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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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遥かなる甲子園 第3巻

山本おさむ著。戸部良也原作。双葉社アクションコミックス刊。全10巻。

第3巻では光一に心臓障害があることがわかるのと、安永が命がけで沖縄高野連の理事長に直訴し、彼がぐれちゃった事情なんかも語られる巻です。
安永というのは野球部が創設された時に入部しようとしたけれど、高野連に加盟できず、公式試合もできないことを知って離れてしまう不良少年です。頭もリーゼント。ただ、入学式の前に野球部を希望する生徒たちが伊波先生を試験しようとするところで鋭い球を投げ込んでおり、素質はなかなか。この巻でも武明が安永の球を褒めるところとか、それが実は漁師だったお父さんに教わったものとかのエピソードがいいです。

わし的には安永の話が号泣必須ぽいんとでして、その心情が苦しい苦しい。そんな彼が乱暴な方法ではありましたけれど、理事長に直訴することで理事長の心を動かしていく。その流れは泣けるものがあります。
この巻では学校を退学して本土に行って働くと言ってますが、結局、野球部のレギュラーになります。

また光一に心臓障害があるという話は、さすがにメインのキャラクターであるだけに第24話で光一が倒れ、第25話で光一が不安を語り、その後、しばらく安永の話を挟んで第31話で明かされると語りも周到。泣かせることに関しては抜群のストーリーテラー、山本おさむ氏の手腕が光ります。

その一方でマネージャーの依頼を断った知花の事情と、口話に長けながら、そして手話は使わないと言っておきながら、両親を手話で「嫌い」と夜の海で一人つぶやく複雑な心情とか、作中でも屈指の美人さんなので、この先が楽しみだったり。

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