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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第5回 鉄人対ブラックオックス

ぬこならぬ「ブラックオックス編」も今回が最後です。

オープニングではっきりと戦争が生み遺したものだと語られる鉄人や化け物さん。それが、この物語の核心でもあるので、そのような戦争の遺物は次々に増えていきます。そういう暗さを見せなかったのは「怪盗ブラックマスク編」ぐらいか。

ところで前回、突っ込み忘れましたが、不乱拳博士が呟いた「義久」というのは墓に刻んであった名前です。誰が刻んだんでしょうね、あれ? 博士なら、刻むよりも墓石に掘るだろうし。というか、墓石が破壊されていたのは誰がやったんですかね? 息子がぶち破って出てきたわけはなかろうし…

逃げ出した化け物さんについて警戒するよう伝える警察。「危険で凶暴」と言われてますが、実際のところ、彼は誰も襲ってないと思うんですが… 家は1軒ぶっ壊したけど…

それを地下水道で聞いていた村雨は、化け物さんのために医者(もぐりでしょうが)を呼ぼうとしていましたが、それどころではないと知り、荒療治に取りかかります。

その頃、不乱拳博士は警察に保護されることになり、敷島博士によって、決して化け物さんと出会わないようにと大塚署長に念を押されました。それは不乱拳博士の望むところではないはずなのですが、敷島博士って、とりあえず命優先な人ですよネ。まぁ、この物語では、たいがいの場合、それは問題を先送りしているだけだったりするんですけど。
しかも大塚署長には「訳は後で」とか言っちゃって、大塚署長もいい人だし、敷島博士とはとりわけ親しいので言うことを聞いてくれますが。役に立つかは別問題ですが。
「これでいい」と問題を先送りにしているだけとわかっていながら、呟く敷島博士。
その時、博士は正太郎に気づきます。
正太郎はまだ鉄人を見つめて、「どうしてこんなものばかり」と言ってます。よほど腹に据えかねるのでしょう。
そこに「仕方がなかった」と声をかける敷島博士。博士の知識を考えれば、戦犯になっていてもおかしくない身分だったりするんですが、「仕方がないで済ませるしかないこともある」とか言っているのは、自分だけ裁かれなかった(後の話でビッグ・ファイア博士に「うまくやった」とか言われてるんで罪を問われるべきところを免除されたと考えられます)ことに罪悪感を多少なりとも抱いているからでしょうし、金田博士とともに南方で鉄人の開発に携わり、その前には不乱拳博士の下にいたこともわかっている才人なだけに、言いたいことはいろいろあっても、たくさん呑み込まされてきたのだろうなぁと思ったりします。
でも、それでも納得できないのが正太郎の少年の部分です。そういう意味では、正太郎のポジションは大作と同じであり、それでも戦いに赴く少年たちというところにわしは燃えるんだろうなぁと思うのでした。
人間が人間を、それも死体を使って作るというおぞましさに、少年らしい真っ直ぐな心で正太郎は異議を唱えざるを得ないのでした。そして、それはどうしても鉄人、もう一人の正太郎へと還っていくのです。それは、どうしても会ったことのない父の愛情を疑う心にもつながってしまうのですが、そんな正太郎に敷島博士は繰り返し繰り返し語ります。金田博士が、どれだけ正太郎を愛し、失ったかもしれない妻子のことをどれだけ悲しんだかも。
そして、敷島博士は前々回ちぎった、不乱拳博士の研究の記録の1ページを正太郎に渡します。それを見て驚く正太郎。そこに書かれていたのは、あの化け物さんの素性だったのです。
そのことを知って、ますます嘆く正太郎。
正太郎の代わりのように、鉄人を流れる雨が涙のようでした。

ところが大塚署長への連絡で不乱拳博士が消えたことを知らされる正太郎たち。

大塚署長の警備の隙をついて、不乱拳博士は例のサングラスの男にさらわれたのでした。
「まさか生きていたとはな」と呟く不乱拳博士。
しかし、またオックスを使おうとする不乱拳博士に、サングラスの男は「その必要はありません」と答えます。
化け物さんを生かしておいて、次の戦争で使おうという魂胆らしいです。
「約束が違う」と驚く博士に「本国からの通達です」と答えるサングラスの男。
逆上した不乱拳博士は、男をナイフで刺しますが、逆に銃で撃たれてしまいます。

