マゼラン海峡を渡らんとするトリトンたちにレハールの仕掛けた第2の罠。ペンギンたちの守り神タロスは、アトランティス大陸が沈んだ時にポセイドンに再度、命を吹き込まれた石像で、その恩義からレハールに命じられ、トリトンを襲う。
ところがこのタロス、冒頭からいろいろと無茶苦茶な演出。
いきなりタンカーを襲い、沈める。理由不明。
ペンギンたちを狩る人間を襲う。これはペンギンの守り神としては妥当な行動。
レハールからトリトンを殺すよう命じられ、「そいつは悪か?」と訊く。ポセイドン族にとっちゃ確かに悪だが、トリトンにしてみれば、ポセイドンが悪。おまえの基準はどっちだ? ポセイドンか。
子ペンギン(いい働きをするのに無名。ちょっともったいない)を助けたトリトンと会い、ところが彼が「トリトン」だと知って襲いかかる。この時、トリトンだけ襲うならともかく、いきなりペンギンたちも巻き添え。ペンギンの守り神じゃなかったんかい?
さらに、オリハルコンの剣が効かないタロスに、なぜかペンギンの長老(といい、守り神といい、ペンギンがやたらに擬人化された演出なのも気になるっちゃ気になるんですが)がタロスの弱点を知っており、上の子ペンギンがトリトンに弱点をばらしたところ、タロス、子ペンギンを瞬殺。うわ〜、弱点ばらされたから、という理由はあるにしてもこの豹変ぶり、ペンギンたちを守っていたのも、「そいつは悪か?」という概念もこの時点でどこかへ吹っ飛んだよう。つまり、タロスにとっては悪かどうかなんてどうでも良かったんじゃねーの?な展開。
しかしレハール、2000年も眠ってたのに、「タロスをペンギンたちの守り神とさせました」とは、いつの間にそんなことを? あるいは起きてからすぐ仕掛けたか? だとすると、タロスのペンギンたちへの薄情さもさにあらん。しょせん、タロスがペンギンを守っていたのは、レハールに命じられたからであって、自主的なものではなかったのだ。しかも、長年というわけではなく、レハールの目覚めた時間から逆算してもせいぜい1〜2ヶ月がいいところ。
そりゃあ、ペンギン殺すわ。
ところが、トリトンが単身、タロスと戦ったりしていたあいだ、何と巨大アンコウが残るピピをさらったとな! 誰だ、そんな頭いいことやったやつ?! これもレハールの罠か?! だったら、レハール、見直すぞ! とか言って、続く。
たきがは、どっちの味方だ?という突っ込みはこの際、なしでよろしく。
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