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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第3話 羅針盤

信長が将軍・足利義昭を2千の兵とを京に残し、領地に戻る。今井宗久と千宗易はこれを信長の罠と考えるが、堺の会合衆には同意されず、あろうことか上洛せんと堺にやってきた三好に援助をしたばかりか、今井兼久を初めとする私兵まで出してしまう。一方、助左は念願の船、琉球丸に乗ることができたが、父の知り合いでもあった船長の才蔵から半年は船を下りるなと命令されるのだった。だが、事態は宗久の案じたとおりとなり、中立を破った堺に信長は徹底的な破壊と殺戮を命じる。堺は信長に降るしかなかった。しかし、宗久は五右衛門に語る。「信長に負けたのだと思うな。堺は信長という船に乗って、新たな航海を始めたのだ」と。だが、時代に逆らうような信長と堺に対し、さらなる荒波が押し寄せてくるのだった。

助左、五右衛門、善住坊はあんまりつるんでません。この後、一緒に南海の孤島に流されたりすることはありますが、その前後ではわりと個々に働いたり、商いしてたりしてます。でも、やっぱり第1話〜第2話が結んだ縁、何かと善住坊のことを案じる助左に義侠心を見たりするのでした。また、そこらへんのなぁなぁというか、腐れ縁でもない関係も、侍中心の大河だとあんまり見られないように思いまして、好きな要因だったりするのでした。

さて、今回は総集編でははしょられた、美緒の過去についても描かれます。いや、お仙さんてキャラが、後に善住坊といい仲になるのは覚えていたんですけど、まさか美緒と同じ人買いの船に乗っていた仲だったとは思いもよりませんでした。美緒は宗久に買われ、養女となったけれど、今も7歳の時のことを思い出し、恐怖に涙が出ると言います。対するお仙はシャム、高砂(とは今の台湾か?)、琉球と流れていき、ようやく堺に来たとか。しかも戻ってきたのは彼女一人、いかに過酷な体験だったか、わかる台詞です。そんな美緒に、宗久は義昭に仕えろと言う。「自分は二度と売られない」とつぶやく美緒。そんな美緒を生涯、思い続ける助左と、今は美緒を守る五右衛門。
当時の視聴者は、美緒が誰とくっつくかって、かなりやきもきしたんだろうなぁなんて思ったり。

そして、善住坊、今回も兼久に振り回される人生です。なまじっか銃の名手なんてのがいけない。三好に仕官するという兼久に「おまえは俺と一緒にくればいいんだ」って言われちゃって、助左はきっぱりと「戦場で首を拾うぐらいなら、一生芋の皮むきでいい」って断ってるのに、善住坊には断れない。困ったような笑顔で兼久についていく。いや〜、誰だよ、善住坊役に川谷拓三さん振ったの? はまりすぎてるよ! もう、こんなキャラってのが哀しいよ!

で、善住坊と兼久が尼崎にいるというのに、助けに行かない宗久。助けようとする宗易。才蔵も、登場するなり美緒をナンパするわ、助左の父親の知り合いで、息子同士が同じ誕生日という縁があるだけかと思いきや、実は船を守るために息子を見殺しにしたというから、登場するキャラクターがただそこにいるのでなく、それぞれの事情と生い立ちを持って立っている、たぶん、才蔵のような端役にも。
そんな「黄金の日日」がおもしろいざんす。

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第2話 岐路

織田軍の包囲を潜り抜け、芥川城へ向かう宗久たち。途中、善住坊が囮となって別れ、北の庄で善住坊との合流と、一休みをした一行はついに織田信長に対面がかなう。信長は宗久に「堺は2満貫を収めるつもりもないのだろうが、自分もただで軍を引くわけにはいかないから」と言って、相撲の勝負を申し出る。破れた宗久に次いで、力士に向かった助左。信長は助左を気に入り、自分の家臣になれとまで言うが、助左は海を越えて商いをするという夢を語るのだった。こうして織田軍は堺の包囲を解いた。だが、堺には次の試練が待ちかまえていた。

