有吉佐和子著。新潮社。上下巻。
実は初めて読んだ。なかなかおもしろかったので他の著作にも是非手をつけてみようと思うが、うちの職場にゃ本がたんまり。どれから手をつければいいんだい、べいびー?
30年以上も前に書かれた話、一応「小説」の形を取っているが、「半小説」という感じか。PBC汚染とか水銀汚染、農薬汚染など、いまとは若干実情の違うところもあるかもしれないけれど、30年も経ってまだ合成洗剤はなくなってないし、農薬もばりばり使われてる(聞いたところによると、水俣だけか農協全国かは知らないが、みかん農家には26回も農薬散布が義務づけられているらしい。26! まじかよ!)。そのくせ、うちが「低農薬」といって売ってるみかんを息子から送られたというおかあさん、「店で売ってるのは農薬を使ってるなんて断ってないのに送られたみかんには低農薬と書いてあって驚いた」とか。いや、単に書いてないだけです。うちよりずっと多いんですよ!
という話はさておき、有機農業などもいまにも十分通じるネタ。たきがは、自給自足って理想なんだけど、なんか読んでたら自分にもできそうな方法が書いてあって驚いた。
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