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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第12回 ブラック博士の憂鬱

家弓家正さん登場です。一回限りの出番ですが、家弓さんらしい存在感で、この話もまた、この物語全体を流れる戦争が遺したものについて、その癒しがたい傷痕を露わにします。

前回までの「超人間ケリー編」で負わされたダメージを敷島重工で直してもらっていた鉄人からスタート。その修理光景を敷島博士と一緒に眺める正太郎。明日にはできるということで、正太郎は雨の中、珍しく車ではなく徒歩で帰宅かと思ったら、歩いただけみたいで車で帰宅です。ということは金田邸は敷島重工からけっこう離れたところにあるのか。

その帰り道、道ばたに止まっていた車で前に伏せた運転手を見つけ、様子を見に行きます。
運転手は若い男でひどい熱がありました。正太郎が話しかけると男は気づき、「赤死館、ブラック博士」とだけ言って、また気絶してしまいました。

ここでタイトル。

正太郎は近くの病院に男を運んだようですが、どうやって車2台も持っていったんだ? 歩いて車まで戻った? 最初に車を見つけたところは郊外っぽく見えましたが、それほど田舎ではないか、正太郎んちは。

そこに駆けつける大塚署長。夜間だというのに働き者ですネ。
男はまだ治療中の上、所持品に身元のわかるような物がありません。

その春霧病院に乗りつける一台の黒い車。「ここだ」と言った声で家弓さん登場 ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

一方、正太郎たちは担当医から男が正体不明の熱病にかかっていることを知らされます。医者は症状がひどく、知られていない病気だと言います。
大塚署長が助かるのかと質問すると、「とにかく手のつけようがない」とつれない返事です。
ところが、医者は彼が別の病院で治療を受けていると言います。それなのに、なぜこんなところに?

その頃、さっきの黒い車に乗っていたと思われる2人組が病院内に潜入していました。彼らは看護婦の目を盗んで患者を移動させるための台を運び出します。
そして、若い男の病室へ侵入します。

その間に病室へ向かう正太郎と大塚署長。正太郎は大塚署長に若い男が口走ったブラック博士という名前について話します。大塚署長には警察という強大な後ろ盾がありますから、その情報網は大したものなのです。そして赤死館という名も話す正太郎。しかし、大塚署長もとっさに心当たりはないようです。
もしかして、帰るところ?

若い男の病室へ向かう看護婦。しかし不自然な扉の開き方に彼女が中をのぞくと、男は2人組に台車に乗せられているところでした。
誰何した途端に飛び出す男たち。看護婦は悲鳴をあげます。

もちろん、それを聞き逃す正太郎と大塚署長ではありません。振り返ると階段をむりくり下りてきた2人組が廊下の反対側に逃げていくところで、それを看護婦が追ってきます。
患者、つまり連れてきた若い男がさらわれたことを知り、後を追いかける正太郎。その後を追、わないで署に連絡するという大塚署長。いいのか、正太郎に任せきりで。
2人組は救急車に乗って逃げ出します。
大塚署長は署に連絡し、春霧病院に応援を頼むとともに非常線を張るよう命令。署長の権力ぱねぇ…
そこに正太郎が追いかけてきて、パトカーで救急車を追いかける2人。
しかし、それを影から見ていた例の黒い車の男、つまり家弓さんは笑い声をあげます。
車の後部座席には簀巻きにされた人物がもがいていますが、これはさっきの患者では? では正太郎たちの追った救急車は空っぽ?

