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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第48話 暗黒航路

秀吉の死に、石田三成は朝鮮半島に渡った遠征軍を無事に帰国させんと奔走する。だが、そうした行動が加藤清正らの反発を呼んでいく。一方、助左右衛門たちは原田喜右衛門を襲撃、フィリピン人を助け、原田は撃たれる。兄を失ったツルは助左右衛門たちと暮らすようになるが、ある日、今井の船が助左右衛門赦免の報せを持って来た時に、赦免状を隠してしまう。ツルに一目惚れしてしまった小太郎は、偶然、その赦免状を手に入れ、助左右衛門と小太郎は日本に帰ることにするのだった。

助左ばかりがなぜもてる〜?

ツルに着物を縫ってもらった助左、その時点でツルの気持ちが自分に向いていることに気づいてもいいと思いますが、三国一の唐変木ですんで、まったく気づきません。これだから、いつまでも美緒が…ぶつぶつ
そして、そのツルに小太郎が惚れてしまったと助左に打ち明けます。はっきり言って、打ち明ける相手を間違っています、小太郎。しかも、相手は実は恋敵です。それなのに自覚のない助左、簡単に請け負います。ど阿呆です。
せっかく小太郎が一人前になったというのに、泥沼の三角関係に落ち込むのか〜?という下世話な心配を置いておいて、小太郎、ツルにアタックしてふられます。がんばれ、小太郎。ツルだけが女じゃないぞッ! きっと小太郎を好きになってくれるかわいい子がいるはずだぞッ!
でも、ツルが投げた瓶の中に、助左右衛門の赦免状が入っていました。朝鮮へ発つ三成が、急いで書かせたものだそうです。冒頭で美緒がうれしそうに右近に見せてました。美緒にアドバイスする右近、ただ、その今井船は、水が悪かったらしく、やっとこ呂宋にたどり着き、助左たちに助けられたんだけんどね。
まぁ、小太郎、赦免状を助左に渡します。冷静にこういう行動ができるのは偉いと思います。親父より、ずっと立派になったと思いますよ、小太郎。でも、最後、見送るツルが「小太郎が呂宋に残るなら嫁になってもいい」となぜか助左に言ったそうで、どうしようかとさんざん迷った小太郎は、結局、日本に帰ります。そりゃそうだよな〜 その口から「船長が好きだ」と言われた女に、一夜明けて嫁になってもいいなんて言われたって、どうせ船長のことを考えるんだろうし、悶々としちゃいそうだし、だいいち、この時点で助左にアドバイスを求めるのはさらに間違ってます、小太郎。その前にそれに気づいてくれ。

さて、三成くん、朝鮮半島の遠征軍を無事に帰国させるため、秀吉の死を伏せさせます。でも、好戦派の加藤清正とか細川忠興なんかが、三成の強引さにブーイングだそうで、とうとう暗殺まで仕立てます。この行動が、関ヶ原で日本が割れた時、清正が家康に味方した原因なんだろうと思うと、三成が一生懸命行動しているのに報われないのとか、行長の友情とかが、なかなか嫌らしい伏線になっとるなぁと思いました。
でも、そんな孤軍奮闘の三成に思わぬ味方が。かつて、若かりし頃、蟄居の身を見舞った細川ガラシャが行長に、三成暗殺を密告したのです。旦那は三成の敵ですから、これは大胆な行動です。あの時の礼だそうですから、三成にとっては見舞った甲斐もあったろうというものではないですか。そういえば、三成がいまだに独身っぽい(奥さんらしい人が一度も出てこない)のは、いまだにガラシャを思っているからなんですかね。ロマンチストだな、三成。

で、無事に帰国させられたようで、ついに秀頼と淀が大阪城へ上がります。主の空っぽになった席に別れを告げる北政所。子どもがいない正妻ですが、それだけに豊臣家は自分と秀吉が一緒に作ったという自負が強いらしく、この後はつぶれても未練はないと言って、出家してしまいます。で、この後、21年も生きたそうです。長生きです。

