バベルの籠城 第２８話

新連載始まりましたが、どうして青年誌でバレエ漫画？　この始まり、ちょっとあれを思い出すなぁ…
サブタイトルは「バベルの籠城」です。ただし、今度は攻めるのがBF団で、守るのがライセと逆の立場になっています。

表紙は攻め込む十傑衆４人、赤影、十常寺、怒鬼、幽鬼とそうそうたるメンバーですが、「バベルの籠城」が始まって以来、ライセだの呂布だの三獄死だのと強者が出るわ出るわで十傑衆の強さがだだ下がりとも言われていますが、このなかで真の実力を提示したのは呂布を一方的にいたぶった赤影ぐらいだと思いますので、そこんところは期待大です。そして怒鬼の初台詞にも期待がかかります…

前号で大作が毒に冒された直後、タイムリーにバベルの塔に攻め込んだ十傑衆ですが、それにはちゃんと理由がありました。
「ヒィッツに任せ　大作を泳がせて　三獄死共を引き寄せ」（赤影）
「その前にバベルの塔を…　と思ったが」（十常寺）
（怒鬼だけ無言）
「逆に小僧を助けるチャンスになるとは皮肉よな」（幽鬼）
「だが天運は我らにある印と見た！」（四人）
と解説。

今川監督〜　怒鬼がこの期に及んでも何もしゃべらないのはどういう理由なんですか〜？

それはそれとしましても、なるほど、どうして毎度、ヒィッツさんが合流するのかな〜と思っていたら、大作担当だったんですね。「手伝ってやろうか？　ただし真っ二つだがね（Episode 6）」と言っていた変態さん（←いい加減しつこい）が子守（と言っても中身は２０歳のはずなんですが、二言目には小僧呼ばわりされてるんで、精神的にもあまり成長していないのか大作よ）を任されるとは、ヒィッツさん、実は子ども好き？　「子ども好き」のカテはバンテスおじさんの専売特許だったのに。

十傑衆の攻撃に守りに入るバベルの塔。と言っても、BF団がかつて守ったバベルの塔は、１０年前の決戦でガイアーがぶっ壊しやがったはずなんで、これはライセが再度作り直したはずです。こういうまめなところ、オリジナルのヨミ様を彷彿とさせていいですね。ヨミ様いいよヨミ様ｖｖ
なんで、ヨミ様もといライセが「これは塔の自己防衛システム！！」とか言って驚いちゃうのはないと思うんですが？
そこに劉備登場。悪役なのが一部の「三国志」ファンに評判悪いようですが、むしろいい人で終わってる劉備より、悪役どや顔の劉備のが格好いいと思います。ほら、おいら、「渡辺謙に悪役をやらせる会会長」だから。

しかし、ライセが怖いのはジャイアントロボと草間大作だけのはず、「このワシ自ら始末してくれよう！！」と爽やかに笑い飛ばしますが、塔の防衛機能は堅固なもので今度はライセ自身を外に出そうとしません。超人相手には絶対的な優位を誇るライセですが、塔の防衛を突破できないとは、堅固に作りすぎたのか（ライセが塔を建てたはずだから）、実は意外な欠点だったのか…　後の展開が待たれるところですネ、ここ。

そして不敵な笑みを浮かべて、大作を毒に冒したことを報告する劉備。やっぱり、この人、いざとなったらライセも簡単に裏切って、その寝首をかこうと狙ってんよ絶対！　だが、そこがいい！　原作は孔明が主役でしたが、劉備というのは基本、誰が描いても「ただのいい人」なんで、悪役な劉備のが楽しいです、わしは。

劉備は高みの見物を決め込んで、後は兄弟たちに任せようと言います。もちろん、ここで登場するのは張飛、関羽、超雲です。張飛はもともと顔に傷が入っている上に、基本、粗野なキャラなんであんまり違和感ないです。超雲も横山デザインだと戴宗の兄貴並みの糸目なんで、どや顔しても違和感ないです。しかし、わりと人格者に描かれることの多い関羽はまるで別人で、ファンの人にはこりゃあたまらんのだろうなぁと思いますが、わしは「渡辺謙に悪役をやらせる会会長」なんで（以下略）

さて、ヒィッツカラルドから十傑衆の意図を聞かされ、驚く大作。

しかしヒィッツさんは大作を睨みつけます。

でも、三獄死と初顔合わせした時は一方的に逃げるだけだったんですから、案ずるのも当然なんですが、ヒィッツさんに曰く「あれはお前と手負いのじい様を守るための苦肉の策よ」だそうです。しかもじい様のような命と引き替えの大技があると言い出すヒィッツさん。さすが十傑衆、自信たっぷりです。何かこういうヒィッツさん見るのはOVA以来ですかね〜　ずっとフレンドリーなヒィッツさんだったからさ。
しかもアルベルトも言った名台詞「十傑衆をなめるなよ！！」と来たもんです！　来た━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!　自信に満ちた十傑衆来た━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!

