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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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地球の燃え尽きる日 第28話

タッグを組んだ衝撃のアルベルトと大塚署長。しかし、サリーの力を意のままに操るカナーリの牢獄の逆襲は、世界中を呑み込まんとしていた。事態の成り行きを見守る孔明のもとに、韓信が現われる。全てはジャイアントロボを無力化するために、孔明と韓信・中条の仕掛けたことだったのだが、カナーリの牢獄の影響はそれだけに止まらず、草間の乱を彷彿とさせる勢いであった。

げげーっ! やんやのかたわれが、前々回でドラグネットにさらわれたと思ったら、韓信元帥、初めてまともな登場だ! いや、この顔と言い、言動と言い、軍師に見える! なんと、いままでのやんやは皮をかぶっていただけだったのか?! それとも、中条長官とセットだとああなるのか?! 孔明をして(どれだけ本気で言ってるのかはわからんけど)「さすがは背水の陣の使い手…手強い手強い」なんて言わせるんだから、やんやはふりだったのか〜?!
ていうか、本来、軍師なんだから頭良くなくちゃ困る人なのに、登場以来のやんやっぷりがすっかり板についていた韓信元帥が、こんなにまともなキャラを見せるなんて、誰も想像してねーよッ!

しかも、草間の乱以来とか何とかかんとか、なんだかんだで10年前のこの事件に集約してしまうのはしょうがないっちゃしょうがないんだけど、世界をも呑み込むこの事態、どうするんだ、な急展開。
でも、サリーからのエネルギーの供給は不安定ってケリーが言ってたし…ということは、あっさりケリーに囚われの身になってしまった大作にチェンジするのか? でも大作は強気だ。「お前たちの思い通りにはならないぞ!」って頑張るのは、最近、立場の薄い主人公ならではか。
ところが、大作頼みの綱のジャイアントロボがすでにカナーリの牢獄にあるという。しかも林冲さん、相変わらず「白昼の残月」呼ばわりな上に、今回のラストではとうとう「思い出したよ、お銀」ときたもんだ。げげーッ?! やっぱり林冲さん=残月? ということは、梁山泊でやんやコンビに倒された残月は何者?!

とここで、場面は一転し、アルベルトとサリーの絆を伺わせる名シーン。ああ、アルベルトは厳しい(大塚署長曰く「BF団きっての鬼オヤジ」)父親だったけど、決してサリーのことを愛していないわけではなかったし、むしろ、愛するがゆえのムチだったのだな〜とアルベルトの父親っぷりを大いに引き上げる。しかも、サリーちゃんも見かけこそ大作と変わらんけど、実は妙齢の女性であるのだし、大塚署長の十郎太や健二への忠告はさにあらん。
是非、次回はアルベルトに救出されるサリー、父と娘の10年ぶりの再会を拝みたいものであります。
しかし、アルベルトの衝撃波って、OVAでも何でもありな印象が強かったですが(最後は大怪球のエネルギー吸収なんてのもやったし)、今回もいけいけどんどんな乗りで、異次元の壁を突き破ってしまいます。十傑衆の最強って誰かな? 私的にはアルベルトか樊瑞かってところであってほしいわけですが。
で、アルベルトや大塚長官が現われたのは、前々回の続き、ジャイアントロボ、林冲さん、お銀ちゃんの前。
どうやら、お銀ちゃん、大塚署長とアルベルトのつき合いは知らないようで、「十傑衆の出現にどうしよう」って感じすが、林冲さん、「私はすべてを思い出した」なんて言い出してますよッ! お銀ちゃんじゃなくても「えっ…!?」ですよッ!
そして、大作にしか動かせないはずのロボを林冲さんこと白昼の残月が動かしたから、さぁ、大変!
ちゅうか、ロボって壊れてたんでなかったの? そのために大作はカナーリの牢獄まで来たんでなかったの? それとも、ドラグネット博士はロボをカナーリの牢獄まで運ぶ時に直した、ちゅうか、自己修復をつけたのか?
で、アルベルトたちに襲いかかるロボと、林冲さんのついに衝撃の告白で次回に続くーッ!

