「京都編」決着です。
まずは前回の粗筋が語られてタイトル。
京都の町を走る敷島博士。まだ京都中が停電していますが、行く先に鉄人がいるところを見ると事件現場に急いでいるようです。綾子さんとはいつ別れたのだ?
先に京都府警が現場に着いていて、正太郎と現場検証中。しかし、正太郎は壊れたロビーを前に「人工知能を持っているようには見えない」と言います。
そこに到着する敷島博士。
寺町刑事以下、京都府警の人たちは厳しい目を敷島博士に向けます。まぁ、さっき殺された大原か助川が「犯人は敷島」って言っちゃいましたからね。
敷島博士は小さいロボットがロビーと名乗ったことを正太郎に確認します。
頷く正太郎。
そこで寺町刑事に重要参考人として同行を求められる敷島博士。殺されたのは大原だったようです。
その翌日、大塚署長は平田屋の女将さんに博士を逮捕したことを思い切り咎められていました。京都府警には権限が働かないと言っても聞いてもらえず、とうとう平田屋を追い出されてしまいます。そんなに気に入られているのか、敷島博士…
荷物まで放り出されて、大塚署長は「何が何でも真犯人を見つけにゃあ」と言って、どこかへ。大塚署長も敷島博士が殺人、それも昔の仲間を殺すようなことをするはずがないと思っているんですが、何しろ大原が言っちゃったしなぁ…
一方、生き残った助川、各種の新聞を集めて、何か一人で納得顔。犯人の目星でもついたんかい? そこでにやりと笑って「確かに犯人は敷島だ」と言います。敷島博士じゃないと敷島というと…
同じ頃、京都府警は綾子さんの勤めるお寺に大挙して調べに入りました。本堂は真ん中に仏像があるだけで、あとはわりとがらんとしています。墓もなくて地蔵ばっかりだし、どうやって経営が成り立っているのだ、ここ…
寺町刑事は「人工知能のカケラも見逃すな!」と檄を飛ばして、屋根裏から軒下まで調べさせてますが、何も見つかりません。
一方、寺が調べられているのになぜか拘束されていない綾子さんは地蔵に線香を添える黒服の男と一緒です。
騒がしいことを綾子さんが謝ると「無駄なことを」と笑う男。
男は警察が人工知能を見つけられないと言いのけ、綾子さんに「準備ができたか」と訊きます。VL2号というのがロビーのコードネームなんかなんでしょうか?
男は「子どもは大きくなるものだが、そのたびに事件を起こされたては迷惑だ」と、ロビーが殺人事件を起こしていることを皮肉ったような物言い。
これに綾子さんが答えるのは「最終実験のお約束は果たします」ということなんですが、それが「京都なんか燃えてしまえばいい」につながるのでしょうか?
すると男は「京の町を燃やすのもお好きに」と言い、綾子さん「もちろんです」と答えます。
どうやら、あの子=坊やとは、このために綾子さんが黒服の男の国に協力してもらって育てたもののようで、綾子さんの昔語りです。
空襲を奇跡的に生き延びた綾子さんは、そのまま東京を離れました。
それは敷島博士も失ったと思った綾子さんにとって、たったひとつの希望だったのです。京都に帰ること、京都の町が自分を待っていてくれるという、それだけのことが。
歩き、トラックに乗り合い、満員電車にも乗り、他人の畑から芋を盗み、何でもして、ようやく京都に着いた綾子さん。
けれど、突然、おなかを抱えて倒れてしまった彼女は、「その時、自分のするべきことがわかった」と言います。途中で吐くようなシーンもあるんで、過酷な旅が彼女におなかの子を流産させたのではと考えるのも難しいことではないでしょう。
それは京都の町を燃やそうということでした。「この町こそ、許されざるもの、罪深きもの、憎んでも憎みきれない町、だから何もかも燃やしてしまおう」とは、なぜ綾子さんにそこまで京都を憎ませたのか、そのことが失った子どもとどう関係があったのか。
警察の去った寺に電話が鳴り響きます。
電話は助川からでしたが、脅して研究資金をせびりとろうというわけです。
一方、正太郎は高見沢さんと敷島博士に面会。そこに大荷物でやってきた高見沢さんは食事の差し入れです。鮒の煮こごりに炊き込みご飯、とどめが湯豆腐とは… みんな敷島博士の好物なんでしょうか?
