監督:アンドリュー・V=マクラグレン
出演:ジョン・ヘンリー=トマス大佐(ジョン=ウェイン)、ラングドン大佐(ロック=ハドソン)、ブルーボーイ(ロマン=ゲブリエル)、ほか
1969年、アメリカ
見たところ:うち
南北戦争が終わった直後のアメリカ。北軍の大佐ジョン・ヘンリー=トマスは、軍を除隊し、牧場主として70人のカウボーイを率いて軍に志願した経緯から、生き残ったカウボーイたちに一儲けさせようとテキサスへ向かい、野生馬を捕まえて軍に売ろうと考える。同じ頃、南軍の大佐ラングドンは、屋敷を二束三文で買いたたこうとする輩や、アメリカに嫌気がさして、部下も含めた一族郎党を率いてメキシコの皇帝に仕えようと決心し、屋敷を焼き払う。途中、ラングドンの一行が盗賊に狙われ、それを警告したのは、かつて敵として戦ったトマスだった。その後、トマスはせっかくの野生馬を安く買い上げようとする軍に見切りをつけ、メキシコの皇帝に売ろうとするが、すでにメキシコでは革命軍が頭角を現し、トマスの馬に目をつけて、ラングドン一行を人質にトマスに馬をただで渡すよう迫るのだった。
タイトルがけっこういい加減なんですが、ジョン=ウェインものは、わりと「何とかな男」みたいなのが多いのです。筋は、どこが落としどころだとうと思っていると、盗賊の襲撃から守れ!みたいな銃撃戦もあれば、トマスの養子ブルーボーイ(ハンサムなネイティブの青年)とラングドンの娘とのラブロマンスもあり、果てはラングドンが家族を人質に取られちゃって、トマスに馬を譲ってくれるよう頼みにいくシーンもあり、やたらに盛りだくさんな展開。最後はトマスもラングドンも、アメリカに帰ってめでたしめでたし(ブルーボーイと娘の結婚も容認してるんで)な終わり方なんですけど、これは好例のジョン=ウェインものの定番、ジョン=ウェインが一家の大黒柱で、共演者がその家族で、みんな揃っておうちに帰ろうを、国家単位で締めた感じなのかもしれませんな。ロック=ハドソンがそのゲストって感じで。
1969年といいますと、ジョン=ウェインが「勇気ある追跡」でアカデミーもらった年でした。
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