まずは前回の粗筋でタイトルです。ちなみに、この怪人とはニコポンスキーを指すのか、もっと広い意味なのか…
まだら岩に上陸したもののニコポンスキーと鉢合わせてしまった正太郎。銃をつきつけられてはさすがの少年探偵もなすすべがありません。おっと、ニコポンスキーが持ってるのはモーゼルじゃありませんかね? わしは銃は詳しくないんですが、「南京路に花吹雪」(森川久美著)って漫画に登場したんで、これだけ覚えたんだ〜
「馬鹿な子どもだ」と言うニコポンスキー。ふっふーん、そんなこと言っちゃって〜 本当は正太郎が心配で来たんじゃろう?
正太郎は鉄人を呼ぼうとしますが、ニコポンスキーに「また恐竜(ギャロップ)が襲ってくるだけだ」と言われて止めます。
そしてニコポンスキーは一人で来たのではなく、仲間と来たのですが、同じようにギャロップに襲われ、一人だけ生き延びたと言うのです。
そして「行くぞ」と言って、先に歩き出すニコポンスキー。正太郎は戸惑いますが、「ここは危険だ」と言われて一緒に行動することになります。
要塞のいちばん上、砲台に移動した正太郎とニコポンスキー。正太郎はぬれた服を脱いで乾かしています。
ニコポンスキーは正太郎が来ることは予想できたが、と言って、さすがにこのような攻撃を受けるとは考えていなかった模様です。
辺りを見回した正太郎、「初めて来た場所には思えない」と言います。ええッ?! 凄い記憶力? それともデジャヴ?
するとニコポンスキー、「そうだろうね」と同意したばかりか「大塚からは聞いてなかったのか?」とさも大塚所長の知り合いっぽい発言。それも無理はない…
そして「教えてあげよう」と言うと「君が生まれた場所なんだ」と言い出します。やたらに詳しいです。
一方、正太郎とは別の場所に上陸した大塚所長。こちらも服を乾かしています。
「まだら岩が、ここのことだったとはなぁ」と呟く大塚所長。
そして思い出す戦中の話。
ここは金田博士にとって大事なところだそうです。奥さんにも何かあったら必ずここに来るように言い残していました。
敵の戦闘機も壊れた軍事施設に興味を持たず、安全だったのです。
正太郎の母は、そこで正太郎を生み、後は金田博士の復員を待つばかりだったのですが、無理もたたったのでしょう。彼女はここで亡くなってしまったのです。
そしてまた正太郎に戻りますが、すぐ大塚所長へ。
大塚所長は正太郎の母に謝罪しますが、そこへ背後から近づいてきたものがありました。素早く気配を察する大塚所長。何だ、大塚所長は肉体担当だったのか。
しかし、その数は10人以上と多く、銃まで持っていたのでは大塚所長一人でどうにかなる相手ではありませんでした。
威嚇に発砲する覆面の連中(どうしてBF団のQちゃんマスクにそっくりなのか)。
その音に正太郎とニコポンスキーは驚きますが、こちらもすでに囲まれていたらしく、ニコポンスキーは手を撃たれてしまいます。
そこに現われたのがやはり覆面男なんですが、蝶ネクタイを締めているあたり、こいつがリーダーっぽいです。現にリーダーです。ちなみにCVが内海賢二さんなのはもう隠す気なっしんぐですネ?
