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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第43話 朱印船襲撃

助左は女性が絡まなければ格好いいと思うんだ。

原田喜右衛門が連れてきたマニラ総督の使者は、秀吉の本意を確かめるためであった。再度国書を送りつける秀吉に、そうはさせじと助左右衛門は使者の乗った船を襲撃する。しかし、原田喜右衛門が別の船で出航しており、そちらは見逃してしまう。助左右衛門は木下籐吉郎でもあった秀吉と完全に決別すべく直訴に及ぶが、彼に永楽銭をくれたことを秀吉は忘れており、明や呂宋も征服したつもりになって、助左右衛門に死罪を言い渡す。だが、これを憂えた石田三成が助左右衛門を脱獄させ、自身は朝鮮に向かって、行長に講和を結ぶよう進める。4ヶ月の遠征で兵は疲弊しきっており、釜山を朝鮮軍に奪還されたことで補給路も断たれてしまったのだ。そして助左右衛門は呂宋へ向かう。秀吉の暴挙を止めるために。

歴史とは過去に学ぶことでもあると思います。こんなことやっちゃったから、今回はこんなことはしないようにしよう。誰でも経験があると思います、過去を振り返るって。ところで、第二次世界大戦の日本軍は、そういう学習をしなかったように思いますが、どうなんでしょ? 日本から朝鮮半島にだらだらと長く伸びきった補給路、それを断たれたら、現地の兵がどうなるか。似たようなことをアジア各地に戦場を広げることで日本軍はしてこなかったでしょうか?(あ、それで、現地調達が原則か。そんなことをしたら、いくら口で「五族協和」とか唱えたって無駄だってわかってないのかな〜)
しかし、行長くん、講和のために先陣を任せられたはずなのに、いつの間にか「朝鮮で大暴れ」ってどうよ。おまい、何しとったんだよ。戦功争うのは加藤清正に任せておいて、とっとと和睦を考えろよって気もしますが、ここら辺、いささかわしも事情に疎い上、まったく説明がなされないもんで、よーわかりません。講和を結ぼうと努力してたけど、それには日本軍が敗北しなきゃならなかったから、なかなかそういうシチュエーションに持ってけなかった、ということかもしれません。で、助左を逃がして、自身は朝鮮に向かった三成くんは「清正は俺に任せろ(意訳)」と言って、押さえ込みにかかったようです。たかが船奉行とか言われてますが、知略の人ですね。
しかし、助左を逃がしたことでお咎めは受けなかったのだろうか? ただ、助左にとってはいいタイミングで、秀吉の母親が危篤だってんで、秀吉、大阪に帰りますから、警護とか甘くなってそうです。秀吉が「俺がいるうちに殺せ」とか言い出さないで良かったね、助左。

久々に登場、北政所。秀次に、秀吉に母親が危篤だから帰ってって手紙を書くよう入れ知恵です。しかし、これを自分に都合のいいように勘違いした秀次、政所を怒らせてしまいます。政所にとっては、豊臣家なんてものは秀吉と自分が作ったものなので、秀吉が死んだら後の栄華なんて興味はないんだそうです。だから、別に秀次が継ごうが淀君の子が継ごうがどうでもいいと。これはなかなか天晴れな物言いです。いや〜、ここまで権力に未練のないファースト・レディってのは珍しくないか? どうやら、後に豊臣家が滅亡する際、北政所は淀君を裏切るような形になったと思いますが、これはその行動への布石と見ました。なるほど〜、傍目には女の争い、どっちが世継ぎを生むかって争いに見えるようでも、秀吉のいない豊臣家に政所は興味がないと仰る。やっぱり、この人、好きやわ〜
しかも、桔梗が堺から来たことを知ってますんで、そんな奴(秀次)は放っておいて、一緒に堺へ帰ろうとまで言います。いい女です。秀吉が淀君とかにうつつを抜かしているのが馬鹿っぽく見えます。そう言えば、秀吉は百姓の小せがれでしたが、政所もそうだっけ? 彼女の方が洗練されて見えるのは、そう言えば、信長に手紙もらったりしてたけど、そういう周辺環境でしょうか? 秀吉の正妻として誰にも文句は言わせないわよっていうプライドっていうか。

