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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第18話 新天地

お仙の手を借りて木綿を火縄に作り直した助左は、長浜の羽柴秀吉に売りに行く。だが、すでに今井も同じ物を売っていると聞かされる。秀吉から手漕ぎ船を押し売りされた助左だったが、長浜、坂本、都を結ぶ交易路を開発、その商いは徐々に軌道に乗っていった。そんな時、石田左吉と名乗る男を都に連れていくことになった助左は、新しい町ができるという話に夢を膨らませる。同じ頃、信長が長篠の役において、武田勝頼を破っていた。近代という時代がいよいよやってきたのだ。

助左とは全然関係ないので、長篠の戦いはナレーターだけですぱっと省略しました。このナレーター、クールな感じがあって、語りに徹してるのが好みっす。

で、お仙ちゃんの手を借りて火縄を作り直す助左のパートがけっこうな長さです。なにげに重要なキャラですね、お仙ちゃん。しかし、たぶん硝石を砕いているうちに爆発を起こしてしまい、助左、船の弁償もしなければならなくなった模様。何でも1人でやらないといけないのでそんなに儲けがないと秀吉に答えるシーンがありますが、こういうところから商社という考えになるのだなと。でも、船長になっても助左、やっぱり1人です。機械のように長浜と坂本を往復して、こつこつと小銭を稼ぐタイプですな。それにしても半日も船漕いでるんだよなぁ? 助左、思ったよりもずっと逞しいです。

お仙ちゃんとの話の中で、美緒がモニカを探しているのが判明。それもこれも助左に振られたせいだそうです。お仙ちゃん、厳しいです。しかし、お仙ちゃん、五右衛門、善住坊は当然として、モニカまで船に乗せてやろうってんですから、美緒を置いてけぼりにするのは、やっぱり助左、唐変木の朴念仁です。モニカが人さらいじゃなくて、何で美緒が人さらいになるんだ。しかし、この調子を最終話まで引っ張るわけよね…
フロイスのところにいたモニカが、五右衛門にかっさらわれてしまい、また行方不明になったそうです。フロイスさん、呼びかけるだけでモニカが帰ってくるはずがないと気づけ。しかし、外は嵐ですから、あんまり出たくなかったのでしょう。

石田左吉というのは、後の三成です。今回は久々にキリシタンの高山右近も登場、鹿賀丈史さんの台詞廻しがうまいな、と思いました。
で、思わせぶりに現れたしまというご令嬢、実は明智光秀の娘だそうです。後の細川ガラシャだって。助左、なにげに有名人の知り合いが多いっす。しかも、しまさんの迎えが来ないってんで、どーみても一目惚れだろう、おまい、なのりのりの左吉と一緒に送ってってあげることに。ナレーターでは後の運命の皮肉を言ってますが、そんなことはまだ知るよしもないわけだし。
そして、しまの迎えの輿が、何者かに襲われたことが判明。ここで死体を見ても「きゃあ」と悲鳴を上げないのは、戦国の世に生きる女性の逞しさか、武家ならではか。
でも、折れた刀を拾った助左、なぜか五右衛門のことを思い出します。真っ直ぐなので五右衛門のに似てるというわけです。しかし、五右衛門がなんで明智家を襲う理由があるのでしょう? 食うに困って強盗を始めたか? あるいは助左の気の回し過ぎか? 謎を含んだまま、次回に続く。

フロイスが、右近、左吉、助左に信長から見せられた城の図面の恐ろしさを語るシーンがありましたが、演出のおどろおどろしさに反して、城自体はそんなにおかしくないと思ったんだが…
ただ、伴天連としては、仏塔を見下ろすという信長の発想は信じられないものがあったのか。後の安土城であるのは明々白々なんですけど、そんなに変な城って聞いてないし。珍しく「はっはっは」と笑った信長のが恐かったですよ。

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第17話 乱世独歩

独り立ちした助左は、日比屋で木綿を仕入れ、都に向かう。梢から、モニカが五右衛門に連れ去られたらしいと聞いて、伴天連のフロイスを訪ねるが、モニカはそこで病の床に伏せっていた。ところが、助左の木綿はまったく売れず、ライバルが千宗易から安く仕入れたことを知り、宗易に直談判に向かう。そこで「商売をする者は常に工夫を忘れては駄目だ」と諭された助左は、善住坊が木綿を火縄にしていたことを思い出すのだった。