今回のタイトルは、この後の鎖国を「暗黒」と捉えたもののようです。そこに帰って行く助左。関ヶ原の合戦が始まろうとしています。

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第47話 助左右衛門追放

堺の奉行所に呼び出された助左右衛門は、石田三成から太閤が長くないことを知り、見舞いに伺候するが、秀吉から追放命令を受ける。しかし、三成の配慮や、美緒の協力により、呂宋に追放された助左右衛門は、自身の財産を持っていくことができた。秀吉は新たに五大老に徳川家康らを任じるが、やがて没する。一方、助左右衛門はフィリピン人を名乗る人びとの襲撃を受け、原田喜右衛門がまだ人身売買をやっていること、フィリピン人とはタガログ人でも日本人でもない、この呂宋中の人びとであることを知り、彼らに協力することにした。

やっぱり、三成はいい人です。今や、すっかり敵同士となった助左と秀吉、その助左に秀吉も先が長くないから見舞ってくれとお願いするあたり、気配りの人であります。ただ、三成はあくまで秀吉の部下であり、秀吉あっての奉行であるという気がしますので、これから関ヶ原の合戦で家康と敵対することになるけれど、そういう頭に担がれるような器ではなかったような描き方です。人の上に立つより、誰かに仕えて才能を発揮するタイプといいましょうか。
しかし、思わず三成の説得に心打たれた助左、秀吉をお見舞いしますが、その場で秀吉に追放を命じられます。秀吉のしてきたことを思えば、殺されないだけましっていうか、でも、何を書いているのかと思いきや、助左を招いて渡した紙に「追放を命じる」とは、その後の秀吉の憎々しい笑顔に、病床とはいえ、太閤健在って感じです。やっぱり緒形拳さんはすごいなぁ。
で、ついに日本から追放されることになった助左でしたが、上のとおり、追放先は呂宋で、財産は今井家が運ぶと、まったく恵まれておりました。三成くん、助左にはとことん友情を示すのだなぁ。
ここで、美緒と三成が会話をしていますが、美緒の助左への変則的な想いが言葉の端々に表れて、切ないのでした。ほんとは小太郎じゃなくて美緒が行きたかったろうに。今度こそ、助左と一緒になりたかったろうに。もはや、美緒は助左とは現世では結ばれぬことを覚悟し、その上でのキリシタンなのかな〜と思いました。

小太郎、すっかり船長を任せられるだけの度量を身につけた模様です。かつては一家を離散させたと助左を恨んだのに「母も連れてきてください」と助左にお願いしちゃうあたり、大人になったな〜と思いました。がんばれ、小太郎。美緒を支えてやってくれ。

で、久々に登場の家康。丸くなったな、おっさん。いや、肥えたってことですけど。秀吉が天下統一に朝鮮遠征と汲々しているあいだに、自分は静岡で蓄えたって感じです。その家康に荷担する宗薫。家康に「江戸に来ぬか」と言われて、まんざらでもないようですから、彼には堺を守る気は毛頭ないわけですな。
ただ、堺を守る云々は、堺に生まれ育った助左や美緒だから思うのであって、他の町の人にはどうでもいいと思うのですが、権力者に迎合して生き延びようとする宗薫というのはやっぱり好きになれないのでした。

そして、フィリピン人を名乗る人びとが助左の船を襲いにかかります。が、撃退。伊達に海賊は名乗っていませんでしたね、助左も。小太郎も危なっかしいけど刀を振り回して応戦。ここら辺は五右衛門とその部下たちに鍛えられたのでしょう、きっと。そう、五右衛門たちがいついなくなっても大丈夫なように。
ところで、準レギュラーの弥次郎が、登場時からずっとじいちゃんなんだけど、助左が「戦うぞ」と言えば、おうと勇ましく応じるあたり、意外と元気なおっさんです。今は弥次郎しか助左のそばにいないのが寂しいですが。
で、フィリピン人の事情を知って、原田喜右衛門の登場に噴飯やるかたない助左。原田を討とうと決意します。まだ生きていたのか、喜右衛門。単に、日本、というより秀吉に寄りつかなくなっただけだったのかも。
しかし、いよいよ年貢の納め時か?