前回の分は主人公格3人と今井宗久のことしか言わなかったのですが、今回はヒロイン、美緒さんの話もしますか。
たきがは、きれいに忘れとったんですが、美緒さん、宗久の養女だそうです。しかも、人買いから買われた公家の娘で、道理で立ち居振る舞いがちょっと違うと思ったよ。しかし、実の息子である兼久より、美緒の方がずっと宗久の気持ちを汲んでいて、役に立ってるように見えるのは、どうやら宗久も婿養子という理由もあるのかもしれません。母親っ子だった兼久としては、商売一直線の親父が煙たくて、侍の真似事なんかしちゃってるみたいです。で、長男ですから、どうも次男とかもいそうですが、こっちもあんまり商いに身を入れてないっぽい。宗久としては、美緒が実の娘だったら、彼女に婿を取ってやれたのに〜とか思ってそうです。ここらへんの親子の確執も後々、助左にまで影響を及ぼしていくんですけど。

さらに、北の庄にいるしまさんというのが、どうやら宗久のお手つきで、娘まで産んだようです。夫婦仲は相当悪かったのか、この時代としては普通なのか。でも婿養子でそれはどうなのか。しかし、奥さん、すでに死んでるみたいなんで、あんまり問題にならないのか。確か、竹下景子さんが娘の桔梗と二役だった気がする…

そして、織田家の家臣、小西行長と高山右近も登場、行長が実は前回、登場した隆左(宇野重吉さんだ)の息子だった、というあたりから、宗久を芥川城に連れてきたのにはいろいろと根回しがあったことも判明。木下籐吉郎の緒形拳さんがはまってますよ。印象的なのは太閤となってからのキャラですが。何でも、前年だったか「太閤記」をやった時のキャスティングまんまなんだそうですね。信長の高橋幸治さんと2人が。で信長の高橋幸治さんも、ちょっと今時の信長と違って、何かしでかしそうなんだけど、そういうキャラっていうか、最近のは妙に演技がではではしいというか、ぶっちゃけ好きじゃないんだけど、パターン化してて。何か、誰かがやった信長が受けちゃうと、みんなでそれを真似するっていうか。そういうのがなくて、高橋幸治の演ずる信長ってのが、わしはええと思いました。大河史上、いちばん「らしい」と言われた信長だそうですが、まぁ、時代劇の役なんてどうせ本物は誰も知らないんだから、もうちょっと個性があってもいいのにっていうか。ただ、今はまだ一介の武将に過ぎないわけで、これから天下布武に動いていく信長をやっぱり見せてくれるのがいいなっと思うわけですよ。

しかし今回は、なんちゅうても、五右衛門かと。休んでる途中で逃げ出そうとする五右衛門が葉茶壺を持っていこうとするのを助左が止めようとするんだけど、五右衛門、本気で刀出してるからね。そこらへん、助左、五右衛門、善住坊の3人て、堺の町に縁があってのつき合いなんだけど、やがて道が分かれ、倒れてゆく、その我が道をゆく五右衛門ってのが早速出てるのが何かいいですね。しかも根津甚八さんが格好いいんだよね! 五右衛門の最期なんて、もう鳥肌ものでしたからね!

あと、最近の大河にこれまた多いと思うんですが、登場人物が語り手も兼ねるって、なんか聞いてて好きじゃないんですけど、「黄金の日日」では、全然関係ない人がナレーターやってます。いいんです、それで。だってナレーターって説明だし。第三者だし。クールに聞けて、わしは好きです。

無事に堺に帰った3人は、助左は船に乗ることを許され、2人は金をもらうわけなんですが、何しろ世は戦国時代、堺もまだまだ安穏とすることを許されないようです。

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第1話 信長軍包囲

やっと手に入れましたよ、「黄金の日日」完全版! これで総集編ではわからなかったところもばっちぐ〜だ!