一方、うちに帰る敷島博士。大塚署長はいつも助手席で、運転するシーンは見なかったように思いますが、敷島博士は自分で運転します。
そろそろ夜中だろうに、皆さん、宵っ張りですネ。
そして豪邸に帰る敷島博士。後で出てきた家は日本家屋っぽかったのですが、このシーンだと西洋家屋っぽいです。どっちなんだ敷島邸…
その時、博士の車の前に飛び出してきた人物がいました。傷を負った不乱拳博士です。

その頃、村雨は化け物さんの銃弾を抜いてやっていました。ナイフをライターで消毒しながらの荒療治です。
痛がる化け物さんに「声を出すな」と言ったりしてますが、包帯まで巻いてあげてるんだから、親切なものです。
化け物さんの頑丈な身体に呆れたようなことを言って化け物さんが笑うと、「可愛くないと言ってるだろ」と、気味悪いから昇格してますし。けっこういい相棒になれたんじゃないでしょうか、このコンビ。まぁ、そんな可能性は1%もなかったんですけどね…
そして、化け物さんに事情を訊ねる村雨。化け物さんは一言も言葉をしゃべらないのに完璧な意思疎通だ…
ただし、化け物さんは説明できるわけではないので、村雨は正太郎からかっさらった鞄を見て、「第弐鉄人計画」の書類を見つけます。

一方、不乱拳博士を乗せて車を走らせる敷島博士。
思い出話、というか、過去話をする2人。長いつき合いですもんね。
不乱拳博士は、金田博士が担った鉄人を自分がやりたかったと言いますが、生物学にも精通していたため、第弐計画にまわされたのです。
でも敷島博士の話によると、第弐計画というのは人間の頭脳を参考に自分で考えるロボットを作ることでした。それが「京都編」のロビーに受け継がれて、博士は人造人間を作ることになったのか? ああ、戦局が敗色濃くなったために、手っ取り早い方を選択されたのか。それで残った研究は助手たちが継いだと…
そこで自分の罪を繰り返し繰り返し語る不乱拳博士。

また村雨に戻りまして、書類を読み終わったところのようです。一緒に行動している化け物さんが死体から作られた人造人間だと知ったのです。
そんな時、村雨の脳裏に蘇るのは家族を失った空襲の光景でした。

その流れを受けて、不乱拳博士の回想に入る、今川節の真骨頂ですな!

戦争のためと自分に言い訳をして、来る日も来る日も死体を切り刻み、人造人間を作ろうとした不乱拳博士。
けれど、成功を前にしてあてがわれた死体を見た時、博士は知ったのです。自分の犯した罪の大きさを。
だから、博士は敷島博士に手伝ってくれるよう頼みます。まぁ、知らない仲でもないんですしね。
敷島博士はこれを承諾しますが、不乱拳博士が化け物さんに与えた命令を知りたがります。「誰を殺すよう命令したのですか」と。
不乱拳博士は、これに「決まっておろうが」と答え、敷島博士もその答えは予想していたのでした。

けれどもその時、敷島博士の車を照らすライトがありました。
どうやら、それは敷島博士が不乱拳博士の安全を保証するべく、警察に連絡したためのようですが、不乱拳博士にとって、それは裏切りでしかありませんでした。不乱拳博士を助けようとする敷島博士の善意は不乱拳博士には通じず、「この手で償わなければならんのだ」とかたくなに言い張ります。
そして、ついに呼び出すブラックオックス。

また、ところ変わって村雨と化け物さん。第弐鉄人計画の書類を燃やしながら、村雨は化け物さんのことを知り、ナイフを向けます。
しかし、かつて正太郎に自分のナイフも人を殺せる立派な兵器だと言われた村雨は、化け物さんをそう簡単に殺せません。まぁ、向けても返り討ちが関の山でしょうが。

