行きが不安だったりします。ざまあみろっていうか、自業自得っていうか。そんなことして大金残しても、墓には持っていけないんですよ。宗久があと何年生きるつもりか知りませんが、今井が残ればあとはどうでもいいのかって態度はすでにどうかって気もするんだけど…

まぁ、タイトルの「黄金の日日」というのは、助左のことではなく、堺自身のことであるので、黄金の日日をむさぼり食う宗久、というのはタイトルマッチしたキャラなのかもしれませんが。

さて、せっかく美緒に助けられ、できるだけ早く堺を離れなさいと言われたにも拘わらず、呑気にお仙の船で酒盛りしてる助左と善住坊。あああ〜 それじゃ駄目だ〜 とっとと逃げろ〜!と思うのですが、どうやら、助左は事実を知らされるまで、宗久に善住坊を助ける気なんてさらさらないって思ってなかったようです。ちゅうかさ、前にしまと桔梗を連れてこいって言われた時に、五右衛門に今伊勢に行くのは地獄を見るようなものだって言われたのをきれいに忘れてるようです。正直ゆって、助左のお人好しぶりがこの先、心配になります。
しかし、善住坊が捕らわれる時にさんざん抵抗した助左が代官所から放されたところに美緒が現れ、宗久の裏切りを告げたので、さすがの助左も今後、宗久を無闇に信じることはなくなるだろうな〜と思うのですが、これでまだ宗久を信じていたら、そんな奴隷根性はぷんすかものです。

そして、美緒から善住坊が処刑されたと聞いた助左はお仙の船に戻ります。ここでお仙が恐るべき噂を聞き入れていました。善住坊は鋸挽きの刑に処せられ、まだ生きているのだと。この瞬間、助左とお仙の立場が逆転しまして、主導権はお仙に移ります。短い時間ですが、彼女のこういう覚悟を決めたところっちゅうのは魅力的なキャラだと思います。
鋸挽きの刑にあい、死に損なっている善住坊に「楽におなり」と一撃で殺すお仙。これ、立場が逆だったら、助左、できんと思う。悪いけど、助左にはそういう度胸はないと思う。

ところで、このシーン、善住坊を見張る2人の男がいるんですけど、このえへらえへら笑いながら「鋸を挽け、できなかったら、おまえらも同罪だ」と言うシーンって何かすごく意図的な気がするんだけど、気のせいだよな、1978年だし… こいつらの態度って、なんていいますか、どういう人物を想定してるんだか知らないんだけど、「自分は絶対に死刑になんかあわない」と意味もなく確信して、人の罪には平気で死刑とか重罪とかを叫ぶ、今時の死刑賛成論者のように見えたんですよ。たぶん考えすぎだと思うんですが。
善住坊のしたことは、確かに時の権力者(と言っても、まだまだ有力な大名というだけで、天下取りはしてないわけですが)、信長を狙撃した実行犯という重罪なわけでありましょうが、さて、そういうことはなかなか誰でもできることではないし、みんながみんなそんなチャンスに恵まれるわけでもないと思うんだけど、じゃあ、そういう重罪を犯さなければ死刑になることなんかないかというと、現代ならともかく、戦国の時代なんてもっと簡単に死刑になって、死刑になんかならなくたってもっと簡単に死にそうな気がする。
でも、この2人のど阿呆は、自分がそうなるかもって想像力も、そこで鋸を挽かれて殺されてゆく善住坊の心中も、赤の他人なのに鋸を挽かされる人びとの気持ちも、もちろんお仙や助左の気持ちもまったく考えてもおらず、想像力を働かせることもなく、単にそういう権力を与えられたから居丈高に命令してっていう態度で、すごくむかついたんです。まぁ、わしの考えすぎだと思うんだけど。どういう意図をもって、こういうキャラにしたのかって、ちょっと気になったもんで。単に機械的に処理するだけのような奴でもいいと思うんだけど。

そして、出血と痛みのために意識がもうろうとしているらしい善住坊は、呂宋の言葉で「いらっしゃいませ」と繰り返していた。せつない。悲しい。なぜ善住坊なんだろう? なんで善住坊がここで殺されなければならなかったんだろう? 悔しい。

しかし、今だったら、このシーンって、きっと放送禁止だな。川谷拓三さんの演技が鬼気迫るものがあるもんな。きっとお子さまなんかトラウマになったり…したのかな? ともかく、PTA辺りから抗議の電話とか来そうですな。

助左は、善住坊の代わりに、加賀へ鉄砲と硝石を届けにいくことにした。それが信長に反する行動だって自覚があるとは思えんが、1人ぼっちになっちゃったんだなぁ、助左。

ばっかやろ〜!!!

