新宿編の後始末とギアナ高地編へのプロローグってところです。チボデーたちとはここでお別れしますが、また次回からみんな、ギアナ高地に集まってきますので、いっそ、みんなでギアナ高地に行っちゃえばよかったのに… というわけにもいかないか。
まずはチボデーたちとの別れ編。
デビルガンダムという恐ろしい敵は現れたけど、そんなことよりもガンダムファイトに戻れというのが各国首脳部の判断です。まぁ、デビルガンダムの目的もわからないし、そんなことで大事なガンダムファイトで優勝することで得られる世界の覇権を失うわけにはいかないって感じなんでしょう。でも、思うに、すでにこの時、チボデーたちはデビルガンダムの恐ろしさを心底すり込まれて、そんな奴と戦いたくないというのが本音だったように思います。彼ら自身はまだそんな自覚はないけれど、もっともらしい言い訳をして真の敵との戦いを回避するチボデーたちは、らしくないな〜と思うのでした。
だから、アルゴは何も言わずに去ります。ドモンに何か言いたげだけど、不用意に言葉をかけることのないアルゴ。あるいは彼だから、チボデーたちの異変を知っていたのかもしれません。それをキング・オブ・ハートのドモンに伝えようとしてやめたのは、アルゴもまたシャッフルの一員になったけれど、まだデビルガンダムとの戦いを切羽詰まったものとは考えておらず、それよりも自分が命をかけても成し遂げなければならないと思っている仲間たちの解放を優先したのかも。
たきがは的には、主人のジョルジュを差し置いて、レインの手にキスしちゃうレイモンドが好きですねん。絵的にも美しいですしね。若い頃はさぞ浮き名なんか流していると良いです、レイモンド。でもレイモンドは絶対にサンド家一筋です。それが良いですよ。
そして、後半はマスターの罠にみすみすはまるドモンに、シュバルツがまず愛の鞭。びしばし鍛えちゃってます。しかし、シュバルツはDG細胞によるアンドロイドですので明鏡止水は使えないはずなのですが、錆びた刀で木を切れるとは、いったいどんな秘密が… それにしても、第44話あたりの展開を知ってからここら辺見ると、シュバルツの台詞が身にしみます。「頭に血の上ったおまえが話を聞ける状態にない」とか言ってたのなんか、もろにそうですし。それにシュバルツにはわかっていたのでしょう、このままではドモンがデビルガンダムにもマスターにも決して勝てないと。そして、たとえドモンが一人でデビルガンダムと戦えるくらい強くなっても、心許せる友の存在は必要だと。だから、すぐにも真相を明かし、カッシュ博士の名誉も取り戻したいだろうに、シュバルツは先にドモンたちを鍛えることを優先しなければならなかった。その心中はいかばかりか、マスターとはまた別の、壮絶な覚悟を持った人がいたのだなぁと思うと、ますますシュバルツが好きになるわけでしたv
シュバルツに破れたドモンは、マスターの忍ばせた伏兵を倒す時にスーパーモードを発動させます。けれど、それが結果的に己の未熟さを実感させて、ついにドモンはギアナ高地へ発つことを決意するのでした。
第1話あたりに比べるとレインの存在が大きくなっているのも肝かも。
今回の名台詞は引き続きシュバルツ。
今のお前は人よりわずかに抜き出た おのが腕におぼれているにすぎない。なんか、身にしみちゃう時があるんですよね、この台詞。
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