小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第4部。
出来の悪いポルノを読んでいるようで、気分悪かったです。話の大半がセックスのシーンで、第1部に登場する生体機械ラバーズたちの出自の話なんですが、メインが救世軍(冥王斑ウィルスの保有者たち)のキリアンという少年と、彼をセックスで落としたいらしいアウローラとゲルトルッドの姉妹たちがレイプよろしくキリアンに仕掛けるセックスなので、おもしろくなかったです。アウローラとゲルトルッドという姉妹が第3部でアダムス=アウレーリアに助けられた宇宙船に住む姉妹の名前だったのは何かの伏線なんでしょうが。
第1部でラバーズたちのまとめ役だったラゴスが登場、かなり長生きですが壊されない限り死なないので、28世紀まで生き延びてるみたいですが、これも何か理由があるのでしょう。
時代的には第3部の数年後くらいで、時差がありません。第3部で登場のグレア=アイザワも出ますし。
ラバーズが、もともと色事のために作られたアンドロイドならぬプロトボット(蛋白機械)なので、比重がセックスに傾くのは自然な成り行きなのかもしれませんが、全般、いただけない話でした。
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