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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第8話 呂宋島漂着

南海の孤島で目覚めた助左は、善住坊、五右衛門とともに言葉も通じぬ人びとの虜となってしまう。そこでマリキットと名乗る娘と出会い、彼女を助けるためにも脱走を試みる助左たち。一方、助左たちの受難を知らぬ美緒は、教会で働くモニカを通じて小西弥九郎に琉球への密航を手助けしてほしいと懇願する。助左に頼んだ時は兼久との結婚いやさからであったが、お仙と話して、美緒は同じ人買いの船に乗せられていた女の子たちを助けるのが自分に与えられた使命ではないかと思うようになっていたのだ。だが、そこへ琉球丸難破の知らせが小西家から届く。その頃、マリキットを同族に引き渡した助左と善住坊は、再び囚われの身となっていた。

話が並行して進んでおりますが、バランス的にも良い感じっすね。

助左が美緒を密航させなくて良かった、と思うのはまったくもってそのとおりであります。しかし、美緒さんも頑固な人なようで、かなりの部分は前回の兼久と梢のいちゃいちゃを見たからいやって気持ちも強そうですが、今回はさらにお仙から「それがあんたの仕事」とか言われたもんで、俄然その気になってしまいます。いまだに14年前のトラウマを引きずる美緒にとり、お仙も、連れ去られた100人以上の娘たちも自分なのだと。婿養子とはいえ、豪商今井家の長となった宗久や、ぼっちゃん兼久にはとうてい計り知れない感情でしょう。しかし、その子たちを迎えに行くって、かなり難事業だよな。だって、堺から出航していった船には乗ってたけど、その子たちの出身って堺だけじゃないはずだし。

で、宗久と兼久は相変わらず静かに視線ばちばちな対立をしてるわけなんですが、どうにも親父のが一枚上手で、兼久が善住坊を探させているのもやめろと命令してます。うん、とっくに琉球丸に乗っちゃったしね。発想は何であれ、行動が遅い兼久、ぼっちゃんです。でも、そういうところはきっと親父と対比され、これから先もされ続けるであろうことを考えますと、「高貴な人の義務(ノーブル・なんとかっての)」とかって言葉がヨーロッパにありましたが、望まずとも今井家の嫡男として産まれてしまった兼久は、その責任を果たさないではいられないのでしょう。時代も時代だし。まぁ、これで兼久が裸一貫で俺は親父と違う道を行くぜ!ってのなら応援しがいもあるってものですが、あくまで今井家の人間でありながら、今井家の商人になろうとしない兼久を、ぼっちゃんと称するのは全然的はずれではないと思うわけです。
そんな兼久に、宗久がつい漏らす本音、「助左のような息子が欲しかった」とは、今後、兼久の代になった時に助左への影響を思うと、罪な言葉をつぶやいたもんだ、親父、と思わなくもありません。兼久にとっちゃ、助左=宗久であるわけですからね。この時にさんざん憎んでいた信長は、あと10数年もすれば本能寺の変で殺されてしまいますし。

で、織田家の家臣だと思ってた小西弥九郎ですが、みやこの商人という地位は変わってなかったようで、堺に戻ってきたそうです。宗久同様に先を見通したぱぱんの思惑で、一時的に織田に仕えたと考えた方がいいのかもしれませんが、この先、弥九郎って行長になるんじゃなかったっけ? となると、商人から侍に転じたんでしたかねぇ? そこら辺、あんまり詳しくないもんで。
で、そういう豪商と言ってもいい小西家の嫡男と幼なじみだっていうモニカちゃん。第1話だかで五右衛門が気になるように見てましたが、なかなかいいところのお嬢さんのようです。身分違いのこの恋って、結ばれるんだったかな〜 それ以前に、モニカちゃんにとって五右衛門が視界に入っていたかも怪しいもんですが。

で、やっとこ助左たちの話になりますと、なにしろ言葉が通じない上に、現地の部族抗争に巻き込まれたようです。で、捕まっていた人質、マリキットちゃんを助けて逃げ出す助左たち。この時、五右衛門の「俺に任せろ!」って発言は、助左なら自分を置いて逃げ出しはしないだろうという計算があったのかと思ってたのですが、しっかり逃げ出しました、助左… しかも船っていっても3人乗ってなんとか浮いてるような船だし。これで五右衛門乗ったら、きっと沈む。しかし、敵の槍を奪い、弓を撃つ五右衛門はやはり格好いいのでした。ぴゅーぴゅー! このふてぶてしさがある限り、きっと五右衛門は生きてるよ!って感じです。むしろ、歴史的にも超有名人の五右衛門ですから、こんなことをしても容易に死亡フラグが立たないのですな。善住坊だったら、きっと第1話から立ちまくり。不憫だ、善住坊。

そして、海で休む助左、善住坊、マリキット。その時、マリキットが星を指差して言うことには「マリキット」。助左の返した台詞が奮ってます。「そうか、おまえは星姫か」ぐわ〜! 何とロマンチストなんでしょ、助左ったら!
でも、やっとマリキットを部族に返してあげたのに、その父の命令で捕まえられてしまう助左と善住坊。言葉も通じない異国で、どうなるんだ〜?!