そうとは知らない正太郎たちは救急車を追い、応援のパトカーも追跡に加わります。

一方、救急車で逃亡する2人組、警察が予想以上に速く動いたことに戸惑っています。
しかも、前方を横切るトラックに救急車は川に飛び込んでしまいます。
この事故で運転していた鉄五郎という丸顔の男は死亡、もう一人、ちょっと年配の方が怪我をしましたが生き延び、逃げ出します。

大塚署長が言うには相方は橘銀治といい、金で何でもやるという雇われチンピラです。
しかし、救急車は囮だったことがわかり、正太郎はちょっとがっかりです。
2人は高見沢さんが調べた情報をもとに、とある村の赤死館という診療所に向かっていました。だから、それは診療所につける名前ではないというのに…
その村に着いた2人。赤死館というのは、古びた洋館でした。大塚署長、「似合っとるわい」じゃないよ、その名前…
表には「診療中」の看板が。

そこを訪ねた正太郎たちは「赤死館はここか?」と訊ねますと、待っていた患者らしい老人たちが「そうだ」と頷いた上、ブラック博士のとまで教えてくれます。
驚く正太郎にブラック博士が本名かは知らないが、そう呼んでいると答える老人。彼が村に来てから、もう2年になるそうです。
「医者もいない辺鄙な村にひょっこりとやってきて、親身になって治療してくれる」と、神様扱いです。
その言葉を証明するかのように診療室から出てきた男とのやりとりで、ブラック博士が「金なら要らんよ」と言っているのが聞こえてきました。
診療の順番に割り込む大塚署長。
カーテンを開けたのは異様な被り物をつけた人物でした。驚く正太郎と大塚署長。
ブラック博士は「戦争中、顔にひどい傷を受けた」と言って、覆面の理由を語ります。
しかし、大塚署長が戦争に軍医として行ったのかと訊くと、急に不機嫌な口調になってしまいました。
しかし正太郎は負けじと写真を見せ、知らないかと訊ねます。いつの間に撮ったのか、例の若い男の写真です。
ブラック博士は知ってると言い、「佐良」だと名前も明かします。まぁ、この人がさらったことはバレバレなんですが。そして、1週間前に彼を診察し、「風邪をこじらせた」と言うブラック博士に、大塚署長はさも疑わしそうな声をあげます。いい人なんだけど、化かし合いにはとことん向いてないですネ。
ブラック博士も気分を害したらしく、診察を理由にカーテンを閉めてしまいます。
まぁ、疑わしいのは見え見えですんで、正太郎も大塚署長もブラック博士への疑惑を濃くした感じですが。

早速、佐良青年の家へ行くと、1週間分の新聞がたまっており、近所の人から佐良青年の身元を聞くこともできました。
佐良青年は昨年、両親を亡くしたばかりだそうです。
しかも村は2年前から流行病に呪われていると言います。その病気とは高熱が出て、さんざん苦しんで死ぬという聞いているだけで悲惨な病気でした。実在の病気がモデルになってるのかいな。
ブラック博士もこれにはお手上げで村の人間が病に倒れていくのを見ているしかないようです。
しかし、それを聞いた正太郎と大塚署長は、赤死館、ブラック博士、それに熱病という今回の事件にかかわるキーワードが全てこの村に揃っていることに逆に確信を強めたようです。さらにブラック博士の登場と村の流行病が一致することも指摘する正太郎。
それで、正太郎が村に残って赤死館とブラック博士について引き続き調べ、大塚署長は銀治の行方を追うことになりました。というか、核心がここにあるのは間違いないんだから、いまさら銀治なんて追ったって些末事だろうに… あ! 正太郎は生身で来ちゃったんで、鉄人がいないのは困るから大塚署長を帰したのか。

やがて休診の札が下がった赤死館。その館の一室で顕微鏡をのぞくブラック博士。その傍らで眠っているのは佐良青年です。
「この実験体も駄目か!」と呟くブラック博士。佐良青年を実験体呼ばわりとは尋常ではないですネ。
そうとは知らずにブラック博士を「先生」と呼んで、助けを求める佐良青年。
その声を聞くうちに、ブラック博士はいつか戦地の病院に思いを馳せていました。大塚署長が指摘したとおり、ブラック博士は軍医としてジャングルに行っていたのです。
ところがそこにも佐良青年と同じように助けを求める傷病兵であふれていました。
ブラック博士は彼らに「みんな、助かるんだ。みんなで日本に帰ろう」と言っていましたが、こういう場合って、たいてい、一人を除いて全滅するんだよな… ブラック博士も自分の腕に注射をするのがやっとみたいで、一人ひとりの治療などどれだけできていたのかも怪しいものです。