ただ、湯豆腐は無理だという敷島博士に、正太郎は「だから無理だと言ったじゃないですか」って言ってますが、女将さんも湯豆腐持ってきてるんで(それも七輪持参で!)よほど敷島博士が好きなのか…
しかし敷島博士は「疑われてもいいんだよ」と言います。「これは当然の報いなんだ」と言う博士には綾子さんのことが頭にあったでしょう。
もちろん博士が犯人のはずはありません。敷島博士は「自分はもっと思い罪を犯したのかも」と言ってます。たぶん綾子さんのことでしょう。これが次の話までつながっちゃうんだから、よほど思い入れが強かったんでしょうなぁ… 未練たらたらちゅうか…
と思ったら、ロビーのことだそうです。
鉄人を開発して敵国に飛ばしても、鉄人には操縦者が必要です。
そこで考え出されたのが人工知能でした。だから、不乱拳博士の弟子たちは軍の監視下にあったわけです。
敷島博士が金田博士とともに南方に向かったのは、人工知能を開発する不乱拳博士の弟子たちとの橋渡しの意味もあったんだそうです。へぇ… 相変わらず万能っぷりですなぁ。
ところが人工知能の研究を続けるうちに、不乱拳博士の弟子たちは人工知能に「とんでもないもの」を発見したと言います。それは人格でした。本来ならば感情を持たないロボットが感情を持ったと?
それを知った不乱拳博士の弟子たちは、ロビーという名をつけて、人工知能を我が子のように可愛がり始めます。
しかし、ロビーの開発はもともとは鉄人の頭脳ですんで、戦争と結びついています。軍が未完成のロビーを南方へ運ぼうとした夜(たぶん、鉄人に出撃命令が出るのより、少し前か同じ頃でしょう)、軍の監視員が殺されたのです。
不乱拳博士の弟子たちは口裏を合わせ、事件については知らぬ存ぜぬを押し通しました。今に至るも犯人が捕まっていないので押し通せたようです。もっとも犯人をばらそうにも、彼らは誰が犯人か知りませんでした。
ところが、その翌日、ロビーの基盤と回路図が盗まれました。その犯人もわかっていません。
そして、敷島博士が案ずるのは、ロビーのことも綾子さんのことも忘れて戦後を過ごしてきたということです。人工知能とはいえ、10歳の子どもです。それはちょうど正太郎と同じ歳で、どんな風に育ったろうと敷島博士は言います。その飼育の一端に自分も責任があったのに、戦後の忙しさで綾子さんのこともろとも忘れてしまっていた、そのことに敷島博士は責任を感じているのでした。
警察を出た正太郎と高見沢さん。あれだけの荷物を持っていないところを見ると、七輪ごと置いてきた模様。
高見沢さんは「難しいことばかりね」とため息顔ですが、急に綾子さんが敷島博士の面会に来ないことを咎めます。というか、単に知らないだけでは?
そこで綾子さんを連れてこようという高見沢さんは正太郎を無理に引っ張っていってしまいました。
そこにやってきた平田屋の女将さん。こちらは七輪と湯豆腐の鍋しか持ってきてません。
大塚署長は「無理だ」と言いますが、とうとう敷島博士が重い腰を上げました。「誰も知らない真実を話す」と言い出したのです。話せ! さあ、話せ! あんたが話せば、この話はもっと速いんだ!!!
