お仙の手を借りて木綿を火縄に作り直した助左は、長浜の羽柴秀吉に売りに行く。だが、すでに今井も同じ物を売っていると聞かされる。秀吉から手漕ぎ船を押し売りされた助左だったが、長浜、坂本、都を結ぶ交易路を開発、その商いは徐々に軌道に乗っていった。そんな時、石田左吉と名乗る男を都に連れていくことになった助左は、新しい町ができるという話に夢を膨らませる。同じ頃、信長が長篠の役において、武田勝頼を破っていた。近代という時代がいよいよやってきたのだ。
助左とは全然関係ないので、長篠の戦いはナレーターだけですぱっと省略しました。このナレーター、クールな感じがあって、語りに徹してるのが好みっす。
で、お仙ちゃんの手を借りて火縄を作り直す助左のパートがけっこうな長さです。なにげに重要なキャラですね、お仙ちゃん。しかし、たぶん硝石を砕いているうちに爆発を起こしてしまい、助左、船の弁償もしなければならなくなった模様。何でも1人でやらないといけないのでそんなに儲けがないと秀吉に答えるシーンがありますが、こういうところから商社という考えになるのだなと。でも、船長になっても助左、やっぱり1人です。機械のように長浜と坂本を往復して、こつこつと小銭を稼ぐタイプですな。それにしても半日も船漕いでるんだよなぁ? 助左、思ったよりもずっと逞しいです。
お仙ちゃんとの話の中で、美緒がモニカを探しているのが判明。それもこれも助左に振られたせいだそうです。お仙ちゃん、厳しいです。しかし、お仙ちゃん、五右衛門、善住坊は当然として、モニカまで船に乗せてやろうってんですから、美緒を置いてけぼりにするのは、やっぱり助左、唐変木の朴念仁です。モニカが人さらいじゃなくて、何で美緒が人さらいになるんだ。しかし、この調子を最終話まで引っ張るわけよね…
フロイスのところにいたモニカが、五右衛門にかっさらわれてしまい、また行方不明になったそうです。フロイスさん、呼びかけるだけでモニカが帰ってくるはずがないと気づけ。しかし、外は嵐ですから、あんまり出たくなかったのでしょう。
石田左吉というのは、後の三成です。今回は久々にキリシタンの高山右近も登場、鹿賀丈史さんの台詞廻しがうまいな、と思いました。
で、思わせぶりに現れたしまというご令嬢、実は明智光秀の娘だそうです。後の細川ガラシャだって。助左、なにげに有名人の知り合いが多いっす。しかも、しまさんの迎えが来ないってんで、どーみても一目惚れだろう、おまい、なのりのりの左吉と一緒に送ってってあげることに。ナレーターでは後の運命の皮肉を言ってますが、そんなことはまだ知るよしもないわけだし。
そして、しまの迎えの輿が、何者かに襲われたことが判明。ここで死体を見ても「きゃあ」と悲鳴を上げないのは、戦国の世に生きる女性の逞しさか、武家ならではか。
でも、折れた刀を拾った助左、なぜか五右衛門のことを思い出します。真っ直ぐなので五右衛門のに似てるというわけです。しかし、五右衛門がなんで明智家を襲う理由があるのでしょう? 食うに困って強盗を始めたか? あるいは助左の気の回し過ぎか? 謎を含んだまま、次回に続く。
フロイスが、右近、左吉、助左に信長から見せられた城の図面の恐ろしさを語るシーンがありましたが、演出のおどろおどろしさに反して、城自体はそんなにおかしくないと思ったんだが…
ただ、伴天連としては、仏塔を見下ろすという信長の発想は信じられないものがあったのか。後の安土城であるのは明々白々なんですけど、そんなに変な城って聞いてないし。珍しく「はっはっは」と笑った信長のが恐かったですよ。
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