でも、とうとう警察の捜索に見つかってしまいます。
村雨はナイフを投げて反撃しつつ、化け物さんを逃がそうとします。「たとえ兵器として作られたとしても、生まれた以上、おまえには生きる権利がある!」と言って。どうしてそれを鉄人にも言ってやれないのか、まぁ、健次はブラコンだからしょうがないか…
しかし、そこに現れたのは鉄人28号。化け物さんをあっさり捕まえてしまいました。

一方、ブラックオックスを追う大塚署長と敷島博士。あれ? 大塚署長、車の運転できるんじゃん! 正太郎と一緒の時は、いつも運転させてるくせに。まぁ、あれは正太郎の車(しかもこの時代に左ハンドルというハイカラさ!)なんで、正太郎が「僕が運転します」とか言ってるのかもしれない… ということにしておこう。
同時に化け物さん捕獲の報も大塚署長に伝わり、「最悪の事態は避けなければ」と言う敷島博士。うーん… それが不乱拳博士がいちばん望んでいないことはわかって言ってるのか、敷島?
しかも、ブラックオックスと一緒だと思い込んでいる不乱拳博士は、そこにいません。

博士は… おや、ここは村雨と化け物さんが潜んでいた地下水道です。「まだ死ねぬ」と何度も呟く博士。敷島博士も傷の手当てぐらいしてやれよ…

しかし、何と言う僥倖、博士がたどり着いたのは、ちょうど鉄人に囚われた化け物さんがいるところでした。しかも上を見上げれば、鉄人と化け物さんがそこにいます。

ところが化け物さんは鋼鉄の檻に閉じ込められてしまい、鉄人にも匹敵する腕力の持ち主にもぶち破れません。

正太郎は意気揚々と大塚署長に化け物さんを檻に収監したことを報告します。大塚署長と敷島博士もこちらに向かっているとのことです。

化け物さんのところに向かおうとする不乱拳博士を止めたのは村雨健次でした。
不乱拳博士は一度は銃を向けますが、やっぱりピンクのスーツというのは特異らしく、敷島重工で正太郎たちとの間に割って入った村雨のことを博士は思い出しました。
村雨も「正太郎と鉄人には腹を立てている」と言います。
もうその時点で村雨には不乱拳博士を助ける気満々な気がするのですが、博士は改めて「わしを手伝ってくれ」と言います。「わしはあれを救ってやらねばならんのだ」と。
そして、鉄人ならば自分が抑えると言ったのは、ブラックオックスをこちらに向かわせているためでしょう。つまり、いると色々と裏も知ってるのでいちばんめんどくさそうな敷島博士に回り道をさせるのが狙いだったのか!

化け物さんは檻を破ろうとしますが、敷島重工の壁と違って、さすがに破れません。

その間に、不乱拳博士は化け物さんと自分との関係を語ったようです。
驚く村雨。

一方、正太郎は化け物に同情しつつ、よい子なんで檻は開けません。
そこにくだんの黒い霧が漂ってきました。
警戒する正太郎。
近づくブラックオックス。

そこに大塚署長と敷島博士も到着しますが、すでに不乱拳博士がブラックオックスと一緒ではなかったことには気づいた模様で、正太郎に「また博士にいっぱい喰わされた」と言ってます。
でも化け物さんがここにいるので不乱拳博士は近くにいるはずだと言う敷島博士。
大塚署長はブラックオックスの相手を鉄人、つまり正太郎に頼みます。

一方、村雨と不乱拳博士も共闘の準備は済んだようです。博士がブラックオックスを操り、その間に村雨が化け物さんを檻から出してやる手はず。ここで振り返った村雨は不乱拳博士と化け物さんに同情でもしたのでしょうか?

