前回で登場のシャッフル同盟、その退場です。同時にこれまで敵として戦ってきたチボデーたちが最後にデビルガンダムの呪縛から解放されて、いよいよ新宿編もクライマックス。
突っ込みどころが多いのは「Gガンダム」では毎度のことですが、都庁から東京タワーってなんぼよ!と。そして、冒頭で包帯まみれのドモンが、マスターに呼ばれたってんで包帯をほとんど外して出かけちゃうあたり、傷はどれぐらいだったのだ?!と言いたくなりますネ。いや、いいんですけど、東京タワーまでデスアーミーが儀仗兵よろしく整列して、そのあいだをドモンが歩いて行くという構図は絵的に美しいですし。
そして、すっかり悪役顔になられたマスターですが、ドモン可愛さがますますヒートアップ。倒す気満々のチボデーたちになんだかんだと言い訳をつけてドモンを捕まえろと命じ、過去の回想シーンでも小ドモンを手なずけ、師弟仲良く東方不敗を唱和してます。いいな〜、このシーン。第45話でのドモンの回想のメリーゴーランドでも出てきたけど、マスターの言うことにいちいち素直なドモンがらぶりーで、それを見守るマスターも素敵ですv それにしても師匠、紫のチャイナ服は10年前からの趣味ですか… まさか、パタリロみたいに同じのを何着も持ってはいますまいなッ?! しかし、10年前と体格が変わらないようですので、師匠の自制ぶりもうかがえてしまいます。ああ、美味しいv
シャッフルの方々は相変わらず濃ゆいです。もう、リーダー格のブラック・ジョーカーからして凄みが効いていて、後にアルゴがこの地位に収まったのも納得です。私的にはジャック・イン・ダイヤが渋くてダンディで好きなんですけど、技はいちばん笑えます。パイプふかして炎技ってどうよ。クラブ・エースの技は、格闘技!と見せかけておいて、実は光弾打ち出す技ってのが反則です。そこいくとクイーン・ザ・スペードの技は高速のナイフ技というのが素直だけど、チボデーのマシンガンパンチに通じるものもあるのかな〜と。
しかし、レインたちもチボデーたちも使い捨てる気だったと思われるマスターが、どうやらシャッフルの方々は死なせたくなかったのだろうかと感じました。「わしを倒すのではなかったか?!」といつになく狼狽えちゃったところなんかで。こう考えると、マスターは事を成し遂げた暁には、シャッフル同盟に倒されたかったのかも、と思えたり。もちろん、その時はドモンが側にいるのがマスターとしては理想だったり… そう思うと、第45話でブラック・ジョーカーも悔いているような台詞廻しでしたが、マスターの真意に誰も気づかなかった、いいや、マスターこそが誰にも気づかせなかった、というのは第45話への悲劇がちゃくちゃくと形作られていくようで寂しくなります。
今回の名台詞はジャック・イン・ダイヤの「武闘家とは〜」はいつも言ってるんで、ドモンの回想する過去の師匠から。
その拳で己の歩んできた道を表現できるようにな。「武闘家の拳は己の魂を映し出す鏡」という第45話のドモンの台詞にもつながる大事な台詞です。ちゅうか、これもまた、「武闘家とは不器用な人種」の言い違えなんだろうけど!
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