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山本おさむ著。戸部良也原作。双葉社アクションコミックス刊。全10巻。

この巻から8巻にかけて試験試合となる南星高校戦です。福里に気を遣ってというより、伊波先生の言葉を借りれば「健聴者の一方的な思い上がり」ともとれる危険がないかどうか確かめるための試合ですが、それだけに南星高校以外にはどこも引き受けなかったと監督が言ってます。これに反発した生徒たち、野球部のレギュラー部員で、この年の沖縄地区大会の準優勝校ですが、福里が1年生だけならば自分たちも1年生だけでと言うのを聞いて、伊波先生はレギュラーを出してくれと言います。南星高校は驚きますが、実際にレギュラーを投入、準優勝まで行った実力を福里に見せつけ、たたき込みます。この監督が、また男気のあるところを見せてくれまして、20点以上も取って「こんな辛い試合はいやだ」と言う部員に、「あいつら(福里)はもっとつらい。でも福里は決して試合を投げ出すわけにはいかないし、加盟を諦めるわけにもいかない。でも彼らは自分たちが決してギブアップしないということを示すしかない。その彼らのつらさを通して、自分たちもまた福里が何を言おうとしているのか聞け」と諭すのです。かっこええ。

また退院した光一が野球部に復帰。3塁コーチャーやラインマンなど裏方ですが、武明たちには大事な仲間の復帰で心強かったことでしょう。

一方、2巻から明らかにされているものの、具体的にどんなことかわからない知花の両親への思いは、この巻でようやく出てきます。彼女は両親、特に母親との苦しい訓練の末に健聴者のように話すことができるようになりましたが、野球部のマネージャーになってから初めて家に福里の生徒を連れてきました(とお姉さんが言ってる)。そして、その時に手話を使っていることを母親に咎められ、読唇術による口話法には限りがあることを訴えます。しかし娘が「普通じゃない」ことにこだわる母親に、知花は「お母さん 恥じてるの?」と問いかけ、母親に打たれてしまいます。
どうやら、彼女が両親を嫌いだと手話で言っていたのはここら辺に事情がありそうですが、残念ながら、それ以上は突っ込まれません。主題から離れちゃいますからね。彼女の健聴者並みに話せるというスキルは「わが指のオーケストラ」で同様の立場に立たされる実在の人物である西川はま子さんに投影されているのかなぁと思ったり。

他の巻に比べると比較的号泣必須ポイントは少ない、おとなしめの巻ですが、ピッチャーの正が風や空気を認識する子ども時代のエピソードとか、沖縄県高野連に行って、試験試合を知らされた校長と伊波監督が他校の試合を見ているシーンとか、南星の監督とか、ほろりとさせるシーンは満載です。

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