サイ・サイシー登場の第３話です。相変わらず１２２ページという無茶なペースですが、次号予告にページ数がないので、第４話から無難なページ数に落ち着くんじゃろうか？ ジョルジュとアルゴ涙目…？？
「Gガンダム」のネタを書いていても、っがッになるのは「オウガ」ファンのお約束です。
さて、アニメでも人気の高いサイ・サイシー登場の第３話です。今回はアニメの第３話に比べると改変が多く、かつおもしろくなっていました。ドモンも第２話では格好良さが…と心配しましたが、今回はレインとのいちゃいちゃも、サイ・サイシーに手玉に取られちゃう展開も、ドラゴンガンダムとのガンダムファイトも、オリジナルと全然違うんだけど、おもしろかったです！
それでは細かくレビュー。
オープニングはアニメと同じです。何が元になってるんだか見当もつかない（山を万里の長城が輪になって囲んでいる）ネオチャイナのコロニーで、総師がサイ・サイシーに言葉をかけてるあれです。
アニメだとこの後、盗賊団・黒龍団に襲われるネオチャイナの町と、そこに加わっているドラゴンガンダムが写るんですが、漫画ではドモンとレインが一緒に仲良く中華料理を食べているシーンからスタート。もう、こういうバカップルぶりを見てると、アニメでアレンビーの失踪を責めるドモンとか、ドモンの理不尽大王ぶりは影を潜めそうな感じですな。早くも第４０話のドモン対シュバルツ戦に至るドモンの理不尽大王ぶりをどうするのか心配になります。レインが「今の私はネオドイツの女」と言うのはドモンの理不尽大王ぶりがあっての展開ですからな！ ま、いいか。師匠もシュバルツも登場してないのに、そんな心配しても。
そして、ドモンが中華料理大好きと聞いて驚くレインですが、そういやぁ、師匠の特技の１つに料理ってあったから、ドモンの中華好きはそこに端を発していそうです。舌も肥えていそうです。
師匠の料理がまずいわけがないからです！（力説）
すっごい勢いでご飯にがっつくドモンを見直すレイン。レインの独白「いいわあ… 男っぽいドモン…」とかに、漫画ではバカップル路線でいくらしいのを確認。第１１話とか、ドモン、セイットの出現に気が気でなさそうな感じかしら。
その２人を見守るのが料理人に混じったサイ・サイシーです。アニメだとサイ・サイシーとの出会いは偶然っぽく伏線は感じられないんですけど、漫画だと尺にも余裕あるし、たっぷり描いてます。いいですね。
ところがそこへ黒龍団が現われ、町を襲い出します。
しかし、ドモンは食べるのに夢中、というより「料理ってのは食べる人間と作る人間との闘いなんだよ！」って台詞に「ミスター味ッ子」とかを監督した今川監督のこだわりを見た！
ところが、一心不乱に食べるドモンにドラゴンバイクが襲いかかり、食べ物を台無しにされた恨みで、現われたドラゴンガンダムにドモンはガンダムファイトを挑むのでした。
ここで、ようやくモビルトレースシステムの仕組みを説明。アニメより詳細なので初めてのお友だちにもわかりやすいと思います。ま、１２２ページもあるからな。
しかし、ガンダムファイトを挑まれたドラゴンガンダムは弱く、クズ（レイン＝ミカムラ談）同然。必殺シャイニングフィンガーでとどめを刺そうとしたところ、恵雲と瑞山がレインを人質に止めに入りました。
まず戦ってるガンダムの手に乗った、という動きが凄いです。第３話以外では武術家としては大した活躍も見せなかった恵雲と瑞山がいきなり凄いことしてます！ でもアニメのようにこれきりかも！
しかもガンダムファイトを止めた２人は、ドモンに頼み事を言い出します。これはアニメと一緒ですが、２人の依頼内容が異なります。２人はドラゴンガンダムを破壊せずにパイロットのサイ・サイシーだけを殺せと言い出すのです。
ところがドモンが「俺は人殺しじゃねぇ… ガンダムファイターだ！」と言って断りますと（ここのシーンはドモンが格好良く見えました。もちろんキョウジを捜すという目的はあるんだけど、ガンダムファイトへのドモンなりのこだわりもうかがえて）、少林寺がドモンの捜すキョウジの行方を捜すと約束、これにつられたドモンはコアランダーで出発します。
そこでレインが「嘘をついているでしょ」と突っ込みするのが、ドモン＝ぼけ、レイン＝突っ込みって構図が見えて、またいいです。もうバカップル完全認定。もう褒め言葉。
さて、適当に（としか思えないわけですが）走り出したドモンは道の真ん中で寝っ転がる少年を見つけますが、それが一瞬、龍に見えたのはサイ・サイシーの実力を示すものでしょうか？
そして、アニメ同様、ドモンのコアランダーに同乗するサイ・サイシー。アニメだとサイ・サイシーが勝手に乗り込んでますが、漫画ではサイ・サイシーがいい匂いがするってんで次の街まで乗せてあげてます。どうも、ご飯とかでつられそうな勢いです、ドモン。
そして祭りをやってる街へやってくる展開はアニメと同じですが、盗賊に襲われたわけでもないのに、なぜか文無しのドモン… レインがいないとかなりの駄目男って感じなのだろうか…？ いよいよ、ドモン＝ぼけが確定しそうな勢い。