そして、今度は残った村雨健次、高見沢さん、ビッグファイア博士に移ります。
やたらにきらきらした村雨健次に起こされる高見沢さん。
目覚めた瞬間には「けっこうかっちょいいじゃん」と言う高見沢さんでしたが、我に返って、人工呼吸されたことに気づきます。
ファーストキスを奪われたことを嘆いて「お嫁に行けない」とか言い出す高見沢さん。
でも村雨健次にビッグファイア博士のが良かったかと言われれば「死んでもいや〜」ってんだから、勝手なものですネ。
見つかってしまうと言って高見沢さんの口をふさいだ村雨でしたが、近くには誰もいなかったようです。
そして高台(たぶん、ここも砲台)から様子をうかがう3人。
向かいの島にギャロップがいます。
そして、そこにいる覆面の連中はPX団だそうです。村雨、さすがに詳しいです。と思ったら、高見沢さんも知ってるんで、それほどでもないのか。でも高見沢さんも一応、警視庁署長秘書だったんで、秘密結社のことぐらいは知ってるのかも。
PX団というのは、ここ最近、世界中で騒動を起こしている謎の秘密結社だそうです。
すると、あっちの方向を向いていると思ったビッグファイア博士が下を指します。
村雨たちがいる島は孤島ではなく、もともと軍事要塞なので島と島の間には橋がありました。その橋の上を銃をつきつけられてクロロホルムが渡っていくところだったのです。
村雨は「仕方がないので助けてやる」と言いますが、「どうやって?」と訊かれると、「あれさ」と言って、捕まえたPX団員2人を指しました。ということは、さっき高見沢さんの口をふさいだ時に近づいてきたのか…
そして覆面(といより全身タイツっぽい)をはいで着替える村雨と高見沢さん。まぁ、ビッグファイア博士はこういうことには非協力的っぽいし…
もっとも「スタイル良すぎて女ってばれないかしら〜」なんてどうでもいい心配をしている高見沢さんを村雨は「問題ないだろ」と即答、ちょっとコメディっぽい展開も久しぶりで、ホッとしますな。
で出かけることになった2人。そう言えば、映画でも同じようなシーンあったなぁ… きっと今川監督、お気に入りなんだろうなぁ…
それを見送ったビッグファイア博士は懐から小瓶に入れたバギュームを取り出します。手早ッ! いや、「わたしがこれを預かっている以上」と言ってるんで、村雨が渡したのかしら? だとしたら、ずいぶんと無警戒な…
その頃、囚われた正太郎、脱走しようと枠をつかんでますが、彼の力ではびくともしません。ってことは、ここはけっこう本格的に利用されているということか?
それを止めるニコポンスキー。「ここから逃げたところでどうにもならない」と言うのは確かに正論ですな。船もないし、操縦器も取り上げられちゃってるし。
そこに何者かが近づいてくる足音がして、待ちかまえる2人。
牢に入れられたのはパンツ一丁の大塚所長でした。ひどいッ! 服ぐらい着せてあげればいいのにッ!
もっとも大塚所長は正太郎の無事を確認して安堵します。高見沢さんのことも心配してあげて!
代わりに呼び出されたのはニコポンスキーです。
もちろん大塚所長はニコポンスキーとは初対面ですので、覆面もしてるし、正体を知らないんですが、正太郎が「僕の生まれたところだって」と言うと、さらにびっくりです。誰でも知ってることではないでしょうからね。
連れ出されたニコポンスキーはPX団のボスの前に出されていました。
持ち出される鉄人とブラックオックスの操縦器。
鉄人はバギュームの海底に沈んでいます。鉄だから推進力ないと浮かばんのじゃな。
一方、大塚所長はやっと服を着ています。ここら辺、画面の切り替えが速いです。
大塚所長はニコポンスキーが正太郎出出生の地を知っていたことをいぶかしがります。
でも、正太郎の無事を喜ぶ大塚所長。「先生にも奥様にも申し訳がたたんからなぁ」と言ってますが、我が子のように可愛がっている(このシリーズでは大塚所長は独身っぽいです)ので、それだけじゃないですよね。
そして、初めて語られる正太郎を育てる大塚署長。赤ん坊時代、幼児時代、七五三も一緒です。つながりで言ったら、敷島博士も強いですが、大塚署長も負けてません。
でも、それも敷島博士があってのことだと言う大塚所長は、自分の無力さを痛感して男泣きに涙をこぼします。いつも陽気な、高見沢さんと並んでムードメーカーの大塚所長には珍しい展開です。
しかし、そこはよく心得た少年探偵、大塚所長の功績(地図じゃなくて海図、まだら岩の場所など)をあげて、慰めます。ううむ、この子の真の才能は、この人使いのうまさな気がする…
大塚所長は感激のあまり、正太郎を抱きしめました。
一方、ニコポンスキーとPX団のボスの話は続いています。
ニコポンスキーがバギュームをどうするつもりだと訊くと、「そのためのギャロン(ギャロップじゃなかったんか)だからね」と答えるボス。
そしてギャロンを海へ向かわせます。
その姿は正太郎たちの牢の前を通り、潜入した村雨たちのいる通路を揺らし、ビッグファイア博士も何事かと顔を出すほどでした。
海に入ったギャロンの目的がバギュームであることに気づく正太郎。相変わらず勘がいい子です。
そう、「ジャイアントロボ The Animation〜地球が静止する日」に登場した時もそうでしたが、ギャロップならぬギャロンの持つ武器の1つに吸い込みがありました。
それを使ってバギュームを吸い込もうというのです。
PX団のボスが言うには、バギュームは水中でしか存在できないんだそうです。だから、どこで見ても水の中に入っていたのか…
さらにボスはバギュームの原石を見せます。これも水の入った瓶入り。動揺するニコポンスキー。
ボスが瓶を落とすと割れてしまい、空気に触れたバギュームは存在できなくなるんだそうです。よくこんな元素見つけたなぁ…
そしてボスはバギュームのことを金田博士から教わったと言うのです。黒龍丸に何が積まれていたのかと一緒に。つまり、それもビッグファイア博士がリークした情報なのけ? ビッグファイア博士の裏切りを知って「許すまじきはビッグファイア」につながるのか?
