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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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引越しのお知らせ

そういうわけで、長年慣れ親しんだ忍者ブログでしたが、昨今のエラー発生時のあまりの対応の悪さに辟易したのでブログを引っ越すことにしました。とりあえず、まとめて引越しツールはうまくいったのですが、個々のリンクとかをチェックして、直さないといけないので、しばらくその作業にかかります。

忍者ブログではこれが最後の記事となります。

今までありがとうございました。

引越し先も引き続き、よろしくお願いいたします。

されど平穏な日々

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那覇の猫12

ご近所の猫。



あんまり警戒心が強いので、これ以上、近づくと逃げられるかもな〜と思って、この距離で撮影。

警戒心が強いのは野良だからなんだろうけど、心ない人間に虐められたのかも。

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金笠(キムサッカ)詩選

崔碩義編訳注。平凡社東洋文庫刊。

19世紀に活躍した朝鮮の放浪詩人・金笠の詩集です。本名は金炳淵(キム=ビョンヨン)ですが、いつも笠をかぶって全国津々浦々を放浪していたので、そういうあだ名がついたそうです。

詩といっても「尹東柱」と違い、漢詩なので現代語訳されてますから、どちらかというと李白とか杜甫の方が近い味わいだったりしましたが、わりと格調高い李白とか杜甫に比べると、技巧的というか、同音異義語を駆使した猥語や人物(だいたい両班)の名前とかによる罵倒が超絶的なレベル。「ルバイヤート」は酒大好きな方向に突き抜けた明るさがありましたが、金笠は祖父が没落した両班で、しかもある程度、大きくなるまでそれを知らなかったという屈折した感情なんかもあるためか、ここまで突き抜けちゃった方向性というのは世界的に見ても類がないんじゃないかと思いますが、わしも詩はよく知らないので、まぁ、ともかく凄いとしか言いようがないです。

こういう詩を原文で読めたら、ずいぶんとおもしろいんだろうなぁと思いました。

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七人の侍(もう数えてない)

監督:黒澤明
出演:島田勘兵衛(志村喬)、菊千代(三船敏郎)、片山五郎兵衛(稲葉義男)、七郎次(加東大介)、久蔵(宮口精二)、林田平八(千秋実)、岡本勝四郎(木村功)、利吉(土屋嘉男)、万造(藤原釜足)、与平(左ト全)、茂助(小杉義男)、志乃(津島恵子)、利吉の妻(島崎雪子)、じさま(高堂国典)、久右エ門の婆様(声:三好栄子)、人足たち(多々良純、堺左千夫、関猛)、強盗(東野英次郎)、饅頭売り(渡辺篤)、ほか
音楽:早坂文雄
見たところ:シネマパレット
日本、1954年

いよいよ午前十時の映画祭、大トリです(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズは見に行かぬため)。

たぶん、この映画祭がなくなると黒澤映画もスクリーンにかかる機会は激減すると思いますので、それでも小津・成瀬・溝口に比べれば、よほど多いとは思いますが、劇場で見られるのは恐らく最後の機会になるんじゃないかなぁと思ったんで、今回は特に誰に注目するとかじゃなくて、もう出てる一人ひとりに思い入れたっぷりで見てきました。あと、早坂文雄さんの緩急自在、明暗も鮮やかな音楽も堪能してきました。

それぞれに好きなシーン。

勘兵衛


休憩入る直前のシーン。橋向こうの3軒と水車小屋を捨てるという勘兵衛と五郎兵衛の説明に納得できない茂助(作中では名は呼ばれず)たちが反旗を翻そうと竹槍を捨てたところを刀を抜いて追う勘兵衛の図。
リーダーの非情さ、勝つためには少数の犠牲をやむを得ないとする戦いに慣れた勘兵衛がうかがえるのが好き。基本、村人には温厚に接する勘兵衛が唯一見せた厳しさでもあり、村人をまとめるという意味でも役に立ったのではないかと思います。

五郎兵衛


勘兵衛にスカウトされる直前のシーン。影で待ちかまえる勝四郎の存在に気づき、「ご冗談を」と言ってかわすところ。
黒澤明「七人の侍」創作ノート」でも取り上げましたけど、五郎兵衛は黒澤明のキャラ造りが唯一と言ってもいいほど製作前に完成していなかった人物です。注意点もまず「勘兵衛の小型化にならないように」ではキャラ立ちしてません。で、よく見ていたら、五郎兵衛が勘兵衛と違うのは、村人相手には決して怒らなかったし、怒ったようなシーンもなかったことです。それがこの笑顔に象徴されてまして、志村喬さんの相貌から好々爺っぽい印象を与える勘兵衛のがよほど厳しかったりします。まぁ、リーダーだからしょうがないんですが。
そういう意味で、勘兵衛の人柄に惹かれてついていくと言った五郎兵衛は、勘兵衛が村人には見せなかった、見せられなかった甘い顔をわりとしてたのかなぁと、その象徴みたいなのが五郎兵衛の人柄をうかがわせる笑顔なんじゃないかなぁと思いました。
まぁ、そういう意味ではこの風貌あっての五郎兵衛というキャスティングがはまった稲葉義男さんでしたが、実際の撮影では「黒澤明「七人の侍」創作ノート」にもあるようにむっちゃ苦労させられたのだと。

