確かに死者も棺桶も出てくるんですが、もうちょっとましなタイトルつけてくれい。原題は「The Big Squeeze」。Squeezeが「搾り取る」という意味で(別の意味に野球のスクイズとか)、それにTheとBigをつけて強調してるんだから、「悪徳高利貸しは危険がいっぱい」(待て)とか、「悪徳高利貸しを撃つ」とか、考えようがあるだろ〜ッ!
話としてはもしかしたら、シーズン3最大の敵か?! と思わせる凝った展開で、対決が何回もあるのも、仕掛けが大がかりなのも、今までにないっす。上で言ってる「悪徳高利貸し」が出てくるわけですが、絶対に許さん!という強い信念で臨むハンニバル、邦題、もっと凝ろうよ、いい話なんだからさ。
ピラニアの異名を取る高利貸し、ジャック=レーンに金を借り、脅されたイタリア料理店を経営するジーノ。友人の危機にAチームが立ち上がるが、ジーノはジャックを恐れ、助太刀を断ってしまう。しかしこのまま悪を見逃すAチームではない。アイルランド・パブの店をでっち上げ、ジャックとの対決を目論むが、ハンニバルが撃たれてしまった!
仕掛けはもろに「スティング」っす。でも、騙して終わりじゃないんで、時に大胆に、時にユーモアで、Aチームはジャックの裏に潜む高利貸しの元締めと対決。
確かにハンニバルが撃たれてしまうシーンは、今までになかっただけに驚きもありますが、このリーダーがただ撃たれるわけも、撃たれないと思ってたわけもありません。むしろ、ジャックはあくまでおやつで、本命はその後ろにいる元締めという姿勢がはっきりしてるので、わりとのんびり見られる「Aチーム」でも、次から次へとたたみかける展開は49分とは思えない盛り沢山さです。
ジーノを人質に取られる展開も、「Aチーム」ではわりとお約束なんですけど、前回もジョーの妻子が取られたし、なんというか、さすがに元締めだけあって、一筋縄ではいかないよ、今度の敵は?!と思わせる親分が魅力的ですよ。
スペシャル版ではないので展開早いけど、これが逆にいいと言うか。シーズン3でもぴかいちの傑作じゃないでしょうか。
前回に続き、モンキー、シェフ。で、全米調理人組合だったかの代表なんで、コングが張り合って「アホが地獄を見る協会(この吹替えの訳は、コングらしくて最高だ!)」とか作ってるのがナイスな掛け合い。
フェイス、今回も隠れた才能を披露してくれました! パブにピアノはつきもの、運ぶモンキーとコングを尻目に演奏しちゃう。この人の辞書に不可能はないのか、フェイス。
そして、今回はアイルランド系に扮したハンニバル、格言の鬼となり、ことあるごとに引用しまくり。最後は「リーダーがいいとうまくいく」って、自画自賛〜? さらに、映画の出演で蛇に扮したことを披露(なぜ蛇?)、その映画のセットにアイルランド・パブがあるし、店の名前は「Naked Lady(裸の女)」だって〜! きゃ〜、いかすわ、ハンニバル〜〜!!
そして、今日もさすらい、追われるのが宿命のAチーム。でも、ラジオではAチームが犯罪組織を一網打尽にしたことを放送、輝かしい歴史に1ページだって。
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