そういや、3人とマリキットを捕まえた敵対部族のハギビスくんなんですが、助左たちを見逃したっぽいんだけど、何でだったんでしょ? 何かの伏線だったかな〜?

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第7話 琉球丸難破

信長への狙撃は未然に防がれたものの、善住坊がその場に残した堺銃は宗久に届けられる。そして堺に戻った兼久より、真相を聞いた宗久は、五右衛門に命じて善住坊の行方を捜させる一方、兼久を繋ぎ止めるべく、美緒との挙式を来春に決める。北の庄のしまに匿われた善住坊を、助左は琉球丸に密航させて、琉球に逃そうと試みる。そのために、美緒の密航の頼みを聞き入れることができなかった。だが、宗久の命を受けた五右衛門も琉球丸に乗り込んでき、善住坊の暗殺を試みる。その時、琉球丸は嵐に遭い、難破する。船長の才蔵は助左に「お前の親父もこうやって死んでいった」と言い、船と運命をともにするのだった。

兼久のやけっぱちが辺りを雪崩のように巻き込んで最悪の展開になろうとしてます。近江源氏の末裔だったかの誇りも何も、憎い親父と一緒に滅ぶならばって感じです。たぶん、別の理由で人気は高かったような気もします、兼久。一方で、梢ちゃんの正体も知らんと呑気にいちゃいちゃしてます。とても彼女が九の一だとしっていたとは思えませんが、そこまで馬鹿でもなさそうですが、どうでしょう。

で、宗久は最初は激昂しますが(個人的にはここで兼久を撃ち殺してしまった方が後々良かった気もするんですが)美緒に諫められて止めまして、非情な性格を出してきます。善住坊に全ての罪をひっかぶせて、織田勢よりも先に見つけ、殺してしまうことです。

でも、その善住坊は助左に助けられ、北の庄に匿われて、次は琉球丸へ乗り込みます。ここに来て、自分が兼久に利用されたことを知った善住坊、己の罪の大きさにおののく様がなんとも子犬みたいです。ぶるぶる震えるチワワっちゅうか。たぶん、善住坊はずっとこんな調子で生きていくのだろうなぁと思いました。助左が商人としての才覚を見せて、堺でのし上がっていき、五右衛門が大泥棒として天下を騒がすほどになるような才能は善住坊にはありません。それだけにいちばん庶民っぽいちゅうか、ぱんぴーっちゅうか、なところが何とも哀れで、わしらに近くて、同族嫌悪されそうなキャラではなかったのかと思いました。川谷拓三さんが演じたのも、そういう役が多いんじゃないかと思いますし。
そんな善住坊が迎える壮絶な最期。時代が時代だけに、そうならざるを得なかったのか、もしも現代に生きていれば、もっと平々凡々な生活ができたのじゃないか、ふと死刑というのはわしらにもっと身近なものではないか、と思ってしまったりするのでした。それだけに、まるで他人事のように「吊せ」と言う輩はわしは信じられんのです。声を大にして死刑反対ともまだ確信が持てないのですが。

閑話休題。

で、兼久を兄とは思えても、結婚相手とは思えない美緒が、助左に懇願します。でも助左は善住坊も逃がさないとなりませんし、美緒は憧れの女性で、頼みならば何でも聞きたいところなんでしょうが、「これで良かったんだ」とつぶやいているところを見るに、自分なんかが出しゃばって、おおもと=宗久の機嫌を損ねるわけにはいかない、とも思ったかもしれません。でもなぁ。いくら宗久の意志だからといって、兼久と結婚しても美緒が幸せになれるかどうかはほとんど無理じゃないかと思うんですが。助左はそんなことは考えなかったんでしょうか? そこら辺が、時代の制限なのかもしれませんが。ここで助左と美緒が愛の逃避行なんかやっちゃった日にはいくらファンタジーとはいえ、時代劇が成り立ちませんしな。