命がけで日本に残っていたパーデレ・フロイスがマカオに逃げることになりました。きっとこの人の出番はここまででしょうが、助左に与えた影響は少なくありませんな。
そして助左も、小太郎に徐々に影響を与えてるっぽいです。すっかり、助左の小姓と化してるし。

「助左右衛門の船がゆく」で、最近は閉まりますが、助左は、女性が絡まなければ、けっこう格好いいと思いました。

前回、今井家に戻った美緒が今井家の召使いとかに大歓迎されてましたが、宗薫、大元になっても威厳がなさげです。でも、そんな美緒が、今回、台詞もなしで小太郎のものっぽい着物の修繕してるシーンは、なんか切ないです。宗薫のものだったりするのだろうか? 豪商・今井家がそんなことしないか。

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第42話 先陣争い

三成が何で行長に先陣を?という疑問ですが、船奉行という役目にあって、名護屋から船を出すのに、あんたが1番とか順番を決める役割だったそうです。そんなに偉いわけじゃなくて、現場監督みたいなもんか。
でも、そうと知った秀吉は、加藤清正がいつ追い越すか楽しみだとか言って、真相にはまったく思い至っていない模様です。そりゃそうですね。そのために助左たちが頑張ってるんだし。行長なんか、清正に決闘も言い出しかねない勢いでしたが、止めに入った義智、うまい役割だと思いますた。2人が組んでいるとは誰も思わないよね、これって感じで。

行長と宗義智の率いる一番手が朝鮮半島に出兵し、加藤清正らも続く。京城へのいちばん乗りを目指して、清正らは破竹の勢いで進んでいくが、行長らに追い着いた忠州で、助左右衛門は書誌官を捕虜として捕えさせ、偽りの案内をさせる。だが、行長がようやく京城に着いた時、そこは焼き払われた死の街となり、国王らも逃げ出した後であった。同じ頃、関白となった秀次のもとに宗薫が桔梗を差し出す。そして、呂宋から戻った五右衛門は、秀吉の次の目的地が呂宋であることを助左右衛門に告げるのであった。

そう言えば、前々回だったか突っ込み忘れてしまいましたが、宗薫が桔梗に「俺は助左に2つのものを取られた。親父と女房だ」と言ってました。しかし、これ、自分は何の努力もしとらんくせに、勝手に被害者面するのはどうかと思いますって、突っ込み。
宗久はずっと宗薫、当時は兼久でしたが、に期待をかけて、助左を犠牲にしても兼久に大商人となって今井家を継いでほしがってました。でも、それに終始反発して、梢に入れ込み、徳川家を吹き込まれたのは兼久です。「取られた」などと助左を逆恨みするのはどうかと思います。それに、美緒のことも、梢だと思って「女房を毒殺してくれないか」とか言っておいて、自分がなお好かれていると思ったら、とんだ大馬鹿野郎です。それとも、都合良く、若気の至りは忘れたんでしょうか?

さらに、秀吉のことが嫌いなくせに、ご機嫌を取る宗薫。桔梗を秀次に差し出します。桔梗もタイミング悪く堺に戻っちゃったもんで、銭丸も死んじゃったし、助左の家には行けなかったんでしょうか? 使用人ぐらい置いておけばいいのに。で、頼る当てもなく、今井家に顔を出したのか? ちょっと待てい、ねえちゃん。あんさん、宗薫に、秀吉のもとに行かされるのがいやで家出したんじゃなかったんけ? それでまた今井家に戻るとは何か考えなしにもほどがありませんか。だから、桔梗って、いまいち好きになれねーんだよな〜
でも、秀次は、桔梗が鉄砲の名手だと聞かされたもので、夜伽よりも鉄砲の師匠になれと言い出します。う〜ん、それだけで済めば、良かったねって感じですか? 何か、脳天気さが抜けてないような、秀次。秀吉の甥にしては間抜けというか、昔の秀吉もいい人だったけど、もう少し、頭の回るという印象がありましたが、秀次にはそんな感じは見受けられません。それで、秀吉に切腹させられちゃったのかねぇ? 淀君も子ども生むんだし。

