日本に帰り着いた助左たちは、嵐に巻き込まれた飛脚船を助ける。明智光秀から小早川隆明宛の密書を届けるよう頼まれた助左たちは、中身を確認、信長の死を知った。備中に急いだ助左は、文次に秀吉へ密書を届けるよう命ずる。その密書と、陸を行く光秀から毛利方への飛脚も手に入れた秀吉は信長の死を確信、毛利方にそうとは知らせずに高松城の包囲戦で和を結び、都へ取って返すのだった。
今まで全然名前のわからなかった助左の2人の部下の1人、やっと名前がわかったと思ったら、殺されてしまいました〜! ううむ、「目立たなかったキャラが急に目立つと死亡フラグ」的な展開です。一応、キャストにはずっと名前があったのですが、何しろ助左、名前で呼ばないもんで、文次って誰さ?と思っていたら、まさか、ここで殺されるとは… しかも、秀吉の参謀、黒田勘兵衛にです。光秀の飛脚と間違われたのでした。
で、文次の死を助左に伝える石田左吉、さすがに事実は言えませんから、敵の鉄砲に撃たれたことに。げげ〜! そうとは知らぬ助左、左吉を送ってくとはお人好しです。
ただ、信長が死んだことで次に天下を取るのは秀吉になります。ところが、これから助左&堺vs秀吉という図式が始まってしまうんだそうで、なるほど、秀吉の変遷は天下人になってからだったようです。
また、信長というのはこの話の中では日本の近代化を推し進めた武将ということだったのですが、その死によって近代化も頓挫、秀吉、家康と続いて、日本はやがて鎖国をしていくわけですから、世界、というより、世界を巡り始めた西洋の動きから取り残されてしまうのでした。
で、信長の死を知って、堺で遊んでいたという家康もとって返し、三河から光秀打倒に動くわけですが、秀吉のが先だった、というところは、ちょっとのろまっちゅうか、秀吉の方が上手っちゅうか。たぶん、秀吉は毛利軍と戦闘中で、こんなに速く帰るとは思わなかったという油断もあるんでしょうし、今みたいに情報がぽんぽん手に入る時代でもないですから、ちょっとのんびり体勢を整えていたらって気もします。そういうところが坊ちゃんというか。
また、一児の母となった梢ちゃん、ここでもご奉公。しかし、家康を守るため、死んでしまいました。ああ、呆気ない最後。ちゅうか、いくら九の一とはいえ、産後の梢ちゃんを働かせるのはどーなんだ、兼久? 梢ちゃんも三河に帰るつもりだったのに、家康直々に「一児の母として暮らせ」とか言われたってのに。
ということは、母親がいなくなって、困った兼久が美緒を呼び戻そうとするのは目に見えてますね。ちゅうか、それでラスト、美緒が堺にいたはず。後添えもらうとかすればいいのに。ぶつぶつ
また、信長に心酔していた宗久も、「することなくなった」てなもんで、いよいよいなくなるようです。
助左、秀吉、宗久がそれぞれに信長を思い返すシーンは、登場こそ少なかったものの、その存在の大きさを表しており、巨星墜つとは、まさにこのことだなぁと思った次第。そんな演出。
それにしても、この期に及んでまだ「将軍様」とか持ち出すあたり、光秀の時代感覚の信長とのずれは、致命的だな〜と思った。
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