Aチームのリーダーであり、参謀であり、斬り込み隊長であり、最も危険な男、ハンニバル=スミス大佐。そのハンニバルが「人質」とは並々ならぬ事態であり、Aチームにとってもっとも望ましからぬピンチであるはずで、いったいどんな話や〜?!とタイトルを見た時からわくわくしとったんですが…
ヽ(`Д´)ノ全然話、違うじゃねーかよ!ハンニバルが敵さんに囚われるの一瞬、人質になるのは依頼人だったよ、ままん。
目の見えない妹リサと宅配業を経営するAJは、ゴミ処理業者のヘーゲンの買収を固辞し、怪我を負う。リサからAチームに依頼するよう頼まれ、Aチームが助っ人に現れたが、ヘーゲンがAJの会社を欲しがるには、もっと別の理由があったのだ。
邦題にはいちゃもんつけたいですが、話はおもしろいっす。AJの代わりにオーナーを名乗るハンニバルのいつものことながら人を食った話っぷりとか、ダーツに仕込んだ盗聴器が活躍するも、気づかれて、逆に兄妹が人質になっちゃうところとか、ヘーゲンの目的がとある化学工場の廃液処理にあり、それが40年も前に使用されていないはずの排水孔がAJの会社の地下にあるとか、仕掛けもおおがかりで、シーズン3のパターンは、「何でこんな小さい会社を脅すのか?」「実は裏で大きな話があった!」という流れが多いように思うのですが、この話もその黄金パターン。
目の見えないリサに「みんな、とってもいい人たち」と言われて、「最高の賛辞だ」と言ってしまうハンニバルの優しさも、前々回のサリーナ王女への冷遇が目立っただけにちょっと意外だったり。
交渉に乗り込むハンニバルに、フェイスが1人でボンベをしょってバンで突っ込むのをぼやいていたり(しかも、この期に及んでコングがバンの心配をする)、でも突っ込んだら、そこはフェイス、やるこたやるだったり。
久々にモンキーは病院からの脱走があり、なぜか右手の「レフティー」が人格を持って動き出し、真面目に改造してるシーンでも真面目にコングにちょっかい出してたり(どこまで本気でやってるのか興味深いよ、モンキー)、でも、やっぱりハンニバルとフェイスはレフティーの存在を認めてたり、最後はコングまで「ビッグレフティー」持ち出しちゃったり、なんか和むんだわ〜
ところで、ヘーゲンが請け負ってた廃液処理ですが、Aチームが市役所に乗り込んだところを見ると、それなりのお偉いさんが元のようです。しかし、職が最後まで明かされなかったので、誰だったのだろうかと。
で、1980年代のドラマですから、アメリカでも工場廃液がけっこう問題になってた時期だったのか、コングの台詞に「子どもたちが被害を受けるのは許さねぇ」とあるのが社会情勢を写しつつ、子どもたちの味方コングっぽくて微笑ましいです。いいなぁ、Aチーム。
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