さて、九州に行った助左、すっかり三成や行長とは密談仲間って感じですか。こうなったら一蓮托生っていうか。
でも、助左たちの企みは知らない朝鮮王朝は京城(今のソウル)を焼き払って逃げ出してしまいました。その結果を見ずに助左が日本に帰ったのは、首尾良くいったからなのか? 何か、この話は基本的に助左ベースで話が展開するもんで、時々、思い切りすっ飛ばされたりするんですけど(桶狭間がナレーターだけで終わったみたいな)、この結果は、一応知らせてほしかったり。でも、朝鮮遠征は確かに日本の敗北で終わったんで、うまいこといったのかもしれませんね。

ところで、助左の命を狙う小太郎、やっぱり宗薫にあることないこと吹き込まれたようですが、だんだん助左を見直していくようです。まぁ、助左も「言い訳はしない」とか言ってどんと構えちゃってるんで、人となりがわかりやすいっていうか。うまいこと言いそうな宗薫よりも信じられたんでしょうか、小太郎? で、宗薫がまた逆恨みして、「助左に3つ取られた。親父と女房と息子だ」とか言い出さないといいんですが、どー考えても、助左のもとにいた方が勉強になりそうですよ、小太郎。

ええ〜、期待したわりに、五右衛門、何もせずに帰ってきました。わしとしては喜右衛門暗殺〜ぐらいしてほしかったんですが、情報偵察だけにしたようです。まぁ、1人だし、五右衛門も剣は使えるけど、無茶苦茶強いわけでもなさそうなんで、無難というか。
戻った五右衛門、バナナを食べていました。日本にバナナが入ったのはこの頃なのだろうか?

秀吉の征服欲が留まるところを知らず、いよいよ敵であることを意識する助左たちだった。って感じで続く。

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第41話 侵略者

前半は助左、馬鹿野郎〜!な回。後半はまぁ、いろいろと。

あと「かずさ」は「上総」ではなくて、「加津佐(かづさ)」でした。音にすると同じやねん。九州の、助左の隠し港だそうな。

加津佐の港が襲撃され、五右衛門は桔梗を連れてかろうじて逃げ出す。それは原田喜右衛門の手によるもので、喜右衛門は秀吉に助左が懐柔されぬと嘘偽りを並べ立て、自らは呂宋総督府への国書を持っていく役目を仰せつかる。ついに明への出兵の意志を固めた秀吉に、助左は三成と共謀して、朝鮮との戦に負けるよう仕向けようとする。果たしてこの大博打、どうなるか?

ええ、助左、美緒以外のことではそれなりに格好いいんですが、相変わらず美緒のことになるとへたれどころか、とうとう大馬鹿野郎になりました。それは、宗薫と梢の息子、今井小太郎が、助左を美緒の浮気の相手と誤解したことに端を発し(そんなことを吹き込む宗薫も相変わらずスケールのちっちゃい馬鹿ですが)、とうとう美緒が今井家に帰ることを決意します。ていうか、文字どおり、助左が美緒をげっとしたのなら、小太郎の恨みも的を射たものだし、実際問題、美緒の気持ちはとっくのとんまに助左にあって、宗薫には当初からかけらもないわけですから、もう小太郎に恨まれるのも、己の中途半端さのせいだと自戒しろよこんちくしょうとたきがはなんか思ったりするんですわ。ところがだよ、それに加えて、とうとう助左の大馬鹿は、美緒から「桔梗と結婚してくれ」とまで頼まれます! 何で! 「私の男」宣言した助左に! 美緒が! 恋敵と! 結婚してくれと! 頼まねばなりませんか!! 助左の馬鹿たれ〜!! 美緒の気持ちを考えやがれ、こんちくしょう! と前半は、とりあえずタイトルそっちのけで、助左非難囂々のたきがはでした。