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地球の燃え尽きる日 第27話

「RED」の付録が要らないのばっかり〜♪

掲載順が最後だって、みんなが心配してる〜♪

毎月、きちんとアンケート出してるのに。まぁ、掲載順が最後だと、わし的には切り取りやすくといいですけどね。掲載順=人気順というのは「ジャンプ」の話らしいし。「RED」的にはどこまで心配したものやら。あと、探しやすくいいですね。最初とか最後というのは。個人的には。立ち読みしてて何が困るって、読みたい話が1つ2つしかないのに、どこだかわからないと、目次見るんだけど、漫画雑誌のページ番号って抜けることが多いじゃないですか。探しにくいんすよね〜

というわけで、「地球の燃え尽きる日 第27話」です。
今回のメインは10年前、アルベルトが「我が生涯、唯一の失策」を語るところです。

わし、今回の話を読んだ時に、アルベルトってすごく厳しい父親だけど、人として間違ってないんだな〜と思いました。最近、よく話題になるでしょ、何かと「学校のせい」とか「社会のせい」とか、自分の子育て棚に上げて、人のせいにする親。アルベルトはサリーを叱った。その結果として、サリーは自らを犠牲にしてドラグネット博士に自身を提供することになっちゃうんですけど、その時にやれ孔明のせいだ、ドラグネットのせいだ、とアルベルトは言わなかったね。孔明ともどもドラグネットをぶっ殺そうとはしたけど。アルベルトが10年前を回顧して、娘を取り戻そうと決意した時、それをあくまで「自分の失策」だと言えるのは格好いいなぁと思いました。

とは言うものの、今回のメインは、OVAでさえ実現しなかった、九大天王vs十傑集だ!!! 草間の乱の混乱に乗じて、BF団基地を攻める九大天王、あばれ天童、ディック牧、影丸。一気に株上がりましたね〜、この3人。ちゅうか、やんや以上のへたれだったらどうしようとか、いろいろと話題になってましたが、林冲、幻妖斎、大塚署長に続き、やっとまともな人物が出てきたよ、九大天王。そういう意味では史進のがやんやよりずっとまともだが。
アルベルトは「他人の切傷に塩を塗り込むごとき国際警察連合の悪辣さよ!!」とか言ってますが、そこらへんはお互い様じゃないんでしょうか? それとも、BF団は逆の立場だったら、敵に塩を送るか? しかし、NEW梁山泊の誕生は見物に行ってただけだから、十傑集に限って(例外はいそうだが)、国際警察連合のピンチに塩ぐらい送ってあげるのかもしれない。なんて高潔な親父たちなんだ! 樊瑞とアルベルト、ますます好感度アップ!(当然、脳内では秋元羊介さん&石田太郎さんの声で台詞を読んでいるのだ!)
あばれ天童、ディック牧、影丸の攻撃の容赦のないこと、ほんとにBF団基地をつぶしかねない勢いっす。
しかし凄いのは樊瑞じゃないか。ディック牧にそれこそ20等分ぐらいにばらばらにされたのに「易々とやられる我々ではない!!」と復元しちゃうのは、さすが混世魔王か? これも仙術ってものか?!
で樊瑞とアルベルトがさらに影丸の忍法で倒されたのって死んだふりか? OVAに続き、アルベルト、ここでも死んだふりか?!

そのあいだに、父を案じるサリーちゃん。を誘惑する、孔明とドラグネット。サリーちゃんはきっと、アルベルトをすごく慕っているのだろうな。母は亡くなってるし、父一人子一人となれば、アルベルトだって、戦いがなければ、子煩悩な父親だったりするのかもしれない。







うーん、自分で言っておいて、なんだけど、子煩悩なアルベルトってあんまり思いつかないな〜 子ども好きというキャラは、すでに眩惑のセルバンテスとか、OVAの樊瑞とかぐらいでいい感じだな〜〜 紳士なカワラザキは子ども受けは良さそうだが。
ということで、サリーちゃんのアルベルトへの思いは、どっちかというと片思いということで、アルベルトとしては、娘に期待する余りと、志半ばで倒れた妻の分も!という思いもあってサリーちゃんに厳しいのかもしれない、ということで納得しておこう。

で、そうとは知らず、九大天王との死闘の続くアルベルトと樊瑞。見事な連携プレー見せてますが、十傑集ってできねんじゃなかったっけ? 盟友のアルベルトとセルバンテスだけじゃなかったっけ? というOVAの設定は、この際、隅っこに置いておいても、やっぱり美味しいですよ、この展開は。アルベルトと樊瑞の「上下から+極・−極ではさむっ!!」って、なんか凄そうな技だよ!

