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行きたいなぁと思ってた戦跡巡りに行ってきました。今度はシュガーローフ(日本名:安里高地)ほどお手軽じゃなくて、要予約の施設です。

行き方:沖縄バス 40番か109番 上泉(那覇バスターミナルの先。オハコルテの正面なので県庁前から来てもそんなに変わらないかも。ただバスターミナルが2018年10月1日に新装開店なので変わる可能性はあります。要確認)から福祉センター入り口下車(右折したT字路まで戻り、右に行く)乗車時間はおよそ30分、料金は350円。

陸軍病院南風原壕群は要予約。電話は南風原文化センターへ 098-889-7399
休みは文化センターと同じで水曜日と年末年始。
値段は町外だとどちらも300円です。

ひめゆり学徒隊の方の証言などでけっこう有名だと思う、陸軍病院の南風原壕群です。もともとは那覇市内にあったそうですが、1010空襲(1944年10月10日の空襲で那覇市内の建物90%以上を損壊させた)で医薬品30%ほどとともに失われたため、沖縄県では唯一、海に面していない南風原町に作りました。それも南風原国民学校を使ってたのを、砲撃を受けて使えなくなったため、完全に壕群に病院の機能を移設することになったそうです。

壕群と言われるとおり、当時は30ほどの壕がありましたが、米軍の砲撃や落盤、台風などにより埋没してしまい、調査され、公開されているのは20号壕だけです。ほかに24号壕も入り口の位置のみ公開されてまして、こちらは台風で埋没してしまったそうです。どこにどの壕があったのか、大まかな場所はわかってるようですが、全て未調査だそうです(と有料パンフに書いてある)。
しかも、残ってる20号は、本来は内科を専門とする病壕のはずでしたが、沖縄戦が進行し、外科処置の必要な患者が増える一方だったため、最終的には20号周辺の壕群は第2外科、伝染病が専門だったという壕も第3外科とされたそうです。

20号壕は70mあり、南風原文化センター側から、いわゆる飯あげの道(艦砲射撃などの降り注ぐなか、女学生が飯の入った樽を2人1組で担いで往復した山道)を登って下りると20号壕の入り口があります。そこからは南風原町の野球場や陸上競技場などが見えます。

要予約なのは、全国で初登録された戦跡の文化財なので保護のためもあると思います。すでに落ちてきた箇所を補強してるところがありますが、そうでなくても高温多湿の沖縄、少しでも長く開放しておくには開けっ放しというわけにはいきませんもんね。

内部は真っ暗で施錠されており、ガイドさんに案内されて見学します。ヘルメットと懐中電灯が必須ですが、入り口で無料で貸し出してもらえます。たぶん貴重品の入っていない荷物なら(それほど多くなければ)預かってもらえると思いますが、あんまり多いようなら文化センターで預けていった方が楽でしょう。だいたい飯あげの道が悪路なんで(一応迂回する階段はありますが)荷物を持って登り下りするのは大変ですし。あと雨の日は足下が滑るので止められるそうです。

文化センターからは飯あげの道経由で320mあるそうですが、たぶん団体さん限定で要予約だと思いますけど、飯あげ体験もさせてもらえるようです(要問い合わせ)。サイトに書いてありましたが、わしはそんなことをする体力的な余裕はないので、登って下りるだけで十分でした。それだけで、この悪路を何十人だか何百人だかの飯を担いで登り下りすることの大変さはよくわかりました。単に自分だけで登って下りるだけでも大変なのに、荷物なんか抱えてたら洒落にならない。ましてや艦砲射撃などにさらされては。
暑さが戻って(時間的に昼過ぎだったためもあり)きたのか、かなり暑かったですが、壕のなかはむっちゃ涼しかったです。沖縄は全島的に石灰岩の地質なんで、半分鍾乳洞なせいもあるかもしれませんが、単に日光を遮ると涼しい島の気候のせいかもしれません(日向と日陰で体感温度が5度くらい違うんじゃないかと思える)。

あと、飯あげの道、要するに黄金森(おもろまちにも同名の公園があり、こちらは「くがにむい」と読むのだが、南風原町のは「こがねもり」と言ってた)を通るのに森のなかなんで、虫避け、虫刺されの薬は必須です(忘れていたため、慌てて借りましたが)。福祉センター入り口バス停のちょいと先(文化センターの反対方面)にドラッグストアがあるので、そこで買っていってもいいかもしれません。