ええとですね、ひとつには桔梗が何で助左を好きなのかってのがいまいち希薄に見えるのと、桔梗自身にあんまり魅力を感じてないからです。やっぱりさ〜、「黄金の日日」のヒロインは美緒であって、桔梗じゃねーんだべさ。まぁ、桔梗がすぐに殺されちゃうのわかってるしな〜 でも、ここまでヒロインにプラトニックを貫く主人公って、もはや立派っていうか、後ろからぐーぱんちで殴りたいっていうか… やっぱりぐーぱんちだな!
でも、五右衛門まで、何で桔梗を抱かなかったのかと問われて、「抱けば、助左を殺したくなるからだ」って言わせるとは、桔梗ってそんなに魅力的かな〜? どうも、あんまり考えなしの娘に見えるんだけどな〜??と思ってしまったのでした。

で、とうとう銭丸が殺されてしまいました。でも、小太郎が16歳ぐらいの若者になってるのに、いつまでも同じ少年ってどうよ? ちょっと中途半端なキャラで終わったようです、銭丸。助左の右腕ぐらいには育ってほしかったよ、少年よ…
それで、銭丸の死に桔梗が狼狽するのも、曲がりなりにも一向宗の育ちで、もうちょっと修羅場に慣れてそうに見えたが、よくわからんキャラだ、桔梗。

さて、いよいよ原田喜右衛門が秀吉の手先として助左の前に立ちはだかってまいりましたが、秀吉に助左のことで嘘八百並べ立てたところを見ると、どうやら、内心では舌を出して、秀吉をいいように持ち上げて、おいしいところだけ持ってってる奴のようです。そこら辺、また宗薫には逆立ちしてもできん芸当っていうか。宗薫、ますます小物…
そして、秀吉の居丈高にマニラ総督府に降伏勧告をした国書を持っていくわけですが、常識で考えますと、この時代のスペインが、たかが秀吉の言うこときくとは思えんわけで、でも、喜右衛門のことだから、うまいこと言いくるめて秀吉をごまかしてそうで、何か、ますます秀吉も小物になってまいりました。きっと、喜右衛門みたいなタイプが生き延びるんだわ。

で、あくまでも真面目な三成くん、助左に日本を出ろと言いに来ます。だって、もうじき朝鮮を足がかりに明を攻めるけど、そうしたら、前に秀吉を騙したってばれちゃうからですって。で、行長や宗義智にも逃げるように言って、自分一人が腹を切ればすむと言い切ります。真面目だなぁ。好感持てるんだけど、あんまり長生きしそうなタイプじゃないです。しかも、やっぱり明への遠征には反対なので、何か、胃に穴空いてそうな気もします。秀吉にはそれなりに可愛がられてるようですが、いかんせん、いきなり無茶難題を言い出しそうな気もしますし。三成には言ってないのだろうか?
でも助左、今度も秀吉を騙せばいいじゃん!ってことで、先鋒を行長にしてくれと言い出します。しかも、朝鮮に勝って、さらに明と戦うより、ここで朝鮮に負けちゃえと言い出します。ねとうよなんか聞いたら、烈火のごとく怒りそうな意見ですネ。よりによって戦争に負ければいいじゃんって。しかし、戦に負けることで堺を、日本を守ると言う助左と、己の欲望を広め、世間で笑われてるだけの秀吉と、どっちが愛国者だと言われたら、間違いなく助左の方でしょう。助左に曰く、最近の秀吉は狐憑きだと噂されてるそうです。ま、これはかなり、オブラートに包んだ言い方で、ぶっちゃけ、まともじゃねぇってことだと思いますよ。国の規模考えたって、明に攻撃するのがいかに無茶か、わかりそうなもんですが、秀吉、そういう判断力がありません。周りが喜右衛門みたいなイエスマンばかりだから、真っ当な判断ができなくなってる模様です。この点では三成は全然役に立ってないわけですが、一介の堺奉行にそこまで責任求めるのもどうかと思うんで言いませんが、でもこの堺奉行、先鋒を行長に任せると言い出します。そんな権限あるのか、おめぇ? やっぱり、三成くん、謎な人です。