主なスタッフとキャスト
原作:城山三郎
出演
助左(呂宋助左右衛門):市川染五郎(現・松本幸四郎)
今井美緒:栗原小巻
杉谷善住坊:川谷拓三
石川五右衛門:根津甚八
今井兼久:林隆三
笛(モニカ):夏目雅子
今井宗久:丹波哲郎
織田信長:高橋幸治
木下籐吉郎(豊臣秀吉):緒形拳
千宗易(千利休):鶴田浩二
徳川家康:児玉清 ほか

こうして上げるだけでもそうそうたる面子ですよ。さらに志村喬さん、宇野重吉さん、といった重鎮から、小野寺昭さん、鹿賀丈史さんと揃える揃える。この作品は1978年の大河ドラマっすが、あの当時の大河ドラマの重々しさ、重厚さがキャストにも溢れてるじゃありませんか。
でも主演が庶民(助左なんか後の豪商だし、五右衛門は後の大泥棒だが)てところがまた、他の大河ドラマにはない良さで、総集編でがっちりつかまれたっすよ。

ちゅうわけで、1年分、のんびりと鑑賞です。

自由都市・堺は、織田信長に命じられた献上金を拒絶し、2万の大軍に包囲される。あくまで信長に抗すべしとする会合衆に反し、今井宗久は9年前に会った信長の先見の明を恐れていた。そんな時、千宗易の申し出により、宗久は天下の名器・松嶋の葉茶壺を献上し、堺の危機を救おうとする。その使いに3人の今井家の奉公人が選ばれる。助左、五右衛門、杉谷善住坊である。

いや〜、つかみ、ばっちしですな。五右衛門のキャラは石川五右衛門というキャラが良くも悪くも有名人ですから、さらっと見せるだけで終わってますが、助左、善住坊のキャラがきちんと立ってます。
町中が反信長の熱気に包まれるなか、冷静に「生きるものを見たい」と言って、羅針盤を見る助左。まだ西=浄土という考え方のない時代なんですかね、北が死の方向だから、自分は南に行きたいという助左。大河でも珍しい(あるいはこれだけか?)庶民の主人公、でも夢はでっかいぞ、ってつかみがばっちりです。それに加えて、今井宗久の命令を受けた3人、ほんとはもっと呼び出されたんだけど、金5貫と引き換えに命を張る、という仕事で残ったのが3人だけだったわけで、助左は「金は要らないから船に乗せてくれ」と宗久に訴える。宗久の人物がまたでかくて、いかにも人の上に立つ、トップの人間って器の大きさが伺えて、丹波哲郎いいな〜と思ったんですが、その宗久にも想いのままにならぬものがある。息子たちがどうも自分のような商売とは別の方向に行きそうだって感じらしい。でも、助左は堂々と「親父のような」と言う。思わずこみ上げる宗久に、わしもうるっとした。助左の母は、海で亡くなった船乗りの父のように息子に船に乗ってほしくなかった。「一生、陸勤めにしてくれ」と遺言した。でも、助左はそんな母の意に反して、自分も船乗りになりたいと言う。その熱い思い、これから繰り広げられるドラマの主人公にふさわしい熱さだ。夢を語る助左はとても魅力的なキャラだ。
対する善住坊、鍛冶職だそう。一応、総集編見てるので、彼がどうなるのか知ってるわけなんですけど、なんちゅうかな、今井兼久(宗久の長男)に仕えて、おべっか笑いをしているような善住坊は、きっと気の弱い奴なんだろうな、と思った。身寄りがなくて、「こうが(というのは、あの甲賀すか?)」から堺に流れてきて、周りに気を遣って、きっと肩身の狭い思いばかりしてきて、鉄砲の名手なんだけど(堺を包囲する織田軍の旗を打ち抜く描写あり)、きっと言いたいことのひとつも言えなくて、その悲しみが川谷拓三さんの笑顔には溢れていた。善住坊が最後、とっても悲しい最期を遂げてしまうのに、何かいまからそんなものが見えていそうな、そんな悲しい笑顔だった。
それでも、この時の任務が縁で、助左、五右衛門、善住坊は生涯の友となるのだが、その友さえも、善住坊の運命を救いきれない、そんな笑顔に見えてしょうがないのだった(考え過ぎかもしれませんが)。

で、てっきり3人で行くのかと思ったら、どうやら今井宗久も同行する模様。太っ腹だなぁ、親父。こんな危険な任務にボスが来るかい! でも、この器のでかさがいいんだな〜

といったところで次回に続く。

最近の大河にありがちな、子役で数回稼ぐ、というあざとさもなく、いきなり主人公格が大人、でも若造ってところも個人的にはええと思います。子どもと動物には勝てないんじゃなくて、正々堂々と余計な話は紡がず(助左の子ども時代もさりげなく入れられていますが)、最初から直球勝負というのもええんじゃないでしょうか。はい。

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