バベルの籠城 第６巻（最終巻）

いよいよ、泣いても笑っても最後の巻となりました。はたしてこの先、「ジャイアントロボ」の名を冠せられた物語が世に現われることがあるのかどうか、だいぶ不安になる終わり方ですが、最後のレビュー、行ってみよう。

表紙は大作とロボ、ビッグ・ファイアです。大作の右手の刻印、手の甲じゃなくて手の平だったんじゃあ…　(´･ω･`)
大作が凛々しく、ロボが雄々しいのはいいのですが、正直、ビッグ・ファイアが色味が青で統一されてるせいもあるんですが、まるきりホラーです。美しいビッグ・ファイアが良かったなぁ…　(´･ω･`)

裏表紙は３つの護衛団。まぁ、ガルーダとネプチューンは同じくらいの大きさなんですが、そこに並みの黒豹サイズのアキレスを混ぜるのは縮尺的に無茶な気がする　(´･ω･`)　←今回、全編通してこんな顔。

中表紙はなぜか色がほとんどなくて、２匹の蛇にからまれて苦悩する大作と、華麗に赤いバラをくわえるビッグ・ファイアです。ビッグ・ファイアは、こっちが表紙のが良かったような…　(´･ω･`)　大作の苦しみっぷりが、「地球の燃え尽きる日」から「バベルの籠城」までずっと苦しまされっぱなしだった大作を彷彿とさせて、わしは辛いです。まぁ、「地球の燃え尽きる日」ではサリーちゃんというパートナーを得てからはずいぶん前向き、男の子な表情になったと思いますが、「バベルの籠城」ではロボと１人と１体、対ライセの切り札として多くの死を見つめてきたわけですから、大変だったよな　(´-ω-`)　と同情もしてしまうのでした。たきがはが「ジャイアントロボ」でいっとう好きなのはロボ＆大作なんで、そっち寄りになっちゃいますねん。

収録は第３１話〜最終話まで、全６話です。つまり、描き下ろしでまるっと謎解きという落ちはないです。まぁ、この期に及んで、OVAから続くGR計画の答えを１話くらいでさらっと明かしちゃうということもないでしょうが、うーん…　この先、この続きがどこかで掲載とか、望みは薄いんですが…　(´･ω･`)

まずはいつものように台詞の比較から。

４ページ１コマ目。
「あ…　あぐあ…」「ま…　まさか！！」が「おのれ　貴様ら…」「二人掛かりで　このような！！」に。

同３コマ目。
「でも影丸さんまで…」が「でもこれじゃ赤影だけじゃなく影丸さんまで…」に。

１０３ページ１コマ目。
「お前はここを出る事が出来んのだからな！！」が「お前はここを出ることが出来んのだからな！！」に。

１６７ページ１コマ目。
「さらばだ　ライセ！！」が「これから起こること　とくと見るがよい！！」に。

同３コマ目。
ガルーダのコマが死に行く怒鬼の顔に差し替え。「さらばだ　ライセ！！」が追加。

同４コマ目。
ライセのバックのネプチューンがネプチューン、ガルーダ、ロボに変更。

１６８ページ〜１７３ページ。
描き下ろし。

１７４ページ１コマ目。
「おおおおっ！！」が「ジャイアントロボぉお！！」に。

１８８ページ。
「ロボは何処にっ！？」が「あの黒い球体は！？　ロボは一体　何処に！？」に。

以上です。予想以上に少ないのですが、なにしろ提示された情報が少なくて、結局、
・GR計画がわからない。
・ビッグ・ファイアの目的がわからない（GR計画と＝なのかも）
・GR計画に関連してますがロボの危険さがわからない
・大作がなぜ「死ななければならない」のかわからない
と、雑誌掲載時の謎は１つも解明されていないという結果になりました　(´･ω･`)

ページの余裕もなかったらしく、戸田先生や今川監督の後書きもなし。中途半端に終わってしまったこの物語の後始末をどうつけるつもりなのか、せめて今後の展望とか知りたかったなぁ…　(´･ω･`)

そもそも「ロボが危険」というのも「地球の燃え尽きる日」で草間の乱の真相が解明されたわけですから、謎が謎を呼ぶばかりです。この期に及んで草間博士悪人説はやめてくださいね、監督　(´･ω･`)

「闘いはこれからだ！」で終わった「地球の燃え尽きる日」の方がすっきりしてたよね　(´･ω･`)

いろいろとわからないことだらけなんですが、ひとまずは戸田先生も今川監督もありがとうございました。またどこかで、この続きが読める日が来ることがあればいいのですが…

• ジャイアントロボ
• CM(1)
• 2014/05/20 Tue.