ところが、今回の九大天王はさらに輪をかけて凄いぞ。いままでの弱っちい九大天王のイメージを払拭するほどだぞ!

アルベルトと樊瑞の連携攻撃を変わり身で抜けて、今度は「3つの光球1つに圧縮したっ!!!」だって! げぇぇっっ! 1つでも大陸吹っ飛ばせる光球が3つだって〜?! しかも光球を扱えるのは、「こねこねした」幻妖斎だけじゃなかったんだ〜!

しかし、アルベルトと樊瑞はあくまで漢(おとこと読むのは世の倣い)だった! BF団基地を守るべく、「我らが命で受け止める!!」って、迷いもなく漢(おとこ)だ! しかも手をがっしり組んで、光球に向かう2人は間違いなくいちばん格好いいぞ!

ところが、命を賭けた行動は「スカッ」と終わる。1ページ使ったのに…(´Д⊂ヽ

ドラグネット博士がサリーの力を使い、BF団基地を異次元に運んでしまったのだ〜! 並行世界(第1巻参照)もある、この世界だ、異次元があっても不思議はないが、なんか毎回びっくり箱の連続だな〜

しかし、アルベルトはサリーを取り替えそうとドラグネットを討とうとしたのに、それが娘の志願だったことを聞き、傷ついた握り拳から血が噴き出すほどきつく握り締めるのだった…(´Д⊂ヽ

ところで傷心のアルベルトさまに聞きたいんすけど、林冲さん追撃時のロボ・サリーって何? もしかして、AIとか乗っかってる? あるいはサリーが心だけ飛ばしてる? 親父、大丈夫か、壊れてないか〜?! と、あのままサリー・ロボの出番がない上、サリーの事情がわかってきただけに、何か心配になる、アルベルトの心理…。この先、何もなかったようにスルーされそうな気もするが。あるいは何事もなかったように無事に戻ったサリーが乗るでもいいが…。

と、ここでようやく話は現在に戻り、ドラグネット博士が約定(相手は孔明? アルベルト?)を反古にして、10年も消えていたとアルベルトは語るのだった。

ところが、大塚署長まで、「ショウタロウくんをドラグネットのおかげで失った」と言うではありませんか! ええ〜?! 「少年探偵・金田正太郎編」ってどなるの〜?と思ったのですが、「鉄人28号 白昼の残月」と一緒で、ショウタロウと正太郎は別人なんだろうと推測。あるいはクローンとか…(なにしろ今川監督なので、通常の予想は大いに上回ると思うのだが)

そして、ここに十傑集と九大天王の利害が一致! おお! なんか、アルベルトと大塚署長の友情は、ちょっとOVAのアルベルトと戴宗の友情を彷彿とさせて嬉しいぞ。まぁ、大塚署長もアルベルトを「実験台」にしようとしてたから、すぐに壊れそうだけど。

で、ドラグネット博士、「カナーリの威力を見せてやろう!」とか言ってるのだが、確か、前回、ケリーが「サリーの力が不安定になってきたので、代わりに大作を」とか言ってなかったっけ???(言ってましたね) ということはドラグネット博士の思惑通りにはいかないかもしれないが、前回、シン+イワンが歯も立たなかったからな〜
でも、今度は十傑集+九大天王だからな。「シンとは違うのだよ、シンとは!」(←作品、間違い)

というところで、やっと最後のコマに大作登場で、以下次号!

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鉄牛2

久々にキャラ語り、復活。鉄牛はEpisode 6にはまったく登場しませんので、Episode 5いきます。ちゅうか、Episode 1〜4までも含めて、長々と語ります。戴宗のこととかもずいぶん、語ってます。くそ長いのでご注意。

Episode 5は、今まで登場し、生存したキャラたちにとってあれこれ転換点となったのではないでしょうか。また、ここから初登場の梁山泊の好漢たちにとっても、バシュタールの真実を知る、という意味では大きな転換点になったはずだと思います。

たとえば、
・大作はお父さんの遺言を思い出し、改めてロボとの絆に気づき、戦う意志を固めた。
・銀鈴はフォーグラー博士の死の事実を知り、兄・幻夜の目的が父の遺言だと知らされ、心が大きく揺れ動いた。
・衝撃のアルベルトは「地球静止作戦」に疑問を抱くも、幻夜に撃たれて行方不明。
・村雨健二が再び、大作の前に現れる。

