逃げ出したギャロンからスタートです。爆発には巻き込まれず、首だけで逃げ出した模様。そうか、首が操縦席だったんだ。ってことは首だけ合体ではないのか? いろいろと謎の多いロボットですネ。
しかし、そこら中から水漏れがしており、このままだと沈没しかねないんですが、それどころじゃないっぽいPX団のボス。嘆くのはバギュームが水の泡になっちゃったことです。
でも頭に残ったバギュームで世界経済を牛耳ろうと企むボス。
その時、ギャロンの頭の前にブラックオックスが立ちはだかりました。あれ〜 このぬこ、眼帯しとらんで。
さすがに頭だけでは何もできないギャロン。ブラックオックスのなすがままです。
とうとうボスはスクリューを使えと命令。それではバギュームが流れてしまうという部下の言もおかまいなしです。
全力で逆噴射したギャロンの頭は、ブラックオックスを押し流し、大量のバギュームをまき散らしながら、逃走です。
ここで前回の粗筋がバギュームを中心にさらっと語られます。相変わらず、視聴者をミスリードさせる(ここでは金田博士の売国奴容疑)のがお得意ですな。
そして金田博士のスパイ容疑を確実なものとして、「まだら岩事件は幕を閉じた」そうです。むぅ…
でも問題が残っています。太陽爆弾の本物の起爆装置がどこにあるかです。
そしてタイトル。
次々に爆破される工場群。それはPX団の仕業でした。今度は亀形ロボットだって… 動物系が好きなのかしらん… 亀というより… 何だ、これは?
その前に立ちはだかったのは鉄人28号です。ということは、この工場は敷島重工のものかもしれませんな。
勇ましく鉄人に命令を下す正太郎。なぜか村雨健次も一緒です。まぁ、もう和解した感じだし… 「よせよ、なれ合うつもりはないぜ」とか言ってそうですけど。
しかし、PX団のロボットを次々に破壊させる正太郎を暗い表情で見る村雨。
その頃、官房長官は他の政府高官と太陽爆弾の件は不問にすると話し合っていました。バギュームも消えてしまい、証拠がなくなったので、なかったことにしたいらしいです。下手に表沙汰にすると痛くもない腹を探られることになるので、知らぬ存ぜぬで押し通した方が政権を維持するのにいいようです。
でも、その代わり、今度はPX団という難問が立ちはだかります。楽をしたいと呟く官房長官なのでした。
そして、あのまま村雨のアパートに居着いてしまった正太郎。なぜか金田少年探偵事務所もここに本拠地があります。
朝6時、元気にやってくる高見沢さん。意外と朝早いのは得意?
たたき起こされた正太郎と村雨は、歯を磨いて、トイレ(共同便所!)に行って、その間に高見沢さんが朝ご飯を作ってます。意外と家庭的な女性だったようで…
朝ご飯のメニューはアジの開きに味噌汁、納豆と典型的な日本の朝ご飯!って感じです。しかも卵までついてるし。
そして朝ご飯を食べながらテレビに見入る3人。
鉄人が出動した事件と同じく、PX団による工場破壊事件を流してます。テレビがあるなんて村雨もリッチだと思いましたが、正太郎んちから持ってくれば済むことか!
と思ったら、鉄人が出動してた事件のようです。
「鉄人のおかげで被害は半分」と言ってますが、鉄人も出動するだけで周囲に大ダメージだろうからなぁ…
高見沢さんは凄いと感嘆してますが、正太郎は官房長官が金田博士のスパイ罪をなかったことにしてくれたんで、これぐらいは当たり前と素っ気ないです。
そのまま、お茶碗を洗い始める正太郎。ううむ、そんなことが自然にできるということは、やはり正太郎んちの家事も全部正太郎がこなしていたということか… 恐ろしい子! (((( ;゚Д゚)))
そして、正太郎は「父の罪がなかったことになっても消えるわけではない」とかたくなな物言い。村雨健次の暗い顔は、ここら辺に理由があるのかも…
でも二人の心配をよそに正太郎は鉄人の整備に出かけると言います。
すると高見沢さんまで遅刻だと言い、なぜか村雨をダーリン呼ばわりして、投げキッスまでして、出かけていきました。
毒気を抜かれた村雨健次。
二人と入れ違いに大塚所長が出社。
村雨は洗濯物を干してますが、単に布巾を洗っただけか?
