無駄に長いGWは10連休。暇を持て余したたきがはは、去年、福井に行ったことに味を占めて新潟の柏崎刈羽原発に行こうと考えましたが、何を思ったか、大間原発建設予定地のど真ん中に残るという、あさこはうすさんに行ってこようと思い直し、早速、ルート検索、さっくりと14時間半と出ました。さすがのわしも14時間も車を運転し続けるのは無理です。福井は1泊コースでしたけど、青森は2泊コースが判明します。
となると1泊目と3泊目をどこで泊まるかが問題です。行き先を盛岡に変更してみましたが8時間と出まして、翌日の大間まで6時間半、行って帰ってこなくちゃならないので往復で13時間と無理な結果が出ます。
どうやら行きに盛岡で泊まるのは無理なようだと諦め、登録した大間行きのルートを眺めて宿泊できそうな大きな町を探します。大きな町を探すのは宿屋、できたら安めのビジネスホテルがあって、かつ空きもあったらいいなと思っているからです。
次に八戸にターゲットを絞り、またルート検索します。今度は9時間半と出ました。むむむ… まだ青森県の南端なので大間まで5時間もかかります。一瞬、ホテルまで予約しかけましたが、決定ボタンを押す前に思考チェンジ。予約したら、どんなに好条件でもそこに泊まらなければならなくなるので、予約はやめることにし、また地図を眺めます。
正直、八戸からの往復は10時間とあまり現実的ではありません。地図を見ていたら、八戸までは高速道路で行けますが、そこから先がほぼ一般道オンリーなことがわかりました。行ってみたら、途中で無料の高速道路がありました。
結局、1日目、最低でも八戸を目標に走ることにし、その先は着いた時間とかで考えることにします。できたら、下北半島の折れ曲がったところにあるむつまで行きたいところです。間に大きそうな町がないからです。
またルート検索をすると12時間45分… なげぇ… しかし、そこまで行けば大間は2時間弱、うまくすれば3日目にはむつにとどまらず八戸、場合によっては盛岡まで戻れるかもしれません。そうすれば帰りに福島で下りて去年行けなかった祖父母の墓参りに行くのも可能かもしれません。
というわけで目標をむつにセットして早起きを決意して、たきがはは寝るのでした。
以下は長い記事なので続きにしまっておきます。
翌日、4月30日5時半に「
ロビンソン(スピッツ)」で目覚めて、6時20分頃に経ちました。空模様は悪く、しかも雨雲と一緒に北上という最悪の天候ですが、まぁ、そこは何とかなるだろうと思って出かけます。たきがはは何でも「何とかなるだろう」と思って行動します。出たとこしょーぶとも言います。
まずは厚木ICから東名へ。そのまま首都高速へ。三軒茶屋を脇に見て、山手トンネルへ。このトンネルのおかげでむっちゃ混む湾岸道へ行かなくて済むようになったので東北道へ乗るのが楽です。東北道に入った時には2時間ぐらい経っていました。
連休中の平日なので道路は普通の流れ。蓮田SAで休憩して、この先の給油とお昼ご飯をどこで食べるか検討します。東北産の食べ物はいっさい断っているのでできるだけ立ち寄るとかしたくないわけでありますが、大間までの距離を考えるとどこかで給油しないと持ちません。お昼ご飯も朝が早い分、おなか空くのも早いわけで、食べないで埼玉・栃木・福島・宮城・岩手を通り抜けるわけにもいきませんし、さすがのわしも高速で運転しながらご飯を食べるのは嫌です。普段からしませんが。立ち食いは許容できてもドライブしながら食いは駄目。
ガソリンスタンドの選別もして、距離も考えて(オプ子ちゃんの燃費だとガソリンフルで走って480kmくらいなんであんまり遠くには行けませんから)、安積のSAで給油に決定、菅生SAでお昼ご飯に決定します。
後はひたすら東北道を北上していきます。天気も曇りで暑くもなく寒くもなく、まずまずな感じです。窓を開けるわけにはいきませんので、エアコンをかけたり切ったりしながら走ります。B.G.Mは今回の旅行では全部スピッツにしました。具体的には「花鳥風月」「色色衣」「惑星のかけら」「空の飛び方」「ハチミツ」「フェイクファー」「スーベニア」「おるたな」「小さな生き物」を延々とリピートです。本当はここに「とげまる」も入るはずだったんですが、前の日にiPodちゃんとiMacちゃんの同期をようやく取った時になぜか「とげまる」が吹っ飛んでしまったのでiMacちゃんにも入っていなかったことが帰ってから判明しまして、入れなおしました。「とげまる」は「
TRABANT(リンク先はライブ動画)」を筆頭に「
恋する凡人(同)」「
つぐみ(同)」「花の写真」「縁」「