一清道人だけ、あんまり変わりがないような…

・黄信、花栄らは、呉学人からバシュタールの真実を知らされる。世界の仇と憎んでいたフォーグラー博士が実は犠牲者だったと知る。

で、ここで今回のメイン・テーマ、鉄牛の場合、戴宗の兄貴と楊志の姐さんという、実の兄弟とも慕った二人を失い、前エピソードの最終決戦から、大作を守るモードに転換、このエピソードでは、コ・エンシャク、幻夜との対決の中で、自分がなぜ大作を気に入らなかったのか、自分が大作に何を見ていたのかに気づき、はっきりと大作を守るという意志を固めるわけであります。
で、サブタイトルの「過ぎ去りし、少年のあの日々…」というのは、大作は今も少年なので大作ではないとして、十中八九、幻夜のことだと思うのですが、また敢えて、わしは言いたい。13歳の時に己の手でBF団だった父親を殺してしまったと告白する鉄牛、大作の中に「13歳の自分、親父をこの手で殺しちまった自分を映し込んでいた」鉄牛にとっても、「過ぎ去りし、少年のあの日々…」なのではないだろうかと。
なぜなら、鉄牛は、その後、国際警察機構に身を寄せ、戴宗の兄貴と会うわけです(楊志の姐さんとは、戴宗の兄貴と結婚後、かもしれないし、姐さんの兄貴な性格を考えると、また別に慕っていたとも考えられなくもありませんが、それほど親密ではなかったと考えてもいいかと思います)。たぶん、それほど間は空いてないでしょう。
父親を殺したというトラウマに悩まされたであろう(現に彼は25歳までそのトラウマを背負って、大作に映し込んでいたわけですから、かなり根は深かったろうと思います)鉄牛にとって、戴宗の兄貴の存在がどれだけの救いになり、助けになったか、はかり知れません。
ここでかなり突っ込んだ、かつ鉄牛にとっては「ファザコン」的な烙印を押しちゃうような話をしますと、鉄牛はあくまで「兄貴」と呼んではいるわけですし、たった2歳しか違わない2人ですが、戴宗の「地球静止作戦」での27歳とは思えない老成ぶりを鑑みるに、鉄牛にとって戴宗という存在は、また自分の手で殺めてしまった父の代わりでもあり、そうあってほしかった父の姿でもあったのではないでしょうか? BF団などという悪の組織に荷担する父親ではなく、国際警察機構という正義のために戦う父親、その姿を13歳の少年だった鉄牛が戴宗に見たとは言っても、過言ではないと思うのです。なんでここで中条長官でないのかと言うと、そこまでの絆は描かれないからです。また「静かなる」の異名どおり、中条長官の他キャラとの関わり合い方はすごく薄かったのではないでしょうか。それは、中条長官が12年前、すでに九大天王だった可能性もあることを考えると(年齢的には十分あり得ますし)、ますます「静かなる中条」として自分の思いも、部下たちへの情感も秘めていたのではないかと思います。
そして、鉄牛はその時の少年の思いを25歳まで引きずり続け、戴宗はそうとは知ってか知らずか、常に鉄牛の先に居続けた。頼りになる兄貴として、あるいは鉄牛の幻の、理想の父親のあるべき姿として、九大天王の位を受け、「地球静止作戦」の最中にも実戦に出ることのない中条長官に替わって戦い続け、ついに上海で散ってしまった戴宗。
鉄牛はそのあいだ、ずっと戴宗の背中を見続けていたに違いない。戴宗が九大天王となった時も、他に花栄と黄信という候補がいたけど、この2人は「常に戦場では部下とともにあるのを信条にしているので断った」というエピソードがキャラクターの設定資料集などで披露されています。ということは、戴宗がそれを引き受ける時にはどんな気持ちであったのか、九大天王となっても決して前線から引かなかったであろう(Episode 1でシズマ博士の救出を鉄牛と銀鈴に任せているのは、この2人の実力と、後で助けに行く大作&ロボの初参戦などを鑑みて、あえて前線から引いていたようにも見えます。銀鈴の台詞でしかわかりませんが、大作&ロボはこのシズマ博士救出作戦が北京支部の一員としての初めての戦いだったわけだから、大作が皆に溶け込みやすいよう、戴宗が気を遣ったと考えるのもごく自然な話かと思うわけです)彼のことを考えると、そうして困難な役も引き受けることで、人として、男として、大人として、意識せずとも鉄牛や大作、あるいは銀鈴たちの手本であり続けようとした「兄貴」な戴宗の姿を見ることができるのではないでしょうか。
しかし、Episode 3〜4の流れで、結果的には自分のしたことのため(もちろん、それだけで戴宗が死んだ、などというのは、曲がりなりにも九大天王である戴宗への最大の侮辱ではないかと思いますが)にアルベルトとの対決で亡くなってしまった戴宗、兄貴とも父とも慕った彼を失った鉄牛の嘆きはいかばかりであったか、Episode 4での咆哮がその心境を、血を吐くようなその思いを伝えているのではないか、と思うわけです。