壕の内部は70mで、残った物も最小限のため、意外とあっという間です。ガイドさんの話次第というところです。入り口の前、入ってすぐの埋められてた薬品類、焼け残った杭木、中央の十字路(手術室。19号と21号の壕への連絡路でもあったけど、両方とも落盤してるので見学不可。21号の女学生さんたちが休む場所だったという通路だけかろうじて見学可)、患者の病室(ただし寝台などはなし)、出口で説明してもらいました。
壕のなかは基本、片づいているのですが、それでも狭いです。落盤してきたのを補強したためもあるんでしょうけど、わしの身長(165cm)で頭がつっかえるところがあったのでもっと背の高い人は大変かも。一応、高さ180cm、幅180cmで掘ったそうですが、なにしろ突貫工事だし、人力なんで、サイズのばらつきはしょうがないでしょう。ただ、当時は、特に病室は90cmが寝台で塞がっていたんで通路も90cmしかなかったので、そうとう狭かったはずです(わしが大昔にプレイしていたRPGだと、アメリカ産のためか10フィート×10フィート、つまり3m×3mというダンジョンの幅が一般的だったので、その半分強ということになります。つまり、2人並んで武器を振り回せません。しないけど)。

ちなみに20号壕から発掘された遺骨は平和祈念公園の方に一緒に葬られたとどっかに書いてありました。

さらに24号の入り口も見学しますが、周囲に「ハブ注意」と書いてある上、台風で崩れたため、数m先から眺めるしかできません。おかげで看板も読めません(たぶん、近眼のためだけではない)。

そこで壕の方は何だかんだでも1時間くらいで終わり、続いて文化センターも一緒に見学します。せっかく来たんですし。
しかし、こちら、たかが文化センターと侮るなかれ、沖縄戦に始まり、アメリカによる統治時代、復帰後、さらに移民や人びとの暮らしなども扱っていまして、その資料の豊富さはいっぱしの博物館並みです。
しかも、何もなくて雰囲気がつかみづらかった20号壕が等身大の人形とともにリアルに再現され、これを見てびびったわしは、一瞬、金を払ったはいいけど、そのまま帰ろうかと思ったほどでした。まぁ、それだと何をしに来たのかわからないので意を決して入りましたが(大げさ)、飯あげをする女学生はともかく、患者さんたちの図とか、ちょっと怖かったです(びびり)。
あと、いくつかの寝台(下)が空いてまして、こちら、上がることができますが、何ですか、当時の臭い(膿とか糞尿とか、汗とか人いきれとか…想像しただけで息苦しい (´・ω・`))が体験できるそうですけど、びびりなんで当然、入りませんでした。いや、だって膿の臭いとか知ってますし、そこに+糞尿+汗+体臭+エトセトラときたら、ちょっと悶絶レベルなのはわかってたんでしませんでした。何人かで行ったら、思い切って入ってみるのもいいかもしれません(と無責任に勧める)。
最後は手術台に向かう軍医と看護婦の人形でしたが、さすがに患者人形はなかったので、これはまぁ、何とかなりました。いや〜、ほんとに音とかなくて良かった。あったら、もはやホラーです。

おっかなびっくり(大げさ)の壕体験が終わったら、沖縄戦でいかに南風原町の方々が犠牲になったかとか、軍の施設がどれだけ、どこにあったかとか、そんな資料に始まりまして、アメリカの占領時代、本土復帰、移民ときて、部屋が変わって人びとの暮らしに移ります。途中で防疫給水とかあって、すわ731かよ!と思いましたが、全然別の部隊でしたけど、無関係ではないんでしょう、実際。

ビデオで生存者の方々の証言とかを15分くらい見て、これがなかなか良かったです。やっぱり臨場感が違いますもんね。病院壕が南部に撤退することになって青酸カリを飲まされそうになったけど、吐き出して逃亡したという患者さんの証言は、よく逃げたもんだなぁと思いましたが、人間、土壇場になると火事場の馬鹿力ってやつかもしれません。だって青酸カリの時点で南部に連れていけない重傷患者なわけなんですよ。それが青酸カリを吐いて逃げたっていうんだから、侮れないよな、生きる力はと感心させられました。逆にそれ以外の人たちは殺されちゃったわけですからね。

最後に南風原町の遺跡の紹介なんかも見学して、見終わった頃には優に3時間が経過しておりました。わし、こういうのは長いからね…
おかげで足も吊りましたが、見応えのある施設だったので、是非、セットでの見学をお薦めします。

また、そのうちにどこかに行こうと思います。

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「大地の子」「變臉(へんめん) この櫂に手をそえて」「こころの湯」など、数々の名演でわしの涙腺を決壊させ、魅了してくださった中国の国民的俳優、朱旭さんがお亡くなりになったそうです。

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出会いは「大地の子」第1話。主人公、陸一心(日本名:松本勝男)の養父となった小学校の先生、陸徳志さん(原作が山崎豊子なんで、命名がわかりやすくベタ)でした。開拓団の村からソ連軍に追われ、妹とも離ればなれになって、たどり着いた都会で、病気のために死にかかっていた一心を、最初は見捨てようとしたけど、やっぱりできなくて、拾って帰ったお父さんでした。養子になった一心は、それでもなかなか心を開かず、でも、どっかの検問(確か国民党の)を突破する際に、日本人だと疑われたけど「お父さん(と中国語)」で呼びかけたことで、検問も通れ、ようやく親子になったというラストシーンで滂沱させられ、そのまま見ることを決めた、決定的なシーンで、泣きながら一心を抱きしめた(確か)お父さんに、こっちもボロ泣きしてたのでした。
後は、もうお父さんが出るたびに一緒にもらい泣きさせられ、お父さんが笑えば、一緒に嬉しくなり、「大地の子」は基本、お父さんを見るためにビデオまで買ったほどでした。