で、加津佐から戻る桔梗とすれ違うように、助左、九州に向けて発ちます。おやおや…
そして、桔梗と別れた五右衛門は、なんと! 喜右衛門の船に水夫として乗り込んでます。やるんじゃないかと思ったら… その前に喜右衛門の館に単身忍び込んで、喜右衛門を暗殺しようと企んでますんで、やることが大胆です。これが何かの伏線になって、助左危機一髪とかあるんだろうな〜 五右衛門はやることなすこと、わくわくさせてくれますね。
しかし、相変わらず桔梗とモニカをだぶらせたり、モニカのことはかなりのトラウマになってる模様。自業自得なんだけど、そろそろ許してやってくれまいか、モニカちゃんって感じです。五右衛門贔屓ですが。
そして、モニカつながりか、助左、モニカのお父さんから屋敷(礼拝堂つき)を安く売ってもらいました。この人も隠れキリシタンのようで、いつの日か、鐘を鳴らしてくれと助左に頼みます。でも、今はそれも禁止だそうです。いつの日かって、いつなんだろうね? ともかく、今は戦争回避に助左と五右衛門が動き出し、次回では三成や行長も頑張るんだろうな〜

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第40話 利休切腹

大徳寺の山門に自分の木像を置いたことで、利休は秀吉の不況を買う。その助命に訪れた石田三成は、秀吉が何が何でも利休を死罪にしたいことを知った。助左右衛門は利休を呂宋に逃そうとするが、間に合わず、利休は切腹して果てたのであった。

助左、善住坊の時の教訓が全然生きてません! あの時も美緒に「すぐに堺を離れなさい」と言われたにも拘わらず、堺のお仙ちゃんのところで酒盛りをし、逃げる機会を失いました。今回も「明晩、迎えに来ます」と言いました。明晩では遅いのです。というか、秀吉に目をつけられたのがどういうことか、わかってないのでしょうか? 呑気なのでしょうか、助左? 脚本的に前の過ちがプレイバックするような展開はどうかと思うのですが、ていうか、これじゃ助左、馬鹿みたいじゃないか〜! すんません、利休の場合は歴史上の人物として、すでに秀吉に切腹を命じられるのがわかってるからいいのです。でも、その船頭が助左で「明晩、迎えに来ます」じゃ、呑気すぎます。阿呆です。とっとと逃げろと言いたいです。明日なんかあると思うな、馬鹿野郎ーッ! ちょっと助左を無理に史上の人物に関わらせすぎだと思います。しかもその船の船頭、助左しかいないって、どう考えてもあり得ないでしょう? 五右衛門が手下を使って、蹴散らしたなら、そのまま船まで連れていくべきです。奪還しちゃうべきです。そして、たきがはの脳裏ではどうしても、善住坊の死がプレイバックしちゃうのです。もう走馬灯のようにぐるぐると巡り巡ってくるのです。だったら、最初から、助左を利休にそこまで関わらせちゃいけないと思います。「明晩、迎えに来ます」は、美緒を通じて伝言にするとかにしないといけません。たとえ、大昔、助左が同じように利休(当時は宗易でしたが)が船に乗るのに手を貸したシーンを彷彿とさせたいにしても、そんなセンチメンタルなもんで、このシーンの緊迫感をぶち壊さないでほしいです。
個人的に、宗久、秀吉と歳を取るほど老醜となってますが、利休はわりと変わってないんです。でも、この人は史上、秀吉に殺される。そういうキャラだ。それを鶴田浩二さんはかなり高潔に演じ、なかなかない利休像を造ったのではないかと思うんです。だったら、その死を安直に助左に結びつけないでくれ〜!

利休切腹の直前、信長が西欧に出した少年使節たちが無事に帰ってきました。でも、今の日本ではキリシタンは禁教です。その中で、原マルチノという青年が単身、利休を訪ね、リュートの音色を聞かせます。その美しさに感動する利休。で、そのメロディーを利休救出の合図にするという助左。それだけでいいじゃないですか。なんというか、このシチュエーションなら助けられるだろうにそう動かないっての、どうかと思います。助左が馬鹿に見えちゃうっていうかさ…ぶつぶつ

