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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第28話 安土炎上

赤穂の港で秀吉、小西行長を乗せた助左の船は、姫路で秀吉らと別れる。その後、秀吉は明智軍と激突、光秀の天下は11日で終わった。光秀も討たれ、迷走する明智軍は、信長の築いた安土城を焼き落としてしまう。宗久とこれを見た助左は、フロイスがセミナリオに立てこもっていると聞き、助けに向かった。信長の時代が終わり、宗久は呂宋に向かって発つが、その船が呂宋に着くことは、ついになかった。

信長に続いて宗久も退場。1つの時代が終わったのだなぁと思わされます。しかしそれはそれとして助左、宗久が善住坊を密告した張本人だってことを忘れてるのか、それでも昔から仕えているからいまさら無碍にもできないのか、不満が残らんでもありません。助左にとっては17歳の堺包囲の時から宗久は変わってないのかもしれませんが、いや、そんなはずはないんですが、ここは老親を見守る子の心境っていうか。でも、兼久が家康の陣に行ったきり帰ってこないとか、美緒は呂宋へ行ったきりとか、全部、宗久自身のせいであるんですから、宗久に同情するのはどうなのか、助左。まだ奴隷根性っていうんですか、そんなものが抜けきらないのかもしれません。

で、宗久、兼久、美緒がいなくなったもんで、今井の家はこれからどうなるのでしょう? 跡取りも別にいないようだし、ちゅうか、梢ちゃんの子、小太郎は誰が面倒みてるんだ? そもそも商売は成り立っているのか? 宗久のことだから、それぐらいの指示は番頭にしてそうですが、何かいきなり先行き不安な今井家だな。

そして、いろいろ恩もあるフロイスを守りに行った助左、セミナリオを襲ってきた雑兵相手に、火縄10挺ですごんでみせます。助左もずいぶん度胸がついたようです。そういうところはだいぶ成長したんですが、根っこはいい人だから変わってないっていうか。

ここでBOX1が終わり、次からBOX2になります。助左もいよいよ助左右衛門になるようです。今度は、いままで味方だった秀吉が最大の敵になるっていうところが違いですかね。いままでの秀吉のキャラクターを見ているだけに、その変遷ぶりはなかなか興味深いところでありますが。

しかし高橋さんといい緒形さんといい、前の年も演じていて、こっちの大河でも同じ役です。特に緒形さんの場合は、前の年の主人公から、一転して敵役ですから、それはまたおもしろいものだなぁと思いました。ていうか、秀吉って、たいてい味方だから、敵役になった話ってあんまりなさそうだし。

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第27話 信長死す

日本に帰り着いた助左たちは、嵐に巻き込まれた飛脚船を助ける。明智光秀から小早川隆明宛の密書を届けるよう頼まれた助左たちは、中身を確認、信長の死を知った。備中に急いだ助左は、文次に秀吉へ密書を届けるよう命ずる。その密書と、陸を行く光秀から毛利方への飛脚も手に入れた秀吉は信長の死を確信、毛利方にそうとは知らせずに高松城の包囲戦で和を結び、都へ取って返すのだった。

今まで全然名前のわからなかった助左の2人の部下の1人、やっと名前がわかったと思ったら、殺されてしまいました〜! ううむ、「目立たなかったキャラが急に目立つと死亡フラグ」的な展開です。一応、キャストにはずっと名前があったのですが、何しろ助左、名前で呼ばないもんで、文次って誰さ?と思っていたら、まさか、ここで殺されるとは… しかも、秀吉の参謀、黒田勘兵衛にです。光秀の飛脚と間違われたのでした。
で、文次の死を助左に伝える石田左吉、さすがに事実は言えませんから、敵の鉄砲に撃たれたことに。げげ〜! そうとは知らぬ助左、左吉を送ってくとはお人好しです。

ただ、信長が死んだことで次に天下を取るのは秀吉になります。ところが、これから助左&堺vs秀吉という図式が始まってしまうんだそうで、なるほど、秀吉の変遷は天下人になってからだったようです。
また、信長というのはこの話の中では日本の近代化を推し進めた武将ということだったのですが、その死によって近代化も頓挫、秀吉、家康と続いて、日本はやがて鎖国をしていくわけですから、世界、というより、世界を巡り始めた西洋の動きから取り残されてしまうのでした。