こうして始まるロボット大戦。

2体のロボットががっちりと組み合うと、なにしろ下が地下水道なもんですから、崩れちゃったりしてます。

「さすがは金田の作ったものだ」と鉄人を褒める不乱拳博士。でも「今度ばかりは遅れをとるわけにはいかんのだ」とブラックオックス、パワーアップです。そう言えば、この話に登場するロボットは自分の腕力で戦うばかりでジャイアントロボみたいな飛び道具は持ってません。まぁ、一体が持ったら、そういうのは威力合戦になっちゃうんだろうから、最初から封印したんでしょうなぁ…

しかしブラックオックスには鉄人の操縦電波を攪乱する黒い霧があります。
敷島博士が「電波妨害の対策は万全だ」と言っても、黒い霧そのものが鉄人とブラックオックスの姿を隠してしまえば、操縦者である正太郎には同じことです。

その間に檻に近づく村雨健次。

見えないことは不乱拳博士も一緒のはずですが、どういうわけか鉄人は一方的にやられてしまいます。博士のが上手いのかもしれませんし、命がかかってますんでのんびりしていられないっていうのもあるんでしょう。
そして不乱拳博士は語りかけます。「おまえは何も知らんのだ。戦争の闇のなかで何があったか、何がどうなったか」

その声を聞く化け物さん。
「おまえには忠告したはずだぞ。そんなものを持っていたら、いつかはこっちへ来ることになるとな。確かにわしも金田も時代の波に逆らうことができなんだ。いや、その流れに身を任せたと言っていいだろう。その結果がこの有様だ。だが、おまえは、今ならまだ間に合う。だから、わしに罪の償いをさせてくれ。頼む。わしは、この世に生まれてはならないものを…」と続く博士の独白に化け物さんは涙を流します。
そして響き渡る化け物さんの咆哮。

それを聞いた正太郎は「やっぱり」と言いますが、敷島博士はあくまでも拒みます。ということは、正太郎としては不乱拳博士の思うようにさせてやりたいけれど、敷島博士に止められてる?
そこに突っ込むトラック。もちろん運転しているのは村雨健次です。
大塚署長は警官たちを追わせようとしますが、間近で鉄人とブラックオックスが戦っているため、檻に近づけません。さっさとどこかに連れていけば良かったんに。

とうとう鉄人、ブラックオックスに倒されてしまいます。

「今度ばかりは邪魔はさせんぞ、金田〜」と叫ぶ不乱拳博士。しかし、こっちも重傷の身です。そろそろやばいです。
でも、そこに村雨が檻ごとトラックを移動させました。うむ、できた奴じゃ。

しかし、同時に博士はブラックオックスの操縦機を落としてしまい、オックスの動きが止まってしまいました。

でも、化け物さんも檻から出され、博士のもとへ向かいます。
そこに駆けつける警官たち。

ようやく化け物さんと博士が出会わんとしたその時、割って入ったのは鉄人の手でした。

村雨も警官に抑えられてしまい、これ以上、手伝えません。

村雨が博士と化け物さんを会わせようとするのは二人が親子だと知っていたからでした。そう、博士は自分の息子の死体をあてがわれた時に、その罪に気づいたのです。
でも、正太郎もそれは知っていました。義久、という墓石に刻まれた名前がそれです。不が名字なんですよ。日本人は世界でも名字が極端に多いらしいんですが、一文字の名字というのはなかなかおらんやろう… 地名だって、津ぐらいしか知らないし…
「なら、どうして?」と問う村雨に口ごもる正太郎。正太郎自身も納得していないのは、敷島博士とのやりとりからも明らかです。

正太郎がよそ見をした隙に、鉄人の手から脱出してしまう化け物さん。
涙ながらに化け物さんを迎える不乱拳博士。
化け物さんも涙涙です。

そして、ついに出会った2人は、化け物さんが不乱拳博士の首を絞め、不乱拳博士は化け物さんを撃ち殺すという悲劇的な最期を迎えてしまいます。
それは、さすがの村雨も予想していなかった模様でしたが、不乱拳博士にとって、この世に生み出してはいけないものを自分の手で片をつけること、それだけができる償いであり、同時に息子の記憶を持つ化け物さんに自分を殺させることこそが最大の願いだったのです。

それでも納得できない(殺し合いしかないのに)村雨に正太郎は「親子だからですよ」と言います。たとえ殺し合うしかないとわかっていても、二人は再会したかったのだと。自分も金田博士に会いたいのだと。
大人たちのなかで懸命に頑張る正太郎、いいですなv

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