たきがはが「ジャイアントロボ」でいちばん好きな大作少年は、どーしてもロボとセットで考えがちなんであるが、意外にもたきがはがのっくあうつされたのは、ロボと一緒の時ではなくて、Episode 5からあふれる大作の少年らしさである。
「ジャイアントロボ」のサントラはたきがはお気に入りのB.G.Mであるが、先日、1〜7までえんえんと聞いていて、ふと口ずさむのは「ビッグファイアの出現」というテーマ曲。これは、「ガンバ」後、しばらく何もアニメ見てなかった(単に新たにレンタルしたり買ったりしなかっただけで、うちにあるのは「Gガン」「ロボ」「ガンバ」だけなので、その3本を見ないと何も見ないのだが、「Gガン」と「ロボ」は何度見てもいいんだけど、毎日見るものでもありませんし)けど、サントラは聴いてるわけで、で、「ビッグファイアの出現」ちゅうのはすごくかっこいい曲なんだが、実際にかかるのはEpisode 5のエンディングとEpisode 6で偽ビッグファイアが出た時だけなもんで、じゃあ見るとしたら、この前、鉄牛の血の告白とそこに続く大作の戦いのシーンが見たくてEpisode 5を見たので(ブログには書かなかったが)今度は十傑集がむちゃんこ格好いい(個人的にはアルベルトが一番で次点が樊瑞、カワラザキのじいさまと素晴らしきヒィッツカラルドがお気に入り)Episode 6を見ようかいのぅということになって、Episode 6を見たわけなのであった(長い文だ)。
で、Episode 6で何が好きかと言ったら、初登場の十傑集も好きなんだが、なんといっても、タイトルに書きましたように、少年要素のあふれまくる大作のシーンなわけである。それも、十傑集、マスク・ザ・レッド&ビッグゴールド、素晴らしきヒィッツカラルド(この人の何が好きって、指ぱっちんしてるポーズが無意味におされなところだ)、直系の怒鬼&血風連が襲いかかってきて、大作は封印されていたロボに命令をくだし、ビッグゴールドを追い出そうとし、自分は銀鈴を助けに、か目覚めさせに走る。そこに素晴らしきヒィッツカラルドが現れ、「手伝ってやろうか。ただし真っ二つだがね」と大作危機一髪のところへ不死身の村雨健二が割って入り、十傑集の襲撃前、大作と村雨が犠牲がどうこうという話をしていたところの続きをまたしちゃう、というシーンなんである。そして、幸せのためになら何度でも犠牲になってやるさと言い、銀鈴もまたその犠牲だと考えればいい、と言い切るニヒルな村雨に反発する大作。その台詞がいかす。Episode 5の鉄牛血の告白にも匹敵する、山口勝平氏の熱演である。
「あなたの言うように銀鈴さんを犠牲にしてまで戦うのが大人なんだったら、僕は、僕は、大人になんかなりたくありません。ずっと子どものままでいい。僕はこのまま、父さんを信じて生きていきます」
カットはコールドスリープさせられている銀鈴を助けようとロボを封印していた鎖の破片でケースを殴る大作の図。ほっぺの赤いのはヒィッツカラルドの指ぱっちんの余波(この直前のシーン、ヒィッツカラルドが指ぱっちんで村雨を切り刻んでいるのであるが、コマ送りで見ると、いちいちポーズとってるのがいかす)。
で、この台詞は、その前のシーンで村雨に「もしも草間博士が世界征服のためにロボを作ったとしたらどうする」と訊かれて、「僕のお父さんがそんなことをするはずがありません」と答え、「子どもだな」と皮肉られたのを受けているわけである。
で、大作語りなんで、Episode 5からも引用。