で、信長の死を知って、堺で遊んでいたという家康もとって返し、三河から光秀打倒に動くわけですが、秀吉のが先だった、というところは、ちょっとのろまっちゅうか、秀吉の方が上手っちゅうか。たぶん、秀吉は毛利軍と戦闘中で、こんなに速く帰るとは思わなかったという油断もあるんでしょうし、今みたいに情報がぽんぽん手に入る時代でもないですから、ちょっとのんびり体勢を整えていたらって気もします。そういうところが坊ちゃんというか。
また、一児の母となった梢ちゃん、ここでもご奉公。しかし、家康を守るため、死んでしまいました。ああ、呆気ない最後。ちゅうか、いくら九の一とはいえ、産後の梢ちゃんを働かせるのはどーなんだ、兼久? 梢ちゃんも三河に帰るつもりだったのに、家康直々に「一児の母として暮らせ」とか言われたってのに。

ということは、母親がいなくなって、困った兼久が美緒を呼び戻そうとするのは目に見えてますね。ちゅうか、それでラスト、美緒が堺にいたはず。後添えもらうとかすればいいのに。ぶつぶつ

また、信長に心酔していた宗久も、「することなくなった」てなもんで、いよいよいなくなるようです。

助左、秀吉、宗久がそれぞれに信長を思い返すシーンは、登場こそ少なかったものの、その存在の大きさを表しており、巨星墜つとは、まさにこのことだなぁと思った次第。そんな演出。

それにしても、この期に及んでまだ「将軍様」とか持ち出すあたり、光秀の時代感覚の信長とのずれは、致命的だな〜と思った。

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第26話 プェルト・デル・ハポン

アゴーの浜についた助左はマリキットやハギビス、ノーラといった懐かしい人びとと再会する。だが、長のラカンドーラがイスパニア軍に捕われ、人質になっていると聞き、助左たちはその戦いに加勢することになった。捕われたラカンドーラが銃で負傷したと知り、美緒がその治療に当たる。また、大筒をもって攻めてきたイスパニア軍を、助左は張りぼての大筒で対抗、これを撃退する。翌年の春、呂宋丸は日本に帰ることになったが、村で堺から売られてきたという女性に会った美緒に、助左はアゴーに残るよう勧めるのだった。

助左と美緒、ようやく結ばれる。おめでと〜 美緒ちゃん!
実は助左には小さい時から雷が大の苦手という弱点があり、アゴーの村でもその弱点を露呈、思わず美緒にしがみついたところで、ようやく助左の方も吹っ切れたと思われます。それで、日本人に会った美緒が「もっと探して廻りたかったけれど、あと一月で発ってしまうから駄目ね」ともらしたところ、助左は「好きなようになさいませ」と進言、やっと自分の気持ちを認めたのでした。

しかし、あれから10年以上も善住坊を待っていたノーラは、助左から善住坊が5年も前に死んだことを知らされ、涙にくれます。うっ( ´Д⊂ヽ
その前に回想シーンで五右衛門とか善住坊とか現れて、つくづく、善住坊、あのまま呂宋に残ってれば良かったのにと思うのです。

で、それはそれとして、実はアゴーも大変で、イスパニア軍にラカンドーラが人質にとられたってんですから、助左としては是が非でも加勢したい。そこへ、船の水夫たちに「強制はしない」と言いますが、半蔵(小松方正さんが演じているのだが、助左への厚い忠誠心がなんともおいしいキャラ)が「船長は神も同然だ」ってんで、助左を慕う水夫たちが加勢してくれることに。
で、その頃には密航が見つかってた美緒は、彦助を見張りにつけられ、船に残るよう言われますが、助左の言うことなんか聞くような人ではありませんのでアゴーの村へ。結果的に、彼女がいたのでラカンドーラの銃創も治療できたわけですから、美緒様々でありました。で、ハギビスたちがお礼に作ったうちで、上記のらぶしーんとなったわけでありんす。

ハギビスやラカンドーラ、ノーラといった人たちは前と同じ俳優さんですが、さすがにマリキットは無理がありますんで、別の人が演じてましたが、20歳くらいになった娘を、ラカンドーラ、ハギビスにやるってんで、ハギビスがいくつか知りませんが、登場時は若かったのかな〜? 助左たちと実は同年代だったのか? 民族は違いますが、この10年ですっかりラカンドーラの片腕になったようです。
しかし、マリキットとしてはお父さんぐらい離れてそうなハギビスって旦那としてどうなの?って気もするんですけど、仲が良かったんだろうか? それとも、女性の常で政略結婚は当たり前の風潮なんでしょうか、呂宋も?