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第20話 聖母昇天

秀吉に買われた青い瓦が信長の目にとまり、安土城の瓦にも使われることになった。信長から瓦葺きを請け負った今井家は、助左と一観の焼く瓦を手に入れんと画策する。そんな時、助左は安土で五右衛門と再会した。モニカはもう死んだろうと言う五右衛門に、長浜で共にやり直すことを提案する助左。五右衛門はこれを受け入れ、早速、助左の代わりに高槻まで青い瓦を運んでいくが、そこでモニカと再会する。モニカをその手で殺めた五右衛門は、助左のもとに戻れぬ覚悟であった。

というわけで、タイトルはもろにモニカなんですが、話の6〜7割ぐらいは青い瓦にまつわる話です。

今井家の代理として美緒が自信たっぷりに金箔を仕込んだ瓦を持ってきたのに、信長は青い瓦がいいと言い出し、驚く助左、喜ぶ秀吉、といったドラマから、美緒が一観に直接交渉にやってきて、助左と手を切れと言い出せば、一観はあくまで助左に義理を立て、でも、しまいには助左は「最初から今井に譲るつもりだった」と言い出すという。
助左もずいぶんお人好しだなぁと思ったのですが、逆に、助左はこれで今井の窮地を救ったことにもなるわけですから、美緒や宗久に限っては、助左に恩を売られたと思わぬはずがありませんので、意図していたら、助左も相当なやり手なんですけど、助左の場合、単に天然な気もするんで、損得考えずに言い出したような気がする。うん、きっとそうだ。でも、そういう天然な助左がやがて商人として大成していくのが、このドラマのおもしろいところでもあります。本人、一生懸命なんだけどな。

さて、前回の五右衛門モニカを味見したかっただけ説は、どうやら引っ込めねばならぬようです。五右衛門もそれなりにモニカを愛していた、モニカもなれそめは暴力であっても、助けられた時から気になる男ではあったので、好きだった、でも、2人の育ちの違いが、これだけ裏目に出たカップルもなかったのでしょう、時代も時代だし。五右衛門が楽しいと思うことをモニカは楽しいと思わず、モニカが良いと思うことを五右衛門は為し得ず、きっとすれ違いまくったあげくに、とうとう「生き霊も最近は現れなくなった」と五右衛門が助左に告白しとりますんで、そんなどろどろの関係になってしまったと思われます。まぁ、モニカも外に出るには深窓の令嬢すぎるきらいもありますんで、好きになった男が幸せにできない男だったというのは悲劇でありましょうが、最後は「悔いはない」と言ってるんで、これはこれで良かったのか。しかし、五右衛門にとっては、逆にこれでモニカを殺したことで、助左のもとに戻れなくなったわけですから、素知らぬ顔で戻ってしまえばいいような気もしますが、五右衛門は意外とそういうのは顔に出るタイプで、これで道を踏み外しちゃったっていうか、やっぱり若気の至りが一生、足を引っ張るタイプっていうか。しばらく出番はなさそうですんで、このまま大泥棒の道を選びそうな感じです。世間に仇なすっていうか。逆にこれが「五右衛門」でなければ、モニカを幸せにできたような気もするし。予定調和っていうんだっけ? 予定破壊ですけど。

そしてラスト、五右衛門とモニカの会った高槻は、助左の待つ安土よりずっと下流なもんで、モニカを乗せた船はそのまま海へ流れていったろうと思うのですが、モニカの霊が助左の前に現れ、助左はモニカの死と、五右衛門の行方不明を知るのでした。

こうして、第1話から続いてきた、五右衛門とのおつき合いが、いったん幕を閉じます。しかも、しかもッ!! 次は「善住坊処刑」なんですよッ?! 助左、いきなりお友達がいなくなります。友だちなんて甘ったるい関係ではない、と言われればそれまでかもしれませんが、彼のこれまでのつき合いは基本的に商売上の相手ばかりで、実は無二の親友っていなかったりします。お仙はそういう意味では微妙な関係ですが、あんまり男女の仲にもなりそうにないし… だいたい、お仙って、助左はアウト・オブ・眼中な気もするし…

今風に言うなら、こうして少年時代(スタート時は17歳)に別れを告げた助左は、商人として歩み始めることになり、第2部スタートって感じでしょうか。

それにしても。

( ´Д⊂ヽ

善住坊の退場、早すぎでしょう?!