秀吉の死で日本がまた大きく揺れ動きます。いよいよ、最終章の開幕です。

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第46話 五右衛門刑死

がびちょ〜ん! とうとうこの時が来てしまいました!
あれ、そういや、五右衛門、助左と一緒になってからは、あんまり盗賊らしいことはしてません(助左曰く「俺たちは海賊だ」そうですが)。五右衛門は五右衛門なりに、助左との生き方を楽しみ、五右衛門にしかできないやり方で助左を支え、助け、また助けられてきたのです。それはもしかしたら、野盗なんてみみっちいことをするよりも、ずっと痛快なことだったのかもしれません。我が人生に悔いなし、いやきっと、最後の最後で剣が届かなかったことを、五右衛門は悔いつつ、堂々と釜ゆでにされたのでした。

日本に戻った助左右衛門は秀吉がまたの朝鮮遠征を企てていると知り、待ち伏せるが、秀吉の発病で不発に終わる。それでも秀吉を討つことを諦めきれない助左右衛門に、五右衛門は野盗時代の5人の手下を連れて、袂を分かつ。だが、それは助左右衛門に害を及ぼすまいとする五右衛門の策であり、彼は部下たちとともに伏見城に侵入し、秀吉暗殺を計画するが、あと一歩のところで未然に防がれてしまう。五右衛門は天下の大盗賊として釜ゆでの刑に処せられる。そうと知った助左右衛門は、禁忌を破って、礼拝堂の鐘を高らかに鳴らすのであった。

増田長盛がまた出てきました。どうやら、秀吉に取り立てられた模様です。しかし、堺奉行の石田三成は、長盛の口出しに怒り心頭、ここでつい謝っちゃうところが長盛の小人物ぶりです。
しかも、三成、五右衛門が捕まっても、助左の捕縛には動きません。さらに、助左が鐘を鳴らしても捕まえに行きません。行かせません。なんというか、狂人・秀吉1人に振り回されている感じです、日本中が。あるいはフェリーペ号までが。でも、秀吉を下ろそうにもいるのは幼い秀頼だけのはず、しかも一代で成り上がった太閤ですから誰も手が出せません。三成、歯ぎしりしまくってそうです。
その鐘とは、かつて日比屋了慶に頼まれた鐘でもあり、五右衛門にとっては、鐘が鳴るたびにモニカの亡霊が現れる鐘でもありました。また、堺に育った助左や美緒にとっては、子どもの頃から聞き慣れた鐘でもありました。堺から七条河原の刑場まで、鐘の音が届くはずはないのですが、五右衛門は「モニカ、迎えに来てくれたのか」と言って、笑って釜に落ちていくのでした。

その前、五右衛門が助左に部下にやめたがってる奴がいると言い出すシーンから、もう助左に迷惑をかけましとして、無理に袂を分かとうとする五右衛門に涙うるうる。わざと「おまえにはついていけない」と言う五右衛門。その心中を慮れない助左。五右衛門がこういう道を選んだのは、きっと助左が秀吉と戦えば破滅するのがわかっていたからでしょう。そうなれば、ただ一人、堺のために自由貿易を守ろうとがんばっている人がいなくなってしまいます。自由への道が閉ざされます。それほど、この時の日本は秀吉のために閉塞状況にあったようです。だから、五右衛門は自分にできることをした。助左を助けるため、この状況を打ち破るため、自分にしかできないことをしようとした。その友情に泣けるのです。五右衛門が連れて行った部下たちは、野盗時代からの生き残りでしょう。ずっと名前が出てたけど、あんまり固有名詞で呼んでくれなかったもので、誰が誰やらわかりませんでした。ごめんちゃい。ラスト、ついに伏見城に潜入した五右衛門たちは、最後の打ち合わせをして、「地獄で会おうぜ」と言って、発ちます。目指すは秀吉ただ一人、そのためには有象無象と沸いてくる護衛たちを打ち倒していかねばなりません。五右衛門に秀吉を討たせるため、一人ずつ、手下たちが倒れていきます。弁慶の仁王立ちよろしく、剣を突き立てられ、血を流しながら、彼らは五右衛門を先へ行かせようと奮闘するのです。でも、あと1枚のところで五右衛門は捕らえられてしまい、秀吉の声を聞きながら、届かせることができませんでした。その無念さ、その悔しさ…
さらに、五右衛門は拷問にかけられ、誰が首謀か吐かされたのでしょう。ここは五右衛門ただ一人がお白州にいるという演出。決して助左の名は出さない。船に乗っていたこともおくびには出さない。ふてぶてしく応える五右衛門。その格好良さ。
助左は堺で真相を知ります。五右衛門がなぜ別れを告げに来たのか、その本当の目的、かわせなかった別れの杯。けれど助左は逃げません。そうと知ってか、三成も手を出しません。堺に帰ってきた助左たちに見張りはつけますが、手は出しません。上のように、長盛に怒りさえ見せます。
その長盛が、秀吉の寝所を守ってるんだよ。こういう、取り入るしか能のない奴が、秀吉を狂わせ、この国を狂わせていたんだろうと思います。原田喜右衛門とか。加藤清正も、この話ではそういう扱いかも。本当にこの国のことを心配しているのも、秀吉のことを案じているのも、もう秀吉には届かないのです。信長の配下だった時はそういう人ではなかったのですが、いったいどこで、この人は狂ってしまったのか、やはり権力を手に入れてからか、明智光秀を討って以来か、といろいろな思いも去来します。
助左の分も五右衛門の死を見届けに行くお仙ちゃん。彼女に南蛮酒を託す助左。あの時交わせなかった別れの杯です。五右衛門にもそれは伝わったようです。だからこそ、五右衛門は自分の足で歩いて釜まで行き、自ら身を投げました。あっぱれな最期でありました( ´Д⊂ヽ