さて、秀吉の利休殺しの理由はこうです。
利休が「金だ」と言えば、土塊でも金になる。そんなことはあってはならない。一介の船頭が1番で豪商になるとか、百姓の小せがれが関白になるとか、そんな時代はもう終わったのだ。自分が天下統一(この回の中で、秀吉は北条氏を討ってます)を果たした以上、物の価値は一律でなければならない。利休1人がそれを崩してしまう。
だから、死ねというわけです。この中で思わず「百姓が〜」のくだりで、おまえがそうやんけ〜!と突っ込みましたが、一応、秀吉も自覚はしてるようです。でも、自分が権力を握ったから、そんな下克上は二度とあってはならない。やっぱりけつの穴の狭い野郎です。自分以外は駄目だってさ。
でも、唯一、利休の助命嘆願に訪れた三成は、その理由に頷いてしまいます。どこら辺で頷いたんだろう? 三成も大した家の出じゃないんだっけ? そこら辺、堺の豪商の息子、行長とは違ったのかもしれません。で、似た者同士から、秀吉から重用されてるのか、三成?

さて、前回、家出した桔梗はなぜか、上総の国へ行きました。って、かずさって「上総」でいいのか? でも上総って千葉なんですが、どうして原マルチノくんたち、そこに寄ったんだろう…? 九州とか言ってたが、字が違うのかも。まだ、関東平野は田舎だと思うし。
で、助左が迎えに行こうとしたら、利休が大変だってんで、迷う助左。すかさず、「俺が行くぜ」って言う五右衛門がわしは大好きです。やっぱり、五右衛門はこういうワイルドなカッコしてた方がいいやv

そう言えば、利休が船の中で書いていたの、辞世の句かと思ってたら、誰かへの手紙だったようなんですが、誰への手紙だったんですかね〜?

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第39話 偽国使

大陸侵略を企てる秀吉は、その手始めに朝鮮への朝貢を求める。その書状を運ぶ小西行長と宗義智は、玄界灘で船を助左右衛門に止められた。助左右衛門は朝鮮国王が秀吉の要求をいれないばかりか、使者の行長たちをも殺すだろうと警告し、秀吉を騙そうとする。朝鮮には友好を求める伝言を伝え、偽の国使と、友好の書状を秀吉に渡そうというのだ。秀吉が漢文を読めないのをいいことに建てられ、両国のあいだに戦争を願わぬ案でもあった。

メインはなんというても、タイトルにあるとおり、助左、行長に加え、石田三成まで荷担して秀吉を騙そうっていう大博打ですが、たきがは的には美緒の「あれは私の男だ」発言にがび〜んです。個人的には美緒はすごく好きなキャラなので(たぶん、女性ではお仙ちゃんと双璧ぐらいでだんとつ)、ずっと利休の屋敷に住んでいる美緒に、いまだに「今井のごりょうさま」呼ばわりで手もださん腰抜け助左にいらだつ者として、GoGo美緒!と応援したくなるのですが、まさか、「私の男」発言が来るとは思ってもおりませんでした。さらに惚れたぜ! で、助左が格好いいのは、商人の時で、意外とそれ以外の面ではへたれだと思ったよ…
さて、美緒の「私の男」発言ですが、どのような過程で出てきたかといいますと、やっぱり桔梗がらみです。桔梗がついに家出しました。宗薫が小田原に行くので一緒に行くことになったけど、どうも秀吉の側女にされるらしいと知って、家出したのです。家康とはわりと対等そうなつき合いしてるんだけど、なぜ秀吉にだけ下手に出るかな〜?? というか、妻に次いで、義理の妹を差し出しても秀吉にご機嫌取りをしたいのか、おまいは〜!!と首根っこをふんづかまえて、そのまま鋸でぎこぎこ挽きたい気分です。ていうか、家康についた時点で、おとなしくしてればいいものを、どうしてそう、権力者の機嫌取りをするかな〜? そういう意味では、裏助左である宗薫は、助左以上のへたれだったりしますな。ちゅうか、この人のやったことで見直したのって、善住坊の処刑がらみの時だけだわ。でも最後まで生き残るんだよね。だからアンチ助左なんだけどさ。
そして、桔梗が実は助左が好き!と発言、何で善住坊じゃないんだろう?と思ったら、善住坊は育ての親なんで、小さい頃(7歳と言ってますが、あの娘が7歳には見えなかったのですが… 何か、助左の先日の30歳ぐらいといい、どっかで年齢設定間違ってる気がするのは、わしだけでしょうか??)に背負ってくれた助左は男扱いのようです。成長後の出会いってのもあるでしょうし。うっかり、五右衛門に「女房だ」って言った勢いもあるし。で、一応、美緒はまだ宗薫の女房なもんですから、桔梗にとっては義理の姉です。で、姉様呼ばわりしとるわけですが、終始にこやかに対応していた美緒が桔梗がいなくなったら、一転して、「あれは私の男だ」です。いいなぁ、美緒。この強さ、惚れるなぁ。ていうか、どうせ秀吉ももう美緒のことは忘れたでしょうし、宗薫も女房だとは思ってないでしょうから、助左もとっととものにしちまえばいいのに…ぶつぶつ。いまだに手を出さねってところがへたれの理由です。文句があったらベルサイユまでいらっさい!(←それ、漫画が違う)