その結末がどうしたのかは明かさないまま、正太郎に戻ります。
木をつたって、2階の部屋から赤死館への侵入を試みる正太郎。そこは見るからに子ども部屋っぽく、小さい子用のおもちゃが所狭しとあふれていました。
そのベッドに誰かが寝ているのに気づき、近づく正太郎。しかし彼は、そこにいた者を見て、息を呑みます。
その時、部屋に近づく足音を聞きつけ、正太郎は隠れました。やってきたのは、もちろんブラック博士です。
ブラック博士はベッドの人影に暗いことを謝り、蝋燭に火をつけます。「寂しいだろうけど、薬ができるまでの辛抱だよ」と話しかけるブラック博士を見て、ますます冷や汗を流す正太郎。
その時、開けっ放しの窓から風が吹き込み、ブラック博士は侵入者があったことに気づきます。
正太郎は洋服ダンスに隠れていたところをあっさり見つかってしまいました。

一方、東京に戻った大塚署長は敷島博士と会っていました。そう言えば、初っぱなで鉄人の修理が終わるとか何とか言ってましたな。それで操縦器を届けに来たのでした。

そこに電話の鳴る音とともに、警官隊に包囲される銀治。どこかのトンネルの手前で捕まってしまう銀治。

電話は、そのことを大塚署長に報せるものだったのです。

早速、大塚署長じきじきの取り調べが始まります。
ブラック博士の目的、何のために佐良青年をさらったのか問いただしますが、金で雇われただけだという銀治。うんうん、2人の素性がばれた時にそんなこと言ってたよね〜 つまり、銀治も鉄五郎もブラック博士のことなんか何も知らないし、ましてや佐良青年のことなんか知るはずがありません。大塚署長、とんだ無駄足。
しかし、銀治は赤死館という診療所でブラック博士が怪しげな実験をやっていると口にしますが、それも証拠があって言ったものとも思えません。まぁ、実際にやってるんだけどさ…

一方、見つかった正太郎は地下へ連行されます。大作と違って、わりと何でもできちゃう少年探偵ですが、全26話と話が長いせいか、けっこう捕まったり怪我したり多い気がする。
そこに寝ている、というよりベッドに拘束されている佐良青年。
そこで正太郎は事件の黒幕がブラック博士であることを察しますが、次の瞬間には頭を殴られ、気絶させられてしまいます。

正太郎が気がつくと、縛り上げられていましたが、それ以外は特に変化はなしです。
「おまえが逃げなければ、わたしの実験はあと一歩で完成していたのだ。おまえはもう助からん」と苦悩するブラック博士。
「実験も振り出しだ」と言うと、「こいつを使うしか!」と言ったこいつとは、正太郎のことでしょうか?
そこで正太郎は「実験が何か」と聞きます。2年前の熱病の流行とブラック博士の到来を問いただす正太郎。
するとブラック博士は、あっさりと村を実験場にしたことを認めます。はやッ! 辺鄙な村だったので外部との関わりが少なく、実験には好都合だったようです。
ブラック博士は検査と偽って、村人をわざと熱病に感染させていたと言います。そのことに気づいた佐良青年は、村から逃げ出したのでした。
正太郎はブラック博士を悪魔のような実験と責めますが、博士の脳裏に浮かぶのは、またしても戦場の病院の光景でした。
その時のことを語り出すブラック博士。食料も不足した南方というと、餓島と言われたガダルカナルか? まぁ、架空の戦場でしょうけど、モデルとしてはありかも。
食料も医療も、もちろん銃弾さえ不足していた日本軍。
そこに追い打ちをかけたのが博士の言う「悪魔」、熱病でありました。
部隊の兵が次々に倒れていくなか、ブラック博士は手を尽くしましたが(どうでもいいけど、この人、日本人なんだから、本名は黒なんとかさんとか言うのだろうな… それとも黒い覆面だからブラック博士と名乗ったのか…)、乏しい物資の下で、できることは大してなかったでしょう。熱病はまるで悪魔のように博士の努力をあざ笑い、兵士たちの命を奪っていったのです。ブラック博士にできたのは、兵士たちを苦痛から解放=安楽死させてやることだけでした。
ブラック博士を遺して、部隊は全滅してしまいました。
そこで試験管をぶっ壊してしまうブラック博士。
凄まじい戦争の記憶に触れて、さすがの正太郎も言葉がありません。
しかし、ブラック博士を襲った悪魔は、魔の手を執拗に伸ばしてきました。
10数年も経過して、今度はブラック博士が熱病に感染し、覆面で顔を隠さなければならないような症状を見せてしまったのです。覆面を取る博士に驚く正太郎。