ところで、一応突っ込んでおきますが、この時の助左と美緒の回想シーンの海岸は、往年の某国営放送らしく、見るからにちゃちいセットでした。セットってのがありありとわかっちゃうようなちゃちさでした。「黄金の日日」にはわりとそういうちゃちいセットのシーンがよく出てきてたんですが(総集編で見た時には)、見ているうちに役者さんの演技がどーでもよくしてくれるのです。そう、セットなんかちゃちかろうと、演技に引き込まれる時には引き込まれてしまうのです。ドラマというものはやはり役者あってのものだと思います。

さて、ついに出航した琉球丸。でも、善住坊を殺せとの命令を受けた五右衛門まで乗り込んできちゃって、助左は知らんようですが、善住坊は気が気じゃありません。しかし五右衛門、いくら善住坊を殺すタイミングを狙ってたとしても、嵐の真っ最中ってのはあんまり名案とは思えません。五右衛門にしてみれば、自分が善住坊を殺したってことを助左に知られたくなかったのだろうか、とも思うんです。でもそんななまっちょろい友情なんか示さないようなキャラな気もするんです。結局、嵐は船を難破させ、五右衛門の策は崩れます。

で、一方で、助左は船長の覚悟を知ります。自分の父親も同じような死に方をしたと言われますんで、それなりの身分ではあったのね。

しかし、船から逃れるためにたぶん、ボートを降ろしたと思うんですが、琉球丸サイズの船でも難破するのに小さい船なら逃れられるんだろうか? よくボート降ろすけど。
そっちの人たちがどうなったかは神のみぞ知るってことで、助左たちは南海の小島に漂着することに。そういう理屈としては、逆に、3人が最後まで船に残っていたというのは一緒に助かるには説得力があるな、とか変なところで感心したり。

で、今井ががたがたしているあいだに、津田と能登屋というのが暗躍、三好に取り入ろうとします。能登屋をやってるのは志村喬さんだ! 「七人の侍」の勘兵衛であり、「生きる」の課長であり、たらこ唇がらぶりーで、黒澤映画に欠かせないおっさんだ! プライドばっかり妙に高くて、でも小心者って能登屋がなんともはまってるのさ! それもこれも、義昭が諸国に信長討ってなんて言い出したから。実はけっこう信長がピンチだったりします。でも、凌いでしまったのは史実のとおり、能登屋も津田も先を見る目がないなぁと思います。その分、宗久の目の確かさが売りになるわけです。

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第6話 信長狙撃

逃げまわるうちに、助左は斉藤十郎とも死に別れてしまうが、木下籐吉郎と合流する。死んでいるはずの自分が生きているのなら、信長が死んでいても不思議はないと言う籐吉郎に、助左は商人になって海を渡ろうと誘う。籐吉郎と助左は意気投合するが、ようやく都にたどり着いた2人に信長生存の知らせが入り、籐吉郎は「海は一人で渡れ」と侍に戻ってしまう。堺に戻った助左だったが、五右衛門から兼久が善住坊に信長を狙撃させると知らされる。間に合うのか、助左?!

タイトルに反して、話のほとんどは助左と、前半は斉藤くんとの逃避行です。助左たちを見捨てて堺に戻った五右衛門、友だち甲斐のない奴め〜! きっと、前回で助左たちを助けたのも、五右衛門なりの計算だったのかな〜と思わせるクールさが格好いいのです。なんちゅうか、今は今井に使われてるんだけど、俺はこのままじゃ終わらねぇぞって五右衛門の眼差しが格好良くてしびれるんです。きっと、放送中は五右衛門の人気高かったろうなぁと思います。で、斉藤くん、いいキャラだったのに、今まで目立たないキャラがいきなり目立つのは死の前兆、というどっかのアニメだったかの黄金パターンを踏んで、死亡してしまいました。宗久ではありませんが、兼久よりも斉藤くんが生きてた方がなんぼか増しだったんじゃないか、と思うような兼久の迷走っぷりですし。宗久にも「あの豪傑が」と言われるほどの斉藤くん、きっと不器用な人だったのだろうなぁと思うキャラが好ましかったりします。で、お仙本人は「覚えてない」そうですが、夫婦の契りを交わしたとか。すごいな、お仙って、後に善住坊ともいい仲になります。ぶっちゃけ、美人さんではないのですが、きっと放っておけないような、いい女だったのだろうなぁと思います。
で、助左の後半の同行者が木下籐吉郎です。何しろ、「他人が行ってない島へ行け」とは何と的確なアドバイスではありませんか。ただ者ではないぞって感じがぷんぷんします。さすが、後の太閤です。そういう、一見、大したことなさそうなんだけど、実は大物ってキャラは緒形拳さんの得意とするところじゃなかったんでないかと思います。いや、商人になったら、きっと今井を脅かす存在になったことでしょう。あるいは呂宋助左右衛門という後の大商人は産まれなかったかもしれません。それぐらい、見てるものが鋭いのです。でも、信長が生きていたもので、やっぱり商人にはなれないと言う籐吉郎。ああ、彼は心底、信長に惚れ込んでいたのだろうなぁと思わせる描写です。そして、それぐらいの存在感が高橋・信長にはあります。