君は太陽(同)」と傑作揃いで好きなアルバムなのですが、聞けない4日間だったんだよ〜〜〜!!! しくしく…
そのうちに朝が早かったせいか異常な眠気がたきがはを襲いまして、志波姫PAで30分ほど休憩。目をつぶってすぐに大粒の雨が降り出しまして、以降、雨はたきがはとともに強弱をつけつつ北上し、悩ませることになるのでした。
高速で雨って何が困るってしぶきがフロントを襲うところにあると思うんですよね! (`・ω・´) それも前をバスとかトラックのような大型車が走ると最悪。わしの前に出たがるバスとマジでバトルして、バスはそのうちに、やっと秋田の方に別れていきました。ヽ(`皿´)ノ
東北道の分岐から八戸に着いたのは17時過ぎ、これから宿をとらねばなりませんが、17時に落ち着くのは早すぎます。むつに行くにはこれから2時間ちょい(12時間45分マイナス9時間30分)、途中で迷わなければ20時前には着ける算段です。幸いなことに「むつ」の地名も案内標識に出てきていますから、町中に入ってホテルを探すという手間をかけても、明日の移動を考えれば十分現実的な時間です。レッツゴーむつ。
ここに来て、雨が本降りになってきましたが、むつを目指して走ります。しかし、そうでなくても雨の日は路上の水たまりにヘッドライトが反射してまぶしいのに加えて、青森県の車はなぜかみんなビーム(上向き)で走っております。まぁ、オプ子ちゃんはもともと車高が低めなんで、たいがいの車のヘッドライトがまぶしいわけですが…
19時過ぎにむつに着いた頃には、ようやく雨も小やみになっていました。グリーンホテルに部屋をとり、田名部川を挟んで向かいにあった「どんどどん」という居酒屋でご飯にします。スピッツの曲と同じや!と思って入ったのですが、よく見たら「どんどこどん」でした。
翌日、5月1日は8時過ぎに出発。来る前に検討したように、今日中に盛岡に着ければ、明後日、福島で下りて墓参りができますんで、あんまりのんびりしていられません。
むつ市は恐山の麓にありますが、今回は観光に来てるんじゃないんで、あと、あんまり興味もないんで寄りません。ていうか、寄っていたら、間違いなく盛岡に行けないので行きたくても行けないわけですが。
この日は前日とは打って変わった好天でしたが、まだセーターは手放せませんでした。さすがに本州最北端、気温はぐっと低めです。
道路はまぁまぁの混み具合で10時前に大間に到着。まだあさこはうすさんに行く気満々ですので、10時前の訪問はちょっと早すぎるかと思って、先に本州最北端の碑を見に行くことにします。←どこが観光に来てるんじゃないとか小一時間…
案内が悪くて、ちょっと彷徨いましたが、地図も確認して何とか到着〜
かつて犬吠埼に行った時もそうでしたが、風が強くてセーターを着ていても肌寒いくらいです。
↓ 本州最北端の碑
↓ 石川啄木の歌碑
↓ なぜか天童よしみの歌碑
ついでに家族に頼まれた大間マグロも探します。
しかし、最初の1軒目でわかったのは、大間マグロの旬は9月で、今は去年のマグロしかなく、旬なのはタコやウニだそうです。なんてこったい (´・ω・`)
わしはウニは食えませんが、母と妹が好物なのでお土産としては十分な気もしますが、あいにくと父の好物がマグロなので、なかったと言って帰るのもちょっと申し訳が立ちません。
さらに探すと店頭でマグロを炙っている店を発見。おばちゃんに声をかけられて、ほいほいと引っかかります。南京ほどではありませんが、マグロを買うという使命を背負ってきている鴨ですんで…
おばちゃんに確認すると、やっぱり今年のマグロはないそうですが、去年のマグロがあるそうです。9月の分はまた先になって考えることにして、とりあえず、赤身、中トロ、大トロと、旬のウニをクール便で送ってもらうことにします。
ここでお断りをしておきますと、たきがはは1年以上、極力、魚を食べていませんが(2012年後半くらいから)、うちの家族は近海物、東日本産以外は食べています。マグロが海洋の生物としては生態系のトップに近く、水銀や放射能の濃縮も酷いという話もしていますし、「DAYS JAPAN」でそういう記事も読んでいるはずですが、マグロ好きなんで気にしてませんし、たまには回転寿司にも行きます(わしは、そういうところではお新香巻きしか食べません。もともと寿司屋で肉を食べないので魚を食べなくなっても、そういう選択肢はないから)。
なので、送ったマグロのお相伴にも預かりませんでした。
そんなこんなで11時もまわったので、あさこはうすさんに行こうと思いましたが、結論から言うと、これはできませんでした。
そもそも、あさこはうすさんと面識がありませんでした。