東京で降っていた雨が、この村でも風とともにやってきました。
がたがた揺れる赤死館の2階の部屋の窓。

しかし、地下に下りちゃったもんで、大事なことを忘れているブラック博士は、さらなる事情を語ります。もうここら辺の展開てさ、次の第13話もそうなんですけど、全面的に矢島正明さん(「ジャイアントロボ The Animation〜地球が静止する日」の草間博士、「鉄人28号 白昼の残月」のナレーション」など、今川監督が大好きな声優さんのお一人だそうですv)の独白で話が進んじゃいまして、もう矢島正明劇場って感じで、わしも大好きな声優さんなんで、しみじみと切なかったですよ… で、この話も家弓家正さんの独白が多いもんで、家弓家正劇場だな〜と思いました、ということが言いたかったのでした。

さて、自分の症状が他の患者よりも遅かったというブラック博士。その分、顔に出てしまったのか? 佐良青年はそんな風には見えないが…
そして、熱病はブラック博士の息子にも感染したそうです。というか… そういう病気というのは空気感染が多いんだろうから、発病した時点で博士は伝染病棟に隔離されていなければならなかったのに、この病気のことを知っているのが日本ではブラック博士だけだったので、病身を押して研究を続けていたら、息子に感染させてしまったとか… それは、そもそもブラック博士の管理不行き届きなだけもしますが…

その間にもとうとう2階の窓が強風で煽られ、よりによって窓際に置いてあった蝋燭が床に落ちて火がつくという、本当に息子の心配しとんのかおらな事態に発生。博士… それは、いい歳こいた大人がやってはいかんよ…
ぬいぐるみだとカーテンだのシーツだのと、燃えやすい物が多い子ども部屋です。たちまち引火してしまいました!

その頃、ブラック博士の容疑を固めて、パトカーで村に向かう大塚署長たち。大塚署長は正太郎の無事を願いまして、その隣りに敷島博士です。

その間にも赤死館の2階から広がる火災。

それにも気づかず、話を続ける正太郎とブラック博士。
いよいよこの事件の核心に迫っているんですが、煙は1階の待合室まで下りてきてるんですが…
ブラック博士は、病気に抵抗するための抗体を作るため、大勢の患者に熱病を感染させていたと言います。
村人や佐良青年を熱病に感染させたことを正太郎が責めると、ブラック博士は「息子に何の罪がある?」と逆ギレです。確かに天然痘とか、わざと弱い菌を感染させて、抗体を作らせるというのは実験ではなく、治療としてやってきてますが、それで何人も殺していいという免罪符にはならんやろう、いくら何でも…
しかし、息子を救うためなら手段は選ばないと言いつのるブラック博士。「地獄に堕ちても本望だ」って、熱病にかからせられた人たちだって、地獄だったんじゃないのかな…
ところが、ブラック博士は数々の犠牲の上に、佐良青年に抗体の兆しを発見しました。しかし、彼が逃げ出したことで抗体は消滅(って、さっき言ってた)、望みは失われてしまったのです。
それでも正太郎が佐良青年を救うよう懇願すると、ブラック博士は「あの男はもう末期だ」と言って、見捨てるような物言いをします。
しかし正太郎は医者として最善の手を尽くすべきだと逆に説教。捕まえられているっていうのに強気だなぁ…
その時、佐良青年がうめき声をあげました。その姿に、ブラック博士が救えなかった同じ部隊の兵たちが重なります。これは… 憂鬱どころではなく、ひどいトラウマだろう…
ブラック博士は、そこで正太郎から手を放します。
「医者の心が残っているのなら、彼を救う義務がある」と、またまた説教に入る正太郎。
ブラック博士の脳裏にまたしても浮かぶのは、助けを求めたのに苦痛を取り除くことしかさせてやれなかった兵士たちの断末魔の姿です。それは辛い… あまりにも辛いよ、博士…

