小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第2部。
「
天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ」の続きというか、シリーズ物なので時代が一気に現代に遡ります。そして、偶然なんでしょうが「
鹿の王」に続いて病気の話です… 流行ってんのか?
21世紀初頭、謎の疫病発生との報せに国立感染研究所の児玉圭伍と矢来華奈子はミクロネシアの島国パラオへ向かう。圭伍たちの懸命な治療にもかかわらず、次々に息絶えていく患者たちに、感染源も不明なまま、世界的なパンデミックへと拡大していく。しかも数少ない生き残りの患者たちからも陽性反応が消えないまま、やがてコスタリカの島に感染者たちが隔離されると世界的に決定されてしまう。
ちょっと間が空いたので前回の話の細かいところをきれいに忘れていたら、けっこう伏線が張られていたことが判明。こういう話は一気に読まないと駄目ですね。
日本が主役なので妙に生々しい話でした。これが29世紀の第1部とどう繋がるのか、第7部まで一気に借りてきたので続きが楽しみです。そして忘れた第1部も読み直すべきか…
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