あさこはうすさんは大間原発の建設予定地のど真ん中にあります。その土地を売らないことによって大間原発の建設を遅らせているのですが、電源開発にしてみれば、これ以上ない目の上のたんこぶです、周囲に原発を建設して、あさこはうすさんを潰そうとしているでしょう。それを一日でも遅らせるために、あさこはうすさんにはまだ人が住んでいるのだから、原発なんか建てちゃいけないんだと言うために、あさこはうすさんに手紙を送り、外とのつながりを絶たせないという運動が存在するわけなんで、何も知らないパンピーが容易に行けるはずはありませんでした。
同じ目的で来たっぽい、トヨタのランドクルーザーだったか三菱のパジェロっぽい車も、道がわからなくて途方に暮れていたように思われます。
そんなことは、わざわざ大間まで来なくてもわかりそうなものでしたが、お間抜けなたきがはさんは絶賛建設中の原発を横目で見ながら、しみじみとその異様と、その土地の真ん中で自分たちの土地を守り続けることの困難さを噛みしめて、大間を後にしたのでした。ちゃんちゃん
その日は予定どおり、盛岡まで行きました。ただ、連日の12時間運転で足首がひどく痛み、運転が辛くなってしまいました。でも、これは靴を脱いだら楽になったので、何回もボランティアに行ったり、長時間運転につき合ってもらっているいい靴のはずなんですが、さすがに12時間運転でくたびれたのか、ちょっと原因がわかりませでしたが、回避方法は靴を脱ぐことなんで、盛岡ICで東北道を下りたところで裸足で運転していました。靴下が前に献血でもらった足を締めつける系だったのも悪かったのかもしれませんが、運転は普通にできるようになったんで無問題ですが、次回、長距離運転する時までの宿題です。
盛岡で泊まったホテルでは、フロントに「今日の放射線量 屋外 室内」と表示されていて、個人的にはいいなと思いました。数値を表示してくれれば、どちらをとるのか判断できますからね。日本全国、どこでもやるべきだと思うのです。ちなみに東横インです。
盛岡といったら、わんこそばが名物ですが、一人でわんこそばを食っても空しいので普通に居酒屋に行きました。まぁ、普通の居酒屋でした。
翌日は宮城県入ったところで事故見学渋滞に巻き込まれ、渋滞にも巻き込まれ、福島までがえらい遠かったです。
しかも菅生SAでご飯を食べようと思っていたのに入口の外まで並ぶ大渋滞に諦めざるを得ず、とうとう業を煮やしたたきがはは、下りる1つ手前のICで東北道を下りたのでした。せっかちさん
下りたところで100均を見つけたのでサンダルを買います。ベランダ用とかどうでもいい! この足の痛みを軽減してくれるならば! って乗りです。おかげで以降の運転はすごく楽でした。考えてみれば最近のたきがはは、
クロックスのサンダル(リンク先はその物)を履いていたので締めつけ系の靴には耐性がなかったんですよね。でも久しぶりの長距離運転だったのと天気も悪かったんで頑丈な靴と思ったのが徒になりました。慣れないことはするものじゃありません。
さらにお昼ご飯も食べます。100均の斜め向かいにあったラーメンです。
そこからは4号線に乗って福島県へGO。時刻は1時を廻っておりました。これは予想以上に帰りが遅くなりそうです。しかし、せっかくの機会ですんで墓参りは決行します。
無事に用事を済ませて、直近のICから東北道に乗り、ひたすら南下します。うちの田舎は福島県でも宮城県との県境に近かったりするので福島を出るまでがけっこう長いです。ただ、これはいつものことなので想定の範囲内なのですが、今回はGW後半の初日ということもあって栃木県に入ってからの方がずっと長かったです。どこのSAもPAも半端なく混んでましたし。例によって雨降るし。途中でガソリンがやばいことになってきたので、あと、晩ご飯までに実家に戻れそうになかったんで蓮田SAで晩ご飯と給油。この時点で7時くらいでした。
後は首都高に入り、東名に乗って、帰宅したのは9時近かったです。東名に乗ったら速かったんですが、東北道と首都高がやっぱり渋滞あったんで。
次こそは新潟行って、柏崎刈羽原発見ようかと思っていましたが、ネットゲームで知り合った愛媛の女性から「遊びに来てください」と誘われたもんで、そういうところは異常なフットワークの軽さを誇るたきがはですので、二つ返事で承諾しまして、ルート検索したら大間より近い10時間←すでにこの感覚が歪んでいるわけですがw
行って行けない距離ではないと思うので、夏にでも行くかもしれません。
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