高見沢さんは所長ならぬ署長秘書に復帰しました。クロロホルムに「どうしても」と頼まれたからだそうです。そりゃあ、もう… にやにや(・∀・)
まぁ、そのおかげで通常では手に入れられない情報が手に入るんですから、文句を言う筋合いではないのでしょう。高見沢さんは張り切ってるそうですし。
でも、ここの村雨、高見沢さんを「お高ちゃん」呼ばわりとは、大塚所長に「変わった」と言われるのも無理はない。にやにや (・∀・)
とうとう平田屋の女将さんまで登場しちゃって、人工呼吸で「責任とってもらう」とか言われちゃう村雨なのでした。
さて、ここでナレーションが入りまして、高度経済成長に突き進もうとする日本が抱えた深刻なエネルギー問題が語られます。つまり、今までの一次産業から二次産業を主体にするので電気不足が深刻になってきたと言うのです。なるほど、それで黒部…
エネルギー不足はうなぎ登りに増える工場だけでなく一般家庭にまで影響を及ぼしかねません。そこで考えられたのが巨大な発電所であり、黒部渓谷にダムを造るという計画でした。
ところが連続する工場破壊事件により、工事に必要な物資が不足、ダム建設を断念せざるを得なくなっていたのです。
そこで出された案がロボットを使う、というものでした。
そして鉄人の整備現場にやってきた正太郎。整備のおじさんたちは鉄人を「よくできたロボットだ」と言って感心しています。まぁ、なんちゅうても金田博士が作ったロボットですからなぁ…
そこにお茶を運ぶ正太郎。相変わらず人の使い方を心得てます。
正太郎とのやりとりで、ここにいるおじさんたちが戦時中、金田博士に世話になったとわかります。スパイ容疑とかさんざんなわりに、信頼の厚い金田博士。鉄人を見ても「人柄がわかる」と言うおじさん。
よほどの恩を受けなければ、ここまでのことは言えないはずですが、正太郎はあっさりと否定します。官房長官に不問にされたスパイ容疑の件はさすがに言いませんが、鉄人を兵器として作ったことなどを理由にあげる正太郎。「それに敷島博士が何度も修理」と言うのは科学者としての金田博士も否定したいのか?
これには、おじさんたちも困っちゃいます。
そして敷島博士に話題を転じます。きっと葬式にも駆けつけたんだろうな、この人たち…
それは先日、ロボットの部品を発注したいという電話の主が敷島博士の声に似ていたというものでした。
しかも、注文の品は山の中に持ってこいと言われるし、おかしな注文だったようです。取引相手がサングラスの男っぽいので、まぁ、やっぱり…
もちろん敷島博士が最後に会ったのが黒服の男ですんで、正太郎はちょっとびっくりします。
一方、こいつがほんとの裏切り者やろ!な雰囲気というか、行動の端々ににじませるビッグファイア博士は目隠しをしてPX団のアジトにでも連れていかれたのかな? 並んでるのがQちゃんの足だし。
もちろん出迎えるのはPX団のボスです。
しかし目隠しをとったビッグファイア博士には銃が突きつけられていました。でもそれほど動揺しないのは、PX団のボスが自分を殺すはずがないという自信からでしょうか? 前回は金田博士(はっきり故人)の言葉にあれほど怯えたくせに?
と思ったら、それは銃型のライターで、葉巻に火をつけるビッグファイア博士。キューバ産だと言うと、そのまま箱を進呈され、ひったくるように小脇に抱えるビッグファイア博士。何をやらせても小物臭いおっさんだ…
そうしたら「事態は自分たちの願った方に進んでいる」と言い出すボス。頷くビッグファイア博士。どうやら、この2人、初対面ではなく、何度か会って、昵懇の仲になってそうですよ? だから銃にも驚かなかったのか。
この2人の目的は日本政府に自分たちのロボットを売りつけることです。
ここでその素性を明らかにするPX団のボス。まぁ、CVが同じなんでバレバレなんですけど… もちろんベラネードです。
「まだら岩では失礼した」と言ってるので、手を組んでから日は浅いようです。ただ、ビッグファイア博士も人徳はともかく、科学者としては優秀なようなんで、「手を組んだ方が得」と言われてます。まぁ、そういう奴は役に立たなくなったら捨てられるんですよ?
そしてベラネードが言うには官房長官はしぶしぶ承知したとか。つまり、ベラネード財団のロボットを黒部ダムの建設に大量に買わせようというわけですね?
