郷田マモラ著。アクションコミックス刊。全7巻。
「とある新人刑務官と死刑囚の物語」とあり、たきがは的に興味のある題材だったので一気買いして読んでみた。
のだが、主人公にあまり感情移入できなくて、いまいちだ〜
特に、直樹が実は死刑囚の子どもだった!という展開を迎える中盤、渡瀬との交流を行う終盤が駄目だった。
直樹が死刑囚の子どもだった、という設定はできすぎのような気がしたこと。
渡瀬との友情が美しいのが、美しすぎるように見えること。
ここら辺がひっかかったかな。
あと、渡瀬が陥れた弁護士は陥れられたままで、7巻になるとすでに忘れられた存在になってると思うのだが、渡瀬は、渡瀬が殺した娘の墓に弁護士が行っていることは知らないわけで、墓の前で号泣していた弁護士は、本当に陥れられなければならないような存在だったのか?と思ってしまったことも駄目なポイントだった。
作者は最初、死刑について、賛成でも反対でもなかったのだろうと思うが、何人も出てくる死刑囚を見ながら、主人公が考えることを鑑みるに、死刑賛成に傾いているように思え、そういう流れになるような話の作り方をしているように感じられた。それもちょっといや。
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