久蔵


こちらも久蔵初登場のシーンです。
上段に構えていた竹を、相手の呼吸(というか奇声)に合わせるように脇に構え直す、そのシーンの所作が美しい。演ずる宮口精二さんが剣道も知らなかったのは有名な話ですが、この久蔵という剣豪を演ずるために宮口さんは凄い努力をされてきたんだ、そう思って、久蔵がますます格好良く見えるのでした。

七郎次


もう、ここしかないでしょ!!!な勘兵衛の誘いを黙って(大事なところは大きく)笑って受ける七郎次です。なにしろ勘兵衛の台詞「今度こそ、死ぬかもしれんぞ」を受けて、にやりと笑うんですから格好いい。さらにこの前、二人で木賃宿に腰を下ろしたところで七郎次が勘兵衛の脱いだ草鞋をさりげなく向きを変えて揃える仕草も良い。木賃宿で留守を預かり、繕い物をしたり、帰った勘兵衛に足のすすぎ水を出したりと気を遣うのも良い。
この後、七人の侍となって村に赴いた七郎次は、久蔵、平八、菊千代とともに村人を指導する役割となります。そこに入ったのが藤原釜足さん演ずる娘命な万造ですが、疑心暗鬼の固まりのような人物で、何を心配するって村のことより何よりも娘が大事なおとっつぁん。娘を男に仕立てようと髪を切り、そのために村人に要らぬ心配をさせ(7人が村に着いた時、村人が誰一人迎えなかったのに一役買ったかと)、茂助を怒らせ、それでも何かあれば気になるのは娘の無事ばかりという万造とコンビを組んで、最後まで生き残った七郎次なのでした。
ちなみに七郎次は侍ではなく、足軽のようで、7人のなかで唯一、刀を使わず、村人の竹槍に近い、槍を使います。その勇姿にも痺れるのでした。

平八


こちらも初登場した時の薪割りのシーン。どこか調子外れなかけ声で薪割りを快調に続けていたのに五郎兵衛の「野伏を30人ほど斬ってみる気はないか」と言われて切り損ねた平八の図。後ろ姿はスカウトの五郎兵衛です。
「人を切るときりがない」と言って「その前に逃げることにしている」と言う平八の腕前は五郎兵衛が評するに中の下なので、たぶん、7人のなかでも勝四郎と並んで最低と思われます。ただ、だからといって勇気がないわけではなく、砦に奇襲をかける時も久蔵と並んで率先して立ち上がった平八は炎のなかに飛び込んだ利吉を止めようとして帰らぬ人になってしまうのでした… (ノД`)
野伏との戦に備えて旗を作るとか、平八の死の後で菊千代がその旗を持ち出して皆を鼓舞するとか、他にも好きなシーンはたんとあるんですが、今回はここで。

勝四郎


最初は若さを理由に仲間に入れてもらえなかったところ、五郎兵衛や平八らの助言もあって、めでたく六人目になった勝四郎。もう、木村功さんの、全身からにじみ出る初々しさが出るシーン出るシーン溢れかえっております。その若さが志乃と出逢わせもしたのでしょう。なにしろ若々しい、初々しい。いやぁ、木村さん、31歳ですってよ。7人中、最年少(他は勘兵衛49、五郎兵衛34、久蔵41、七郎次43、平八37、菊千代34。五郎兵衛がやけに若いのは「黒澤明「七人の侍」創作ノート」を読んでたも)とはいえ、31歳が醸し出す初々しさ、見ているこっちが恥ずかしい。その白眉とも言えるシーンがここ。
すでに物語は後半、野伏との戦いが激しさを増すなか、敵方に種子島が三丁あることが最初の襲撃で明らかになりました(七郎次がそう言ってる)。で、一丁でも面倒なのが三丁もあるってんで、どうしようかって話になり、久蔵が「裏山は自分の担当(村の北)だから、俺が行ってくる」と言ってさくっと出かけ、ついでに2人倒して帰ってき、「俺は少し寝る」と言ったところにたまらず駆けつける勝四郎。まぁ、その前から視聴者は久蔵の強さと優しさを見ているわけです。久右エ門のばさまのことを知り、「次は俺が残そう」と言うとか、でも勝四郎と志乃の逢い引きは黙ってるとか、初登場シーンの決闘とか。もう強くて優しくて、久蔵には視聴者がきゅんきゅんときめいている、その作中の代表が勝四郎なわけですよ。そういうシーン。その「あなたは素晴らしい人です」と言うのを打ち明ける前の、もう、憧れの人、久蔵を前に、前々から言いたかった(とは本人談)ことを言う、そのときめき、その緊張、その喜ばしさ、その誉れ(この人の凄さには自分が最初に気づいたんだ!的な)を全身で訴えているわけです。その喜びがこのアップにあふれ出ているわけです。
いやいや、書いてるこっちがけつ痒くなってきた。