「だが厄介なのは鉄人だ」とベラネード。
そこにビッグファイア博士は「任せておけ」と策があるようです。ろくな策じゃないでしょうが。
そしてかかってくる電話。
場所は村雨んちですが、この時代、個人宅に電話というのはほとんどなかったんで、アパートの大家さんが取り次ぎです。時代だなぁ… ただし、こんな感じに夜中にかかってくると迷惑がられるのは言うまでもありません。
かけてきたのは高見沢さんでした。
「PX団よ!」と言う高見沢さん。どうやら職場からのようですが、誰か見てません、これ? あ、クロロホルムか。ということは、このクロロホルムはどっちなんだ?? どうやら残業だった高見沢さんは、クロロホルムが漏らした情報から、PX団の襲撃情報をキャッチしたらしい? それにしても夜中まで残業とはお疲れですなぁ…
それで早速出かける正太郎と村雨健次。
出現したのはガイコツみたいに手足をむき出しにしたロボットです。身体だけやけに丸いですが。正太郎曰く「外装をつけてない」そうで、じゃあ、鉄人もあの外装をむくとあんなになるの? それはいまいちだなぁ…
もちろん二人が来たのは、あのロボットをやっつけるためです。鉄人も出撃です。
ところが村雨が見るところ、鉄人が不利です。珍しくパワー負けしてます。
「一度離れた方が」と村雨はアドバイスしますが、正太郎は聞き入れません。
でも敗色濃厚な感じに村雨は逃げた方がいいと言い出します。これも拒絶する正太郎。ちょっと「地球が燃え尽きる日」初期のロボたちをこき使っていた大作を彷彿とさせます。父親の罪を背負うという意味では同じシチュエーションだし。
でも腕までちぎられてしまう鉄人。
こうなったらさ、腕は弱点だって認めた方が良くないですか? 腕の装甲厚くするとか…
とうとう村雨は撤退を言い出しますが、まだ頑張ろうとする正太郎。まぁ、頑張ってるのは鉄人なんですが。
業を煮やした村雨は操縦器をひったくり、鉄人を逃がします。
残ったロボットは腹の中から取りだした時限爆弾を残していって、工場を次々に爆破するのでした。
そして翌日、また整備のおじさんたちに見られた鉄人は「ちょいと手間取る」と言われるほど、ひどいダメージを受けていました。まぁ、腕ないしな。装甲もぼろぼろだし。
しかし「一度じっくり直した方がいい」と言われて、拒絶する正太郎。「昨日の奴が襲ってきたら、今度こそ戦わなければならない。応急修理でいい。鉄人が動きさえすれば、それで」と言う正太郎を村雨が怒鳴りつけます。
とうとう村雨健次、正太郎に説教です。操縦器で結ばれたもう一人の自分だったのではないかと言って。そういう意味では彼のポジションは大事ですよね。大塚署長・所長も敷島博士も、基本、正太郎のすることには甘いもんね。
高見沢さんが「ひどい」と咎めますが、とうとう村雨は「こいつは鉄人の身になったことなんてない」と打って変わった庇い方です。
村雨健次は「これ以上、鉄人を粗末に扱ってみろ、二度と鉄人を扱えないようにしてやる」とまで言い出しました。
そして廃墟となった工場跡にたたずむ正太郎。
しかし、そこに壊れかけたラジオが置いてあり、昨日のロボットが川に逃げたという目撃証言を紹介してます。
敷島重工にやってきた正太郎は門前払いを喰らわされていました。社長がビッグファイア博士に代わったもので、正太郎は部外者扱いされて、中に入れてもらえなくなってしまったのです。道理で鉄人を外でメンテしてるわけだ…
それで正太郎が敷島博士の奥さんに話を通してくれと言うと、こちらも名誉会長なんで権力はないと言われてしまいます。
そこにクロロホルムと高見沢さんが現われ、一緒なら問題なかろうと言い出します。このクロロホルムは…
そして工場にやっと入れてもらえた正太郎に、高見沢さんが「急に優しくなったと思わない?」と言います。でも正太郎、「誰がです?」と呑気な返事です。というか、こいつ、大きくなったら唐変木になりそうだわ… おばちゃん心配ww ちやほやされるのに慣れちゃって、女の扱いが下手そうだ…
高見沢さんが「正太郎が一人で捜査している」と言ったら、クロロホルムは急に礼状をとったそうです。てことは、あっちか…
工場内を歩くクロロホルムは「こんなことになっていようとは」と呟いて、拳を振るわせています。やっぱり…
「変でしょう?」と高見沢さんが言うのはクロロホルムのことですが、正太郎は工場内の作業員が前と変わって、知らない人間ばかりになっていることをいぶかしんでいます。まぁ、社長がベラネードとつるんでるからな。雰囲気も悪くなったと言う正太郎。
そしてクロロホルムは「Ⅱ」と書かれた大きな扉の前で「お待ちください、そこだけは」と止められてしました。まぁ、中身があの人だから、内部事情詳しいだろうしな。いくらでも突っ込めそうだぞ。
その扉はビッグファイア博士しか開けちゃいけないそうです。そこにやってくる正太郎、「班長さん」と呼んでますんで、知っている人です。
班長さんはビッグファイア博士(「ファイア博士」と呼んでますが、ビッグが名前でファイアが名字なの?)に代わってから、「何かと秘密主義が多くて」とちょっとおねえ入ってそうなしぐさで言います(手を頬に添える。男性はあんまりしなさそうですが?)。
するとKYな高見沢さん、鍵穴から「中が見えるわ」とのぞいちゃってます。姉ちゃん、大胆やな…
班長は「内緒ですよ」と言って、見ることをあっさり許しちゃいます。鍵穴も大きいしね。
正太郎ものぞきます。
すると、どこかで見たようなシルエットのくぼみが床か壁にあります。
クロロホルムは「ロボットだね」と言ってます。うん、それ、サターンだと思うんだけど… なるほど! 自爆したから、くぼみしか残ってないのか!