長いなぁ。まぁ、お茶でも。(* ̄∀ ̄)_且

さて、ここでサブタイトルに話が戻りますが、戴宗の兄貴がいた時の鉄牛は、25歳の大人とはいえ、心情的にはずっと、初めて兄貴と会った頃、父親を殺してしまった13歳の頃だったのではないか。ですが、その兄貴が死んでしまった。Episode 5の冒頭で楊志の姐さんも死亡フラグが決定してしまいます。一度に兄とも父とも(これはかなり拡大解釈な気もしますが、「父と子」が「ジャイアントロボ」のテーマでもあるわけなので、あながち言い過ぎとも思えないわけですな。それにしてはでかすぎる息子だ)慕った戴宗とその伴侶・楊志を失ってしまった鉄牛。その責任の一端が自分の行動にもあった鉄牛。
ここで、鉄牛はようやく「過ぎ去りし、少年のあの日々…」に気づいたのではないでしょうか。もはや彼は少年ではない。大作が「こんな俺みたいな間違った大人にならないよう」に導かねばならない大人になってしまっていたのですから。

ところで、梁山泊からの救助隊が一度、銀鈴の指輪に通信します。この時、助けを求めようとする銀鈴を止めた鉄牛。「すまねぇ。ここは俺に任せてくれねぇか」と言って銀鈴を見つめる鉄牛には、Episode 1で、銀鈴に「でっ、でぇとぉ」と言ってた時の面影はありません。でも、チャプターのタイトルが「銀鈴と鉄牛、その愛」だって! ここはついにデートがかなわなかった鉄牛の銀鈴への想いが報われたことを喜ぶべきなのか、あくまでこの「愛」は同志愛に過ぎないのか。あるいは銀鈴の恋人は村雨健二というのはLast Episodeになってようやく明かされるわけですが(その前に「素足のGinRei」あるね)、銀鈴はどちらかというと大人っぽい男性が好みと見た。その銀鈴のお眼鏡にようやく鉄牛もかなうようになったと見るべきか。今までは子どもっぽい同志に過ぎなかったけど(7歳も違うのに、Episode 1で「馬鹿牛」呼ばわりとは、2人のこの時点での力関係が伺える)、この時、初めて銀鈴は対等な同志として鉄牛を見たのか。などといろいろと妄想はふくらむわけであります。しかし、このチャプタータイトルを見た時に、鉄牛ファンとして、ついに鉄牛のかなわなかった片思いがちょっとでもかなえられたことを、わしは素直に浮かれてもいいと思いました。
しかし、この時、花栄や黄信らがいても、コ・エンシャク相手ではかなり辛かったろうな〜という気がしなくもありません。見てみたかった気もするけど、雪崩が起きてそうな戦いになってたかも、とか。
まぁ、Episode 5は、黄信や花栄たちは顔見せ程度で、ここは鉄牛の戴宗&楊志からの卒業(ちゅうか、親離れっちゅうか)、というのをはっきり立たせたかったような気もしますので、ニュー・メンバーの出番はなかったろうな、とも思うわけです。
ただ、どっちかというと、頭脳派でない鉄牛ですから、立てた作戦もわりと単純なものでしたし、伏兵コ・エンシャクをすっかり忘れていたようなので、一度はコ・エンシャクに倒されてしまいますが、そこは鉄牛、「しゃらくせぇ!」の一言で復活します。楊志の姐さんも苦戦させられたコ・エンシャクを一撃(スタッフによると、コ・エンシャクは仮面が弱点なんだそうで、鉄牛に仮面を割られたので苦しんだそうです。そのわりにはラストでしっかりアルベルトを捕縛しとったけどな)、幻夜に撃たれても前進を続け、ついにはギャロップでご臨終…と思わせておいて、つぶされたシーンがないので(演出ではいかにも鉄牛が逃れようがなかったみたいな感じだけど、実際につぶされた描き方はしてない)、しっかりLast Episodeで復活するわけでありますが、血の独白に続きます。