タイトルは助左ですが、影の主役は千宗易です。たまに登場の鶴田浩二が画面を重苦しくなく引き締めております。モニカの出奔が五右衛門のためであり、日比屋、天応屋、今井のあいだで仲を悪くしかねないところを、今は信長に茶道を教える宗易が、まず天応屋の津田から茶壺をもらい、信長に津田の助命を嘆願したり、返す刀で津田にモニカのことを先に水に流してくれと言ったり。さらに助左にまでアドバイスをするなど、することなすことぬかりがありません。今井宗久がすっかり往年の迫力を失った、と先日の銀騒動で助左や五右衛門に評されていたのとはえらい違いです。宗久が信長に依存しちゃってるのに対し、あくまで茶道のみの関わりで、独立独歩をゆく感じなのでしょうか、宗易。しかも、この当時、明や朝鮮からの輸入頼りだった木綿を、日本でも作れるようにと挑戦を初めてしまうあたり、今井なんぞ足下にも及びません。ちゅうか、この才覚でいかれたら、宗久亡き後の今井なんて屁みたいなもので、兼久なんか潰されるんとちゃうか〜と思うほどの才覚です。すごいです。
しかも、直談判に現れた助左に対し、何も言わずに持ち込んだ木綿を買おうとは太っ腹です。大人物です。でも、千宗易って後に利休になって、秀吉に切腹させられちゃうんだよね…秀吉の出世すればするほど小物感が漂うのはなんででしょう? 権力を得るほど、それを失いたくないのが世の常でしょうか? 結局は、そういう一般人だってことなのかもしれません。

ただ、羽柴秀吉と名を改めた木下籐吉郎ですが、浅井領を任されて大名になり、今浜の地に城を造りたいと信長に申し出ます。そこを長浜(「殿の名から一字をちょうだいして」と言うあたり、目端がききます)と改名して、堺のような商人で賑わう町にしたい、と言うあたりは、なかなか先を見据えた人物なんですけどねぇ。まったく先にゆくほど小物感が漂うよ、秀吉。

で、モニカを連れて逃げ出したはいいですが、五右衛門、フロイスに追い出されてしまったそうです。でも、難民だかに襲われた助左を助けに颯爽と現れたところは、だんだん神出鬼没っぷりが際立ってきてます。しかも、モニカのことを助左に言われても、「俺たちのことは放っておいてくれ」なんて言っちゃって。どーすんだ、五右衛門?
古今東西、時代劇では咳き込んだら、十中八九、労咳と相場が決まっております(決めつけ)。高熱を出し、咳き込んだモニカも間違いなく労咳でしょう。しかもこりゃ、先は短いと見た。しかし、いいとこのお嬢様で、何不自由なく暮らしてきたはずなのに、いきなり労咳なんかかかるのかな〜? この時代の衛生観念は現代よりずっと劣るので、誰でもかかるものかもしれないですね。教会に来た労咳患者を看取って、感染したかもしれんしな。それにしては唐突な気もしますが。

で、助左、善住坊と別れる時に、木綿の火縄をもらっていたはずなんですが、あれはどうしたんでしょう? 今井可愛さで、宗久辺りに譲ってそうです。お人好しにも程があるっちゅうか。何も考えてないっていうか。
でも、駄目駄目になった木綿の使い道を思いついたってんで、一度は宗易に売った木綿を持って帰る助左でした。

しかし、ラストのナレーション、「近代という時代が走り出す」のはいいんだけど、「若者がそれをおっていく」では駄目だろう、助左! ただ、彼が時代を引っ張っていくのはこれからかもしれませんね。

ところで、DVDのケースの裏に、収録話の粗筋が書いてあるんですが、いきなり「第21話 善住坊処刑」って…

ガ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!

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退場早すぎ〜!!!