お仙ちゃんが、久しぶりに善住坊の夢を見たと言いました。堀に水がないことを悲しがって、助左や五右衛門に頼めば何とかしてくれると言っていたといいます( ´Д⊂ヽ 生前の善住坊らしからぬ、図々しい物言いです。でも、あるいは善住坊なら、そうやって、他人の善意というものを信じていたのだろうなという気もします。
しかし、お仙ちゃんがいきなり善住坊の話をしだすものですから、まさか、彼女も近々死んじゃう?!とか心配しましたが、まだ大丈夫な感じ? せめて、堺の堀に水が戻るまでがんばってもらいたいのですが、こうなると、彼女を呂宋に連れて行くという助左の約束はかなわないことになりそうですな。

この回は、何しろ五右衛門に尽きます。最初から最後まで見せてくれます、五右衛門。

そして助左は美緒から、パーデレ・フロイスが亡くなったことも知ります。助左の周りでいろいろな人が亡くなっていってしまっています。でも助左と美緒は、最後まで残るのだなぁ。あと宗薫もか。

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第45話 天変地異

助左、年貢の納め時〜と思ったが、そうはなりませんでした。

日本を天災が襲っていた。伏見を中心とした地震は好戦派の加藤清正を復帰させ、明や朝鮮との和睦を遅らせる。土佐に漂着したイスパニアのフェリーペ号に対し、秀吉は荷の没収とパーデレたちの処刑を命じる。マニラに逃げ戻ったフェリーペ号はその報復に日本人町を襲い、その犠牲者には、助左右衛門との婚礼を明日に控えた桔梗もいた。秀吉と戦うべく、助左右衛門と五右衛門は日本に戻ることにするのだった。

フェリーペ号はこの時代、世界一の帆船だったようです。マニラからメキシコへ行くのに、嵐に遭い、土佐に漂着したものの、上のような目に遭いました。その出立を見送る助左、桔梗、五右衛門。後の悲劇は知るべくもありません。

