赤穂の港で秀吉、小西行長を乗せた助左の船は、姫路で秀吉らと別れる。その後、秀吉は明智軍と激突、光秀の天下は11日で終わった。光秀も討たれ、迷走する明智軍は、信長の築いた安土城を焼き落としてしまう。宗久とこれを見た助左は、フロイスがセミナリオに立てこもっていると聞き、助けに向かった。信長の時代が終わり、宗久は呂宋に向かって発つが、その船が呂宋に着くことは、ついになかった。
信長に続いて宗久も退場。1つの時代が終わったのだなぁと思わされます。しかしそれはそれとして助左、宗久が善住坊を密告した張本人だってことを忘れてるのか、それでも昔から仕えているからいまさら無碍にもできないのか、不満が残らんでもありません。助左にとっては17歳の堺包囲の時から宗久は変わってないのかもしれませんが、いや、そんなはずはないんですが、ここは老親を見守る子の心境っていうか。でも、兼久が家康の陣に行ったきり帰ってこないとか、美緒は呂宋へ行ったきりとか、全部、宗久自身のせいであるんですから、宗久に同情するのはどうなのか、助左。まだ奴隷根性っていうんですか、そんなものが抜けきらないのかもしれません。
で、宗久、兼久、美緒がいなくなったもんで、今井の家はこれからどうなるのでしょう? 跡取りも別にいないようだし、ちゅうか、梢ちゃんの子、小太郎は誰が面倒みてるんだ? そもそも商売は成り立っているのか? 宗久のことだから、それぐらいの指示は番頭にしてそうですが、何かいきなり先行き不安な今井家だな。
そして、いろいろ恩もあるフロイスを守りに行った助左、セミナリオを襲ってきた雑兵相手に、火縄10挺ですごんでみせます。助左もずいぶん度胸がついたようです。そういうところはだいぶ成長したんですが、根っこはいい人だから変わってないっていうか。
ここでBOX1が終わり、次からBOX2になります。助左もいよいよ助左右衛門になるようです。今度は、いままで味方だった秀吉が最大の敵になるっていうところが違いですかね。いままでの秀吉のキャラクターを見ているだけに、その変遷ぶりはなかなか興味深いところでありますが。
しかし高橋さんといい緒形さんといい、前の年も演じていて、こっちの大河でも同じ役です。特に緒形さんの場合は、前の年の主人公から、一転して敵役ですから、それはまたおもしろいものだなぁと思いました。ていうか、秀吉って、たいてい味方だから、敵役になった話ってあんまりなさそうだし。
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