名シーンは数々ある「ジャイアントロボ」ですが、声優さんの熱演という意味では、白眉に位置する「鉄牛、血の独白」。声優さんの力で、大作をひっぱたく黄信というシーンも作られましたが。このシーンが白眉であるという考えに異論は認めません。
で、その時に登場する、13歳の鉄牛。頬の傷の生々しさが、実の父親によってつけられたものだ、ということをも物語るシーン。



おお〜、今回の語りで初めてのキャプチャーですな。
さらに調子に乗ってもう1枚。



「俺みてぇな、こんな大人にならないようにな!」と雄叫びを上げる鉄牛。

重いなぁ。大作にみんなが託したものは何て重い。
草間博士は「世界を守っておくれ」とジャイアントロボを託し、戴宗と楊志は亡くなってしまった。鉄牛は「これからは俺が守ってやる」と言う。
たくさんのお父さんと、お父さんのように見守ってくれる人たちからたくさんの思いを託された大作とロボ。しかも、Episode 5では、大作はフォーグラー博士の思いまで背負ってしまったかもしれない。
それでも戦い続ける大作が、わしはやっぱり好きなんだなぁと思いました。

たぶん、まだ続きます。鉄牛についてはあらかた語り尽くしてしまったような気がしないでもありませんが。

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THE ANIMATION 地球が静止する日 CUSTOM COMPOSITE BOX

2chのジャイアントロボ・スレで話題になってる「ジャイアント ロボ THE ANIMATION 地球が静止する日 CUSTOM COMPOSITE BOX」です(リンク先は例によって密林)。
たきがはが昨年、こんな記事を書いた時には、リマスター・エディションのBOX版ってなかったのに〜。なんかバンダイの商売に乗ってるようで悔しいのですが、しかし、なにしろほかでもない「ジャイアント ロボ THE ANIMATION 地球が静止する日」っす。初期のBOXもうはうはと買ってしまったたきがはです。しかも「幻のEpisode 0」とか言われると欲しくなるんですぅぅぅ!

来年の1月23日発売か…

はっ!

カレンダーに印なんてつけてませんてば。でも、「自分へのお年玉」とか抜かして、ぽちっと予約してそうで、ちょっと怖い今日この頃です。
そしたら、たきがは家には都合、リマスター・エディションと、通常版のBOXと、LDと、このBOXと4種類のジャイアントロボがいることになります。しかし、これだけジャイアントロボに金をつぎ込んできて(まだ、微々たるものな気がしますが。そう言ってる時点で自覚がないので、十分危険だという気もしますが)、いまさらこのDVD-BOXを買わないのも悔しいので、結局、買おうと決心した時になくなってるのはしゃれになんないほど悔しいので、いっそ買ってしまえ!とか思ったりいたします。

どうしたものやら。

BOXのイラストがロボでね、まだ暫定的なものなのかもしれませんが、なんか格好いいんですよ。ロボだから格好いいんですけどね。あの重量感溢れるデザインのロボなんでいいんですよね。しかも密林での価格が1万ちょっととは…手を出しても惜しくない金額だな…

さて。どうしよう。

とか何とか言っておいて、どうせ買うんだろう!な突っ込みは不要にござる。問題はどこで買うかでござる!(あれ)

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草間博士

数々の魅力溢れる親父&おじさまが登場する「ジャイアントロボ」であるが、数少ない登場ながら、たきがはのはーとをわしづかみにしてくれたのは、誰あろう大作の父、草間博士である。Episode 5といったら、その草間博士が登場する数少ないエピソードなので、チェックしないわけにはいかない。

ちゅうわけで、鉄牛語りをひとまずこっちに置いておいて(よいしょ)、草間博士語りをしたいと思いまふ。

たきがはは草間博士が好きなわけなのだが、そこらへんは「地球の燃え尽きる日」にも多大な影響を及ぼしており、とかく凶悪顔で語られ、世界を滅ぼそうとしたマッド・サイエンティスト草間博士が好きだ〜というあたりにも現れていたりする。で、その延長で、現在、国際警察連合一の真っ当な大人、ええ男、登場シーンはきらきらがお約束の林冲さんがそもそも好きになった理由も、実は草間博士を唯一、マッドなキャラに語らなかったというのがあるくらいである。いまのところ、草間博士は圧倒的に世界を滅ぼしかけた凶悪人というポジションにあるわけだが、なにしろ「地球が静止する日」におけるフォーグラー博士の位置づけまんまなので、いずれ復権するだろう、というのを見込んでいるとはいうものの、「草間の乱」だって絶対になんか裏があるんだよ、と思っているところである。

