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手塚治虫著。集英社文庫刊。

未完。敗戦直前からその後の大阪を、4人の若者を中心に描いた大河ドラマ、になる予定だったのではと思う。
主なキャラクターは八尾のヒロやんこと広沢明、河内のトモやんこと斉田知文、葛城健二、山下哲、高塚修に、その周辺の人びとの戦後を生きるたくましさとその戦いを描いた話なんだけど、作者自身である高塚修も含めて、ヒロやん、トモやん、葛城健二にはそれぞれモデルがいるそうで、解説もそのモデルの1人が書いている。で、主人公といわれる山下哲だけが架空の人物なのだが、どうも、この哲の話になると、ヒロやんやトモやんを描いていたような生き生きとした躍動感が消えて、どっかで見たような話になってしまうように思う。無理に哲を主役にしなくても、ヒロやん、トモやん、健二、修といった人びとをからめて、青春群像でも良かったんでないかと思ったり。

たぶん、哲のキャラクターが、戦災孤児でマッカーサーを親の仇と恨んでいる、孤児たちの元締めである、妹が兄の意に反してパンパンをやっている、という造型にあんまり魅力を感じないからだと思う。ちゅうか、髪型がどうにも矢吹丈そっくりで、「明日のジョー」好きにはこれが致命的だったりするだけなのかも。哲がエロ本雑誌を作ったりするのも、何ともガキっぽくておもしろくなかったり。

個人的には、哲と知り合う太閤組というやくざの幹部、掛川というおっさんが素敵に格好いい。哲が「とうちゃんもかあちゃんもアメ公にやられた」と主張するところに自分は息子を3人とも戦争でなくし、妻も広島で失ったと言って「男はみれんがましゅういうもんやない」と啖呵を切るところなんか最高。

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