で、料理人だと自称したサイ・サイシーは料理人、ドモンは皿洗いとして雇われますが、サイ・サイシーに「ナイショで作っといたアニキの分」とか言われて、まるでわんこのように嬉しそうな顔してるのは、やっぱりご飯で釣れそうです。しかし、マスターアジアの中華料理を食べ慣れているドモンが褒めるんだから、サイ・サイシーの腕前はかなりのものですな。食わせてほしいものです…
そして、またしても料理について一言あるのが今川監督のこだわりなのか、島本氏の方なのか、見開きで料理するサイ・サイシーが炎背負ってるページは、すごい熱入ってます。サイ・サイシーがプロの料理人のようです！ ま、実際、プロ級の腕前っぽいし。
ところが、そこにまたしても黒龍団が現われ、ドモンはコアランダーを盗まれてしまいますが、何かリモコン取り出して「これで奴らのアジトがわかる」と言ってますよ！ これはまさか、第１１話のみ登場のガンダムのスタートキーかッ？！ アニメだと第１１話以外、なかったことにされたスタートキーが有効に使われたのかッ？！
黒龍団を追うことになったドモンにサイ・サイシー（と書いてますが、ここまで名乗っていない）が同行を申し出、２人は仲良く万里の長城まで向かうのでした。ちゅうか、サイ・サイシーの言うことを頭から信じてるドモン、いい人すぎ！
で、案の定、サイ・サイシーの密告で捕まってしまったドモンは、まだサイ・サイシーのことを信用しつつ、拷問を喰らいます。ちゅうか、少しは疑え！ 流派・東方不敗に「人を疑う」という文字はないのかッ？！
甘い！ 甘いぞ、ドモン！（←この台詞、間違い）
でも、拷問を受けながら、ドモンはサイ・サイシーだと思い込んでいる盗賊の頭領に訴えますが、そっちは事情は知らないもんで、無視。アニメだと、ここのサイ・サイシーは小ずるいなりにドモンの身を気遣うそぶりを見せるんだけど、漫画ではまるで素知らぬ顔。「俺だけけっこう痛い作戦だなオイ！」とか「これも… お前の何かの作戦のうちなのか…？」とか考えてるドモンって、いい人を通り越してお人好しすぎ！
しかも、まだサイ・サイシーを疑わず、牢屋に差し出された食事で回復、相変わらずサイ・サイシーの説明を鵜呑みにするのはどうかと思う… なんか、アニメ以上に「戦うことしかできない不器用な男」っぷりです。ちゅうか、ドモン＝ぼけ、ほかのメインキャラクター＝突っ込みという構図になっても不思議はない感じです。
当然、サイ・サイシーはドモンが逃げ出したことを大声でふれ回り、ドモンはそれでもサイ・サイシーを信用し、そのあいだにサイ・サイシーはとうとう、ドラゴンガンダムを盗賊団の頭領から取り戻しました。
で、まだ騙されたことに気づかないドモンは、ドラゴンガンダムが動き出したのを知り、シャイニングガンダムを呼び出して、ガンダムファイトを挑みます。
そこへレイン、恵雲と瑞山が登場、アニメだと「サイ・サイシーを殺せ」と言ってた２人が、実はドラゴンガンダムの奪回を目的としていたことを明らかにするのでした。って、アニメでもそれが目的かッ！！ ずっと恵雲と瑞山がサイ・サイシーを殺すつもりだと思ってたわ… そうだよなぁ、龍白父さんからあずかったサイ・サイシーが一人前になるまで、この２人が容易に見捨てるはずないもんなぁ…
驚くドモンに説明するサイ・サイシー。ここに登場したのが総師様じゃなくて大僧正になっとる！ 総師様、渋くて好きなんだけどなぁ。決勝戦のゴッドガンダム対ドラゴンガンダム戦でも、「そこまで！」って止めるの、総師様じゃなくて大僧正なのかなぁ。
いよいよガンダムファイトが開始です。
ドモンと互角の戦いを繰り広げるサイ・サイシー。ここでアニメだと隠し球の弁髪でドモンも首を狙われて引き分け、という展開なんですが、漫画のドモンはひと味違います。策士サイ・サイシーをも手玉に取り、必殺の弁髪さえ落としてしまいます。
ドラゴンガンダムの首を狙うシャイニングガンダム。その一瞬のスキを待つサイ・サイシー。
ところが、息詰まる攻防に横やりが入りました。生き残った黒龍団のドラゴンバイクです。当然、好勝負を台無しにされたドモンもサイ・サイシーも怒り心頭、すぐに返り討ちにしますが、気持ちが収まりません。
「ハラが減ったよ！！」とドモンが叫べば、サイ・サイシーも「じゃあ… オイラが作るよ！！」と言い、今度は食べる者と作る者の真剣勝負っていうか… その材料、どこから出したんだ？！っていうか… 結局、ガンダムファイトはうやむやになってしまいました。むぅ… アニメだと第６話でカラト委員長にドモンが「勝ちをみすみす逃し（ネオアメリカ戦）、ほかは引き分け」とかねちねち責められていたのがますます強調されそうな予感がします。まぁ、そんなこと言ってもカラト委員長はいい人なんだけどさ！
またの再戦を誓い、去っていくサイ・サイシーたち。
ドモンは「無駄な骨折り（←くどい言い方ですネ）」と言いますが、レインに「美味しいものがたくさん食べられたんじゃない？」と慰められ、納得した様子。本気でご飯で釣れるぞ、ドモン＝カッシュ！ いや、
わしが認めたキング・オブ・ハートよ！！！（←この台詞、間違い）
次のガンダムファイトがネオフランスで、ジョルジュ相手であることを示唆して、以下次号！
それにしても連載３回目にして３００ページ超なんで、コミックス第１巻は意外と早く出るのではないかと期待するなり〜
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