ヒィッツさんの言ったとおり、４対３で数が優勢とは言え、三獄死を圧倒する４人。
ですが、三獄死にはあのバベルの塔がついてます。いやね、原作でもバビル２世がヨミに勝ったのって、全部バベルの塔のおかげだと思うんですよね。スーパーコンピュータにして、絶対的な守り、３つのしもべの力もあるけど、やっぱりバベルの塔あってのバビル２世の勝利だよねと。そんなもんが三獄死のバックにいるんですから、さすがの十傑衆も手間取るかと思いきや、何体いるんだよ！なシンを今回も３体連れてきて、バベルの塔の防衛システムに攻撃しちゃいます。さらにバベルの塔に自爆な体当たりまで仕掛けちゃうシン。何でもありの攻撃にさすがの三獄死も驚きますが、だから、これは場所はBF団の本拠地だったかもしれないけど、塔自体はライセが建て直したものではないかと…　あるいはここは国際警察連合が攻め込まなかったもう１つの本拠地（秘密結社なんで、本拠地の２つや３つや４つ…くらい持ってそうですよね）にライセが立てこもり（塔を建て直すのはめんどくさいから）、そこに赤影たちが攻め込んだと考えた方がいいのかもしれません。そうしないと三獄死の台詞とかことごとくおかしくなるし…

赤影が余裕の表情で劉備の命は補償しますが、さらに十常寺による巨大な鐘が三獄死に襲いかかります。

４人とも命と引き替えの大技をもって挑むだろうと言うヒィッツカラルドに衝撃を受ける大作。
ところが、ここでヒィッツさん、「ふざけるな！！」と怒鳴りつけます。

「すべてはビッグファイアのために」なのです。逆に「命令があれば　いつでもお前の始末をするって事だ！！」と言うヒィッツさん。うーむ…　プロだ。彼のなかではそれほどビッグ・ファイア様の命令が絶対なんだなぁ…

大作は改めて、自分を守ってくれる十傑衆の危うさに衝撃を受けますが、そこに花栄が冷静な突っ込み。バベルの塔で赤影たちが劉備の生き血を手に入れても、現在地はバベルの塔から遠いので毒のまわりに間に合わないだろうと言うのです。なるほど…

ですが、ヒィッツさんはここでも抜かりがありません。「あいつらがお前を連れて行ってくれる」と言って隠れた岩を指ぱっちんで破壊すると、現れたのは鉄牛と銀玲だったのです！

大作は二人の無事を喜びますが、ヒィッツカラルドが言うには二人は消えたと見せかけて、ずっと大作の後をついてきたんだそうです。ええ？　そんな器用なことができるんかい。

ところが、梁山泊の残党であるはずの二人の顔を、花栄、黄信、呉先生が知らないと言うのです！　道理で、ずっと名前も姿も出ないはずだ！

しかし、ヒィッツさんは二人の正体にある程度思うところがあるのか、銀玲に「そろそろ正体を明かしちゃどうだい？」と迫りますが、鉄牛に追い払われてしまいます。十傑衆を圧倒する鉄牛にさらに驚く花栄、黄信、呉先生。
鉄牛はヒィッツさんに「たとえお前であろうと次は生かしておかんぞ！！」とマジ顔です。

うーん…　確かに前回の登場で十傑衆を圧倒する力の一端を示しましたが、本来の鉄牛はどっちかというと雑魚呼ばわりされちゃうぐらいのキャラなんですが…　いつの間にこんなに強くなったんだ、鉄牛…　しかし、花栄たちが知らないということは、鉄牛と銀玲は誰の命、あるいは、どんな意図を持ってジャイアントロボを運んでいたんでしょうかね？　実は意外な謎は身近にあったのか？　まさか、鉄牛と銀玲の正体を邪推する日が来ようとは…　まさか…

鉄牛は銀玲の持つ幻夜からもらった弾丸で大作をバベルの塔に連れていくと宣言しますが、それって、ばれちゃまずかったんじゃ…　いいのか、いまさら？　もう十傑衆にも三獄死にも知られてるしな。
もっとも花栄たちは知らなかったようで、意外と幻夜も有名人じゃなかったのかも…　あるいはそれどころじゃなかったってことですか？

しかし、鉄牛は花栄たちにはここに残れと言い出し、ヒィッツさんも「こうなっても梁山泊の連中を　俺たちの塔へは入れたくない」とか言ってます。
呉先生、鉄牛と銀玲がBF団の一員なのかと当然の突っ込み。
ですが、事態が切羽詰まっているのも事実のはずですんで、まだ正体を隠そうとする銀玲に大作も敢えて突っ込みません。
そして、バベルの塔はまだ戦いの渦中にあろうはずなんですが、とっととテレポートしていってしまう大作、ヒィッツカラルド、鉄牛、銀玲。ですが、鉄牛と銀玲の残した影は、思いがけぬ人物を連想させるものだったのです！！！

以下次号。

ここに来て衝撃のアルベルトとサリー・ザ・マジシャン来た━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!

やっぱり衝撃のアルベルトは死んでなかったし、サリーちゃんも帰ってきた〜！　しかし、なぜ二人はその姿を偽っていたのか？　消えたはずのサリーの記憶はいつ取り戻されたのか、そこら辺をアルベルトにはじっくりと語っていただきたいところですなぁ　（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ

• ジャイアントロボ
• CM(1)
• 2013/07/22 Mon.