五右衛門から美緒に引き合わされた助左右衛門は、事情を知って千利休に助けを求め、美緒を翌年の秋まで匿ってもらい、呂宋に逃そうとする。美緒は、堺の会合衆を始め、秀吉の部下も追っていた。助左右衛門は秀吉から、大坂の町を救った褒美に、大名にならないかと誘われるが、これを断り、小西行長から千石船を与えられる。そんな頃、家康がついに上洛し、秀吉の軍門に降る。また、堺の代官所が出火し、松井友閑に変わって、石田三成が代官となった。そして秋、ついに助左右衛門が呂宋に出発する時が来、美緒も同行するが、三成に見つかって、その知らせは秀吉にも伝わり、助左右衛門の船を大坂よりの軍船が追いかけてくるのだった。
千利休に秀吉、「本当にほしいのは美緒ではないだろう」と言われてます。半分くらいは本当のようです。まぁ、美緒を餌に、堺の堀を埋める口実を作り出すことが狙いというのがもう半分、で、堺の代官所の出火もそれに利用されて、さらに宗薫のせいにされております。宗薫、呑気に火事見物などしとりますが、ピンチです。
しかし、秀吉としては、再三の伺候を断った助左右衛門にいよいよ敵意を燃やしつつあるようで、美緒と助左右衛門が呂宋に逃げるのを見逃す気もないようです。しかも、ここに来て、気のいい武将だった三成もすっかり豹変、「助左、おまえが裏切るとは思わなかったぞ」とかつぶやいているのを見るに、出会った頃の面影はありません。助左右衛門に甘い顔してたのも、味方だと思っていたからだったようです。まぁ、出世競争の激しそうな秀吉の近事をずっと務めてる三成ですんで、猜疑心も強くなきゃやってらんないってこともあるんでしょうけど、それにしてもここまで変わっていたのかと思うと、ちょっと驚きです。
で、三成から報告がいって、秀吉、助左右衛門を船ごと引き止めると利休に宣言します。追いかけられたところで次回に続く〜
さて、前回、美緒を五右衛門がさらったわけですが、助左右衛門、彼女を匿うことにします。いや、もしかしたら、今井家に返すかも〜とか思ってたんですけど、事情が事情だけに、とうとう助左右衛門も思い切ったようです。良かった良かった。で、千利休に「堺を守ってくれ」と言われたってんで、利休に美緒を匿ってとお願いします。なかなか知能犯ですかな。しかし、最後の最後で三成の間者に見つけられちゃうあたり、やっぱりお間抜けな助左右衛門です…
で、千利休の話から、まだ堺の会合衆の一員であることが判明。堺に住んでなくても、商人でなくてもなれるものなんですね、会合衆って。こりゃ、助左右衛門が会合衆になることは永久になさそうな予感です。
ところで、久々に、というか9年ぶりに登場のモニカちゃん、の幻に苦しむ五右衛門。この展開、どういう伏線? 五右衛門がいまだにモニカのことを忘れられないってこと? そのために美緒を助けたってこと? ちょっとよくわからんシーンです。何でモニカがいまさら? 五右衛門がいまだに妻帯してないってだけではいかんのか? 後で何か意味を持ってくるのか? 五右衛門の良心ってことか?
そんな五右衛門ですが、秀吉の黄金の茶室を盗む気は満々です。助左右衛門と一緒にいる時は昔の五右衛門ですが、野盗の頭になった五右衛門には凄みがあります。今は無理だけどそのうちに、と誓う五右衛門。どうやら秀吉は嫌いのようです。まぁ、見てると秀吉、品ないしな。権力欲も強すぎるし。しかし、信長が生きていたら、ほぼ同じルートを辿ったような気もしますんで、秀吉1人を責めるのもどうかって気もしますが、信長には気品があったってこと? 五右衛門にゃ関係ないわな。
しかし、五右衛門の配下に、おねえ言葉っぽいので話すおっさんがいるのですが、あんまりおかまっぽくもないし… まぁ、色んなキャラがいるってことだな!
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