しかし、それにはまだ続きがありました。
そもそも安楽死を言い出したのは、兵士たちの方だったようです。苦しんで苦しんで死んでしまう病気に、せめて楽な死を遂げたい。自分たちはここで死んでしまうけれどブラック博士には生きて日本に帰ってもらいたい。それが、彼らの託した思いだったのでした。
けれどもブラック博士はそれでも熱病と闘いました。兵士たちを助け、ともに日本に帰るという目的を果たすために。
しかしブラック博士にはわかっていたのです。医者として、彼らを救う手立てもないことも。

結局、ブラック博士は佐良青年を治療しますが、正太郎の「助かったのか」という問いには「苦痛を引き延ばしただけで抗体がなければ、彼は助からない」と答えます。
ところが正太郎が「少し顔色が良くなった」と言いますと、驚いたブラック博士、顕微鏡をのぞきまして、驚いたことに赤くて細長い細菌が消えて、黒くて細長い菌だけになってました。諦めたはずの佐良青年に抗体ができていたのです。
正太郎は喜び、ブラック博士もこの奇跡に驚くばかりでしたが、時すでに遅く、とうとう煙が地下にまで下りてきてしまいました。
ブラック博士は急いで上に向かい、正太郎も縄抜けに懸命です。
しかし、坊やの部屋は火の海、ドアノブに触ることもできないほど熱くなっており、それでもブラック博士は扉を蹴破って中に飛び込みました。
それでも寝たきりで動かない子どもは、その力さえないほど重症なのか、あるいは…
正太郎も縄抜けして、2階へ上がりますが、倒れてきた木材に邪魔されて、子ども部屋には入れません。
正太郎が見たのは、子どもを抱いて嘆くブラック博士の姿。しかし、ようやく顔を明らかにした子どもはすでにミイラ化しており、とても生きているとは思えないものでした。
地下に戻った正太郎は佐良青年を逃がそうとしますが、ここも煙で満たされてきており、ブラック博士が使っていた薬品に火がつき始めてしまいました。

その時、天井を破るものがあり、巨大な鋼鉄の手がのぞきます。大塚署長と敷島博士が鉄人も連れて来てくれたのです。
ベッドごと佐良青年を助ける鉄人を操縦していたのは敷島博士でした。ベッドにしがみついて、一緒に脱出する正太郎。
操縦器を敷島博士から受け取って、正太郎はブラック博士も助けにかかります。
しかし、それを拒絶するブラック博士。博士はこのような事態に陥り、ようやく己の罪に気づいたのです。息子を助けるために大勢の村人を苦しませてしまったこと、息子の死を認められなかった自分の愚かさ。
佐良青年の抗体があれば助かると言って、ブラック博士は鉄人を見ます。その鋼鉄の姿はまるで博士を哀れんでいるかのようでした。
「でも気をつけろ、同じ穴のムジナということもあるぞ」と忠告を遺して、炎に呑み込まれるブラック博士親子。
まるでブラック博士の罪も呑み込むように、火は赤死館全体を燃やしていくのでした。

次も1話完結で「光る物体」。個人的にこれと「京都編」がいちばん好きや〜

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