ネズミたちが泳いで島に渡るあいだ、ガンバたちは囮となってノロイたちを引きつけ、できるだけイタチを海に引き止めておくという作戦を立てる。そのあいだに忠太がツブリたちを呼びに行き、渦潮に巻かれそうになるガンバたちを救い出すのだ。ネズミたちの逃避はイタチに気づかれた。ガンバたちはノロイを挑発して誘い出し、逃げて逃げまくる。じきに戻ってくる渦潮、その荒波に巻き込まれるイタチたち、そして小島に渡ったネズミたちがガンバたちを救おうと戻ってくるが、ツブリたちに間一髪、拾われていく。だが、ツブリの足につかまったガンバは、後方から迫るノロイに気づくとその首筋にかみつき、ともに渦潮に巻き込まれる。やがて朝日が昇るが、ガンバはいない。だが、新しい朝を喜ぶ間もなく、ノロイが波間から現れ、ネズミたちを殺戮する。その後ろにはガンバがしがみついていた。ヨイショたちも最後の力を振り絞ってノロイを攻撃し、ついにノロイは倒れる。その死骸は大波がさらっていった。ガンバたちはまた旅に出た。冒険者の旅に終わりはないのだ。
ノロイ様大往生。なむなむなむ。なにしろガンバの主人公属性が強すぎるんで、どー考えても渦潮に巻かれてノロイにしがみついたまんま、ちゅうのはあり得ないと思いますが、生き残ってるガンバ、波間からただ1匹現れて、ネズミたちを最後の殺戮、立ち向かうヨイショたち、というのはさすがのノロイにも勝てません。しかし、ノロイ、ガンバたちなんか追わずにとっと小島に向かっておれば良かったのに。そうすりゃ、いくら勇敢な7匹が残ろうが数では絶対にかなうはずないのに〜と悔し涙をしぼるたきがはであった。ええとですね、そこで6匹の挑発にまんまと乗るには、ノロイとガンバたちとのエピソードがなんか物足りんのですよ。もう少し、忌々しいネズミ、絶対者として君臨してきたノロイにとって、確かに刃向かうガンバたちというのは島のネズミにない忌々しさを持ってるとは思うんですが、しょせんネズミ、数がいなけりゃ、大したことはありません。それぐらいただのイタチとネズミの大きさは違いがあります。ノロイにいたっては何をか況や。だからノロイが「いつでも狩れる」と思っていたネズミとは違うのだよ、と思わせるには、なんかガンバたち、自力でいいところなさすぎませんか。最初の対決はいいところ1つもなし。後は主人公属性だけで生き残ってる感じで、だからこそ、どうやってネズミが勝つのか、という展開にちびっ子をわくわくもさせ、ノロイの凶悪さを植えつけたんでありましょうが、だからこそ、たかが6匹を挑発されたぐらいで追うかな。それも全手下引き連れてでっせ。まぁ、ノロイとしては楽しい殺戮た〜いむに部下をやるのは辛抱できんかったのかもしれませんが。しかし、ここでノロイが部下を1匹でも小島に廻すとまた展開、ちゅうか話が変わるから、ノロイを単細胞にせざるを得なかったんでしょーと思ったりもしますけど。いや、つくづくたきがははノロイ様贔屓です。ノロイが復活して、最後の殺戮、イタチのさいごっぺならぬ殺戮三昧繰り広げてるのを見てた時には、なんちゅうか、いままでやりたい放題やってきたノロイの最後の最後の大暴れというのは見てて切ないもんがありました。ネズミに同情すんでなく、ノロイもこれで最後かと思うと悲しい。そして、ノロイって目が真っ赤なんすよね。アルビノだから、でなくて白目がない。これは悪役、ちゅうかガンバたちを狩る側に廻っている猫、犬、狐、カラスなどがそうなんですが、イタチも白目がない描かれ方。だからよけいに残虐そうに見える。実際、食物連鎖とか考えると本当に残虐なのは楽しみのためにネズミを狩るノロイだけなんですけど。その目がついに光を失って、ノロイ様、ばったり、というシーンは、ノロイの本当の死だけに、まさに大往生と言ってもいいんでねーかと(´Д⊂ヽ
ラストのシジンの詩? ま、いいんでないですか。
ちゅうわけで「ガンバ」ひとまず終了。
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