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第16話 将軍追放

助左の今井、最後の仕事は木下籐吉郎のもとに荷を運ぶことだった。その木下は信長に浅井へ降伏するよう願い出て、カモフラージュに能登屋の旗を立てた今井の荷駄隊を使う。すでに越後の浅倉もなく、孤軍奮闘する長政に信長からの書面を手渡す籐吉郎。だが、長政は戦いの道を選び、奥方と3人の娘だけが城から逃れる。籐吉郎は助左に自分の家来になれと言うが、助左はあくまで商人でありたいと断る。今井を去る日、助左は見ず知らずの公家に美緒からもらった唐傘を譲った。それが都を追放された足利義昭であるとは夢にも思わずに。

信玄が倒れて破竹の勢いの信長、ついに長年の宿敵、浅倉を滅ぼし、浅井をも攻めます。で、まず長政の親父が自死し、残るは長政のみとなって、籐吉郎が信長に降伏を迫るよう書状をしたためてくれと願い出るわけです。ここは信長の妹、絶世の美女と名高いお市の方を救いたいという色気がありますが、まさかその娘が後の愛妾になろうとは思いもしなかったでしょう。これはこれで犯罪(げふんげふん)

で、その浅井の攻防に立ち会わされた助左、これが今井家での最後の仕事なのでした。で、宗久としては助左を籐吉郎の家来にしたかったようなのですが、助左はこれを断り、あくまで商人になると言います。で、籐吉郎も「これからは木綿を扱え」とアドバイス、ここら辺の気の良さが、後年、太閤になるとまったく見られなくなってしまうのは残念なキャラでありますな。

一方、宗久が助左を籐吉郎の家来に、と目論んだのも、信長の次は籐吉郎という意見を聞いたからもあったんでしょうし、自身の目利きもあったのでしょう。で、「ぬしのような息子がほしかった」と別れ際につぶやいておりますが、どうですかね、宗久と助左って。宗久はやっぱり助左が思いどおりの方向にいかないと押さえ込もうとしそうな気がするし、助左は当然、黙ってないだろうし、でも目指すところは同じ気もするんで、結局、仲の良い親子になったのかもしれません。ただ、助左は宗久が出てくる前に挨拶だけしていなくなってるんで、宗久に呑み込まれそうになるのがいやだったとも取れますし。

さて、前回のピンチから助かった五右衛門。助かったとはいっても、屋敷の外に出られず、薪割りと庭掃除の毎日だそうです。そこへ梢ちゃんがモニカの消息を知らせに。梢ちゃん、いつから五右衛門に丁寧口調〜? 五右衛門、行方をくらましてしまいます。回想シーンでオルガンを弾くモニカの背後に現れて、意味深な笑いを残して去っていくのは、悪いことしたな〜と思ってるのか。いいや、五右衛門に限って、そりゃないよ、とか思ったり。もしも、このまま出奔するのなら、善住坊、助左に次いで、五右衛門も堺を去るわけですね。で、いよいよ大泥棒になるべく、修業に入るのか、いろいろ人には言えないことをやってたら、泥棒になっちゃったのか。確か、後者だったと思ったんですが、五右衛門もしばらくおさらばっすか〜?

前回、助左に手ひどくふられたけど、見送りに来る美緒。餞別に傘をくれます。それなのに、義昭から「売ってくれ」と言われたら、あっさり譲ってしまう助左。この人、形見とかは持たなさそうなキャラですね。しかもやるだと〜? 美緒とは思い出があるからいい、とかロマンチストそうで唐変木なことをぬかしそうな助左でした。

で、助左はいよいよ堺を出ていくわけですが、次からは第2部の始まりって感じですかね。

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第15話 九死一生

美緒と五右衛門が銀山にやってきた。助左は美緒と銀とともに逃れるが、美緒からともに九州に逃げようと言われる。彼女は最初からそのつもりで銀山に来たのであり、助左に72貫の銀を元手に商売を始めようと言う。だが、助左はそれを断り、結局、美緒とともに堺に戻る。しかし、近づく信玄に信長の負けはもはや必至の状態になりつつあり、宗久は今井家の財産すべてを12隻の船に積んで、尾張へ向かう。ところが当の信玄が死んだという。信長は勝ったのである。堺へ戻る船の中で、助左は宗久に独り立ちを願い出る。たとえ野末に倒れても、一人で思うさまやったのなら悔いはないと言って。