さて、美緒に頼まれ、自分でもそう言ってたくせに、いざ桔梗が呂宋に来ると、9ヶ月もほっぽってた助左。相変わらず、女性に関しては奥手です。五右衛門がさすがに見かねて、「まだ美緒に未練があるのか」とか、「いっそ、俺がさらってしまうのに」とか言ってますが、相変わらず、五右衛門まで桔梗に惹かれる理由がわからんたきがはでした…
とうとう助左も腹をくくったらしく、かつてのノーラ→善住坊とは逆に、サンパギータの花飾りを桔梗に贈りますが、肝心要の求婚はせず。で、そこに現れた鮫吉夫婦がその意味を教えてくれたので、やっと桔梗にも伝わります。わしとしては、鮫吉夫婦に「よかったねぇ」と言われるより、助左から「結婚してくれ」と言われた方がうれしかったと思うんですが、桔梗はどっちでもいいみたいです。そこら辺のこだわりのなさというか、助左と結婚できれば何でもええんかい、みたいながきっぽさが、いまいち桔梗に魅力を感じない理由だったり。
で、呂宋での結婚ですから、南蛮小袖と呼んでますが、要するにウェディングドレスをまとった桔梗、しかし、そこへ上のようにフェリーペ号の乗組員(+αもあったと思いますが)が日本人町に襲ってき、人びとを皆殺しにしてしまいます。桔梗は鉄砲の名手ですから、応戦するかとおもいきや、あっさり自害。粘れとは言いませんが、死に方あっさりしすぎるような…
で、助左と五右衛門が戻った時には町は炎上しているところで、五右衛門、速攻でフェリーペ号に報復に行こうとしますが、助左に止められます。いちばん悪いのは太閤だってんです。
それで、日本に帰ることにする助左たち。

さて、そもそも何でフェリーペ号がそんな災難に遭ったかといえば、嵐で土佐に漂着、ここで乗り込んだ増田長盛っちゅうおっさんが、秀吉に「宣教師がイスパニア侵略の手先だった!」と言ったからでした。まぁ、確かにわしも世界史でそういう構図は見ましたし、日本に来てたパーデレたちにそういうつもりがあったことは否定できないと思いますが、だからといって、いきなり全員皆殺しとは短絡的に過ぎると思います。
で、この増田長盛が、秀吉が「皆殺しにしろ」と言い出したもんですから、いきなり「国外追放だけで十分では」と言いますが、すでに前回、秀頼の誕生で「最後の理性も吹っ飛んだ」秀吉ですんで、前言は撤回しません。自分の言ったことがどういう結果になるのか考えずに口走っちゃうあたり、このおっさんの小物さがありありって感じです。
で、パーデレたちは、耳をそがれ、裸足で長崎まで歩かされて、26人が磔の刑に処せられました。

そうと知って、高山右近が久々に登場。助左に助けを求めて堺に来ますが、留守なので美緒と小太郎がお出迎え。右近は、国内のキリシタンたちを秀吉の迫害から守るため、海外に船で逃がそうという計画を美緒に打ち明けます。美緒は「今井の身代を2つに分けても」と言って、助力を決意、小太郎も母上大事で助けることに。
右近くん、追放されたわりにはいい暮らしをしてそうな身なりです。元大名だしな。それに堺まで来られるとは、けっこう自由に動けるのでしょうか?

で、すっかりキリシタンになった美緒と母と一緒に隠れミサに参加する小太郎に、宗薫がおもしろいはずがありません。今井家での隠れミサを中断させ、いざとなったら罰を受けるのは自分だってんで、追い出します。その主張は正当そうなものですが、いかにも宗薫のけつの穴の小ささを見る思いがします。と思って見ていたら、なんと、小太郎を追っ払ったところで宗薫、小太郎をキリシタンにするなと美緒に言い、その理由が「人質にはさせん」てんですから、宗薫の小物っぷりもここ極まれりって感じがしてきました。すっかり裏助左どころじゃなくなってきました。最近、出番も少ないしな。
小太郎は、助左のもとでいろいろ勉強してきました。うちに帰って、お母さんべったりのようですが、ま、父親が宗薫だしな〜。まだ美緒が実母ではないと知らない小太郎ですが、そんなことを乗り越えていけるだけの強さを備えたのだと思いたいところです。ま、商売のことも美緒の方が達者でしょうし、今井の未来は明るいか、小太郎?

オープニングのキャストで、ほんとに久々に善住坊が登場で小躍りしていたら、桔梗を回想する助左の1シーンで、幼い桔梗を加賀に連れて行くシーンだけでした…(´・ω・`)ショボーン 一言でも台詞が聞きたかったよ、善住坊!

