物語も佳境に入ってまいりまして、例によって馬鹿語り、長くなってきました。
一回語ったけど、今度はEpisode 5最初から最後まで大作語り、行ってみよ〜!
大作たちが墜落したのはヒマラヤ、カラコルム。銀鈴と鉄牛はすぐに無事が確認できるが、大作は不明。楊志の姐さんも死亡が決定的になってしまう。
大作はどうやらロボと一緒に墜ちたらしい。で、銀鈴と鉄牛の回想シーンになるのだが、とっさのこの判断、すごいと思う。
大作、責任感芽生えてきたんだね〜 というより、この態勢でよく投げたなとか。
しかしじきに幻夜が脅迫してきて、大作とケースを交換と持ち出す。応じるしかない二人。しかし、鉄牛はもはや大作を「役立たず」とか「足手まとい」とは罵らない。
なんで幻夜が大作を人質に取ってるのかというと、ジャイアントロボに捕まえられたまま落下、そこへ大作も墜ちてきて、ロボが手を空けたので幻夜が大作を助けたのだった。
幻夜っていい人だな〜と思うんだよな。きっと助けたのも、人質にするつもりも半分くらいあったろうけど、ロボが手を空けたのは大作を助けてくれるって思ったからだと思うわけなんだ。そのわりには熱が出てる大作を焚き火だけで放っておいてますが、幻夜も薄着なんでそれほど寒くないということで。一応、様子を見に行ってくれてますしね。
しかし大作が「父さん」とつぶやいたことで、二人の仲は急接近ならぬ、幻夜にとっていままで大作は単に敵側の一員、それも唯一、大怪球に害をなせるかもしれないジャイアントロボを操る最大問題にすぎなかったのが、ここから同じように父を失い、大きな遺産を引き継ぐことになり、しかも遺言まで受けてるという親近感みたいなものが湧いてきたんでは、と思わせる幻夜の表情だった。
大作が見ていたのは父との別れ、ロボとの出会いの夢。
父から託されるジャイアントロボ。村雨はそれを止めようとするが、草間博士は「時間がないのだ」と心を鬼にする。ここらへん、「タクティクスオウガ」のデニム・パパを彷彿とさせまする。どっちも好きだけどな!
事情がよくわかってない大作の表情は2年前とは思えません。らぶり〜v
父の急死に驚く大作、に応えるロボ。こういう心の機微がロボは細やかですね。かゆいところに手が届くっていうんですか。
で、わけわかめとはいうものの、その後の台詞で「BF団を倒す」って言ってますんで、自分がロボで世界を救う(とは父の遺言なり。つくづく罪作りなお人だと思う。10歳の息子になんて遺言残すんすか)んだという自覚はあると思いますが、ひとまずロボと出撃しちゃう大作。
もしかしたら、村雨が助言したのかも。
でも出撃しても、大作もロボの使い方を全然知らないもんで、何もできず、セルバンテスに追いつかれる。しかし銃をつきつけられてもこの表情、うひゃ〜! ふつう、ちびっちゃいますよ! この強気さが大作の基本なんだな!
そこを村雨が助けてくれ、さらにロケットバズーカを撃つようアドバイス。生まれて初めてロボに出す命令。
RED版でも「自分の意志で命令したぞ!」っとシーン、あったけど、まさに後には引き返せない瞬間だよね。大作はたとえ強制的にではあれ、この時にジャイアントロボの操縦者であることを選んだわけだから。
で、あっさりGR2を捕まえるロボの強さに無邪気に喜ぶ大作。
すぐにその強さにおののくことになるわけだが。
で、夢から醒めたけど、熱にうなされてる大作は幻夜を父と間違えて「約束は必ず守ります」と言う。幻夜の優しい表情が、その心中とか、真実のバシュタールとか、ラストを思わせて切ない。
そして、銀鈴と鉄牛の大作を語るシーン、グレタガルボ捜索隊が入って、銀鈴と鉄牛の大作奪還、鉄牛、血の告白とすっ飛ばすわけだが、鉄牛の告白、大作はどれぐらい聞いていたんだろうか。「上海に連れてったところがあのざまだ」あたりからかな。なんにしましても、このシーンがEpisode 5の中でも名シーン中の名シーンであるのは間違いない。飯塚さんの激白は涙なしには聞けませんよ!