さて、で、本日のタイトル「信長狙撃」になるわけなんですが、五右衛門の立ち回りの上手さに反して、善住坊の使われっぷりは切なさが漂います。どこまでも人に利用される人生、なまじっか鉄砲の名手なもんだから、兼久のばかんちょにどこまでも利用される善住坊。もはや、兼久にとっては信長はイコール宗久であり、宗久の力の源であるのでしょう。だから、周りのことは考えずに親父憎し=信長憎しで動いている。五右衛門がそう評してますから、たぶん、合ってるんだと思うんですが、親父憎しは勝手だから、そこに他人を巻き込むなって感じです。でも、こいつ、最終回までのうのうと生き延びるんだよな。善住坊の中盤での活躍とか、たきがは、実はあんまり覚えてないんですが、最後まで兼久とつるんでたのかな〜とか思うと、もったいない気もします。林隆三さんが、また兼久にはまってるもんで、余計、憎々しいというか。○○源氏(いまだにちゃんと覚えていない)の末裔だか何だか知りませんが、血筋だけで威張ってるような奴はわしは嫌いです。なにしろ、今のところ、兼久は足を引っ張ることしかしてないんです。親父だったり、善住坊だったり、一緒に逃げた堺衆だったり。

で、今回の助左はさんざん逃げまわったあげくは、善住坊が隠れる峠までひた走ります。何か、助左受難の回だな、と思いつつ、峠に差しかかる信長一行。緊迫感を残して、次回に続きます。

と思ってたんですが、前回、1人で逃げまどう兼久を助けた梢ちゃんが、今回は五右衛門に信長の狙撃をちくります。何だ、この女?と思ったところで、物音を聞きつけて、とんぼ返りして屋根に飛び乗る梢ちゃん。なにーッ?! この女、くのいちだったんすかー?! となると、前回、兼久を助けたのも偶然とは思えません。何やら思惑がありそうですが、親父に権限握られて、本人も凡才だし、やる気ないし、兼久を助けることに誰がメリットを感じるのか、まったく見当がつきません。堺の商人の中に、そんなこと考えてそうなのもいないし。はて? 謎もはらみつつ、今度こそ、ほんとに次回に続く。

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第5話 総退却

浅井長政の領地を通り、越前を攻めなんとする信長と家康の連合軍。しかし、長政はその父と家臣の反対に遭い、不本意ながら織田を攻めることに。そうと知らぬ助左たちは長政の領地に入り、五右衛門から不穏な動きを知らされる。ここぞとばかりに堺に戻ろうとする兼久、しかし、道があるならと隊長を押しつけられた助左の主張が通り、一行は先を目指す。だが、とうとう道の分かれる時がやってきた。助左、五右衛門、斉藤の3人以外は兼久につき、堺に戻ろうとするが、皮肉なことに彼らが囮となって、助左たちはようやく織田軍に鉄砲を届けることができた。その殿を守るは自ら名乗り出た木下籐吉郎、さらに明智光秀、徳川家康の連合軍である。

助左、だんだん隊長らしくなってきた、とは傭兵隊長・斉藤の弁。しかも、宗久から何がなんでも兼久に最後までやり遂げさせろと命令されてるもんで、時に助左を隊長としてもり立てつつ、強引に進む。いいキャラです、斉藤くん。ちょっと田村高広さんに似てなくもありません。そこんところもポイント高いっす。

で、木下籐吉郎にも会いたいし、やる気満々の助左。自分一人になっても鉄砲は織田に届けるとは、肝が据わってますよ。すっかり兼久がどうしようもないぼっちゃんに見えます。そんな兼久に、それでも期待をかけたい宗久、ここで親馬鹿なのはどうかと思うのですが、何とか源氏の血を引いてる今井家の血筋を絶やすわけにはいかないってことなんでしょうか。そこら辺の価値観はこの時代の人間としてはしょうがないのかもしれませんが、そのために今度は美緒に兼久と一緒になれと言い出します。まだキリシタンになってませんが、小さい頃から兄よ妹よと育てられた2人に今度は夫婦かい。最初から嫁候補として育てておけば良かったのに、という気もしなくもありませんが。でも、鉄砲を運んだのは助左の功労ですから、宗久の思惑は外れちゃったわけです。とことん息子に恵まれてませんが、どうやら、子どもは兼久だけみたいっす。

