萩尾望都著。全3巻。フラワーコミックス。
故郷・火星に強い望郷の念を抱く白い髪、赤い眼の超能力者・星が異星人エルグと出会ったことで起きた冒険と、火星が失われるに至る経緯をスケール大きく描いたSF漫画。
わしの赤好きの原点とも言える、傑作少女漫画です。
実は何かの機会で、この漫画の連載第1回のカラーページを見たことがあり、その赤遣いに惚れたものの、週刊少女コミックはなかなか読む機会がなくて、実際に実物を読んだのはずいぶん後のことではなかったかと思います。
久しぶりに寄った茅ヶ崎駅前の古本屋で全巻セットで売ってたもんで、「愛のアランフェス」「この世界の片隅に」と一緒に購入。こんなに漫画を読んだのも、えらい久しぶりのことでした。
萩尾さんらしいスケールの大きさも好きなんですけど、なんと言っても主人公・星のキャラが魅力的。強いんだけど、どこかもろいところがある女の子というのは「
スケバン刑事」サキの魅力にも通じるところがあります。
一時期、萩尾さんのSFが好きで「銀の三角」とか「A-A'」とか全集の買ってたんですけど、蔵書を整理した時に手放しちゃったのでした。もったいないことをしたものです。
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