で、草間博士だ。なにしろ、「地球が静止する日」時点では2年前にお亡くなり。よって幻夜に人質にされ、熱にうなされる大作の夢にしか出てこない。



しかもいきなり死にかけてるし。
これはわしの推測だが、博士はどうやら、ジャイアントロボ完成まで、BF団裏切りを気づかれなかったと思われる。あるいは、ジャイアントロボ完成までにBF団に対し、反旗を翻す気になったのだろうと思う。そのきっかけが村雨登場だけではないと思うのだが、あるいは村雨の登場がきっかけでばれたというぐらいか。
だから、大作にジャイアントロボを引き継ぐ時、博士は「ほんとは自分の手で償いたかった」と言うが、大作に全てを託す。そうして死にかけていながら、この笑みだ。



たきがはは、死に臨んでこういう顔ができる人、というキャラにとっても弱いのだ(しかし、なぜ、「なぁ、戴宗」と言ったアルベルトとか「未練だぜ」と言った戴宗の兄貴よりも鉄牛のが上なのかはわからない)。壮絶な覚悟が伺える、というやつですね。
そして、個人的にいちばん好きなカット。



しかし、草間博士の遺言は罪だ。大作語りをした時に、「大作が10年前の惨劇の仇とか言い始めて、いきなり世界を一人で背負っちゃってやばい」と書いたのだが、すでにお父さんに「世界を救ってくれ」とか言われてたんだねーッ。「10年前の惨劇」以上にでかい風呂敷を背負っていたのだった。
で、当然、村雨にそのことを咎められるが、「時間がないのだ」と大作にロボを託してしまう草間博士。鬼や、あんたは鬼や。



さらに「ジャイアントロボ」のメインテーマ、「幸せは犠牲なしに得ることはできないのか」が遺言という形で語られる。



このメインテーマは、大作のお母さん、草間博士の奥さんの遺言だそうである。これは公式設定。で、ここから推測なんだが、大作のお母さんって、名前も映像もまったく語られることのないキャラなんだが、そうとう悲劇的な亡くなり方をしたんじゃなかろーかと。そして、その責任の一端は草間博士自身にあったんじゃなかろーかと。だからこそ、草間博士は良かれと思ってBF団に荷担し、BF団を裏切ったんじゃないかと。
大作は父の言葉に頷いた。安心したように息を引き取る草間博士。



大作にとって父との今生の別れなんであるが、なにしろすぐに眩惑のセルバンテスがGR2ともども襲いかかってくるもんで、悲しんでる暇がない。
それに、大作の父を呼ぶ声に呼応して現れたロボの、見守るような眼差しも大作にとっては大きな支えになったはず。
その象徴的なカットとして、前にも引用したんだけど、もう1回。



さらに、Last Episodeより、もっと象徴的なシーン。



草間博士って大作のこと、すんごく可愛がっていたんだろーなーと思います。だから、大作もお父さんのことが大好きで、すごく仲のいい親子だったんじゃないかと。
だからこそ、大作は大好きなお父さんに応えたい。大好きなお父さんの遺言をかなえたい。そんな思いがひしひしと伝わってくるんでありますよ。ここらへんは狂気さえ感じさせた幻夜とは対照的。フォーグラー博士も好きなキャラですんで、そのうちに馬鹿語りするかもしれませんが(息子よりも娘よりも親父かい、ぢぶん? そうとも!)



ここなんかも、お父さんに重なる大作の誇らしげな表情が、いいじゃないっすか!



と、草間博士語りをしていても、結局、大作&ロボ語りになってしまうのはしょうがないっす。どうも、こうジャイアントロボのキャラ語りをしていると、たきがはの好きなキャラって大作&ロボが中心になってて、そこから遠いキャラほどなんかどっちでもいいと言いますか。あんまし興味ねっていいますか。なことに最近、気づいたよ。だから圧倒的に国際警察機構よりなんだな。BF団で大作とからみがあるのは、イワン、アルベルト、「鉄腕」で幻夜ぐらいなもんですもんね。ううむ。

と落ちないところでまた。

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