今回は特別編ちゅうことで、大塚署長の過去にあった事件、アルベルトとの関係や、噂のショウタロウ少年が登場。
まず冒頭で、カナーリの崩壊で、大作とサリーが見知らぬ土地に飛ばされたように、皆、ばらばらに飛ばされたことが判明します。
で、大塚署長が現れたのは雨にけぶるロンドン。そういや、OVAでは北京とパリに支部があったんだけど、今回の国際警察連合はロンドン支部というのはないんでしょうか? ま、あったからって、素直に行きそうな気もしませんが。
しかも、なぜか、ゴミ箱と一体化しとります。そう言えば、初登場時にパトカーから手足がにょきにょき出てきましたが、今回もゴミ箱からにょきにょきです。
で、何者から逃れてゴミ箱に飛び込んできた少年に、昔、こんなことがあったな〜と思い出す署長。
そして登場するのがショウタロウです。なぜか青年ショウタロウと紹介され、じきに、彼が本当は少年探偵で、大人の姿になれることが判明。メルモかい、あんたは。
で、昼間から酒を飲んだくれていることをショウタロウに咎められた署長は、お宝があったとの情報に逃げ出します。しかし、大塚署長、ゴミ箱に飛び込んだ少年をかばおうとしたことといい、ショウタロウ少年を本当は可愛がっていて、ついからかってしまうように、かなり、ショタコンと見ました。監督のキャラが反映されてたり…?
しかし、赴いた屋敷で見たのは、警官たちがすべて倒された光景でした。
そこで会ったのが衝撃のアルベルトです。しかも半身に怪我負ってます! 火傷の痕か、なにしろすごい傷痕なんですけど、十傑衆たるもの、これぐらいで弱音を吐かないって感じです。つーか、痛みも感じてなさそうですが、そこは十傑衆のすごいところだってことで… で、アルベルトといったらパイプですな。OVAでも、ラストでパイプが砕けるシーンなんか、ぐっときたもんですよ!
今でこそ、サリーの父親として、大作にいらぬ因縁をつける馬鹿親父っぷりを披露しているアルベルトですが、いきなり大塚署長を攻撃しないところなど、意外と紳士っぽいのかな〜と思いました。十傑衆と九大天王がなぁなぁの仲だったというのは考えにくいので。あるいは、先に来て、事態を知っていたアルベルトは、休戦協定を結ぶことにしていたとか… 馬鹿親父のアルベルトからは想像できない冷静さです。サリーのことになるとたがが外れるんでしょう、きっと。「我が生涯、唯一の失策」だからな。それにしても、「唯一の失策」と語るのは、サリーをカナーリの生け贄にしてしまったことか、彼女をむやみに叱りつけた自分の厳しさか、ちと気になるところです(反省する視点が大いに異なると思います)。
で、BF団も倒されており、これが同士討ちだと見抜いたアルベルトは、大塚署長と手を結び、地下室を発見、乗り込みます。ところで、アルベルトの傷は「味方に不覚をとった」からだそうです! げいん! 意外です。この人にそんな人間的なところがあるなんて。いつもぴりぴりしてそうな気がしてたんですが…(CVが同じ秋元羊介さんなもので、つい、マスター・アジアとごっちゃに考えてしまいますな)
そういや、イワンを呼び出した時もそうでしたが、アルベルトはあんまり自分で手はくださないタイプと見ました。これは意外です。この人こそ、十傑衆ではいちばんの行動派で、部下にやらせるより自分でやった方が早いと考えそうなタイプだと思っておったんですが。あ、署長と手を組むのはあんまり関係ないか。
そこで2人が見つけたものは、財宝と、それを守る亡霊。
しかも、亡霊の手には大塚署長が探していた金田博士の遺産があるではありませんか! っていうと、やっぱり鉄人28号の操縦機なんだろうな〜?
しかし、この亡霊、手強いです。欲が強い者を操る力を持つと言い、見事に操られる大塚署長とアルベルト。この2人、煩悩の固まりと見ました。それを言ったら、十傑衆も九大天王も全部引っかかりそうですが… こんな罠を仕掛けた奴、恐るべしです。
亡霊に操られるままに殺し合いそうになる2人、そこへ、ショウタロウ青年が現れます。(アルベルトはいいから)って影の台詞が泣かせます。
アルベルトの撃った衝撃波を、青年体型から少年体型へ戻ることでかわすショウタロウ。どうも、このメカニズムが謎なんですが、そんなにほいほいと変われるのか? ま、この世界にあって、
体型を変えることができるだけの少年なんて、はっきり言って雑魚みたいなもんですが(←ビックリマンショーの連続で、ちょっとやそっとでは驚かないすれたファンの感想)。
で、ショウタロウには欲がなかったってんで、亡霊、あっさりと倒されます。ううむ、正義感の固まり、ショウタロウには、亡霊が引っかけるような欲がなかったようです。それはそれで、ちょっとつきあいづらい相手っぽいですけど。わしは、わりと欠点だらけの大作のが好きだったりするので、いい子ちゃんのショウタロウはいまいち… 「鉄人28号 白昼の残月」では、もうちょっと人間らしかったんだけどね。ま、キャラ的に少年探偵だしな。
しかし、ショウタロウは正義感があふれる余り、アルベルトにも銃を向けます。はっきし言って、そんな銃ぐらいで十傑衆が倒されるわけねーじゃん、と思いますが(ちゅうか、これでたとえ、ショウタロウが撃ったところで、アルベルトが倒されると思うようなファンは「ジャイアントロボ」読んでる中には一人もいないと断言してもいいと思いますが。このおっさんが、そんなただの少年の銃弾に倒れるわけねーじゃん)、大塚署長、彼をかばいます。戸惑うショウタロウの台詞から、ふだんの署長ならばしないような行動のようですが、「袖の下ぐらい置いていけ」とか言ってるんで、下心満々なのかも。でも、いつもなら、このおっさん、悪には容赦がなさそうです。人の傷口に平気で塩をすり込みそうなタイプと見ました。けっこう危険です。さすがは九大天王です…
ここで、大塚署長の過去話はおしまいで(どうやら、これがアルベルトと再会した時に、「わしとおまえさんの仲」とか言っていた事件だったのではないかと…。十傑衆と九大天王がそうそう共同戦線を張るとも思えませんし)、大塚署長と少年は追っ手に狙われますが、そこを影ながら助けたのがアルベルトでした。「これで借りは返した」とか言ってるアルベルトの律儀さが微笑ましいです(ちょっと小物っぽい気もしなくもありませんが)。
そして、大塚署長は大作とサリーを探しに行きます。
次号から、何編が始まるのか、とっても気になります。
ところで、今号の表紙は、「カナーリの牢獄」編に登場したキャラクターのほぼオールスターキャストでしたが、十郎太と健次も出てるのに、林冲と史進だけいないや… 残月はいたのに。
ロボとギルバートがさも戦ってるようなイラストですが、ロボがこんなにばりばり戦う日は、いったいいつ来るのだろう…?
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