そんなハギビスたちの誤解で、美緒が助左の奥さんってことになった時、美緒がすごく嬉しそうだったのに、助左が例によってつっけんどんだったのはどうかと思いましたが、すぐに雷やってきたんで、良かったね、美緒さん。

で、「日本に戻ってもつまらん」とか言い出した彦助、なんとアゴーに残ります。同じ日本人てんで、上記の日本から売れてこられた女性といい仲になりそうな感じでしょうか? たまたまか? でも、いっそ、助左の出店にして、呂宋を任せたらいいんじゃなかろうか? あんまりそういう商才はないか、彦助? 10年前のあの時、もしも1人でも村に日本人がいたら、善住坊も残ろうとしたのかな〜 ( ´Д⊂ヽ
で、彦助が美緒の密航の手引きをしたことが助左にはばれていたようなんですけど、彦助としては金ももらったけど、梢ちゃんが兼久の子どもを産んだことを知っていて、それもあって美緒に同情したんだと言います。びっくりする助左ですが、この件もあって、美緒に呂宋に残るように言ったのかなとも思ったり。

お、タイトルの「プェルト・デル・ハポン」というのは、アゴーの人たちが日本人が来た浜だってんで呼んでた名前だそうです。12年間、ずっと忘れないでいてくれたのだな〜というのが厚い友情を感じさせます。

ところで、今回、ラカンドーラがずっと「ラハ」って呼ばれてたんですが、そういう愛称みたいなの、あったんでしょうか?

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第25話 飢餓地獄

鳥取城の包囲戦に巻き込まれた助左。しかし、山名方の士気は低い。毛利からの援助も蟻の子一匹抜け出る隙間のない秀吉の包囲網に阻まれ、城内の食事は貧しく、乏しくなっていく。ある日、松の甘皮を取りに行った助左は、総大将・吉川経家と会う。この包囲戦が米の買い占めから始まっており、飢饉と言われた北陸地方も実はデマだったことを伝えた助左は、城内で人肉を食べるところまで見たと言い、とうとう経家も降伏する。彦助や半蔵たちと無事に再会した助左は、ついに念願の呂宋へ旅立つのだった。

鳥取城内は飢餓地獄ですが、包囲する秀吉軍はリッチです。2万の大軍で押し寄せたってんで、包囲網に洛市まで設ける余裕っぷり、知将と言われた吉川経家でしたが、秀吉の方が二枚も三枚も上手だったという感じです。なにしろ、開戦する前から行っていた米の買い占めに、北陸地方が飢饉だって噂もデマだってんですから、おつむのできが違いすぎます。

でも、秀吉、9月に降伏勧告をするのですが、経家は10月になれば、と雪を待ち、結果的に飢餓地獄を広めてしまったっぽいです。とうとう人肉まで食べるとは、先日観た「ひかりごけ」とか連想してしまいますね。

で、助左の部下たちは無事で、秀吉軍に保護されてました。よかったよかった。助左との再会は感動的なシーンでもあります。で、鳥取城内で一緒に飢餓を体験した足軽(だろう)2人もちゃっかり助左の船に乗り込んで、一緒に呂宋へ行くことに。

しかし、その直前、彦助をつかまえた美緒がお願い事をしているのは、どー考えても密航の手伝い以外にあり得ません。そうとは知らぬ助左、何かありそうな彦助。

というのも、鳥取城の包囲戦と並行して、安土城の花火見物をする今井宗久、兼久、美緒が写されるんですが、なんと、ついに梢ちゃんが徳川の間者だってばれてしまいました。やっぱり兼久は知らなかった模様。つい逆上して槍衾にしようとしてしまうのが兼久の小物っぷりなところ。