五右衛門、けっこう今井に義理堅い人でした。まだまだ、大泥棒への野望は抱いてないんだな。前は鎖付き分銅だったけど、武器も刀(曲刀ではなく真っ直ぐなので、侍のとは違うっぽい)になって、侍っぽいっていうか。でも、表向きは飛脚番のまんまなんだね、五右衛門。
さて、五右衛門のおかげで、美緒と銀をげっとした助左、当の美緒から愛の逃避行を告げられますが、無碍に断ります。何て奴じゃ〜! ここら辺の、美緒が好きなのに、二の次にしてしまうクールさっちゅうかが、たぶん、わしが助左にときめかない理由でしょうな。美緒にさんざん懇願されるのに、先に歩き出しちゃう助左。顔には「美緒が好き」って書いてあるのに、どこまでも今井に尽くそうって魂胆か、われ〜!な感じです。で、五右衛門が現れ、どうやら、助左もその気だったら、逃がそうとしてくれたみたいですよ、五右衛門! 五右衛門もモニカちゃんているもんで、そこら辺は今の助左よりよっぽど話がわかります。まぁ、ここで愛の逃避行したら、助左じゃないってところが助左なんですが。美緒の気持ちを思うと、馬鹿野郎〜!って感じです。だって、好きでもない兼久と夫婦でなければいけないなんて、美緒が気の毒ですよ。でも、美緒のために人生賭けたくない助左、計算高いっちゅうか、クールっちゅうか。

その五右衛門ですが、モニカに津田との結婚を言われ、無謀にも津田を襲います。用心棒に守られた津田を倒すことはできず、でもそれ以前にいくら何でも武器を投げたらいかんだろう、五右衛門、て気もしますが、囚われの身となってしまいます。多少、拷問は喰らったっぽいですが、命まで取らずに宗久に「飛脚番か」と引き渡されたのを見ると、そこら辺が商人というか、単に今井家の失脚を狙ってというか。
久々に志村喬さん登場でうはうはですが、キャラとしてはどっちでもよかったり。ちゅうか、この人はそういう小物が多かったりします。「七人の侍」の勘兵衛とか例外で、「白痴」でも「生きものの記録」でもわりと小市民な感じですな。「隠し砦の三悪人」はちょっと格好良かったけど、ちょい役だし。
で、拘留された五右衛門ですが、宗久が全財産を信長にあげる!(意訳)なんて言い出したもので、要は信長が勝てば、五右衛門も無罪放免になりそうってんで、頑張る助左。津田は反信長なもんで、五右衛門が津田を襲ったのも信長のせいにしちゃえばいいってことなんでしょうか。ほんとはモニカちゃんのためなんですが。モニカちゃん、そのまま輿入れしちゃうんでしょうか。それにしても、モニカちゃんから「輿入れすることになった」と言った途端に津田を襲うとは、五右衛門、なかなか熱い奴です。やっぱりいい奴ですね。ま、主役3人のこうした対比もおもしろいんですが。

そう言えば、いつも言おう言おうと思って忘れてました。兼久って、「タクティクスオウガ」でのデニムに対するヴァイスの位置なんだなぁと。よーわかりませんね、「タクティクスオウガ」やってないと。
つまり、兼久と助左って、ことごとく反対の道をいくんですよ。父の後を継いで、商人になりたいという助左が、今回のラストで宗久に独立を申し出ます。当然、宗久には反対されるわけなんですが、助左がどうして独り立ちしたいのか言い始めると、なんか聞き入ってるんだよね、宗久。これはきっと、己の息子から言われたかったなぁってことなんだろうと思うのです。ところが現実は逆、今井家の商売を切り盛りしているのは宗久と美緒であり、実際のところはほとんど美緒の手腕です。だから、美緒がいなくなったら、きっと72貫の銀よりももっと今井家は立ちゆかなくなったろうと思います。で兼久は何やってるかと言ったら、湯屋街通いか梢ちゃんと遊んでるか、助左をいじめているかってぐらいじゃないですか。あんまり描写されてないので細部は不明ですが。別に商売を覚えようともせず、今井の金に飽かせてのほほん暮らしとるわけです。独り立ちとか、大望なんて持ってないです。当人もしゃあしゃあと「親父殿は好きになれず、後を追おうとも思えず」とか何とか言ってましたが、今井の跡取りとしては如何とも心許ないわけです。そんな兼久に、それでも宗久は船を任せようと言う。その船に助左も乗って、兼久を助けてくれと言う。これはどう考えても、兼久のために助左が犠牲になるしかないです。銀山に助左を飛ばした兼久が真っ当に助左を使うはずないですもんね。そもそも、船なんか任されたって、どんな商売ができるやらって感じじゃないでしょうか。
だから、兼久って出演の時に美緒の次に出るんだなぁと。最初なんか、助左の次だったし。兼久ってのは、アンチ助左なんだなと。思った次第。