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第44話 呂宋遠征計画

秀吉の呂宋遠征計画を知ったマニラ政府は、日本人たちを指定区域に移住させ、警戒を強める。だが、二度目の親書を携えた使者は、原田喜右衛門と通訳が五右衛門に襲われたため、秀吉はまたも高圧的な国書を送りつける。そんな時、ハギビスがマニラ総督の暗殺を行い、囚われの身となった。しかし、助左右衛門はその命乞いに向かい、戦争したがっているのは秀吉1人であり、日本人は交易を望んでいると訴える。その頃、淀君が秀頼を生んだことで、秀次は秀吉に疎んじられるようになる。その危機を知った美緒は、密かに桔梗を呂宋に逃がすのだった。秀次の切腹はその直後のことであった。

いろいろと盛り沢山な今回ですが、助左、ずっと呂宋にいっぱなしなもんで、秀吉の国書を読んだり、小太郎を船長として日本に帰したり、囚われの身となったハギビスを助けたり、といろいろやってるはずなのに、なんか目立たんです。
個人的には、マニラ総督を継いだ息子が、父親を殺されたというのに、ハギビスを見逃してくれる懐の広さに驚いた。ま、助左の説得も一応、功を奏しているとは思うのですが、それでもなかなかできるこっちゃないと思います。若さゆえでしょうか、もともと気の優しい性格だったとか。本国は遠いし、若いし、いろいろと気苦労が多いのかもしれません。戦いよりも交易を、と望む助左に乗ってくれます。
それにしてもハギビス、ちょっと性急すぎんか。マニラ総督を殺したって、それを送り込んでいるのはイスパニアなんだから、ハギビスがそんなこと、わからんはずはないと思うのですが…。かつて、助左に民族の違いを乗り越えて、ルソン島の人びとをまとめなければ、イスパニアとは戦えないと言っていたハギビスとは思えんのですが…。それにマリキットを寡婦にするつもりか。この物語の前半ではわりと大きな存在であった呂宋の人びとが、ちょっとおざなりな気がして残念。

そう言えば、すっかり小太郎、助左を信頼した模様です。しかも助左も、小太郎を信頼して船長を任せるとは、やっと宗久の跡継ぎが出てきたって感じですか。でも、うちに帰ったら、親父とはうまくいかなさそうだ。小太郎の成長としてはなかなかのものですが。
さらに、原田喜右衛門を襲う五右衛門に同行、喜右衛門を撃ちます。登場以来、秀吉さえも手玉にとり、したい放題にしてきた海賊商人にも、いよいよ表舞台から退場ですか。撃たれても逃げ出したけど、秀吉のもとに顔は出さなかったようなので、引退したか、手当てが悪くて、最悪、死んじゃったとか…。生き残っていたら、また秀吉にあることないことちくりそうなので、死んじゃったと考えてもいいのかもしれません。

そしてとうとう、秀次、切腹です。まぁ、あんまり秀吉の跡取りになれそうな器でもないんだけど、秀吉がいなければ、もっと平々凡々と農夫とかやってたような青年です。そういう意味では確かに、秀吉に振り回された人生でありました。享年28歳だそうです。
で、一足早く、五右衛門に救われた桔梗は、刑場の露と消えるのを免れます。美緒が、宗薫に「心当たりがあります」と言ったのは、五右衛門のことだったようで…。何があったんだ、五右衛門? 美緒に協力するのは同情からか? 何か、弱みを握られてたっけ?
でも、桔梗を呂宋に送り出した美緒は、「姉様も一緒に」と誘われたのを断ります。そりゃそうだ。美緒の立場としては断らざるを得ません。しかし、本当は美緒こそ、呂宋に行きたかったろうに。つくづく、助左の優柔不断ぶりが恨めしいです。で、どーでもいい時に決断する(桔梗との結婚とか…)のが速いです。あ、でも、桔梗ももうすぐおさらばですか…。そういう意味では、助左、女性運が悪いですが、半分くらいは当人の責任でもありますので、同情はいたしません。するなら美緒だよ! でも、宗薫とそつなくこなしてるような夫婦生活。なんだかな〜 一応、宗薫も、美緒に義理立てしてか、愛妾は囲ってない模様。

いよいよ最後のディスクになってしまいました。秀吉ももうすぐ死んじゃうのか〜 それにしても、「秀吉の最後の理性を吹っ飛ばす秀頼の誕生」とは豪快なナレーションです。もう、みんなして秀吉を気違い扱いです。まぁ、明遠征とか言い出してる時点でしょうがねっかって気もしますが。

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