さて、大作出てこないんで真実のバシュタールはすっ飛ばしますが、ここのラスト、幻夜だけが知っているフォーグラー博士との最後は、なんというか鳥肌が立った。シズマ博士たちの裏切りにより、生き延びたものの、廃人同様になってしまった父が、ある日、エマニュエルの持ち帰ったシズマ・ドライブに、狂ったように取り組み、ついには「シズマを止めろ」という何とも解釈のしようがある遺言を残して亡くなってしまったシーン、この演出は音楽の効果が凄いが鳥肌ものだ。なにしろ事実を知ってるのは幻夜だけ、狂ってしまったのは果たしてフォーグラー博士かエマニュエルか、ラストを知っていると何ともそこらへんがいろいろ推測できるのですよ。フォーグラー博士の目的は結局、シズマ・ドライブの正常化だったわけだから、狂ったように研究に取り組んだのも復讐のためではなかったはず、となると「狂っ」ていたのはエマニュエルの視線で、シズマ博士やシズマ・ドライブへの復讐を心底願っていたのはエマニュエル自身だったのではないか。フォーグラー博士が最後になんと言ったか、なにしろ10年も前の話だ。エマニュエルにだっていろいろあったろう、ファルメールが国際警察機構に入って銀鈴となったように、BF団(しかし、幻夜を新参者と罵る声があるので、単に孔明にかくまわれていただけとか? その場合、アキレスも事情を知っていたのか?)にいたであろうエマニュエルにもいろんなことがあったはずで、いくら大事な親父の遺言だって一言一句正確に覚えていないかもしれない。つまり、フォーグラー博士の「シズマを止めろ」という話もエマニュエルの歪んだ考えがねじ曲げてしまったとか…考え過ぎかもしれませんが、ま、いろいろ妄想するもんです。
さて、大作語りを続けるわけでありんすが、先日、バシュタールの惨劇を初めて知り、さらに真実のバシュタールも知ってしまった大作。
でも大作のいいところはね、ぶれないところなんですよ。考え方が真っ直ぐ。まさに少年らしい少年。
父の遺言と言われて、ケースを手放しかける銀鈴。だけど大作が止める。Episode 4でも幻夜に影を縫い止められて動けないのを頑張ったように「渡さないで!」と幻夜を押し倒す。
その理由のなんて真っ直ぐなことか。
「銀鈴さんのお父さんがそんなこと言うわけないじゃないか!」
すごいよ、大作。きっと銀鈴だけじゃないんだろうね。戴宗や楊志や鉄牛や、Episode 4で戴宗が教えてくれたように、周りのみんなのことを君は真っ直ぐに信じているんだろうね。その信頼感のなんて清々しいんだろう。なんてまぶしいんだろう。
でも力がないから、あっさり幻夜に蹴っ飛ばされてしまう。
「何も知らない小僧」と言われて。でも、銀鈴は逃げることを選ぶ。一度は兄に渡しそうになったケースを持って逃げ出す(結果的に渡した方が彼女のためには良かったというのは言いっこなしだ!)。
追いかける幻夜。
またしても自分の無力さを思い知らされる大作だったが、腕時計に気づく。
この時計って24時間ですか? いまは朝の10時(幻夜が夜明けを指定したはずだから)? なんか見づらくないっすか、草間博士?
という話はさておき、大作は「僕に力を」と願う。まさにジャイアントロボがそうだな。
で、ロボを呼びながら走る大作。
走る走る。幻夜を突き飛ばして走る。銀鈴を吸い込もうとするギャロップに目もくれずに走る。
そこに現れるジャイアントロボ、上海で受けたダメージもそのままで満身創痍だが、大作が呼んでるこの時にどんぴしゃに登場するロボ。かっちょいい〜!
しかし、ロボの容赦ない攻撃に大作と銀鈴も落下、幻夜も落下、大作たちは一清道人と村雨に助けられる。
で、目覚めた大作が見たものは、カプセルに閉じ込められた銀鈴だった。そういや、このシーン、操縦機ないっすね。Episode 6でいつの間にはめたのやら?
Episode 6に続く。次もロボは封印されてるから出番は少ないなぁ。とほほ
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