。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

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第19話 安土築城

刀の持ち主はやはり五右衛門だった。そこで変わり果てたモニカを発見した助左は、モニカを連れ帰ろうとするが、彼女は行方不明になってしまう。モニカのことを美緒に報告するために堺に戻った助左は、そこでお仙から、五右衛門がモニカを探していることを知る。そして、お仙の船で唐人の一観と知り合った助左は、彼が焼いた青くて鋼のように堅い瓦を、石田左吉の入れ知恵もあって、羽柴秀吉に売りつけることに成功する。年明けて、信長の安土城の建設が始まった。

けっこう長く描かれる助左、五右衛門、モニカのくだりは、どろどろにこじれてる五右衛門&モニカのカップルに、にぶちんであることにかけては作中誰にも引けを取らぬ助左がからむことで余計しっちゃかめっちゃかに。モニカの「たとえ死んでも魂だけ(呂宋島へ)乗せていっておくれ」という台詞は本心からきたものだと思いますが、長浜に行こうという助左の誘いにモニカが乗ったのは、本心から長浜に行きたかったのではないだろうなと思います。それに、堺に行って、モニカの現状を美緒に報告する助左を見ていると、長浜へ連れていって、当人はまったく善意のつもりで堺に報告しかねませんので、やっぱり助左はにぶちんと言わざるを得ません。女心がわからんにも程があるっちゅうか。
一方、五右衛門も、元はと言えば自分が蒔いた種ですから、後始末は自分でつけねばならんわけですが、自業自得でもあるんですが、きっと、若気の至りってやつで、モニカをちょっと味見してみたかったんだろうなと思いました。そういう男ならではの無神経さは許し難いところではあるんですけど、逆に、それだけの関心しかなかった男にずるずると引きずられてしまうモニカというのも、さて、当人の自己責任だけをあげつらうにはあまりに深窓の令嬢すぎるきらいもありますんで、もうこれは、なるべくして招いた末路というか、最初からこの2人で幸福なカップルなんてあり得なかったというか、人がばりばり殺される戦国の世とはいえ(ナレーターだけでも、一向宗門徒を信長が何千人も殺したという話は語られてますんで)、その中でもいちばん裕福で平和であったろう堺に生れたモニカが、何でこんな末路を辿らねばならないのか、不憫と言えば、演ずる夏目雅子さんの早死になんかもあって、不憫になってしまうのでした。しかも後半で行方不明になってるし。しかし、一方で、深窓の令嬢らしく、親の言うとおりに津田に嫁いでいたら、それはそれで幸せだったのだろうかという疑問も湧くわけでして、こんな時代に生きるにはあまりに可憐な花、というのがモニカのポジションだったんだろうかという気もするのです。
ただ、五右衛門というキャラには、そういう外道な行為をする人間でありながら、危険な魅力とでもいいましょうか、何か嫌いになれないにおいも漂ってしまうのでありまして、そこら辺、真面目でいい奴なんだけど、唐変木な助左とはまことに対照的っていうか、でも、じゃあ、女としてどっちを選ぶと言われたら、旦那は助左、愛人は五右衛門ってパターンも多くねーかと思ったり。

ところで、助左から報告された美緒が、「怖いのは情欲の道か」とつぶやいているところを見ますに、このカップル、実は似た者同士かもなんて思いました。しかし、いまだに呂宋島に美緒を連れていくと言わない助左、大馬鹿野郎にも程がありますよ、まったく。

さて、堺に戻ってお仙に会った助左は、明から来た瓦焼き師に会います。この瓦、寺から頼まれたのを突っ返されたそうで、安く買い上げた助左は、羽柴秀吉に売り込み成功、石田左吉の策士ぶりが目立つんですが、見た瞬間に秀吉が「欲しい!」って顔をしたんで、下手な細工は要らなかったような気もするけど。で、これは信長にも気に入られそうだな、と思っていたら、次回でそうなる模様。

まぁ、助左も商人目指してるんだし、自分のことで一生懸命なのはわかるんですけど、なんか五右衛門に対して、友だち甲斐がないな〜と思ったりしましたが、しょうがねぇか。
ところで、作中で「お岩さんみたいな風貌」って聞いたような気がするんだけど、「四谷怪談」は江戸時代の作だから、あり得ないよねぇ? モニカの風貌がそれぐらい様変わりしてたってことなんですけど、ねえちゃん、咳は治ったんかい? どうやら、労咳説は外れたようです。

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