ところが正太郎たちを呼んでほしいと敷島博士が言いますと、女将さんが「うちの子が綾子さんのところへ」と言ったもので博士がく然。てことは、綾子さんが真犯人だと知ってたのか! まぁ、大原が「犯人は敷島」って言ったのを逆手にとれば、自分でなければ綾子さんだって気づきますかね〜
その頃、正太郎と高見沢さんは綾子さんの寺を目指していました。正太郎は高見沢さんを止めようとしますが、高見沢さんも頑固に聞き入れません。というか、高見沢さんは綾子さんを敷島博士の面会に連れてこようとしていますが、自称、記憶喪失の綾子さんには敷島博士はやけになれなれしい口調で話すおっさんなのでわ?いや、まぁ、いいんですけど…
その時、助川も綾子さんちを訪ねるところでした。でも正太郎たちには気づいていません。
後をつけて、こっそり寺に近づく2人。
ところが、助川は悲鳴をあげて出てきました。綾子さんを脅そうとしたのに返り討ちにあっちゃったみたいです。
正太郎たちを追ってパトカーが出動します。
その背後の町がまた停電してしまいます。
敷島博士が言うには人工知能を動かすには巨大な電力を必要とするそうです。ってことは、敷島博士は最初から犯人が誰か知ってたんかい!
博士の話をバックに別人のような形相の綾子さんと対峙する正太郎たち。
そこに雷が落ち、正太郎と高見沢さんは寺の中に追い込まれてしまいます。
次々に閉まる扉。正太郎は急いで扉を開けようとしますが、雷が落ちて、追い払われてしまいました。
それを止めようとする綾子さん。
どうやら、助川を殺したのもロビーの独断?
しかし、「ロビー」と言ったことで高見沢さんは綾子さんが記憶を失っていないことに気づきます。たぶん、戦争中に研究していることを少しは話したのでしょう。
「ごめんなさいね」と謝る綾子さん。高見沢さん母子には世話になっていることもあり、綾子さんも騙していることには気が咎めたのでしょう。それもあって、戦後、会わなかったのだろうしな…
そして、綾子さんは正太郎と高見沢さんをロープで柱に縛りつけます。綾子さん、京都を燃やすという目的に邁進中ですネ。
さらに綾子さんは言います。一連の不乱拳博士の弟子殺害は、ロビーが自分の意志でやったと言うのです。ところが綾子さんには、どうしてロビーが殺人を犯すのか、何度回路を見てもわからなかったと言います。
そこで綾子さんはまた坊やに呼びかけます。殺人の概念を今度こそ、「あなたのお父さん」に直してもらうと言うのです。お父さんって誰?! まさか!
そして2人が逃げないように見張っていて、と頼む綾子さんにロビーは「嘘だ!」と言い出します。
綾子さんが「あの男」と逃げると言うロビー。「僕が悪いことをしたから置いていくの? 捨てていくの?」と言って、もはや綾子さんの手にも負えない事態になっているっぽいですよ、これ?
「行かないで。僕を置いていかないで」と言って、綾子さんも寺に閉じ込めようとするロビー。第一次反抗期ってやつか? 10歳だし?
ロビーは雷で綾子さんを止めようとしますが、とうとう綾子さんも強硬手段に出ます。いきなりブレーカーを落としちゃったのです。大量の電気を必要とする人工知能に、これは決定的でした。
しかし、一連のやりとりを見ていた正太郎と高見沢さんには事情が呑み込めません。
でも、綾子さんは出ていってしまいました。
人工知能のブレーカーを落としたことで、京都の町に灯りが戻ります。
敷島博士の説明で、人工知能が停電の原因だったことを知る大塚署長。
それで現場に異常な電圧がかかって火事になったと説明する敷島博士に、大塚署長は戦時中は空襲警報だとサイレンを鳴らせば、皆、灯りを消すので、京都中の電気を利用してたのかと合点が行った様子です。
その時、敷島博士は綾子さんを見つけました。ていうか、綾子さんも敷島博士を捜してね? 彼女が言った「お父さん」って敷島博士以外ないだろう?
パトカーを止めさせた敷島博士は事情も話さずに降りてしまい、正太郎たちのことは大塚署長に任せると言って綾子さんを追いかけていきますが、大塚署長は綾子さんに気づいてない?