菊千代


トリックスター菊千代はここ。
これ、勘兵衛、勝四郎、菊千代が次々と侍を探す利吉たちの前に現れるシーンなんですが、なにしろ侍捜しに疲れ切った利吉たちの前に現れた一筋の光明、勘兵衛に、若侍・勝四郎やニセ侍・菊千代も感銘を受けたのです。ただ、若いだけにいたってストレートに弟子入りを願う勝四郎に対し、何というか回りくどい手しか使えないのが菊千代の菊千代たる所以。後々、ともに村に向かうことで7人の一角として認められ、その最期には勘兵衛に名前を連呼させる菊千代ですが、どう見ても、この出会いはあんまり好印象にはなりません。
でも、そこが、この始終、屈折しまくり、時に百姓として本音を吐かずにいられない(百姓はずるで汚くて云々とか、これは俺だとか)菊千代らしいとも言えるのでした。

利吉


じさまを除くと百姓たちのリーダー格とも言えるのが侍捜しに発った4人組だと思いますが、最初と最後でまるで別人のような、はつらつと太鼓を叩き、音頭をとって、田植えを率先する利吉(右の人物)です。ちなみにこの画面の左に笛を吹く万造がいます。
嫁が野伏にさらわれたことで野伏を憎む気持ちは人一倍、でも、その事情は実際に野伏の砦を夜襲するまで明かされません。まぁ、侍と百姓という違いもあるのでしょう。平八にも打ち明けず、平八の死後、ようやく「おらの女房だ」と絶叫する利吉は、そのために死んだ平八の墓に泣きついていました。たぶん、組も平八と同じだったんだと思います(他は七郎次と万造、菊千代と与平、久蔵と茂助)。
で、ずーっと眉間に皺を寄せていた利吉が、最後の最後、野伏たちが全滅した後で見せる明るい顔に、本来の利吉はこっちだったんだろうなぁと思って、その後の幸せを願わずにいられないのでした。勘兵衛に曰く「勝ったのは百姓たち」であっても、利吉は大きなものを失ったわけなので。わし個人としては、思いを遂げて勝四郎とできた志乃が、やっぱり村を離れなければならなかった勝四郎を思いきり、利吉と幸せになってくれないかなぁと毎回、思います。

与平


出るたび出るたび、左卜全さんの演技なんだか素なんだかと思う所作がいちいち笑いを誘わずにいられぬ与平。特に菊千代とコンビを組まされた後半で顕著です。
村の男たちに竹槍を持たせ、久蔵、七郎次、平八、菊千代の4つの組に分かれて訓練をすることになったものの、四者四様の様子が村のなかを見回る勘兵衛と五郎兵衛と一緒に順に描写されます。まず精神論から入る平八(自分も恐いけど相手も恐い)、とりあえず「突け」と気持ちから鍛えようとする久蔵、走って走って走りまくれと持論を明かす七郎次に対し、子どもたちが唯一、見学しているので強面を気取ってるけど、本質は見抜かれてったぽい菊千代は、与平たちに槍を持たせて並ばせ、これはその後の落武者狩りに腹を立てる勘兵衛らのシーンに繋がっていくわけです。
「先頭の奴、前に出ろ」と言われて、思わず、自分の左を振り向く与平の表情と所作に笑いがこみ上げる、そんなシーン。
この後も菊千代と組まされた与平は、いろいろと被害を被りますが、与平が飼っていた馬が菊千代になしたことを思うと、こっそり馬が溜飲下げていたと思えなくもないのがまたおかしい。

また、そのうちに見ると思います。いやぁ、「七人の侍」って、ほんとにおもしろいですね!

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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朝鮮歳時記

洪錫謨著。姜在彦訳注。平凡社東洋文庫刊。

片っ端から「朝鮮」と名のつくものを読んでる感じです。

タイトルどおり、朝鮮の歳時記を綴るものですが、うーん、こういうの、やっぱりある一定の階層以上に限られてたんだろうなぁと思いました。だって使ってる農産物にしても工芸品にしても富裕層じゃないと手に入らないんじゃないかと。なので時代的にはだいぶ異なりますし、何かと引き合いに出しちゃいますが、「太白山脈」の小作農たちには無縁とは言わないまでも、ここまでの再現は難しかったんじゃないかと。

まぁ、それでも好きな外西宅(ウェソ・テク)が娘の頃に鳳仙花の花で爪を染めたというエピソードがありましたけど、それが載ってて、明礬を混ぜたとあったので、ただの花の汁じゃ定着しないよなぁと納得しました。

あと河大治(ハ=デチ)が小兵(160cm足らず)ながら相撲が強いという描写が何回かあって、相撲について書かれていたりしたのも興味深かったです。

そういや、何年か前に両親に送った智異山のお茶は、去年、飲んだそうですが、かなり美味かったそうです。ただ、「火山島」とか読んでたら、両班の李芳根(イ=バングン)でも馴染みが薄かったみたいですが、あれは済州島という地理的な理由もあったのでしょうか。

そんな感じで、知ってる小説とかに引きつけて読むのはおもしろかったです。

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