しかも正太郎とニコポンスキーによって、まだら岩の場所も知られてしまいました。そのわりにはずいぶんピンポイントな場所を基地にしたもんですが…
ボスは用済みのニコポンスキーを射殺しようとします。
たぶん、それより少し前、村雨と高見沢さんは基地をうろつくうちに操縦器を運ぶ部下に鉢合わせしたようです。
操縦器を取り戻すべく、行動に出る村雨。
「急に操縦器が要ることになったから」という嘘をあっさり信じるのもどうかと思いますが、それを「急いでいるから俺が持っていってやる」であっさり渡すのもどうなのだ、秘密結社。
しかも声をあげた高見沢さんを一度は女性と疑いながら否定したところで逆に恨みを買ってしまいます。
平田屋の女将を思えば、あんまり不思議でもないのですが、怒りのあまり、部下を投げ飛ばす高見沢さん。あるいは警察に勤めるようになって、護身に学んだのか。
部下を気絶させると、ブラックオックスの操縦器は村雨に渡して、自分は鉄人の操縦器を動かす高見沢さんでした。
もちろん海底で寝ているだけの鉄人がこれに反応しないわけがありません。
牢にいる正太郎も気づくほどの震動を海上の要塞に与えて、鉄人、水中から出陣です!
「わたしゃ知らないよ」と一人だけ投げ槍なビッグファイア博士。
高見沢さんの無茶苦茶な操縦ですが、鉄人はボスたちのいるところに突っ込みました。あぶね〜な〜
でもそこで沈黙しちゃうのが慣れてないゆえでしょう。
その間に逃亡するニコポンスキー。
牢屋の中の正太郎たちにはどうなっているのやら理解できません。
そこに眼帯をしたブラックオックスまで登場。
ぬこ来た━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!PX団は備え付けた砲弾でブラックオックスに対抗しようとしますが、作中でも優秀なロボットには効きません。
沈黙する鉄人に対し、暴れ回るブラックオックス。
そこでボスは、とうとうギャロンを呼び戻しました。というか、ボスの呼びかけに反応するということは人工知能でもついてるのか、ギャロン?
それらを見ていたビッグファイア博士は逃げ出そうとしますが、クロロホルムに止められます。というか、この人、いつ連行されてたのから逃げたんだ? 中身はクロロホルムじゃないからいいのか? いいのか?
そして逃げ出したニコポンスキーは正太郎たちを解放します。というか、この声… ニコポンじゃなくなってますぞ。にやにや (・∀・)
大塚所長はニコポンスキーの正体を暴こうとしますが、そこに高見沢さんと村雨健次が到着、鉄人の操縦器がやっとあるべきところに戻ります。
そしてニコポンスキーもブラックオックスの操縦器を村雨から取り返します。
牢から脱走して外に出た正太郎たちの目の前にギャロンが現われます。
PX団のボスは素早く乗り込んだようですネ。
しかし、こちらにも鉄人とブラックオックスがいます。ニコポンスキー、「やるぞ、正太郎くん!」とか言って、本性がだだ漏れですよ? (・∀・)
ただギャロンも、一個一個は小さいくせに全体はやたらにでかいです。体重は鉄人の10倍くらいあるのか? そんなにないかな。
オックスが尻尾を抑えれば、鉄人は首を抑えます。
しかし合体ロボットであるギャロンには分離という荒技があります。その場合、操縦席はどこへ? 吸い込んだバギュームとかは?
という問題はさておき、また合体して、今度は鉄人とオックスを足蹴にします。ぬこ〜
そして、そのまま鉄人とオックスを踏みつぶしにかかります。
そこにPX団の砲台を持って、クロロホルム登場。ブラックオックスにも効かなかったのがギャロンに効くのか?
