こんなにピンチに陥ったAチームは初めて見ました。いや〜、すごかった。シーズン2で一押し。「
緊急発進! 恋人からのSOS」も好きだけど。
Aチームに痛い目に遭わされた犯罪組織がクレイジー・カイルという凄腕の傭兵を雇う。そうとは知らず、訓練中のAチーム、まずびりっけつの罰に町までジョギングに行かされたフェイスが女にひっかかって捕まり、探しに出たモンキーが犬にひっかかって捕まり、コングも牛乳に仕込まれた毒でグロッキー、捕まってしまう。残ったハンニバルも毒のために倒れる寸前、助けを求めたのはターニャと、かつてともに仕事をした医師マギーだった。囚われたフェイスたちは脱出を試みるが、仕掛けられた地雷をフェイスが踏んでしまい、元の木阿弥。そこへ回復したハンニバルが助けに現れる。カイルたちの正体と目的を知り、待ち受けるAチーム。勝利の女神が微笑むのはどちらだ?
Aチームの弱点を知って個々に捕まえるシーンはお見事!としか言いようがありません。コング、いくら好きだからって牛乳5本(1本1リットルとしたら5リットル! そりゃあ、毒が入ってなくても腹をこわすよ。コングは平気?)は飲みすぎだ。どうやらモンキーは飲んでないようです。しかもコングをお子さま呼ばわり、強いぜ、モンキー。しかしハンニバルはつき合いがいいのか、1本ぐらい飲んだ模様。さすがのハンニバルも脂汗だらだら。なんちゅうピンチでしょう。
でも助ける時は颯爽と!がハンニバル。トラックで突っ込んで、しかも運転しながらハンドルをロープで固定、さらに自分は荷台に乗り移って、屋根へ。冒頭の訓練シーンでもハンニバルの優位さが目立ちました。いや〜、頭脳だけじゃないんだよね、ハンニバルって。身体的にも3人を上回っているんですよ。格好いい! しかもだ、コングを医者に連れていこうとしたけど、医者が傭兵の変装だと腕時計で見抜いてしまう鋭さ。すげ〜、なんかハンニバルの独壇場ですよ、今回は。
逆にコング、いいとこない。最後はみんな1対1で傭兵を倒していくけど、コングといったら暴れ者、腕力自慢なのに、なんか優位じゃなかったし。倒したけど。お約束の改造シーンもないし。牛乳飲みすぎてぶっ倒れてるし。だいいち、モンキーに「お子さま」呼ばわりされて、怒らないコングなんてコングじゃないやい。それだけ調子悪かったってことなんでしょう。しかもモンキーにロープを切るためにアクセサリ取られてるし。
フェイスの女好きはあちこちでピンチに陥ってますが、今回のは特にあいたた!でした。いいんだ、今回はフェイスも見せ場ないんだもん。調達するシーンないんすよ。もう最初の訓練と、さらわれるところと、あとはさらわれた3人を助けるハンニバルと最後の決戦。
と書くと、なんかAチームらしくねーじゃんと思われるかもしれませんが、Aチームの強さは4人の絆にあるわけでして、そこは俄仕込みのチームを組んだカイルと決定的に違うわけだ。金で集まった傭兵じゃない、4人には強い絆とチームワークがあるんだよってハンニバルもラストで言ってたけど、そうであってのAチームでありました。見せ場はほぼハンニバルばかりでしたけんどね。
しかしハンニバルが葉巻を加えて、倒れたジープから漏れたガソリンが爆発!というのが日本語版の終了だったらしく、ラストに吹き替えがまったくありません。ううん、この軽妙さもAチームなんだけどなぁ。もったいない。
あと、毎回日本語タイトルでいちゃもんつけてますけど、「復讐に賭ける」のは殺し屋4人ではなくて犯罪組織の方なんだよね。逆に4人が「復讐に賭ける」ほどのチームワークを見せていたら、Aチームも苦戦したかもとか思ったり。そんなAチームもおもしろいかも。なんか最後ぼろぼろになって、それでも祝杯揚げてるのはAチーム、という展開の話、ありませんか。スペシャル版であったっけな。
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