さて、助左たちの先鋒として活躍の五右衛門、まさか、土壇場で助左につくような義侠心溢れるキャラだったとは! ごめん、忘れてた。しかも鉄砲を持ち出して、「ここで撃ったら、浅井に気づかれるぞ」とは悪知恵も働きます。さすが、未来の大泥棒はスケールが違うって感じで、兼久もたじたじですか。

今回、信長は浅井のことを「我が掌中の玉を与えたのだから大丈夫」と言って、裏切られてしまうわけなんですけど、どうも、長政自身は信長に味方したかったようです。でも、実質は裏切られてショックの信長、単騎で京へ逃げ延びます。
そして、自分に殿を任せてくれ、と言う籐吉郎。助左たちにも「絶対に死なせん」なんて言っちゃうあたり、頼りになりますよ、この人。ここら辺はまだ気のいい侍なんですけど、いざ、天下を取ったら、途端に狭量になったのはどうか。

あと、やっと明智光秀の顔を覚えてきました。髭ね、髭がぽいんと。自分から苦労を背負いそうな、生真面目そうな御仁です。きっと、今回も義侠心とかだけじゃなく、木下に手柄を独り占めされちゃたまらんって気持ちもありそうですが、あんまり活躍できなさそうな感じなのが気の毒っす。

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第4話 北征前夜

助左は初めて見た信長の近代戦に胸躍らせつつ、フロイスの持つぐろおぼにも心躍る。まだ見ぬ世界が助左を呼んでいる。一方、信長討伐に動く将軍義昭を牽制するかのように、自身の二条城落成の日に浅倉攻めを通達する信長。宗久はこれに協力し、息子の兼久を隊長として、鉄砲500挺を信長に届けることになる。五右衛門からそのことを聞いた助左は、浅倉攻めの大将が木下籐吉郎と知り、是非会いたいと思って、荷馬隊に加わるのだった。

前回、「自分は二度と売られない」と誓った美緒さん、キリシタン教会に出入りするように。
そこのバテレンがルイス=フロイスという人なんですが、ぐろおぼ、すなわち地球儀があるってんで、是非見たいと思った助左、五右衛門と忍び込みます。しかし、盗む気満々の五右衛門に対し、やっぱり止める助左。どこまでも一生懸命でいい人なところが、嫌味じゃないです。逆に、「おまえに止められるのはこれで二度目だな」と言いながら、分銅つきの鎖をぶん回して襲ってくる五右衛門。根津甚八氏の触れれば切れそうな感じがなんとも格好いいのです。

で、フロイスや美緒と一緒に信長にぐろおぼを献上することになった助左、フロイスから世界の話を聞かされ、わくわく。この人は後に呂宋とまで呼ばれるようになることを考えると、日本という小さな国、堺という町に収まっているようなたまではないのだなぁというのがよくわかる描写です。この世界を見据えたスケールの大きさがなんちゅうても助左の魅力ですな。そこら辺、泥臭さも漂う五右衛門や善住坊と一線を画するというか。逆にこっちの2人はそこがいいというか。

初登場からたぶん、父親が亡くなる最後まで、父親に逆らい続けた兼久、今回は荷馬隊を命じられ、ぶん殴られ、でもやけくそで助左を隊長にしちゃいます。無茶です。彼にとってはあくまで、信長に恭順する父親は堺の裏切り者であり、信長もまた許し難い存在であるわけなんですが、動機がいまいちよくわかりません。父親を裏切り者と罵るところは、父親への子どもっぽい反発でしょうし、それに付随して、坊主憎けりゃの精神で信長も嫌いなんだろうか? まぁ、中世から近代に移り変わろうとするこの時代、近代人の信長や宗久、助左というのはあくまで少数派なんだろうなと思いますが。

高橋幸治さん演ずる信長は、そういう知的な面と、今回、笛や美緒にからんだ侍を一刀のもとに首をはねたような、たまに見せる冷酷さとが何とも魅力的です。高橋さんは高橋さんの信長を作っているのです。どこかで見た信長でなく。

そう言えば、荷馬隊に加わる助左、半年間は船から下りちゃだめって才蔵に言われてたけど、約束の半年はもう過ぎたんだろうか? 過ぎたんだろうな、許してくれたって言ってるし。
で、やっぱり木下籐吉郎に会いたくて、出かけていく助左。木下籐吉郎という侍は、助左にとってそれほど大きい存在だったんでしょうか。きっと、子ども時代、助左はあんまり恵まれてなくて、対等に扱ってくれた上に、永楽銭までくれた木下が印象深かったんだろうなぁと思いました。

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