パイオンのガトリングガンの直撃かと思いきや、まりんとみどり先輩が放水車をパイオンに向けたので、メランは九死に一生を得ます。しかも、警官隊が集まってくるは、パトカーや装甲車も集まってくるはで、パイオンは改めての再戦を宣言して去ります。
メランは大けがを負ってアンプルに戻り、まりん、またもピンチかと思いきや、ここで秀太じいちゃんとマイクが登場。長屋一同を引き連れて、自転車で漕ぐ装甲車でまりんとみどり先輩を助けます。船に乗って逃げ去る一行。
みどり先輩が去った後、長屋に再び現われる警察。ところが、警戒する一同に大仏顔の刑事は頭を下げ、土下座さえしたではありませんか。どうやら上からの圧力で前話でまりんにしたような横暴な真似はできなくなった模様。気に入らなければ「蹴るなり踏みつけるなり好きにしてくれ」という台詞に彼らの置かれた立場の苦しさが表われています。
しかし、そこに止まっていたパトカーに突然、プロ野球のスコアボードが落とされました。落とし主は無論、パイオン。その前に傷を癒すパイオンのカット。脇の触手を使っています。パイオンはアンプルに戻るわけにはいかんからなぁ。で彼は後楽園と思しき球場を眺め、ここをメランとの決戦の場に選んだようです。
まりんがアンプルからメランを戻し、パイオンからの果たし状であることを確認。傷は治りきっていないのですが、メランはまりんを守るべく、この戦いから逃れられないことを知って出かけようとします。
ところがまりんに止められ、「これが僕の任務だ」と言うメランに、まりんは「任務はメランだけのもの、でも約束は2人のもの」ということでメランに「帰ってくる」と約束させ、髪をまとめていたゴムをメランの剣に通すのでした。
後楽園でパイオンと戦い始めるメラン。
並行して、メランを気遣って落ち込むまりんを萌ちゃんが電話で励まします。メランを信じてあげようと言う萌ちゃん、その存在は、本人が心配しているよりずっとまりんを支えているよ!
パイオンとの戦いは熾烈を極めましたが、最後には剣を折られてもパイオンに直撃させたメランの勝利。
ところが、ここで後楽園球場一体が崩壊、ブリガドーンに向けて落ちていきます。これが以後、この世界を悩ませる等価崩壊というやつで、片方の世界からもう片方の世界へ地殻が崩壊して移ってしまいます。
それもこれもパスカの日を迎えるのに、ブリガドーンにまりん(パイオンはまりーんと発音)がいないかららしいのですが、パイオンの「裏切り者」に対して、メランは「今は話せないが信じてほしい」とだけ言い切ります。うーん、確かに、メランの事情を思えば無理もない… パイオンが知ったところで、できることはなさそうだし… しかし、回想シーンにも登場したパイオンと戦わなければならないメランの苦悩や如何に、ですよ。
銃の先端も切られ、剣も切り落とされ、文字どおりぼろぼろになって長屋に帰り着くメラン。どぶ川というか、小川をぱしゃぱしゃ歩いてくるのが、飛ぶこともできないのかと痛々しいメランです。
屋根の上で一晩明かしてしまったまりんはそれを見てメランを迎えに行き、傷つきながらもメランはまりんに微笑みかけるのでした。メランの初笑顔だったよな、これ。だんだん人間くさくなってきたメランが可愛いです。どんな大塚マジックだ、それは。
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