で、琵琶湖で見物していたものですから、湖に飛び込んで自害しろっていう宗久、ところがここで唐突に梢ちゃん、口を押さえる。わしは一瞬、毒でも呑んだのかと思いましたが、実はつわりでした。ちょっと唐突。というか、露骨というか。演出、いまいち。で、美緒が梢ちゃんの妊娠に気づき、飛び込もうとする梢ちゃんを止めまして、宗久、「兼久の子ならば今井の子だ」と言い出します。こういう血族大事って考え方がやがて衰退するんだろうなと思いますが、梢ちゃん助かってしまいました。おやおや

それで、逆に、兼久が美緒に手を出すはずがありませんので(前回なんか、梢ちゃんと勘違いして、「美緒を毒殺してもいいぞ」とかぬかしてますし)、兼久の妻でいる限り、美緒が子を産むことはないわけです。もう確定でしょう。
で、今井に居場所がなくなったと思ったのか、美緒は助左の船に密航を企てたようです。ただ、真面目な話、この人がいないと、今井の商売は成り立たないような気もしますが、ここまで来たら、これ以上、今井に義理ないし、って感じかもしれません。

まぁ、どうせ助左は朴念仁ですから、美緒が頼んでも乗せてくれなさそうだし、だいたい、約束していたお仙ちゃんとかどーしたんでしょーか? もう堺にはいない? 善住坊の処刑でお仙ちゃんもどこかへ行ってしまった? あれだけ約束してたのに、気になるところであります。

しかし、ぶっちゃけ、船って完全な男社会じゃないですか。ここに女が一人だけ紛れ込んでいたら、それはそれで大変だよな〜と思います。

そして、助左の旅立ちを見送る宗久。この人もすっかり親馬鹿になってしまいました。

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第24話 鳥取兵粮戦

助左は羽柴秀吉の助言で若狭の港へ向かう。米所因幡の米を、若狭で高値で買い上げていたからだ。しかし、その裏では翌年の鳥取城攻めに備えて、秀吉の兵粮戦が始まっていた。城主の山名氏が逃亡してしまった鳥取城に、毛利方から吉川経家がやってくるが、彼は鳥取城に兵粮米が足りないことを知り、賀露の港へ買い付けに現れる。そこにはしけのために船を出せなかった助左が残っており、吉川経家に米を買い取られてしまう。吉川に同行した助左は、待ち伏せしていた羽柴方に撃たれ、鳥取城の籠城に巻き込まれてしまった。

助左、今回もいいところがありません。まず若狭の港に現れたのがどう見ても遅いということ。どうやら、若狭で米を高値で買い上げているという話を聞いていなかったものと思われます。さらに、しけで船を出し損ねていたところを、吉川経家がやってきて、米を相場の6倍で買おうと言われます。それなのに、例によって馬鹿正直に「この米は買い手が決まってるから売れない」とかぬかしやがります。そんな返事をされて、侍がすごすご引っ込むわけがありません。相場の6倍つけても売らないってんなら、力ずくで奪うまでです。そんなこと、わかりそうなものです。おとなしく売っていれば、そのまま逃げられたかもしれないのに、強情張ったもんで、米を運ぶのを手伝わされます。ところが、秀吉軍に襲われ、撃たれてしまいます。吉川経家も放っておかないで、助左を鳥取城に連れ込んで手当てします。いい人なんですが、この場合、事態は逆効果っす。だって、相場の倍の値で米を買い占めさせた秀吉が鳥取城に兵粮戦を仕掛けちゃいまして、それが類を見ないほど徹底してるってんで、助左も出られなくなってしまいました。

この鳥取城の兵粮戦は、人肉まで食ったというほど壮絶なものだったそうで、巻き込まれた助左がどーなるのか心配です。主人公だから大丈夫でしょうが。

どっちかというと、助左と一緒に米を運ばされ、秀吉軍に襲われてちりぢりになってしまった彦助を初めとする部下たちがどーなったのかの方がずっと心配です。

助左、馬鹿正直で生きてきてますが、たまには長い物に巻かれた方がいいと思います。特に相手が切羽詰まって武器持ってる侍の場合とか。そんなの相手に理屈が通用するはずがないってことぐらい覚えてください。別に宗久の言ってたように非情にならんでもいいから。

一方、前回の宇喜多直家の籠絡で秀吉に取り立てられた小西弥九郎は、今回もぬかりがありません。

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