久々に吹替え版じゃない声を聞きました。あんまり違和感ないのは、男性の声優さんがかなり多様だからだと思います。逆に女性の声は全体的に高いので、吹替えで映画を見ると女優さんの声が違和感ありすぎだと母が言ってたことがありました。
でも、「Aチーム」のばやい、なんちゅうても日本語のテンポの良さが字幕では味わえないというのと、やっぱり吹替えで慣れてるんで、ハンニバルの声は羽佐間道夫さん、フェイスの声は安原義人さん、モンキーの声は故・富山敬さん、コングの声は飯塚昭三さんというのがインプリンティングされすぎてるとも言えます。
絵描きの青年スピードが意識不明の重体に陥った。その友人から依頼を受けたAチームは、スピードがショーンという男が経営する画廊と契約を結んだことを知り、モンキーを不遇の天才画家に仕立て上げて売り込む。ショーンと契約を結んだモンキーが受けた依頼は、有名な絵の贋作を仕立てることだった!
声もイレギュラー(失礼だ)なら、コングに背広を着せて、金持ちに仕立てるという展開もイレギュラーです。しかも、コングの背広を仕立てようと予約制の仕立屋に行き、どうやらフェイスの顔なじみなんだけど、コングに服を見立てる時に、もうこめかみで血管ぴくぴくってのが見え見えなテイラーのおじさんがなかなかいい味出してました。やっとコングに着せた背広が背中で真っ二つに裂けるとか、胸元のネックレスが多すぎてネクタイができないとか、足下はなぜか運動靴のままだとか、どこまでもマイペースなコングにも大笑い。しかも、ビバリーヒルズに家を借りに行っても、あくまでも庶民派のコング、ガスがいいだの、ジムがほしいの、テニスコートが欲しいの、ほんとに作戦こなす気あるのか〜っ?!と言いたくなるようなわがままっぷりです。でも、そこらへん、なだめちゃうのがハンニバル。
モンキーが画家に化けたもので、ハンニバル、変装の機会が作戦中はほとんどありません。その代わり、次々に繰り出す作戦は頼れる指揮官て感じです。
フェイス、依頼人のティナとはいい雰囲気にもならず。20歳前後の若い娘は守備範囲外と見た。その代わり、鍵を拝借するのに、画廊のお姉さんといきなりぶっちゅー! 彼女の出番が以後、なかったのだけど、何かあったのだろうか? さらに、雑誌記者を騙るのはいつもの手段ですが、もちろん根回しも忘れません。たくさんいそうな女友達の1人を雑誌社の電話番号にして、お礼はカリブ海だって!
贋作を描くために地下に閉じ込められたモンキー。すっかりラストで画家気取りで、大量のイーゼルをバンに積み込もうとしてコングに放り出され、絵筆もばっきりと折られますが、立ち去るバンの後部扉にでかでかとピースマーク。さすがだ、モンキー。後の報復は考えないのがモンキーの潔さだ。
いや、これもぜひ、吹替えで見たかったなぁ。画家になりきってのりのりのモンキーをぜひ、富山さんで! 日本じゃ放映されなかったんですかねぇ。
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