日本一の江戸彼岸桜を見に行くのにBGMを「ジャイアントロボ Last Episode」にしてぶいぶい山道を走っておった。ら、iPodちゃんのバッテリが途中で切れやがって、「史上最大の決戦〜聖アーバーエー紅に染まる時」といういちばん燃える展開のところで再生が終わってしまったのだ。
で、もともとロボのサントラはなにしろ、Gガンと並んでたきがは二大BGMとなっているので聞けないのはさみしいのだが、聞くたびに「う〜ん、久しぶりに見るかなぁ」と思って、あんまり頻繁に見るのももったいないような気がして、あんまり見ていなかったのだ。最近、Aチーム見てるしね。
でも、やっぱり途中で切れてしまうと見たくなるもので、いちばん好きな話でもあるし、久しぶりにDVDをセットしたのであった。
なぜ、見るたびに泣けるシーンが増えるのか。ロボのもとに駆けつける大作を援護するエキスパートたち、のラスト、鉄牛の復活と、戴宗と楊志の幻の復活のシーンはいちばん最初から泣けるシーンであるのだが、今回は村雨健二と銀鈴の別れのシーンで泣け、ついに大作が立ち上がり、大怪球に反撃するロボというシーンでも泣けてしょうがなかった。たぶん、いろいろと見たり書いたりしてるうちに、各キャラに対する思い入れちゅうもんがだんだん増えてきたからなんでしょうな。
たきがは、ロボの誰が好きかって1位と2位は不動ぽいんですけど、3位が最近、戴宗から鉄牛に移りつつあります。Episode 5の鉄牛のせいでしょう。あの鉄牛を想定して最初のEpisode見てると、鉄牛可愛いと思いますもんね。いや、もともと「水滸伝」でも李逵(鉄牛のオリジナル)がいちばん好きなんすよ。なんでだ、面食いなのに。基本的に鉄牛と同じ路線で、兄貴と慕ってるキャラがいる。でも、最近、「水滸伝」読んでないしなぁ。すっかり鉄牛が李逵を食っちゃった感もあるかなぁ。鉄牛いいよね、鉄牛。そう考えると「鉄腕GinRei」でラスト、大作を怒る鉄牛というのはあり得ない展開なんですな、ほんとは。だって鉄牛が大作に優しくなるのって戴宗が死んでからですもんね。
閑話休題。
村雨健二と銀鈴は、「素足の銀鈴」を除くとほぼこのEpisodeだけという二人の仲を示唆するシーンであるのだが、銀鈴をただ一人「ファルメール」と呼ぶ村雨が、他の誰にも見せない優しさと、彼に「おまえは間違っちゃいない」と言われて顔を輝かす銀鈴の、前のシーンから続くいまにも消えてしまいそうな、彼女に待つ悲劇的な結末(何も兄貴に撃たれるだけが悲劇じゃないと思うんすよね。やっぱり銀鈴の命がけのテレポートというのは国際警察機構にとって起死回生の大逆転であったわけだけど、どうしても銀鈴という犠牲は払わなくちゃいけないわけだし)を予想させるに十分であり、いままで7つのEpisodeを積み重ねてきて、最後の最後、こんな土壇場でなければ巡り会うことのできなかった恋人たち、しかも村雨の言うように「おまえはそっちで俺はこっち」と二人を隔てるバリア、そして村雨の言う「いつかまた会おう。そうだ、俺が死ねるその日がくれば」にまで続くニヒルそうでいる言葉の切なさよ。いいよ、村雨健二。しかし、次のEpisodeでは何もなかったかのように復活していてほしいなぁ。
で、その直前、ロボを助けに行かない呉学人の作戦に異を唱える大作をはり倒す黄信。ええ、黄信てキャラ紹介だと「静」って書かれてるんですが、わし、これを見る限りでは「動」だと思うんすけど?
でも、このシーン、好き。大作に優しかった戴宗、きつかった村雨(ちゅうか、あの人は銀鈴以外は誰に対してもああな気がするが)に対する第三の立場、大人って大人ってな黄信、好きですわ。なんちゅうかね、大作の気持ちもわかる。銀鈴を助けなきゃ、という彼の気持ち、わかる。でも説明するよりも早くまず一発、という黄信もいいんす。後から解説してくれるんだけど。それでも決心のつかない大作に剣で一閃、「この場から逃げることあいならん!」ときたもんだ。で、剣を突きつけられてにらみつける大作。
ぴゅーぴゅー 男の子だね。この後は大怪球が通り過ぎるのも「ぼく、わかんない」って顔で見送ってたのに、ここでは泣かない。泣けない。はっ倒されても剣を突きつけられても泣くわけにゃいかない。こういうところ好きなんすよ。
しかし、世界中のシズマドライブが止まったいま、人類最後の希望となった聖アーバーエーのピンチについにロボ登場。たまらん。燃える。まさに「ジャイアントロボ」だ。ロボ最大の見せ場だ(最後、衝撃のアルベルトにかっさらわれたという意見もおありでしょうが、ロボと大作の頑張りがあってこそのアルベルトの登場だ)。一度は上海にて破れた大怪球を押し返すロボ。その猛攻に再度倒されるも、大作が駆けつけ、二人で最後の反撃、アルベルトの登場、大怪球への最後の総攻撃ときたひにゃあ、燃える燃える燃え上がる。これでもかこれでもかとたたきつけられるクライマックスに継ぐクライマックス。その始まりがロボの反撃。
この時、「ごめんなさい」と謝る大作に思わず手を止める幻夜、いい奴だよね、幻夜。でもフォーグラー博士のことを言われると怒っちゃうんだけど。
さんざん語ってるんで、アルベルト復活のシーンは割愛。好きなんすよ。衝撃波出して、樊瑞が喜ぶじゃないですか、「アルベルト、生きておったか」って。その前、アルベルトが余裕ぶっこいて葉巻に火をつけちゃうシーンなんか馬鹿受けしたもんね。格好良さに同居するおしゃれさ。これがアルベルトですよね。
で、ラスト、たきがは、初見で大作が走ってきて、「たたけ、ジャイアントロボ」というこのシーンからロボ好きなんすけど、まだキャプチャーしてなかったんで、実は最後のシーンからご紹介。
格好いいでしょ? 大作が実はロボにつかまってて、とロボの目のアップから顔、バストショット、全身が写るこの一瞬のシーンがですね、もう
ロボ格好いい! と軒並み顔を揃えた親父たちを差し置いて、ロボに燃えさせてしまったわけですからね。あ、でも、個人的にはEpisode 5で、GR2と戦う時に海に潜ったGR2をロボが探すシーン、視線右と左のロボが写されるだけなんすけど、なんか妙に人間くさくて好きなんですわ。ロボが大作の言うことに反応する「がおーっ」って声とか。あれ、だれか声あてたんですかね? それとも効果音? あの、なんちゅうか、妙に機械くさくないロボの応答が好きなんす。そういえば、たきがははゴジラも「ぎゃおぉぉぉん」って声が好きなんですけど、最後、音が上がるといいますか、変調するところがいつも好きなんすね。もう単に「ぎゃおおお」じゃゴジラじゃねぇと。あの妙な癖がやっぱりゴジラだよねっ
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