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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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世界の合言葉は森

アーシュラ=K=ル・グイン著。小尾芙佐、小池美佐子訳。ハヤカワ文庫刊。

植民惑星ニュー・タヒチで、地球人と現地人の通称クリーチーとの対立を描く表題作と、辺境の植民惑星での入植者と非暴力主義者との対立を通して、1人の少女の成長を描く「アオサギの眼」を収録した1冊。

対立する側の地球人、入植者がそれぞれ暴力的な男性というのは、どこかステレオタイプな印象を受けます。ル・グインさん、フェミニストなんで、暴力=男という構図が見えるというか。で、対するクリーチー、すなわち現地のアスシー人、非暴力主義者の側には女性の指導者がいるというのがますます象徴的っていうか。この時代(二作とも1972年の作)はそこまでフェミニストではなかったはずなんですが、その萌芽があるっていうか。しかし、世界の歴史を見ても暴君というのはたいがい男性なわけでして、まぁ、それも無理ないわって思いますし、わしも一応、女なので、その気持ちはわかるわっていうか。

読んでいた時に、アスシー人というのは、要するに毛むくじゃらの現地人なわけなんだよな〜と思っていたのですが、どうしたわけか、毛の生えたもっと可愛らしいヒューマノイドが思い浮かんで、あれはなんでだったのか、まぁ、それはそれでいいんだけど。身長も人間の半分くらいとか言ってたし。

古典的なSFです。

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