その頃、高見沢さんは緊張感なく笑い声。というのも、正太郎がロープを食いちぎろうと噛みついていたもので、ロープがぐりぐり動いたのがまずかったようです。
そこにパトカーのサイレンが聞こえてきて、助けが来たことを知る2人。
真っ先に入ってきたのは大塚署長と寺町刑事です。
ロープをほどこうとする大塚署長に「それより急いで博士を!」と言う正太郎ですが、敷島博士が釈放されたことは知らんのでした。
大塚署長は「わかっておる」と言って、綾子さんに逮捕状を出したと言います。それはそれで驚きの正太郎と高見沢さんですが、ここまで来たら、もうね…
しかし、なかなかロープがほどけません。業を煮やした大塚署長は灯りをつけるよう命じ、寺町刑事がブレーカーをあげてしまいます。
正太郎は「駄目だ」と声をあげましたが、間に合いませんでした。
再起動してしまうロビー。
その本体は寺に安置されていた仏像でした。
動き出したロビーから、間一髪逃れる正太郎たち。
仏像の外装がはげて、中からロボットが現われます。
大塚署長はこれに対抗すべく正太郎に鉄人の操縦器を渡し、ここに久々のロボット大戦開幕です。
綾子さんを追っていた敷島博士は鉄人が発射したことを知ります。
相対峙するロビーと鉄人。
敷島博士はロビーが相手では鉄人は勝てないと言います。
しかし彼はその時、先日、小さいロビーが自爆した五重の塔で、この戦いを見つめる綾子さんに気づきました。
敷島博士の言ったとおり、鉄人の攻撃はロビーに通用しません。
その間に綾子さんのもとにたどり着く敷島博士。
敷島博士はロビーを止めるよう言いますが、綾子さんに銃を向けられます。
自分の記憶のことを気づいていたのだろうと言う綾子さん。その声は、今までになく低く、冷たいものでした。
敷島博士は「最初からね」と答えます。むむむ… 狐と狸の化かし合いだな、これは。
すると綾子さんは「このまま見ていましょうよ、京の町が燃えてしまうのを」と言います。
ロビーに一方的に攻められる鉄人。
大塚署長は正太郎に何とかしろと言いますが、相手の方が速いことを正太郎は訴えます。
頷く敷島博士。今川節全開。
つまり、ロビーは人工知能で動いていますが、鉄人は正太郎が操縦します。そのタイムラグはロボット同士の実力にそれほどの差がない場合は大きなハンデとなってしまうのです。
とうとう鉄人は腕をもがれてしまいました。これで何度目だ腕!
ロビーの回路を盗んだことを認める綾子さん。
「私たちの子どもが戦争の道具に使われるなんて我慢できない」と言いますが、それが前提の研究ですよね? それともロビーという人格が生まれたことで愛情が募り、割り切れなくなった? まぁ、実際のところ、わしも割り切れるかというと難しいとは思いますが…
「なぜ京都を?」と言う敷島博士に綾子さんは逆に「あなたは何とも思わないの」と切り返します。何も変わらない町、京都、戦争の傷跡を受けなかった町、自分たちも、日本も、東京も、敗戦が全てを変えたというのにただひとつだけ変わらない町、京都に対する憎しみを語る綾子さん。戦争で全てを失った綾子さんにとり、京都の町が変わらなかったことは、まるで「自分の幸せだけを守って満足げ」に思われたのでしょう。それは京都の町が無事だったことに安堵する気持ちよりずっと強いものだったのです。だから、少しでも自分たちの不幸を京都にも味わわせたいと。
「でも」と敷島博士は反撃しようとしますが、綾子さんはロビーが自分たちの子だと言い出します。京都に着いた時に、それまでの無理な旅がたたって、敷島博士との子どもを失ってしまったのでしょう。そんな綾子さんにとり、ロビーは失った子どもの生まれ変わりだったのです。
綾子さんは二度と敷島博士に会おうとはしませんでした。新聞に敷島重工のことや、敷島博士の結婚が華々しく書かれても、敷島博士が戦死したと思って東京を離れた綾子さんは二度と会わないと決めたのか、帰りを待っていなかった自分には会う権利がないと思ったのか…
