前回の余韻はすでになく、1年ぐらい経っていると思われます。時代がいろいろ動くものですから、助左もそれに巻き込まれて、いつまでも善住坊のことは悔やんでられないようです。それにしても余韻もへったくれもないんだけど…
高山右近が建築中のセミナリオに、一観の青い瓦を使うことになった助左は、その代金として500石の船を提案される。ところが信長がこれを許さず、信長に直談判した助左は美緒に助けられて、青い瓦どころか、信長の態度ひとつで一観が瓦を作れなくなるかもと言われてしまう。そのころ、右近が仕える荒木村重が信長に謀反を起こし、毛利氏と手を組んだ。信長は右近を説得しようと、明智光秀を使者に送ったが断られ、ついに都の伴天連とキリシタンを殺すと言って、とうとう右近自身の投降を引き出すのだった。右近から船を代わりに受け取ってくれと頼まれた助左は、大阪沖で石山本願寺を攻める信長と毛利軍の戦いに巻き込まれてしまった。
ということで、今回の主役は高山右近でした。前々回の高槻での復活祭の時に、乞食にも手を差し伸べる右近が描かれていましたが、この時代にはかなり珍しい人物のようです。今回も、水車小屋の老婆の葬式で自ら棺桶を担いで、「神の前には」と語ってしまう右近は、かなり理想化されたキャラのように思われます。実際にこんな人だったのかしらん。でも、右近が仕える村重が信長に反旗を翻したってんで、右近も反信長となり、光秀の説得に「今回の謀反には人の血が通っております」と語っちゃいますが、信長はかなり右近を買っていたと思われ、あの手この手で懐柔策。しかし、とうとう信仰か信長かを選択させられた右近は、単身、高槻城を落ち延び、信長のもとに向かったそうな。城主として降伏するわけにはいかないが、信者や伴天連を救うために自らの身を差し出したって感じでしょうか。なかなか度胸もある人物のようですね。
その分、助左はあんまりいいところなくて、右近が売ってくれるという船を見に行けば、銀山で今井を裏切った彦佐(岸田一徳氏)に偶然遭って、いきなり襲いかかるし(助左としては報復のつもりなんでしょうが)、青い瓦は使っちゃだめってんで、いきなり信長に直談判に及ぶし(しかもふんどし一丁で)、こっちでは牢にまで入れられて美緒に助けてもらってます。信長の物の価値を見抜く目の鋭さを教える美緒、それは気づいてなかったって感じの助左。美緒だから今井は助左の敵に全面的になり得ませんが、本気でかかられたら、今の助左だとかなわん感じです。美緒はかなりのやり手です。
で、上のように右近が謀反に巻き込まれたってんで、代わりに助左が船を堺まで送り届けることになったわけですが、ちゃっかり彦佐も乗ってるし、助左、人生初の船長です。ところが、船が一向宗に乗っ取られたのに、助左、「船長は俺だ」ってんで大反撃、ところが、海戦に巻き込まれて海へどっぽ〜ん、というところで、場面は堺で待つ美緒と小西行長に。船もぼろぼろになってるみたいだし、踏んだり蹴ったりの出だしですが、助左、無事に堺に着けるのでしょうか?
あと、まさかの再登場となった彦佐、このまま助左の船に乗り続けるのかな〜? 銀山のことはあんまり反省してないようなんで、獅子身中の虫ともなりかねないような、ここで心を入れ換えるのか。いきなりあっさり船を下りたりして…
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