幻夜の人質にとられたものの、鉄牛と銀鈴によって助けられた大作は、幻夜ことエマニュエル=フォン=フォーグラーから、バシュタールの惨劇の真実を知らされ、さらに銀鈴ことファルメール=フォン=フォーグラーも知らなかった、フランケン=フォン=フォーグラー博士の死と遺言を知らされる。父の遺言についアタッシュケースから手を放す銀鈴、大作の絶叫に銀鈴はまたアタッシュケースを握り直す。すかさず大作は幻夜に飛びかかり、大作が「銀鈴さんのお父さんがそんなこと言うわけないじゃないか」と言い、力の差で幻夜に払いのけられちゃうんだけど、銀鈴は逃げ出し、手を伸ばした大作は腕のロボの操縦機に気づく。
ここらへん、確かに大作は幻夜の言うとおり、「何も知らない小僧」であり、実際、彼は知らされるまでバシュタールの惨劇そのものを知らなかったのであるが、知らされても、真実を知らされてもなお、銀鈴と、その父に向ける信頼、「銀鈴さんのお父さんがそんなこと言うわけないじゃないか」と言い切る強さは、やはり大作の少年という要素が前面に出されたシーンであると思うのである。
大作と幻夜は同じように父の非業の死と遺言、大きな物を背負わされたという点ではすごく似ているキャラなのであるが(制作陣も当然、意識していようし)、Last Episodeで明らかになったように「お父さん、どうして僕にこんな恐ろしい物を残したの」と言ってしまう子供っぽさを秘めた幻夜と、いっそ少年のままでいたいと言ってしまえる大作は、目的がはっきりしている草間博士と、どー見ても狂人にしか見えないフォーグラー博士というあまりに大きな違いはあるものの、まったく反対のキャラでもあり、アンチ大作としての幻夜は、その最後を知っているだけになんちゅうか哀しいキャラでもある。それだけに「兄さん、灯りが」「きれいだ。良かった、本当に良かった」(この台詞、いささかうろ覚えですが)と言って悲劇の兄妹、エマニュエルとファルメールの台詞で閉められるラストは、物悲しくもある。

で、カットはギャロップに吸い込まれそうになる銀鈴を助けに、ジャイアントロボを呼ぶ大作が幻夜を押しのけて銀鈴のもとに走るところ。
で、Episode 6で、「銀鈴を犠牲にするのはおかしい」と言うのが大作の主張なので、彼女の大テレポートで聖アーバーエーに至った梁山泊の面々が、銀鈴を助けようとせず、大怪球を迎え撃とうとするのに異論を唱えるのはありだな〜と思う。しかし、いくら呉先生が対抗策を思いついたとは言っても、しょせん付け焼き刃なのも否めない話で、「銀鈴さん、ごめんなさい」と言いながら、ついにロボとともに大怪球と戦うところを決意する大作にまた胸を熱くするのであった。ここらへんからの流れ、すごい好きなんすよ。すんでのところで大怪球を止めるジャイアントロボが現れ、まさに史上最大の決戦、ロボのもとに向かう大作とそれを助けるエキスパートの面々、という展開の熱さは、まさに大団円たるエピソードに相応しい。ちゅうか、たきがは、「Gガン」といい「ロボ」といい、こういう展開、主人公のもとに駆けつける仲間たち、という展開が大好きなんである。しかも「Gガン」にはシャッフル同盟に続いてガンダム連合という二度おいしい展開が待っているのが最高に良い。さらに「ロボ」には倒れた戴宗や楊志まで駆けつけるわ、Episode 5で倒されたと思った鉄牛が土壇場で大作を助けるわ、という展開に加え、最後の最後、ロボの中から草間博士が手を伸ばすというシーンが好きですな。大作がお父さんに寄せる信頼の厚さが伺えるシーンですよ。しかもこの後は衝撃のアルベルトの復活も待ってるしな。
しかし、大作の少年らしさ、12歳にして世界最強のジャイアントロボという兵器を持たされてしまった特殊さ、他の誰にも分かち合えぬ苦悩ちゅうのはEpisode1〜4にも描かれているので、そのうちに紹介したいと思う。Episode1で、銀鈴とのデートを断って、一人ロボを磨く大作なんか
胸きゅん(死語)なシーンですもんな!
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