ところが、それはビッグファイア博士が直接組み立てているファイア2世という名のロボットだったのです。ということは最初のあれはファイア1世か? 自分が1世だから、やっぱりサターンのままでいいのか?
班長さんは今日初めて見たと言ってるくせに「凄いロボット」だったと絶賛です。
クロロホルムがファイア2世の行方を訊くと、ロボット見本市に出品されていると言います。そんなものがあったら鉄人に声もかかりそうな見本市ですが、正太郎も知りません。おかしいですネ。
そして舞台はロボット見本市の会場へ。
来場者を驚かせるのはファイア2世の姿です。しかもビッグファイア博士を肩に乗せてのデモンストレーションです。この人、こういう自己顕示欲がむっちゃ強いんだよね〜
他人のロボットも平気で蹴飛ばしていきます。もちろん持ち主は怒りますが「そんな貧相なものは通り道の邪魔」とか言っちゃって、自信満々です。実際のところ、ファイア2世は優秀なロボットなんですけどネ。
その頃、正太郎たちは警視庁の車で見本市会場へ向かってました。
ここに来て、正太郎はようやく黒部ダムの建設にロボットが必要だという話を聞いたらしく、納得しています。
するとクロロホルムが「わたしの理想としたロボットのあり方だ」って、まるっきりまんまやないですか〜! もう変身してることも忘れてそうですな、この人w
正太郎に「理想って?」と訊かれて、慌てて誤魔化してますが、よくばれなかったですネ。
しかし、嫌な予感がすると言う正太郎。
そのとおり、見本市会場では、ファイア2世が蹴飛ばしたロボットとの対戦が始まろうとしていました。
嫌な予感の理由を尋ねられ、正太郎は今度の件がPX団の工場襲撃が原因だと言います。つまり、PX団=ベラネード財団のロボット売り込み作戦に気づいたのかしら? 恐ろしい子ッ!
倒された件のロボットはスモッグという名前でした。体当たりぐらいしかできませんが、ファイア2世に突撃です。頭はとんがってるんで、それなりに痛そうですが…
会場に近づいた正太郎たちは大歓声に驚きました。
それはスモッグがファイア2世に真っ二つにちぎられていたためでした。
スモッグをがらくた呼ばわりするビッグファイア博士に、正太郎が割って入ります。
ビッグファイア博士の言によると、まだら岩の事件後、会ってなかったらしいです。まぁ、お互いにネ…
「役立たずにはご辞退願うだけだ」と言うビッグファイア博士に正太郎が抗議しようとすると、それを止めたのは官房長官でした。おともにベラネード連れてるし。表情を見るとベラネードにごり押しされた気もしますが。
正義感の強い正太郎は官房長官にもくってかかろうとしますが、前面に出たのはベラネードでした。
黒部には日本の未来がかかっているのだから、本当に優秀なロボットを選ばなければならないと言うベラネード。そしてここに集まったロボットたちに競争させることになったと言い出します。あれ? ここにいないから鉄人は参加できないのけ?
黒部渓谷をレース場に見立てて、誰よりも速くゴールしたロボットを国に買い取らせようと言うのです。その想定では優秀するのはファイア2世のようですが、鉄人は?
一人、拍手をするビッグファイア博士。同じ穴のムジナやもんな、こいつら…
官房長官は「自由競争だから仕方ない」と言います。たぶん、その線でベラネードに押し切られたんでしょう。
それでも抗議しようとする正太郎にビッグファイア博士は「君も鉄人で登ればいい」と言います。鉄人は空を飛べるから登る必要ないやんとか言うのは突っ込んじゃいけんとですか?
「それとも今の鉄人じゃ駄目かな?」と挑発するビッグファイア博士、乗せられちゃう正太郎。ところが、それを止めたのは誰あろうクロロホルムだったのです。
「今は我慢しなさい。そして待つんだ、悪人が尻尾を出すのを」と言うクロロホルム。まぁ、つまりなんだ… あなたがとっとと正体を明かせば、ビッグファイア博士も権力を失うんじゃないのかな? そうすればベラネードと手も切れるだろうし、そうなったら、ベラネードもごり押ししづらいんじゃないのかな? と思うのですが、きっとほかにも思惑あるんだよ、きっと…
いよいよ本性を現してきたベラネードとビッグファイア博士。
風雲急を告げる黒部ロボットレースを暗示して、次回へ続く!
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