「なのに、なぜ、あなたは京都に来たの?」と責める綾子さん。
そこで敷島博士はロビーが今度の事件を起こした理由に合点が行きました。それは母親である綾子さんを守るためだったのだと。綾子さんは10年前の殺人事件の犯人だったのです。でも、綾子さん自身はそのことを本当に忘れてしまっていると言う敷島博士。大原が言おうとした「敷島」とは敷島博士ではなく、敷島博士の妻である綾子さんのことだったのです。
それを見ていたロビーは綾子さんを守るため、当時の目撃者と思しき不乱拳博士の弟子たちを殺していたのでした。
驚きのあまり銃を落とした綾子さんは、犯人が敷島博士だと思っていたことを告げます。いや、時間的にそれは難しいのでは…
敷島博士の出兵の時に綾子さんと交わした「あの夜のことは2人だけの秘密」と言ったのは、どうやらこの殺人事件を指していたようですが、敷島博士は違うような気がする…
鉄人をたたきのめしてロビーは母を呼びながら、綾子さんに近づいていきます。
もはや立ち上がることもできなくなった鉄人はロビーの足を取るのが精一杯。でも、そんな鉄人を引きずって綾子さんに近づくロビー。
ことの次第に驚いた綾子さんに敷島博士は「ロビーを止める方法を」と迫ります。
でも、それは敷島博士が持っているそうです。
まさか!と千人針を取り出す敷島博士。
京都の町をほぐすと、現われたのはロビーの回路図でした。
綾子さんは「あの子はわたしたちの子も同然だった。だから持っていてほしかった」と言います。しかし、まさか、戦後10年も敷島博士が大事に持っているとは思わなかったろうなぁ…
敷島博士は、微笑んだ綾子さんに何も言うことができませんでした。
急いで正太郎たちのもとに戻る敷島博士は、ロビーの殺人が、実は10年前の事件を隠しておきたかった自分の責任だと思います。でも、それは10年前、敷島博士が綾子さんを死んだと思って探しもしなかったように、綾子さんも二度と敷島博士の前に現われようとしなかったように、とっくに取り返しのつかないことになっていたのでした。
綾子さんに近づくロビー。それを微笑んで待つ綾子さん。その姿はもう、自分とロビーの罪を自覚して、すべてを呑み込んでロビーともども裁きを待っているかのようでした。
正太郎の操縦器を借りて、猛スピードで回路を直す敷島博士。
その間にも刻々と近づくロビー。
敷島博士が操縦器を動かすと、それはロビーに衝撃を与え、地蔵を次々に爆破させていきました。
ロビーはそんなことにも気づいていないように母を呼びながら、綾子さんの方に倒れていきます。
綾子さんはそんなロビーを両手を広げて出迎えます。まるで、本当の子どもが手の中に飛び込んでくるのを待つかのように微笑みを浮かべて。
とうとうロビーは綾子さんに向かって倒れ、五重の塔をも破壊してしまいました。
全てが終わった後で、綾子さんや黒服の男が拝んできた地蔵の下から、小さな骨壺が出てきました。それが綾子さんが失った敷島博士との子どもだったのでしょう。
そのことを平田屋の女将に話す敷島博士。もう、この人、女将さんには何でも相談してそうな気がする! ほとんど母親代わりじゃないかってぐらい!
綾子さんの時が敗戦後、子どもを失った時に止まったのだろうと言う敷島博士に、女将は「この店もずっとこのままかも」と同意しつつ、顔を上げます。
「見とくれやす」と言った先には、見事な紅梅が咲き始めていました。
今も昔も季節だけは巡っていく。
そう言った女将に敷島博士はやっと笑うことができたのでした。
次から10話続きで正太郎と鉄人の物語にクライマックスが。
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