「變臉 この櫂に手をそえて」は「大地の子」で知った後、公開されたのを見に行きました。布製のマスクを瞬間的に入れ替える(それで變臉、たぶん変面と同じ意味合い)大道芸人のおじいさんが男の子と偽られて買った弟子でもあり養子でもある少女と心を通わせるまで、という小品で、女の子の演技が印象的な映画でした。朱旭さんは慈愛の化身のようだった「大地の子」のお父さんに比べるとちょっと気難しい職人肌の芸人でしたが、女の子の熱演や高い芸(手に顔を当てた瞬間にマスクが変わってる)の披露もあって、いまほど中国映画とかがメジャーではなかった時代、なかなかおもしろかったです。

「こころの湯」は自閉症(確か)の次男と銭湯を守る老父の役で、地元ではなくてはならない銭湯なんだけど、だんだん近代化の波に押されて、結局、お父さんの死をきっかけに閉じることになり、次男は独立して都会に行っていた兄、つまり長男に引き取られた(確か)という話でした。日本とはまた違った中国の銭湯文化もさることながら、次男とジョギング行ってたりしてたシーンなんかも良かったですね。キャラクター的には陸徳志さんに近いものもありましたし。それだけにお父さんが途中で亡くなった時には呆然として、この銭湯、これからどうなるんだろうとその展開に目が離せなかったものです。

「王様の漢方」は、まぁ、忘れた(爆

何でも北京の病院に入院されていたそうで、88歳とご高齢でしたし、無理もなかったのかなと思います。ご冥福をお祈りするとともに、何か一本、見られたらと思います。

本当にありがとうございました。

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宮本常一、山本周五郎、揖西光速、山代巴監修。平凡社ライブラリー刊。全5巻。

サブタイトルは「近代の暗黒」ですが、今までの巻でいちばん駄目だなぁと思ったのはラッコなどの密猟者「海の男スノー」の一節のせいです。日本残酷じゃないじゃん! ただの英雄譚じゃん! 

あと、第3章「大地のうめき」は、今までの農民残酷物語とかぶるところが多かったんですが、わざわざ章立てにした意味がわかりません。小作争議や米騒動なら、ちゃんと焦点を絞って書いてくれなくちゃ。

さらにアイヌと同等、あるいはそれ以上に収奪された朝鮮半島についての記述が最後にちょっとありましたが、それは片手落ちというものだよ…。

そして、なぜか、同じ4章に入ってるんですが、軍隊について書くなら、空襲で負傷させられ、何の保証もない民間人についても言及しなくちゃ。

と突っ込みどころのが多かった巻でした。

これで全巻読んだことになるんですが、やはり第1巻の壮絶さがいちばんで、巻を追うごとにインパクトが薄れてしまうのは尻切れトンボな印象です。

あと、監修はあくまでも全体のまとめで個々の節、あるいは章単位で執筆者が変わるらしく、そのレベルがけっこう差が大きいのもマイナスかな。

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2018/9/8撮影



泊港からの眺めです。

うっすいけど見えるかな?

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織田作之助著。青空文庫刊。

森繁久彌が旦那はんをやったんで有名な映画版は見てませんが、何となく筋は知ってるので読んでみました。一緒にダウンロードした「神曲(ダンテ)」が古文調の訳だったので辟易して、こっちに逃げた。短かったし。

いいとこのぼんぼんで妻子のある身でありながら、芸者の蝶子と連れ添うことになった柳吉との腐れ縁というか、男女の仲を描いた短編小説。

今風に言うならば「ダメンズウォーカー(一人だけだけど)」な蝶子が、いつまでもぼんぼんの癖が抜けない柳吉に惚れた弱みで連れ添い、芸者になったり店を構えたり、どれもなかなかいい調子で進まない苦楽を描いてまして、映画だとラストシーンで柳吉が「おばはん、これからも頼りにしてまっせ」と蝶子に言ったところで終わってるそうなんですけど、小説では特にそんなこともなく、ほんとに蝶子さん、柳吉でいいのかいと言うにはとうが立ち過ぎちゃって、もう別れるに別れられない感じで、それでも柳吉が優しい顔を見せれば有頂天になり、金遣いが荒かったりすると怒ってぶん殴るとか、割れ鍋に綴じ蓋で、これはこれで似合いの二人なのかと思いながら読んでました。

こういう話のおもしろみがわかるには、わしも経験が足りないということか…

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