要は「タクティクスオウガ」のヴァイスってのもアンチ・デニムなんですよって話です。

信玄がぽっくり逝ったもので、「我らは九死一生を得たのだ」と言う信長。
次回から反撃が始まりそうです。

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第14話 信玄上洛

ついに甲斐の武田が動いた。追い詰められてゆく織田・徳川。堺でも、脱信長を狙う動きが密やかに始まっている。そんな時、助左は兼久によって生野の但馬銀山に飛ばされる。だが、今井家内部の裏切りもあり、銀を毛利家に横流しする動きがあった。そんなところへ美緒が向かっていると知り、宗久は五右衛門を迎えにやらすが…。

助左、苦悩の時代。とことん兼久に嫌われたもんで、船乗りを夢見る男が銀山で銀掘りとは。しかもそこへ美緒がやってきます。宗久が五右衛門をよこし、役者は揃って、次回へ続く〜って感じです。ところが、美緒を案内する平次という男、すでに裏切り者であることが知れています。美緒が来るとは知らない助左、さてどう立ち回るか。五右衛門も来るし、あんまり心配ないか? もっと心配か?

当の五右衛門、なんとモニカちゃんから「私を連れて逃げて」なんて言われてます。その前に殺されそうになってましたが、意外とモニカちゃん、強い女性だったようです。しかしこれは、津田と結婚させられそうになって、それがいや、あるいは五右衛門との仲がばれるってんで、堺を逃げ出したいようです。でも、せっかく待ち合わせたのに、五右衛門、宗久に任務を命じられちゃって、宮仕え(宮ではないが)は辛いよって感じです。やたらに霧に煙る堺で、すれ違う五右衛門とモニカ。このままではモニカから五右衛門のことがばれてしまいそうです。モニカに撃たれた頬の傷が、ますますワイルドさを上げてます。やっぱりいい男です、五右衛門。でも女は幸せにしそうにないけど。やっぱり魅力的です。いちばん人気の善住坊がいないので、五右衛門で目の保養です。我ながら、どうして助左に向かないのか、疑問ちゃ疑問ですが。助左って安全パイすぎるっていうか…
それにしても、宗久にいいようにこき使われているのに五右衛門、寝起きが船とは泣かせます。ちゃんとしたところに寝かせてやれよ、宗久! それとも宗久の私用なんでしょうか? そんなことする必要、ないと思うのに。
そうそう、今回は本職・梢ちゃんを手玉にしてます、五右衛門。さすがは未来の大泥棒、器が違うって感じ? でも危ない橋ばっかり渡ってそうですよ。

で、この時期はあんまり目立たない家康が、ちょっと熱血してました。そのせいで武将を大勢失うとは、何ともぼんくらぶりですが、児玉清さんの家康って、あんまりそういう熱血ぶりを見せない印象があったんで、ちょっと意外というか、これで懲りて、以後はおとなしくなったのか。31歳だったそうですが。

何にしても、甲斐の武田が動いたってんで、信長と家康だけ大変です。敵対してるの、この2人だけだからな。しかも、信玄は台詞のみで役者が登場しません。不気味さも演出しとるよーです。大物っぷりは下手に出さない方が絵になりますもんね。どうせ、ぼちぼち引っ込むんだし。しかし、これだけ武田が強かったのは、やはり騎馬隊云々よりも信玄のカリスマもあったんでしょうか? だって、騎馬隊いたって、勝頼じゃ信長に負けてたし。あるいは信長も鉄砲隊がよく言われてますが、この時にはそれほど普及してなくて数を投入できなかったのか? 信長と宗久が「年末までに鉄砲3000挺用意してちょ(意訳)」みたいな会話をしとりましたが、万の軍勢に千の鉄砲って、そんなに威力あったのかなって。

信長も大変ですが、助左も大変です。次回も目の離せない展開が続きます。

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