家康の足軽軍に紛れた助左は、秀吉の甥の秀次を助け、秀吉の本陣に戻る。そこで千宗易と再会した助左は、後日、堺の店で宗易に訪ねられ、安南に売ろうとしていたという品々を呂宋の品と交換してもらったばかりか、納屋姓と、屋敷も宗易から譲られる。宗易は秀吉に請われて大坂へ行くので、堺を去る時は商人を辞める時だと決めていたのだと言う。剃髪姿の宗易は助左に「これからは納屋助左右衛門と呼ばねば」と言うのだった。
助左にとって、商人としての生みの親が今井宗久ならば、育ての親は間違いなく千宗易だと思います。作中ではどうやら17年前の出来事になったそうですが、「商売には工夫が大事」と言われたことをずっと覚えていて、助左は生かそうとしてきたようです。で、そんな助左を影ながら見守ってきた宗易は、堺を去るにあたって、助左こそこれからの堺を頼むに足る人物と見込んで、「堺を頼む」と言って自分の全てを譲っていったのでした。おお〜 ここから助左、助左右衛門になります。
さて、そんな助左に思いを寄せる美緒ですが、ここに来て、兼久が改名し、今井の大元になると言い出します。やっぱり、兼久って裏助左ですな。前の話で、「嫁に商売の口出しはさせない」と言ってますので、その決意表明の意味でも、実権を握りたかった模様です。
で、助左の呂宋の品が売れないのを知っていて、助左をからかう兼久、もとい宗薫、さすがの助左もいい加減に自覚したようなので、今井に協力するのは断ります。
しかし、そういや、宗易って、会合衆だったんですけど、そういう地位も助左って譲り受けたことになるんでしょうか? それとも、単に宗易の会合衆の地位がなくなっただけか? 単純に跡継ぎというわけでもないので、なくなっただけでしょう。宗薫、助左にでかい顔をできなくなるわけだし。
ところで、もう1人、助左に思いを寄せる女性がいます。桔梗です。うーむ、これは桔梗の方からアタック(←死語)したのか〜? 助左にとっちゃ、歳の離れた妹ぐらいの感覚だと思いますが、堺に帰ってきた助左たちを迎える美緒たち今井家の人間と桔梗と銭丸を見るに、桔梗、美緒を恋敵と目しているっぽいです。
それで宗易、これからは千利休と改名するんでしょう。しかし、この人、いずれ、秀吉に腹を切らせられます。こうして見ていると、実は助左と並んで、宗易ってあんまり変わってない人物です。かつて、信長の堺包囲を解除するために茶壺を差し出した宗易です。秀吉にも同じ調子で仕えて、秀吉の怒りを買ったんだろうな〜 ただ、このぶれないキャラというのは、宗久が最初、大物に見せておいて、だんだん小物っぷりが目立ったり、けっこう気のいい奴だった秀吉が天下人になるにつて、けつの穴が小さくなっていったりしたのを思うと、なかなか好ましかったり。そういう意味では信長と近いなって気もする。
どーでもよくないのですが、登場しないのに五右衛門のキャストって、がっかり。
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