と思ったら、一緒にいた(たぶんクロロホルムに手伝わされた)ビッグファイア博士がバギュームを取り出しました。
それを砲弾に仕込んで発射しようというわけです。
真っ先にクロロホルムのもとにたどり着いたニコポンスキーがクロロホルムを咎めます。まぁ、中身はあの人とあの人だから無理もない。というか、君たち、ここで知り合いだって知られちゃってもいいのか? もちろん勘のいい正太郎が気づかぬはずがありませんが、事態が急を要するので訊いてる暇がありません。
それを正太郎に咎められ、「勝手にしろ」と言うニコポンスキーは、正太郎に「手伝ってくれ」と言って、何をしようとしてるのかな?
ニコポンスキーの目的は、ギャロンが逃げ出さないように2体のロボットに押さえさせていることでした。
それを知ってPX団のボスも動揺します。
例によって分裂で逃れようとしますが、あれは準備に時間がかかるんだそうです。
その間に照準をギャロンに合わせるクロロホルム。
楽々発射です。
弾はギャロンに命中しますが、ビッグファイア博士に言わせると「これからが問題」なんだそうです。
ニコポンスキーがみんなを防空壕に避難させます。
鉄人とブラックオックスもギャロンから離れます。
すぐに爆発するかと思ったら、分裂の兆しを見せるギャロン。
その身体は遙か高みに浮かび上がり、上空で爆発しました。どういう仕掛けなんじゃ、バギューム?
防空壕で震動に耐える正太郎たち。
ビッグファイア博士は「予想以上だ」と言います。
ニコポンスキーはまたしてもクロロホルムを咎めようとしますが、「ここでは君は仲間ではないぞ」と言われちゃいます。ニコポンスキーには覆面を外せない理由があるんですが… まぁ、口の堅い人間ばかりじゃないからなぁ… ビッグファイア博士とかビッグファイア博士とか…
そしてニコポンスキーは爆発の震動が続いているというのに外に出てしまいました。
それを追いかける正太郎は、外で信じられない光景を目にします。
上空で爆発したバギュームがまだ残っていて、その下の海を干上がらせ、海底の墓場をさらけ出していたのです。
正太郎が「僕の生まれたところが」と言っているのを見ると、海じゃなくてまだら岩を吹っ飛ばしたんか?
そして出てきたビッグファイア博士が、「見たかね、君の父親の作り上げた太陽爆弾を?」と言います。確かにバギュームの残った光は太陽のように煌々と輝いています。
さらにビッグファイア博士は「本土決戦が迫ったことを知った金田博士は、この太陽爆弾で全世界を道連れにしようとした」と言うのです。しかもバギュームには一度爆発すると、60年も地上に生命を生み出させない特質があるとか… それ何て原爆…
ビッグファイア博士は続けます。金田博士が「正太郎がこの世に生まれ得ぬ以上、この世など滅びてもいい」と言っていたと。でも、物騒なことを言ってるわりには映像は「正太郎」の誕生を喜びとともに受け入れ、愛情を注ぐ金田博士になってます。つまり、ビッグファイア博士の言うことが嘘だって言いたいのかな、この演出は?
「今使ったのは威力を瞬間限定してある」と言うビッグファイア博士。ということは海底で手に入れたバギュームじゃなくて、金田博士の研究室から持ち出したバギュームを精製とかしたということか。
大塚所長が「貴様、いい加減な!」と言うのを「だまらっしゃい」の一言で黙らせるビッグファイア博士。孔明ですな、これ (・∀・)
そして誰も突っ込めないのをいいことに、黒龍丸に積まれていた正太郎の字が書かれた物が太陽爆弾の起爆装置だと言い出します。そしてそして! 金田博士の裏切りを言い出すビッグファイア博士。どうやら死人に口なしをいいことに自分の罪を金田博士に押しつけようとしているようにしか見えませんよ。
でも水から出されたバギュームは消滅してしまうので、海底の墓場には何もなくなったそうです。
力無く膝をつく正太郎。大塚所長や村雨健次、高見沢さんが駆け寄りますが、父の罪の大きさに茫然自失です。それは国を裏切ったなどということではなく、金田博士が恐ろしい爆弾を作り出したということに対してでした。
そしてクロロホルムの独白。黒龍丸に乗っていたのは未調整の試作品だそうです。つまり、どこかに金田博士の作った本物があるというわけです。作るなよ、そんなもん
その時、ビッグファイア博士の脳裏に「許すまじきはビッグファイア!」という金田博士の叫びが聞こえ、ビッグファイア博士は石を落とし、震えるほどに動揺しちゃいます。意外と小心者のようです。
消えていくバギュームを背景に次回に続きます。
ところでもろに爆発に巻き込まれたんだろうに、よく無事だったな、PX団のボス。脱出装置がついていたのか?
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