さて、本題の方ですが、わりとざるというか、三成まで強引に巻き込んじゃった(というか、勝手に荷担したっていうか)あたりが抜け抜けのアイデアです。アイデアは悪くないと思うのですが、何も、国使に五右衛門と水夫建てなくてもいいじゃん。五右衛門の顔がばれてたら、どーすんだよ、助左?
しかも、三成、酒を酌み交わすところで2人の手を見て「文官にしてはごつい手だ(意訳)」と感想を漏らしております。うーん、見る人が見たら、朝鮮人じゃないことはばればれってことです。うっかり、朝鮮語で話しかけられたらどーするつもりだったんでしょう? それだけ秀吉が無教養だってことか? 秀吉、ちょっと舐めきってないか?
さらに、三成、「国書を読ませて(意訳)」と言います。これは、三成が堺にいる朝鮮の国使に気を利かせて(基本的に真面目な人なんで)挨拶に来たどころではなく、明らかに秀吉の命令で探りを入れにきたってことなのです。でも、堂々と「これが国書でございます」って助左が差し出しちゃって、もうばれてもいいや、へへんって開き直ってます。行長は三成とはけっこう一緒に行動してたことが多かったんで気心の知れた間柄でしょうが、宗義智は対馬の領主だそうです。河原崎長一郎さん演ずるキャラは、なんか心労で胃に穴が空いてそうですが、そんな顔して実はすっとこどっこいなおとぼけキャラな気もします。
で、三成くんは秀吉と違って教養がありますんで、国書を読んで、すぐに偽物だって気づいちゃうわけです。しかも朝鮮からの使いの船に助左が乗ってるのも明らかにおかしいのです。でも、三成としては、どうやら、内心では秀吉の大陸遠征は反対のようです。いまや秀吉にとっていちばん忠実な家臣のようですが、いろいろと胸痛めることも多そうだな、三成。ってわけで、三成は国書を黙認しちゃうのです。
で、秀吉は全然疑わずに国使を歓迎したわけですが、息子の鶴松(って、確か、すぐに死んじゃったような)をだっこして迎え(そう言えば、いつの間に、淀君を引っ張り込んだのだろう? それで桔梗を差し出しても意味ないと思うのだが、宗薫?)、あろうことか、鶴松が五右衛門の膝にしょんべんをたらし(おむつぐらいしてなかったのか、この時代? 男はふんどしの時代なんだから、幼児だってしててもおかしくないと思うのだが…)、何か、すごくいい加減な雰囲気で拝謁は終わりました。秀吉のほかにも諸大名とかいたようなんですが(同席してたのは大名ではなかったのか? ただの部下か?)、もうみんなで秀吉をよいしょして、心の中では馬鹿にしてってのが見え見えのようなシチュエーション。
こんなんだから、秀吉、馬鹿にされるんだな〜。でもこの後、どうせ朝鮮に攻め込んじゃうんだから、結局、助左たちの努力も無になっちゃったんですね。単なる先延ばしっていうか。あ、後で、偽だったことがばれたとか。でも、騙したのは助左たちで、朝鮮じゃないんだから、向ける矛先が間違ってるような…もう、権力者になれれば何でもいいのかも、秀吉も。

五右衛門がらしくない国使のカッコをして出てきた時には、大笑い&大はしゃぎでした。

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