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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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マリヤの賛歌

城田すず子著。かにた出版部刊。

ある日(2013年10月頃)、twitterで流れてきたTLを追っていったら、日本人の従軍慰安婦もいて、その方の手記だというので興味を覚えました。

わしは同じ女性として、従軍慰安婦という世界でも稀な制度を大変恥ずかしいと思っており、そんなことを考え出した人間に強い怒りを感じているので「ナヌムの家」三部作を見たりして、私的に調べたりしてるんですが、日本人の慰安婦もいるだろうなと心の隅で知っていたにもかかわらず、そういう方の手記を読んだことはなかったので、興味を覚えたのでした。

しかし、例によって密林に飛んだんですが、すでに絶版、手に入れるにはどうも発行元のかにた婦人の村というところにアクセスするしか方法はなさそうですんで、さくっと検索、出てきたのは館山に拠点を置く、NPO法人でした。わしはそこであちこちをクリックしまくり、たぶん、ここがその出版元だろうと思って、問い合わせのメールを送りました。

すると、返事には「当NPOは出版元ではない」とあり、かにた婦人の村が別物だとわかりました。さらにサイトをあれこれ調べていくと、従軍慰安婦の慰霊碑が、そのかにた婦人の村にあることがわかりましたが、一般向けに解放された観光地というわけではないので、個人で見学はできないとあります。ダメ元で電話してみたら、やっぱり、一応NPOを通してと言われちゃったので、NPOに電話します。

そのNPOが案内役として、かにた婦人の村も入れた戦跡コースをやっているのですが、基本、団体向けなので個人の案内はできず、まぁ、わしも素性を明かさずに電話していたのが悪かったんですが、ちょうど橋下の「慰安婦発言」騒動の直後だったもんで、いろいろと警戒されちゃいまして、どっかの団体を案内するのに合わせるなら連れていってもいいとまでは言ってもらいましたが、わしは基本、震災以来、千葉には寄りたくない人なんで、そんな館山の戦跡とか見て、長居する気はないのです。

で、またしても、かにた婦人の村にアタック、NPOに話はしたこと、団体と一緒ならいいと言われたこと、私的に従軍慰安婦に興味を持っていて慰霊碑にお参りをさせてもらいたいだけなことなどを告げて、10分ぐらいの来訪ならば、と許しをもらって、それっと館山に行ってきたのでした。ついでに海ほたるができて以来、利用者が減っているというフェリーを利用してきましたが、不便すぎて、二度と使わないと思います。というか、最後の最後で案内を放棄するな! ヽ(`Д´)ノ Uターンする羽目になったやろ! あんな不便な乗り物、二度と使わんわ! ヽ(`Д´)ノ と思ったけど、帰り、スマホがいじりたくて、またフェリーに乗ったのはここだけの話です…

フェリー乗り場から館山市までがけっこうありまして、例によって県別のまっぷるを買って、その地図を見ながら、どんと行けという感じで行ったんですけど、せっかく慰霊碑に行くんで、お花ぐらい買っていったら、わし、敵対した気持ちで来たんじゃないんですよ、って伝わるかなぁと思って、お花屋を探しながら走っていたら、こっちの方がえらい苦労しまして… 結局、農協系列の直売所でやっと見つけて、きれいそうな花束を2つ買って、なんだかんだと言っても、なんとかたどり着いたのでした。我ながら、相変わらず電突状態でぐだぐだなんですが…

何とか、かにた婦人の村に着きまして、駐車場がわからなくて、登りかけたら、オプ子ちゃんでもやばいよって幅の道路になったんで、慌てて下にバックして、何とか受付のシスターっぽい人に会って、挨拶して、慰霊碑にお参りして、帰ってきてから、この本を買って、ちょうどその時、暑かったもので南三陸で買ったボランティアシャツを着ておりましたら、「あなた、ボランティアに行ったの?」「はぁ、三度ばかり…」という話をしつつ、わしが今まで、従軍慰安婦にどういう経緯で興味を持ったのかという話もして、帰ってきたわけなのでした。

で、読み始めて思ったのは、金銭による縛りがあるとはいえ、基本、生まれ故郷から引き離された主に朝鮮の方々とは事情が違いすぎるなということでした。わしもこの本に書かれたことが全てだとは思いませんし、むしろ、酷いことの方が書かれていないのではないかとも思いますが、少なくとも著者の城田さんは自分の意志(環境に流されたり、立場上、行かざるを得なかったようなところもありますが)で行く場所を選んでいる。文面どおりに受け取るのならば、相手さえ選べるような状況にあった。この違いは大きいと思いました。

あと、わし的におもしろくなかったのは後半がキリスト教に入信し、その信者として生きる姿です。まぁ、かにた婦人の村というのはそういう施設なので宗教がらみになるのは仕方がないのですが、何というか、城田さんは教会にとって格好の宣伝材料だったんじゃないか、ということが、まぁ、本人も納得しているんでいいとは思うんですけど、苦しい時でも神も仏も拝まん主義のわしには気に入らなかったんだよという… そっちのが重要なんでしょうけどね。

一読の価値はあるし、従軍慰安婦の実態を知るのにいい本だと思いますが、他の国の慰安婦にされた方々と日本人の方々を同列に語るわけにはいかないなとも思いました。

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