なんか中途半端なトリトンの善意が釈然としない話。
大西洋に向かうトリトンの足止めをすべく、ポセイドンは海底火山の噴火をさせるとは、ずいぶん消極的な手に出たもんです。うーん、そんなことを言うなら、どうせたった2人のトリトン族、ポセイドンが茶々を入れなければ、まずトリトンとピピが会うことはなかったのですから、最初から放っておけば良かったんす。どうせ、何万年も生きてそうなポセイドンだし、その方がよほど楽だったに違いない。って、それでは話が進まない。
ところが、海底から隆起した島にトリトン族とアトランティスの秘密の眠るアトラスの城があったから、さあ大変。もう1回沈めればいいんじゃね?という話ではいけませんのか? すでにポリペイモスの配下で何回もトリトンに破れているアンコウとかエイとか向かわせても役に立たないのは見え見えなんですが。
で、その島に漂着した考古学者らしい老人、トリトンに助けられ、いかだまで作ってもらってるのに、島にある遺跡を調べ始めて熱中します。トリトンも、これがトリトン族の秘密を伝えるのかも、って大興奮。
そこへアンコウとエイがやってきたので、逃げ出すわけなんですが、トリトン、攻撃に転じちゃいます。で、イカダはイルとフィン&ピピがお守りをするわけなんですが、老人の前に姿を出すわけにもいかないので、トリトンの凱旋を待っていたところ、海底火山がまたしても噴火の危機。これは、ポセイドンの力ではなく、誘発されたものと見えます。事前の地鳴りとかしてるし。
で、イカダを放って、「トリト〜ン」って、おまいら、それ、無責任では?
どっちにしても、トリトンが来なければ、島で死んでいたであろう老人ではありますが、何か半端に希望を持たせておいて、結局、見捨てるというのはどうかと思うのです。
かといって、では最後まで面倒をみられるのかというと、これも難しいと思うんすよね。だって、トリトンは大西洋に行きたいんであって、老人は人間のいるところに、最低でも連れていってやらねば、助けるとは言えんわけですから。
トリトンは「ポセイドンのために犠牲者が」と言っておりますが、半端に手を出すのもどうかと思うぞ、ちみ。
あと、遺跡はあくまでも遺跡なんで、都合良く「オリハルコンの剣の使い方」なんてものはないと思うのですが、発想が子どもっちゅうか。
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