テレビでやってたんで見てみますた。一応、テレビ版全26話、映画2本(だっけ?)も見ていたのですが、広げた風呂敷をちゃんとたためなかったのが不満のテレビ版、人類補完計画のほにゃららぶりに不満が残っておりまして、わしの中で評価は低いです。ちゅうか、ぶっちゃけどーでもいいです。
テレビ版もまとめて見たのですが、主人公のシンジが人と接することで人を傷つけることを恐れ(ているように見えた)、それでもエヴァンゲリヲンに乗るうちに少しずつ前に進んでいこうとするところにわりと好感を持っていましたところ、まるでシンジがそうすることを嘲笑うかのように次々に襲いかかる事態、追い詰められていくシンジ、というパターンが何ともなじめなく、で、ラストの「おめでとう」って何よ、それ、みたいな感じでありました。俺としてはシンちゃんに頑張ってほしかったんだけどな〜みたいな。多分、トウジがフォース・チルドレンになって、エヴァ3号機(だっけ?)を暴走させてしまった以降があんまり好きでなかったり。わしがシンジのようなキャラクターに共感するというのもまったくもって珍しいのですが、たぶん、それ以上に、レイ、アスカ、ミサト、リツコ、ゲンドウ、冬月、ユイといったキャラクターにまったく共感できなくて(好きじゃなくて)、シンジ、ケンスケ、トウジの方がまだわかる、まだ好きになれそうってことだと思うんですが。
で、そういううじうじシンジが、ケンスケやトウジといったクラスメートとなじんでいく、いつもおどおどして人の顔色ばかり伺っていたような少年が少年らしい笑顔を見せるという過程が、映画版ではほとんどはしょられ、使徒3体との戦い、シンジの「逃げちゃ駄目だ」に始まって、ケンスケとトウジの同乗、ヤシマ作戦という3つのクライマックスだけがほとんどなもんで、シンジが最後に、レイに「こういう時、どういう顔をしていいのかわからない」と言われた時に「笑えばいいんだと思う」と答えたのが妙に違和感ありありだったりいたしました。レイというのはある意味、シンジ以上に人付き合いをしない少女であるんですが、彼女の場合、自分の方からそういう接触を断ち切っているところがあるでないですか、ゲンドウ以外に。だから、シンジが「悲しいこと言うなよ」と言った「さよなら」もごく自然に出てくるんだろうけど、でも、それに対してシンジが「笑えばいい」と答えるのって、それまでのシンちゃんの他人との接触を見てると、あんまりそういう台詞が出てきそうな子には思えず、逆に、シンジの方がレイよりもずっと病的に人との関わりを避けている、人の意に沿わぬことを恐れているというか、そういうキャラクターがあのシチュエーションで「笑えばいい」ってなかなか出てこないような…。
それよりも個人的に気になったのは、声優さんがなんか、違和感ありまくりってことか。シンジの声からして、あんまり男の子に聞こえず、女なのか男なのかって最後まで思ってたし(テレビ版のがすんなり聞こえた)、あとは冬月とか、なんか聞いてて聞きづらかったといいますか。シンジ役があんまりシンジに聞こえないとはこれいかに、って感じですが、公開中の「破」になったら直ってるんだろうか?
あとは、画面が暗すぎるのが辛かった! 何してるんだか、全然わからん。最初の使徒との戦いも、エヴァのカラーリングが見えるだけで。もう、最初から、高画質な画面が対象なんで、うちのテレビがへぼいと言われれば、もう見る気おきませんて感じですよ。あんなに辛かったのは「ドラクォ」以来だよ…
夜の戦闘シーンでももっと見せる方法ってあると思うんだよね。いや、高画質な画面以外で見るなと言われればそれまでですがね。
今度こそ、人類補完計画に結末つけてくれるんだろうか? でも劇場にまでは足を運ぶ気にはならないって感じですか。
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